2023年03月26日

小さな花と、小さなハチ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメウズは今が花の盛り。

林床に足の踏み場もないほど白い花がひしめいてる場所がある。直径5ミリほどの花はよほど近寄らないと、花の魅力を感じとることもできない。
地面にしゃがんでもまだ遠く、ゴロンと横たわってアリになって見上げて初めて、花の花たる形に気持ちが届く。

昔、18か19歳のころ、このヒメウズをペン画で描いたことを憶えている。まだ植物の知識が浅く家の周りのどの草も木も未知の世界だった頃、庭先のヒメウズにいたく感激してスケッチしたのだが、その当時のペン画はもう手元に残っていない。串田孫一さんのエッセイ集に描かれていたペン画に影響を受けてもいたけど、串田さんのような独自のデフォルメまでは真似ができなかった。

といった、ようなことを頭に思い浮かべながらヒメウズの群落を眺めていたら、風もないのに、小さな白い花がユラユラと揺れ動いているのが目に入った。
オヤ? 誰かいるの?
望遠レンズの視界に捉えてみると、小さなハチが花に縋りつく様子が見えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

花に潜り込んでいたのは、ハナバチ類の一種だった。
一つの花に半身を突っ込み、クルクルとひとしきり回転してから、フワリと隣の花へと乗り移る。

へえ〜!?こんな小さな花でも、しっかり蜜と花粉を集めるんだ。

ハナバチ類の同定はかなり厄介だ。
『日本産ハナバチ類の同定の手引き』(神奈川県立生命の星・地球博物館 特別出版物 第1 号)というPDFをダウンロードしてみたけど、写真だけでの同定は難しい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ヒメウズの雄蕊にはたっぷりと花粉がついていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

今朝は地区の自治会総会が3年ぶりに開催されて、出席した。それでもやはり全員マスク姿ではあった。
全国どこでも同じような状況だろうけど、うちの地区でも高齢化、人口流失、という切実な問題は重くのしかかっていて、
自治会の存続すら危ぶむ声もあった。耕作放棄地の有効利用についても意見がでたけれど、発案だけで具体的な論議には至らなかった。
posted by やまかます at 20:13| ハチ・アリ