2023年04月30日

張り付きイモムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

ハナミョウガの花穂がグングン伸び上がって、明るい若葉も開き始めた。
開花はまだ先になるが、どんな虫たちが訪れるだろうか。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エノキにホシアシブトハバチの幼虫が多い。みんな必ずどうやってか葉裏に張り付いている。

絵の具をチュープから絞り出したままの姿、そして大福饅頭のような白粉で覆われたイモムシだ。
このイモムシは刺激を受けると、お尻からかレモン色の汁が滲み出る。
多分、この汁は舐めたりしてはいけない。少なくとも甘くて美味しい、はずはないと思う。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

以前、成虫の産卵時間がかなり長かったのが印象に残っている。
それだけたっぷり産卵したのだから、さぞかし幼虫の数も多いだろうと予想していたのだが、いつまで経っても産卵していたはずのエノキの梢ではついに1匹も幼虫が現れなかった。
はたして、それは卵が寄生を受けでもしたのか、それとも産卵ポーズだけで実際には産んでなかったのか?
いや、そんな無駄なことはしないようにも思える。卵か若い幼虫の段階で死滅したのではないだろうか?
posted by やまかます at 18:16| ハチ・アリ

2023年04月29日

PLECOPTERA のお客さん

三股町

今日の写真はすべて、昨日の4月28日に撮影。
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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350  

庭の真ん中に植えてあるコナラにいたカワゲラは、おそらくフタツメカワゲラ属(Neoperla)の一種かと思う。
体長は15ミリ前後。

しきりと首を振り振り、葉の表面を舐めているようだった。
葉の表面にはアブラムシやツマグロオオヨコバイの排泄物が点々と付着している、、はず。

横向きになったときお尻に卵塊をつけていたので、このカワゲラはメスであることがわかった。
産卵は河川の水に卵塊ごとお尻をつけて行うようで、種によっては上空から落とすものもいるそうだ(参照:『原色 川虫図鑑 成虫編』全国農村教育協会(2016))

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

キタテハの蛹を見ての帰り道、ユウゲショウの花にハナアブの一種が来ていた。
ユウゲショウは道端にポツポツ咲いているが、この花に来ている虫をこれまであまり見ていないような気もした。
ホウジャク類とか他にどんな虫が来ているだろう。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:24| カゲロウ

2023年04月28日

真昼の蛹化

三股町

午前8時42分
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

昨日見つけたキタテハの前蛹は、カラムシの枯れ枝にぶら下がっていたのだが、、、、

本日、午後2時過ぎには蛹化が完了していた↓

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ゴヨウアケビの葉裏に潜んでいた、スジベニコケガ。
うちの灯火にもよく飛来するけど、野外で休んでいる姿もときおり目にする機会がある。
今回はすぐ近所の路上でカタバミを見ているとき、ふと見上げたその場所にいた。
ヤマトシジミは産卵最盛期なのか、まだ初齢幼虫は見当たらなかった。一頭だけ見つかった終齢幼虫は越冬あけの出遅れ組で今年の第1化成虫になるかと思えた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

こちらは、毎年同じ場所で見つかる、ギンツバメ。
今年はかなり早い登場となったが、例年は5月連休明けころが多かったと思う。

4枚の翅が、まるで1枚のキャンバスになったような模様が素晴らしい。

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posted by やまかます at 20:53|

2023年04月27日

「し」の字

三股町

ハナミョウガの蕾が、いつの間にか大きく膨らんでいた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

手裏剣のようなヒメウズの果実。
小さいし背丈も低いから、気をつけていないと見落としてしまいそうだ。

ヒメウズは花の最盛期が過ぎて、俯いた花は今はもうほとんど残っていない。
果実には写真の十文字型と三ツ星型の両方が見られる。
果実が熟れて、やがて鞘が弾けて中の種子が飛び出ていくようだ。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

キタテハの前蛹。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

キタテハは、カナムグラの葉っぱを折り曲げた幼虫巣内で蛹化することが多いが、巣から離れた枯れ草などでも蛹が見つかることもある。
posted by やまかます at 19:54| チョウ

2023年04月26日

センダン蕾膨らむ

三股町

食堂の窓からだとちょうど目線の高さに見える、センダンの梢。
蕾がうっすら紫色に色付いてきた。
写真の梢は地上から10メートル近くあるが、そこまでツルウメモドキとフジの蔓が伸び上がっている。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シロダモの若葉
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

コアオハナムグリがヒメジョオンの花にたくさん来ているが、上翅の色や艶の具合は様々で、緑色が濃い個体を選んで撮影してみた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

ツマグロハナカミキリ、だろうか?本種の上翅の紋様には変異が多いらしい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

キスジテントウダマシはたまに見かけるが、菌食。
ふしぎいっぱい写真絵本『きのこレストラン』(ポプラ社:2018)にキノコを食べている写真が載っています。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

ヒメヒゲナガカミキリ。触角のたわみというか、曲がり具合が気になる。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U 

4月5日からずっと観察しているワカバグモのメス。
隣の花に引っ越しはしたけど、まだマーガレットの花畑をすみかにしている。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U 

