2023年03月31日

お味はいかが?

三股町

午前中はずっと雨で、午後からも陽射しがないので気温は低め。室内で仕事をするにもちょっと肌寒い1日だった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

林に植っているコクサギが花盛り。気温がひくいせいか、花に来ていたのはハバチの一種1匹だけだった。

アカイロマルノミハムシ_M1066074.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ノアザミの葉上にいた、アカイロマルノミハムシ
じっとしていたのに、深度合成撮影に入った途端、触角をプルプル振るわせ始めた。

アカハネムシ_M1066153.jpg
アカハネムシ_M1066160.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 

オニアカハネムシとこのアカハネムシ両者がすぐ近くにいた。数が多いのはアカハネムシのようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U  

コメツキムシの一種が何かを大事そうに前あしで抱え込んでいた。よく見るとアブラムシで、コメツキムシはこれを食べていたことがわかった。
 
posted by やまかます at 20:36| コウチュウ

2023年03月30日

菜種喰い

三股町

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春萌える  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

まだまだ青い果実に、毎日やって来るのは、カワラヒワのつがいだ。

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カワラヒワ♀    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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カワラヒワ♂        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

嘴でチョンと突いたり、咥えてみたりして、食べごろかどうか吟味している様子も見ていて面白い。



posted by やまかます at 20:04| とり

2023年03月29日

都会のスズメ、田舎のスズメ

三股町  

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エノキの若葉        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭から見える地区公民館(田上地区集会場)のサクラも今が満開。

過去10年間以上、ここのサクラで見ている蜜吸い鳥は、ヒヨドリとメジロ、
そしてニュウナイスズメの3種である。
なぜかスズメはサクラの花にはまったく関心を示さない。うちの敷地内にいるスズメも目の前にあるサクラに来ない。
チュンチュン、サクラが賑やかだなと庭に出てみれば、ニュウナイスズメ数羽の群れが来ている。

東京で20年間住んでいた清瀬市でも、都内の日比谷公園や代々木公園でも、サクラにはスズメが来てしきりと蜜を吸っていた。それがスズメの当たり前の習性だと思いこんでいた。

今年もどうだろうか?とサクラを見上げてみれば、やはりそこにいたのは、ニュウナイスズメだった。
もしかしたら日本全国のスズメに共通の習性ではなく、地域性があるのだろうか?

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
花柄部からもぎ取ってから、嘴でしごいて蜜を吸うと、、、、、
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

そのまま、ポイっと捨てる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

こちらは、メス。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

頭上からはパラシュートのごとく花がクルクル回りながら落下してくる。
地面には風で落ちた花びらに混じって、柄ごとちぎられた花そのものが夥しい数転がっている。

落ちている花を拾い上げてみると、萼筒の部分が裂けている。写真ではアリが来ていた。吸い残しがあったのだろう。

「桜花を食べるスズメたち」という詳しい話が、唐沢孝一 著『スズメのお宿は街のなか』(中公新書:1989)に出ている。
スズメが花をちぎって蜜を吸う、という行動は、北は岩手県花巻から南は宮崎県都城市までと、広いエリアで多数観察されている。しかも、どちらかと言えば大きな都市や街での観察事例が多い。

私の住んでいるこの三股町の一部のエリアは、例外なのだろうか?それとも見落としているだけなのだろうか。

さて、花を物色している間に、ときおり枝先近くに巻き付いているムネアカアワフキの幼虫巣をブチンと啄んでいるところも何度か見た↓   ニュウナイスズメもこのタンパク源を見逃してはいなかった。では、スズメはどうなんだろうか?
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  
   
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トラフシジミ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20  

うちの庭では、アブラナの花の最盛期はとっくに過ぎ、残っている花数もかなり減ってしまった。
盛大に咲き誇っていたアブラナが幕引きとなるのも少し寂しい気もするが、先週あたりから、カワラヒワが種子を啄みに来るようになった。
朝一番、ウグイスと競うかのようなカワラヒワの囀りも心地よい響だ。



※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)
posted by やまかます at 20:18| とり

2023年03月28日

散歩写真

三股町

今日の写真は、朝のゴミ出しと、夕方の散歩で出会った春の虫たち。

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ギンイチモンジセセリ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

チガヤの枯れ草の隙間を縫うように飛んでは日光浴を繰り返していた。

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アサヒナカワトンボ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