獲物を抱えている場面はまだ一回しか見ていないが、3週間も同じ場所に止まっているのはそれなりに獲物を得てはいるのだろう、と思う。
posted by やまかます at 19:46| コウチュウ

2023年04月25日

夜間飛行

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日、庭で見つけたクチバスズメのメスの元へオスが飛来して交尾が成立していた。

オスはジェット機のような翼で夜空を舞い、羽化したばかりのメスを探し求めていたのだろう。
暗黒の中でメスを見つける手立ては、メスが放つ性フェロモンの香りと言われている。
ただ、そのフェロモンが濃く漂うエリアは数メートル圏内とされているので、そのエリアに到達するには、とにかくオスはアンテナの感度を最大にし、足で(翼で)稼ぐしかないのだろう。

わがやの庭で羽化したメスのところへオスが飛来して交尾が成就した例は、
これまでに、ウスタビガ、クスサン、ヤママユ、カレハガ、リンゴドクガ、などがいる。
自然界では当たり前の出来事とはいえ、オスとメスの出会いのドラマを目の当たりにすると、不思議というありきたりの言葉しか思いつかない。

そういえば、先日、カラスザンショウの根本で羽化していたシンジュサンのメスは、
翌朝には姿を消していた。おそらくどこかでオスと出会えたのだろうと思いたい。


posted by やまかます at 19:23|

2023年04月24日

モスら

三股町

昨日、タマネギの収穫を終え、耕運機で土起こしを行ったばかりの菜園(下写真画面左)と自宅林。
今日は午後から小雨が降り始めた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

卵から飼育していたウスタビガの幼虫は、先日、庭のイロハカエデに放飼とした。ただいま、4齢。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭の真ん中、菜園のすぐ横にクチバスズメのメスがぶら下がっていた。羽化したばかりで、体に触れると羽化液を排泄した。クチバスズメの出現期としてはずいぶんと早いのではないだろうか。 
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

エゴノキについた卵から育っているシャチホコガ科の幼虫は、昨日3回目の脱皮をして、4齢となった。
体長は17ミリほど。エゴノキの葉裏にいると、葉脈の模様に見事に溶けこんでしまう。
アオシャチホコの幼虫だとは思うが、終齢の姿を見届けたい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

以前、スイバの花穂で成長を遂げたベニシジミ幼虫が、地面に降りて枯葉布団の中で前蛹になったことを載せたけれど、
その幼虫は三日後に蛹化したことを確認できた。しかし、何かしらアクシデントに見舞われたようで、出血夥しくそれが乾燥して真っ黒に固まっていた。蛹になったものの息絶えたようだ。

posted by やまかます at 17:16|

2023年04月23日

サクラにこだわるのはなぜ?

三股町

冬に伐採したクヌギの萌芽が盛んだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

クヌギカメムシはほとんどが5齢となって(1頭だけ4齢もいた)、若芽から盛んに吸汁している。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

トゲハラヒラセクモゾウムシは、相変わらずサクラの葉裏にいてじっとしていることが多いが、今朝は歩いたり、敏捷に飛び立っていくものもいた。背の低い小木だが数えてみると4頭いた。

2頭はずっと寄り添うようにしていたので、もしや交尾に至るかと気をつけて見ていたけど、結局、片方がプイッと去ってしまった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

餌はなんだろうかと気になっていたが、花外蜜線に口吻をあてがっていた。
蜜線の中央の穴よりずれた位置に穴を穿ってもいたので、蜜を吸っていたのか、蜜線の果肉そのものを齧っていたのか、判然としない。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U


posted by やまかます at 19:28| コウチュウ

2023年04月22日

いのちつなぐ

三股町

昨年に比べると今年のエゴノキの花数は少ないけれど、昨日から一気に開花が進んでいる。
例年のようにジャコウアゲハが来ていたがすぐ飛び去り、入れ替わるようにコチャバネセセリが飛来し吸蜜を始めた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭のサクラにガガンボの一種の交尾カップル。上の腹部が白く大きいのがメス。
メスもオスも、脚が長くてよかった。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

ツマグロオオヨコバイは年一化。5月頃に産卵して、孵化した幼虫が熟齢となるのが夏の盛り。
幼虫期が3ヶ月ほどとやけに長いのはなぜだろう?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U


26歳という若さで自ら命を絶った、童謡詩人の金子みすず。
彼女の作品が、没後50年を経てようやく刊行されたということをつい最近知った。詩集を開くことはほとんどなかったけれど、いくつかの代表作を読んでから、金子みすずの詩集を買って読んでみたくなった。
posted by やまかます at 20:38| チョウ

2023年04月21日

この頃のカメムシたち

三股町

ここ数日、うちの庭で次々と活動を始めたカメムシたちの顔ぶれ。

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家庭菜園の春菊がちょうど花盛りで、そこに来ていた、イチモンジカメムシのメス。
花弁にも盛んに口吻を突き立てていた。


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越冬幼虫が羽化して成虫の分散が始まっている、ヨコヅナサシガメ。
抜けのいいフライトの絵柄になりそうだったのだけど、このあと急降下して草むらに軟着陸。
腹部縁の波打つ張り出しが翼の役目も果たしそうだが、翅のはばたきの調子(エンジンとプロペラ)が今ひとつのようだった。

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越冬開けのミナミトゲヘリカメムシは秋に羽化した新成虫だろう、とても綺麗な体色。

カメムシ写真全て:OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

物置小屋の南向きの壁に、モンシロチョウの蛹がたくさん張り付いていた。ここにはアブラナが繁茂していたせいだが、スジグロシロチョウの蛹も数頭だけ混じっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ちょうど羽化した直後の蛹殻と成虫。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

壁には脚立など道具類を立て掛けてもあるので、ものを動かすときに蛹を傷つけたり最悪、潰してしまうかもしれない。
そこで、手の届く範囲で蛹を回収しておいた。一番奥の列の3頭が、スジグロシロチョウ。

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 




posted by やまかます at 20:26| カメムシ

2023年04月20日

スフィンクス座り

三股町

昨日、庭のサクラで見つけた、スフィンクス座りする小さなゾウムシ。
じつにおとなしくて、葉っぱに触れてもまったく動じない。擬死のつもりだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

和名は、トゲハラヒラセクモゾウムシ、、、と長い。
漢字で書くとおそらく、「棘腹平背蜘蛛象虫」もしくは「棘腹平瀬蜘蛛象虫」、かと思う。

ゴマ粒よりか大きい、体長4ミリ。ちょうどアミメアリがやって来て、触角でご挨拶。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

エゴノキの開花が始まっていた。樹上からはクマバチの羽音が聞こえていた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

先日、エゴノキに戻したシャチホコガ科の2齢幼虫だが、その後一度脱皮してから分散してしまい、ほとんどが消えてしまった。しかし、1頭だけが居残っていた。
体長は15ミリとまだ小さいが、前胸に黄色いリング模様があることから、アオシャチホコ、と思われる。
この幼虫もいづれ見失いそうなので、確実な同定のために再び回収して飼育することにした↓

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 19:39| コウチュウ

2023年04月19日

着地

三股町

仕事で撮影が必要になったナナホシテントウを探してみた。
庭に出ればすぐに次々と見つかったけれど、何かおかしい、変だ。
何が変と言って、それはカラスノエンドウ。
例年ならびっしりとつくアブラムシのコロニーが、まったく見当たらない。
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 (2022年4月6日撮影)

上写真のような例年なら当たり前の光景が、今春は皆無なのである。

昨年はそのアブラムシの撮影を行ったのだが、それが嘘のように今春はいない。
ナナホシテントウが多いからと言って、全部食べてしまうわけでもないし、カラスノエンドウが伸び始めた頃から毎日のよに様子を見ていたけど、一度もアブラムシのコロニーどころか単体でいる姿さえ見ていない。
冬には越冬アブラムシを確認している。一体、何が起きているのだろう?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

庭にいたルイスコメツキモドキ、例年より早い登場かと思う。
過去記事で登場した回数はわずかだが、いづれも5月に入ってからだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クヌギカメムシの幼虫は、終齢(5齢)となったものが見つかるようになった。

萌芽した新芽で吸汁しているものや、上写真のように地面に近いノイバラの葉上で休んでいるものもいる。
成長して終齢になるともうクヌギでの吸汁は必要なくなるのか、他の植物上で吸汁するようになる。
風で飛ばされるものもあるのだろうけど、それもどうやら自ら風まかせにして旅立つように見受ける。
薄っぺらい体は、脚のふんばりを解けば、簡単に風に掬われてフライトできるのではないだろうか。
クヌギカメムシの羽化は、林床や林縁の地面に近い草むらで行われることが多いのもそれを物語っていると思う。

羽化したあと、成虫になったクヌギカメムシは孤独な放浪生活を始める。幼虫時代には集合性もあったのに、一人旅に出る。その行き先は林のどこか。いったい遠くはどこまで行くのだろう。
雌雄が再び出会うのは、秋も深まる11月半ば以降。あの華奢な体にマーキングするのも難しそう。

posted by やまかます at 20:09| カメムシ

2023年04月18日

燕返し!! 小さなクモと虫と。

三股町

ゴミ出しついでのフィールド巡りは公民館の広場から始まる。
往きはサンタクロースのごとく大きなゴミ袋を担いでいるので、撮影はほどほどに。
公民館横でゴミ袋から解放されて、ようやくカメラマンの姿に戻る。

今朝は公民館広場の地面スレスレを、ツバメがビュンビュン、飛び交っていた。
これを流し撮り。
ドットサイト(EE-1)は持っているけどまだ使ったことがない。今朝などこれを使えばよかったか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

当たり前だけど、とにかく速い! もっと引き寄せたいが、ファインダーのフレームに捉えるのがやっと。
フレームに入れさえすれば、被写体認識追尾モードがフォーカスを合わせてくれるが、これも百発百中とまではいかない。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(トリミング)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)

フレームギリギリになってしまったが、空中で脱糞している様子がかろうじて写っていた。
空中で次々と昆虫を捕らえているが、残念ながら虫の姿は一度も写らなかった。

ツバメと言えば、九州新幹線の博多〜鹿児島間の800系車両のネームが「つばめ」で、最高速度260キロ。
鳥のツバメが本気を出したら、200キロ!!

さて、マクロレンズに持ち替えて、、、、、、、

イヌビワの葉裏に、ギボシヒメグモ。
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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

サクラに、ムネアカアワフキのオス。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

コナラの根本のマルバウツギ葉上に、ダンダラチビタマムシ。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

コナラに、カタビロトゲハムシがしわざと一緒に。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

posted by やまかます at 21:38| とり

2023年04月17日

神樹蚕

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14  (撮影日:4月16日)

目の前にクロコノマチョウが舞い降りてきた。午後5時過ぎ。

越冬開けのメスで、翅はだいぶ傷んでいる。

ネザサの上にピタリと止まったのでこれは産卵するかも、と思った瞬間、
クルリと体を反転させ葉裏にぶら下がる格好になった。ほんの一呼吸おいてお尻の先を曲げた。
産卵が始まれば警戒心も薄らぐ。そっとしゃがみながら接近。
今回の産卵数は2個だった。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 (撮影日:4月16日)

午後1時過ぎ。今日は朝からよく晴れて陽射しもキツイ。

林を一巡して、キアシナガバチ女王の様子を見ておこうとカラスザンショウに近寄ってみれば、
二箇所ある初期巣のちょうど中間地点、ヤブムラサキの小枝にシンジュサンがぶら下がっていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ここに繭があったことは知っていたが、去年の古い空繭だろうと思い込んでいた。
例年、カラスザンショウで幼虫が育ち、冬になると根本近辺では繭が見つかっているが、
ここで繭から羽化した成虫を見るのは今日が初めてだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午後6時過ぎ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

シンジュサンのメス。羽化したのは昨夜のことだろう。
本種の羽化時期としては早い。メスということは、夜になるとここでこのままコーリングを始め、
夜空を舞うオスを誘うはずだ。
posted by やまかます at 19:22|

2023年04月16日

落ち葉のさなぎ部屋

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

コマ打ちを終えたホダ木(クヌギ)を保管場所に運んでおいた。
ホダ木を支えるはざ木は、ホテイチクで組んだ。
保管場所は林中央のイチイガシの根本で、古いホダ木(つい先週までシイタケが収穫できた)を脇に退けてスペースを確保。
古いホダ木の下からはカブトムシの幼虫がたくさん転がり出て来た。
ここの場所は日陰で、しかも程良い風通しもあり、湿度も申し分無いのはこれまでの収穫量で証明されている。
今年打ったホダ木で椎茸が出るのは2年後になる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350
9日から昨日まで、ずっと花穂にいたベニシジミ幼虫が今朝になって姿を消していた。
スイバの根本の周辺を丁寧に探してみると、落ち葉の下に幼虫がいた。スイバから10センチ程度離れている。

どこで蛹化するか気になるが、追跡できるかどうかは難しいかと思った。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

林縁のササ葉にシマサシガメの幼虫がいた。5齢だろう。この時期、明るい草地でよく見かけるサシガメだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

腹は満ち足りているのか、ゆっくりと体を動かし立ち位置を変えてから、触角の手入れを始めた。
触角の中央から先端まで丁寧に丁寧に、両前脚の先に挟み込んでブラッシングを繰り返す。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午後になってからもう一度、スイバの近くで落ち葉を一枚づつめくっていると、今朝見たばかりの幼虫がすぐに見つかった。丸まった落ち葉に包まれるようにして、蛹化準備に入ったようだ(上写真画面中央の少し下)。
落ち葉をそっと上に戻して、風に飛ばされないよう、そして見失わないよう、細い落ち枝を被せておいた。
posted by やまかます at 15:35| チョウ

2023年04月15日

糞擬態

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

コナラの若葉にいたのは、コナライクビチョッキリか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350    

同じコナラにいた、ムシクソハムシ。
小さいし、糞そっくりだが、ゴマ粒よりかは大きい。
上下に見えている粒は、ムシクソハムシがした糞のようだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

庭のスイバ花穂で3頭目のベニシジミ幼虫を見つけた。気にかけて見始めたからか、それとも終齢になってからドンドン登り始めているのだろうか?
posted by やまかます at 20:10| コウチュウ

2023年04月14日

甘いも辛いも、、ただの水?

三股町

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

庭に飛来する春型アゲハの数が例年より多い。そして、このところは翅が擦れたり破けたりした姿のほうが増えた。

産卵ピークも終盤に入ったようで、植木鉢のサンショでは次世代の幼虫(1〜2齢)が育っているし、庭の真ん中に植っているユズには卵がたくさん産み付けられている。ユズのほうはしかし、かなりの数が卵の段階で消失してしまった。

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     M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

こちらも庭にいた、オバボタル。今日は水を飲む姿を初めて見た。水以外の餌を摂るのかどうか?

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    M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

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     M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

仕事部屋のすぐ外ではカラスノエンドウに、フチグロトゲエダシャクの若齢幼虫がいた。

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    M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14  FlashQ G20U

スイバの花穂には、2頭目のベニシジミ幼虫。9日に見つけた幼虫は、今日もまだ天空食卓に居座っていた。
posted by やまかます at 19:41| コウチュウ

2023年04月13日

踏んじゃったあ〜!!虫とは

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

仕事部屋の窓から見えるノイバラから心地よい香りが漂ってくる。
花を訪れる無数のコアオハナムグリや、クマバチ、などの羽音で賑やかだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

カラスザンショウに営巣中のキアシナガバチを見たあと、振り返るとそこにキオビゴマダラエダシャクがいた。
今朝方、羽化したのだろうか、傷一つ無いピカピカの翅。
それにしても早い登場だ。早くても5月以降だろう。

クリの梢を見上げていたら、丸い食痕とシルエットでそれとわかった、リンゴコブガの幼虫。
枝をそっと引き下ろして撮影。この場所では去年も幼虫が見つかっている
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

林の中でササからササへとめまぐるしく移動していた、越冬明けのシロヘリカメムシ。
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庭のシロツメクサに来ていた、アオスジアゲハのメス。    
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

昨夜のこと、、、、、、、

廊下から、「踏んじゃったあ〜!!」と大きな声がしたので、何事よと駆けつけてみれば、
黒っぽいものがカーペット中央に転がっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

「あ、オオゾウムシだよ。そいつは硬いから平気だよ、多分、、、、」

さっそく腹ばいになって撮影を始めたところで、ゆっくり起き上がって歩き出した。
廊下の床がふかふかのカーペットだったこともあり災難に至らなかったのだろう。

オオゾウムシが家の中を歩いている、というのも我が家でこそだが、
例年、家の灯りにはよくやって来て、今春も玄関前にじっと佇んでいる姿が見られるようになっていた。
posted by やまかます at 18:06| コウチュウ

2023年04月12日

災難は去ったか?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

午前6時40分、なんと!? サビキコリはまだ巣部屋に頭を突っ込んでいた。それも別の部屋に鞍替えして。
つまり、おそらく一晩中、巣上に止まっていたのだろう。
こんなことをじっと静観していたのでは、巣内の我が子は皆、サビキコリの胃袋に消えてしまう。

しかしキアシナガバチ女王は、近寄った私に対しては威嚇の素振りを見せるのに、サビキコリに対しては相変わらず無関心のようだった。

ところが、、、、、、、、、!

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

正午過ぎ、少し距離を置いて観察していると、女王蜂がサビキコリの体に噛みつき始めた。
女王蜂の体内で「攻撃排除スイッチ」がいきなり入ったかのようだ。
一体何がきっかけだったのか、まったくわからないが、さすがのサビキコリも巣部屋から退いて、巣の裏側に一旦逃げ込んだ。
するとすかさず追撃の手が伸び、ついにサビキコリは渋々(そう見えただけだが)、巣から立ち去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

昨夕、食べられてしまった巣部屋の卵は、正午前には改めて補充産卵してあった。他の被害にあった巣部屋も順次、埋め合わせていくのだろうと思う。

しかし、女王蜂はなぜにサビキコリの侵入、盗食を一晩もの間、許していたのだろうか?

今朝、観察の立ち位置を変えて巣場所の右側に移動したところ、隣の立ち枯れたカラスザンショウの幹表面にも、別の女王蜂が営巣していることに気づいた。地面からの高さもほぼ同じくらいで、距離はわずか3mしか離れていない。

女王蜂が単独で作り始めた初期巣はしかし、様々なアクシデントによって放棄されることが多く、巣の拡大、ワーカーの誕生までと継続観察できるチャンスは意外と少ない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

先日、エゴノキで見つけた卵塊を飼育していたが、今朝になってみると1枚の葉裏に全部の幼虫が集まって、脱皮前休眠に入っていた。ここまで来ると、そろそろ種名の検討がつくのではないだろうか。

まだ若齢ではあるけれど、エゴノキが食樹であることや、幼虫の姿、集合性、などから、
本種はシャチホコガ科の、オオアオシャチホコかアオシャチホコの幼虫だろうと思う。

そういえば、、、、先月、3月の中頃、まずはオオアオシャチホコが↓
オオアオシャチホコ_J3120464.jpg


そして少し遅れて、アオシャチホコが↓
アオシャチホコ_J3172916.jpg


それぞれ灯火に飛来しており、両種いづれかの可能性があると言えそうだ。
早春に成虫が現れ芽吹いたばかりのエゴノキに産卵した、ということなのだろう。

幼虫集団の脱皮が完了したなら、エゴノキに戻すことにした。
これから食べる量もどんどん増えていくだろうから。

posted by やまかます at 19:39| ハチ・アリ

2023年04月11日

ステルス甲虫とは?

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今朝の窓の外は、濃い霧で真っ白。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

スイバの花穂に登っていた、ベニシジミの幼虫。
この幼虫は一昨日、9日にこの場所で見つけてからずっと、ここに止まっているようだ。
地面に広がる根生葉を離れ、50〜60センチもの高さにある花穂まで登るベニシジミ幼虫は、この時期にはよく見かける。葉っぱに飽きたのか?よほど花穂が栄養に満ちているのか?幼虫が敢えて危険を犯してまで、天敵の目に止まりやすい花穂のところまで移動する理由がよくわからない。
このあと、蛹になるときは地面のほうへと降りるはずだが、、、。

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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH 

先日、根元近くでモンキアゲハが羽化していたカラスザンショウの幹に、 キアシナガバチの創設巣(初期巣:矢印先)があった。
ちょうど目線の高さだったので気づいたけれど、幹の色合いに見事に溶け込んでいる。

見つけたときに違和感があり、近づいてみると六角形の巣部屋の一つに、サビキコリと思われるコメツキムシが頭を突っ込んでいた。
これって、ヤバくない!?

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

各巣部屋には卵が一個と誕生する幼虫の餌として花蜜が一滴置かれている。
その巣部屋の一つに頭を突っ込んでいるサビキコリがこの卵と花蜜を盗み喰いしているのは、間違いないだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

女王蜂が戻ってきたら、この侵入者はたちまち引きづり出されるだろうと思っていたが、意外にも女王蜂は気づかないのか、あるいは無視しているのか、いくつかの巣部屋を覗き込んだだけで、数秒間の滞在のあとあっさりと飛び去って行った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

時刻は、午後5時半。
今夜はこの初期巣をねぐらにするはずだから、また戻ってくるだろうし、今度こそはサビキコリを追っ払うだろうと、女王蜂の帰巣を待ってみた。 

数分後に戻ってきた女王は最初、サビキコリの体に前脚をのせた、、、、だけで、
そのあと何事もないかのように身繕いをしてから、また飛び去って行った。

サビキコリには、アシナガバチから逃れる隠れ蓑のような何かしらの術でも備わっているのだろうか?



posted by やまかます at 19:58| コウチュウ

2023年04月10日

赤い飛影

三股町

イチイガシ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14


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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

連日、林の中をフワリフワリ飛び回っている、アカハネムシ。

午前9時頃には、ツワブキの葉についた水滴を盛んに吸っていた。アカハネムシの食餌は何だろう?と気になっていた。
ひとしきり吸い上げたのち飛び立って行った。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ジャコウアゲハの飛来は、今春これで2回目。
前回はメスだったが、今回もメスで、翅の状態から見て別個体かと思える。
吸蜜の前にはしきりと食草を探して、いろいろな植物に触れていた。いかにも産卵したがっていたが、
うちの敷地内に植っているウマノスズクサは、まだ高さ14センチほど。それもわずかに一株。
日当たりが悪いせいか成長が芳しくなく、数年経ても広がっていない。移植したほうがいいのかもしれない。
posted by やまかます at 18:14| コウチュウ

2023年04月09日

クマイチゴの春

三股町

ウマノアシガタ
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

お隣のクリ林の地面はウマノアシガタの黄色で埋め尽くされ、ところどころにポツンとハルジオンが突き立っている。
シャッターを切った瞬間、上空をハシブトガラスが通過していた。
先日から急ピッチで営巣していたが、巣作りはひと段落したのかこのところはオスが餌をセッセと運んでいる様子。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U
クマイチゴの葉上で活動を始めたシロオビナカボソタマムシ。
葉っぱ一枚に1匹ずつ、お一人様の贅沢ランチだ。まだ配偶行動は確認できず。
とにかく数が多い。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

クマイチゴの群落はブンブンという羽音に包まれており、その音源の主はニホンミツバチのようだった。
posted by やまかます at 19:46| コウチュウ

2023年04月08日

胸が赤い、ジョウカイボン

宮崎県児湯郡都農町 尾鈴山キャンプ場

宮崎昆虫調査研究会の例会が、尾鈴山キャンプ場周辺で昆虫観察会として行われた。
初めて訪れるフィールドでもあり、私も参加した。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

青空広がり陽射しもあったけど、冷たい風が強く吹き荒れ気温はせいぜい11〜15度c止まり。
オオセンチコガネやハンミョウは活動していたが、他の昆虫の姿は極端に少なかった。
チョウ・ガでは、スギタニルリシジミ(2)、サツマシジミ(1)、ヒメアカタテハ(1)、キタテハ(1)、シロホシエダシャク(1)
、他未同定ガ類2種、カメムシは、アカサシガメのみ、カゲロウ類3種ほど。

はじめて見るジョウカイボン科の甲虫は、おそらくウスチャジョウカイの黒化型のようだ。
同属近似種に、クビアカジョウカイ、ムネアカクロジョウカイ、がいるが識別は難しそうだ。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U    
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

朽木から生えていた、このキノコ↓ はエリンギにも似ているが、まだ未熟な状態だろうか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

posted by やまかます at 20:18| コウチュウ

2023年04月07日

エゴノキ若葉に卵

三股町

イチイガシ若葉
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨日の午後から夜通し降り続けた雨は、今日の昼過ぎになってようやく止んだ。
雨は上がったけど冷たい風もあって、体感気温はめっぽう低い。仕事部屋では暖房を入れたほど。
耐寒能力の衰えも感じる。

エゴノキの若葉に卵塊(4月5日撮影)
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

一昨日、エゴノキの花蕾の様子を見ていたら、若葉に葡萄色の卵が並んでいた。

等間隔に几帳面に産み付けている。蛾のなかまには違いないけど、一体なんだろう?
気になるので飼育してみることにした。
幼虫の体が、すりガラスのような卵殻ごしに透けて見えていた。孵化は間近だろう。
肝心のエゴノキの花蕾は、例年よりかだいぶ少なかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

予想通り、昨夜になって卵は一斉に孵化した。 

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

孵化してしばらくすると、体をグリングリンと捻って体操を始めた。
この捻転運動を行うのは、ヤママユ科など多くの蛾類幼虫で見られる習性だ。孵化後と脱皮後に行う。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝になってエゴノキの若葉に移動させた。1匹づつ面相筆で丁寧に。さっそく葉っぱを食べていたようだ。
幼虫同士が身を寄せ合っていた。集合性があるようだから、引き離して単独にするとうまく育たないのかもしれない。

マーガレットに来たハエ類    
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ワカバグモは相変わらず、マーガレットの花上にへばりついている。すぐ隣の花には上写真のハエ類やもっと小さいユスリカ類が来ていたから、いづれは獲物にありつけるだろう。それにしても、かなり冷え込んでいるにも関わらず、雨が止むとすぐにもハエ類が来たのが意外だった。
posted by やまかます at 18:19|

2023年04月06日

雨ニモマケズ

三股町

ワカバグモのメス
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

今朝になっても昨日と変わらず、マーガレット花上に陣取っていた。断続的に降る雨で、クモの体もマーガレットもすっかり濡れている。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

ほんのいっ時だけ花びらの下に場所替えしたが、すぐにまた花上に戻っていた。

今日は窓越しに見下ろしていたのだけど、花を訪れる虫の姿は一切なかった。
夜になってから雨が激しくなって来た。まだまだこの場所で粘り続けるだろうか。

アオスジアゲハ越冬蛹
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U   

1月31日に載せたアオスジアゲハ蛹の様子を、2ヶ月ぶりに見ておいた。

まだはっきりしないが、わずかに成虫の体の色が浮かんできているようだ。
羽化日に立ち会うのは無理としても、無事に羽化できたかどうかだけは見届けたい。


※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)

posted by やまかます at 20:03| クモ

2023年04月05日

居どころ

三股町

サクラとアカタデハムシ
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

毎春、庭のサクラにやって来る、アカタデハムシ。

けれど、目で確認できる範囲では数少なく例年せいぜい2匹止まり。
アカタデハムシはこれからサクラの葉に産卵し、幼虫は葉っぱに虫食い痕のしわざを残すのだけど、そのしわざもうっかりしていると見落としてしまいそう。

アカタデハムシ幼虫や成虫のしわざは、拙著『虫のしわざ図鑑』、『虫のしわざ探偵団』(少年写真新聞社)に詳しく載せてあるが、
いづれの写真も撮影をした場所は延岡市の愛宕山で、ここは毎年必ず一回以上は訪れているフィールドの一つ。
愛宕山の登山道(南側)沿いにはどこにもあるようにサクラ並木があって、すっかり葉桜になった頃ここに出向くと、どのサクラの木もしわざだらけになっている様子を観ることができる。

うちの近辺でもそんな穴場がきっとあるはずだが、これまでのところ遭遇できていない。
愛宕山でのアカタデハムシの繁殖ぶりを見ていると、まさに所変われば、虫の様子も変わる、を実感させてくれる。
近場で探すよりも遠くても時間掛けて出掛けたほうが、観察や撮影の成果が上がる、という事例は少なく無い。

ワカバグモのメスとマーガレット
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

昨日はマーガレットの花上で待ち伏せしていた、ワカバグモのメス(写真上、昨日撮影)。

時間を空けて何度か見ていたのだけど、マーガレットの花を訪れて来る虫の姿がまったくなかった。
閑古鳥が鳴くとはこのことか、これでは腹ペコ解消の望みが薄いなあ、それでも辛抱強いところは見習うべきか否か、などと独り言をつぶやいていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

今朝になってマーガレットを覗いてみれば、頭の向きこそ違えど昨日と変わらず花上に静止した姿勢のままだった。

でもよく見ると、昨日よりか明らかに腹部が膨らんでいる。どうやら、待ち伏せしていた甲斐があったようだ。
どんな獲物だったか気になるけどこの先産卵を控えているだろうから、まだまだたっぷり栄養を摂る必要があるだろう。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

獲物を捕らえたところを見たくて、午後になってからさらに様子を見に行くと(居間のすぐ外で窓からでも見下ろせる位置ではあるけど)、花上から姿が消えていた。

オヤ!?  と一瞬、落胆しそうになったけど、ふと花の下を覗き込んでみれば、花の屋根下に茎を抱えるようにして潜んでいた。
とりあえず腹拵えできて、場所替えしたものか、それとも雨模様を察知して退避したものか?

このポーズ、この場所なら、天敵から身を守る上では申し分無いところだろうけど、花に惹かれてやって来る獲物に遭遇するチャンスは減るだろう。

午後3時頃になると、ポツポツ、雨が落ち始めた。明日、明後日と前線通過の影響でまとまった雨になるようだ。
ちょうどこのタイミングで、自家用車のワイパーゴムの交換作業を済ませておいた。明後日には車検も控えている。


posted by やまかます at 21:07| クモ

2023年04月04日

サクラ散り、ツツジ咲く

三股町

クロアゲハ♀
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

花数わずかになったサクラに、クロアゲハのメスが飛来した。ひとしきり吸蜜に勤しんでいた。

ジャコウアゲハ♀
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

庭に舞い降りたツマキチョウのオスを撮影していたら、ジャコウアゲハが滑るように背後からやって来た。 
吸蜜しいている花は、園芸品種のクルメツツジ。

我が家に飛来する黒いアゲハの中でもジャコウアゲハはもっとも稀で、ツツジ類にも来るけど、毎年確実に見られるのはエゴノキの花のほうだ。
自宅林にはわずか一本しかないエゴノキだけど、花数は多いからチョウの滞在時間も長い。もっとも裏年に当たると花は数えるほどしか咲かず、そんな年はジャコウアゲハは素通りしているようだ。
エゴノキ、今年はそれなりの数、花蕾が膨らみ始めている。


posted by やまかます at 20:06| チョウ

2023年04月03日

花と虫〜ウスタビガ飼育経過

三股町

チュウガタシロカネグモ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ミズナラの幼木に3匹のチュウガタシロカネグモが網を張っていた。
ミズナラは山で拾ってきたドングリを4年前に植えたもので、今は1メートルほどまで成長している。

ニッポンヒゲナガハナバチとブルーベリーの花
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

写真では前翅の腑室が3個見えることから、ニッポンヒゲナガハナバチ、とした。
ブルーベリーの植えてある菜園では、ブロッコリの花にも盛んに来ていたが、花から花への移動が忙しく撮影は意外と手間取った。このあと、カラスノエンドウでも撮影できたが、花が散らばって咲いているので一番難易度が高かった。
夕方(午後4時以降)になると、ほんのわずかだが動きが緩慢になったような気がする。

バラハキリバチとレンゲの花
バラハキリバチ-1066498.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

ニッポンヒゲナガハナバチが来るはずとレンゲの前にもしゃがみ込んでみたけど、レンゲには一切やって来ず、
あ!来たか、と思えば、ハキリバチだった。

ヒメカメノコテントウとカラスノエンドウの花外蜜線
ヒメカメノコテントウ-1066622.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

肉食のヒメカメノコテントウだが、ときおり花に潜り込んで蜜も吸っている。そういえば、昔、ヤニサシガメの成虫がサクラの花外蜜線に口吻を刺しこんでいた。長い間そうしていたので、蜜を吸っていたのだろう。

先月、3月25日からイロハカエデの水差しで飼育を始めたウスタビガは、一昨日から2齢へと脱皮が始まっていた。
残る1匹も脱皮休眠中で(写真画面左)今日中には2齢へと成長するだろう↓
ウスタビガ幼虫-1066463.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

朝だけ陽射しを浴びる出窓でぶらさげ飼育をしている。ここなら食事の度に幼虫たちの様子を伺える。

ウスタビガ1と2齢-4033918.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 20:00| ハチ・アリ

2023年04月02日

魅惑の香り

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

マムシグサの仏炎苞にやって来る昆虫を眺めるのがこのところの日課の一つとなっている。
肩ほぐしにも林の坂道を下って登るという運動はちょうどいい。
外壁に何らかの香りがあるのだろうが、かといって舐めとればそれなりの栄養価もあるのだろうか?
ガガンボの一種がしきりと仏炎苞の表面に口吻をつきたてていた。その体にはダニの一種が便乗している。
ガガンボのお腹は吸引物で満たされているようにも見える。

クロウリハムシ-1066231.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

クロウリハムシもよく見かけるが、仏炎苞の中は雨宿りもできると見える。皆やけに落ち着きその場に馴染んでいるように見える。

椎茸のコマ打ちを午後から行った。大きなクヌギを一本切り倒してあったので、残っていたコマを打っておいた。
昨日はその下準備で、枝を切断したり、作業場となる林中央の広場(狭いけど)に伐採枝を運び上げたりした。
クヌギ材は見かけよりずっと重く、これを抱えて運ぶだけで結構、疲れる。筋肉痛は一晩で治ったけど、朝の起床時間が遅くなった。

林のなかではアカハネムシが、歩くたびにまとわりつくように舞っている。
飛ぼうか?飛ぶまいか? 首を左右にユラユラさせているのは、迷ってでもいるのか、それとも別の理由?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U     

posted by やまかます at 21:22| 草花

2023年04月01日

萌芽とクヌギカメムシ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

毎日のように様子を見ていたナルコユリに、花蕾がぶら下がっていた。

モンキアゲハ_M1066291.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

大きなカラサスザンショウが立ち枯れ、幹が真っ白になっていたので、今日も様子を見に行ってみれば、その隣のカラスザンショウの根本辺りから、フワリと飛び立ったのが、モンキアゲハ
すぐ近くに舞い降りて翅を休めていたから、今朝にも羽化したのは間違いないだろう。
カラスザンショウの根本近くで本種の越冬蛹を見つけたことは、これまでに2回、経験している。
羽化殻を探してみたけれど、藪が混み入っていて探しきれなかった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

道路沿いに並んでいるクヌギは正月に萌芽更新で短く伐採したのだが、その樹幹から萌芽が始まっていた。
その萌芽を覗き込んでいたら、クヌギカメムシの3齢幼虫がいた。
切り倒した幹に卵塊が付いていたのは知っていたけど、なんとか無事に萌芽のところまで辿り着けたようだ。
posted by やまかます at 21:09| カメムシ