敏感でなかなか近寄れなかったけど、じっと立ち止まっていると向こうからこちらへと寄ってくれた。

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ホソミイトトンボ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

一旦は姿を見失ったものの、来た道を少し戻ってみると食事中だった。

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       ベニシジミ   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

スイバの花穂をねぐらに選んだベニシジミ

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        ベニシジミ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 20:09| チョウ

2023年03月27日

サクラ満開

三股町

エノキ芽吹き-1000031.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エノキの芽吹きが、朝陽を浴びていた。
 

キオビエダシャク-1000054.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前10時50分頃、庭のサクラにキオビエダシャクが飛来した。

ちょうど来客があって話し込んでいたときで、飛影が視界の隅を過ぎったので、断りを入れて玄関へダッシュ。
まあ急がなくても一箇所で長く吸蜜を続けていた。

カラスアゲハと桜-1000112.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

キオビエダシャクの次には、カラスアゲハのオスがやって来た。こちらは花から花へと忙しく動き続けるので、花陰になってなかなかファインダーに捉えきれなかった。

アゲハと桜-1000153.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

まるで順番待ちしていたかのように、3番手はアゲハのオスだった。
一つの花で吸蜜する時間は極めて短く、これも追いかけるのに一苦労した。

ミヤマチャバネセセリ-1000324.jpg

ミヤマチャバネセセリ-1000676.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

隣の草地のキランソウでアゲハが吸蜜していたので、急斜面を慎重に駆け降りてみれば、目の前の枯れ草に見慣れないセセリチョウが止まっていた。
後翅の紋様を見てすぐにわかったが、ミヤマチャバネセセリ、だった。

新鮮な個体だが、ファインダーを覗いていると他の個体が飛び込んできて、もつれ合いながら上空へと舞い上がったりしていた。何度も同じ場所に戻っては日光浴をしばらく繰り返していた。

posted by やまかます at 20:11| チョウ

2023年03月26日

小さな花と、小さなハチ

三股町

ヒメウズ-1000018.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメウズは今が花の盛り。

林床に足の踏み場もないほど白い花がひしめいてる場所がある。直径5ミリほどの花はよほど近寄らないと、花の魅力を感じとることもできない。
地面にしゃがんでもまだ遠く、ゴロンと横たわってアリになって見上げて初めて、花の花たる形に気持ちが届く。

昔、18か19歳のころ、このヒメウズをペン画で描いたことを憶えている。まだ植物の知識が浅く家の周りのどの草も木も未知の世界だった頃、庭先のヒメウズにいたく感激してスケッチしたのだが、その当時のペン画はもう手元に残っていない。串田孫一さんのエッセイ集に描かれていたペン画に影響を受けてもいたけど、串田さんのような独自のデフォルメまでは真似ができなかった。

といった、ようなことを頭に思い浮かべながらヒメウズの群落を眺めていたら、風もないのに、小さな白い花がユラユラと揺れ動いているのが目に入った。
オヤ? 誰かいるの?
望遠レンズの視界に捉えてみると、小さなハチが花に縋りつく様子が見えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

花に潜り込んでいたのは、ハナバチ類の一種だった。
一つの花に半身を突っ込み、クルクルとひとしきり回転してから、フワリと隣の花へと乗り移る。

へえ〜!?こんな小さな花でも、しっかり蜜と花粉を集めるんだ。

ハナバチ類の同定はかなり厄介だ。
『日本産ハナバチ類の同定の手引き』(神奈川県立生命の星・地球博物館 特別出版物 第1 号)というPDFをダウンロードしてみたけど、写真だけでの同定は難しい。

ヒメウズ-3253653.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ヒメウズの雄蕊にはたっぷりと花粉がついていた。

ヒメウズ-3253651.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

今朝は地区の自治会総会が3年ぶりに開催されて、出席した。それでもやはり全員マスク姿ではあった。
全国どこでも同じような状況だろうけど、うちの地区でも高齢化、人口流失、という切実な問題は重くのしかかっていて、
自治会の存続すら危ぶむ声もあった。耕作放棄地の有効利用についても意見がでたけれど、発案だけで具体的な論議には至らなかった。
posted by やまかます at 20:13| ハチ・アリ

2023年03月25日

コナラ芽吹き、サクラ咲く

三股町

コナラ芽吹き-1065751.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

居間の窓から見えるコナラが芽吹き盛んとなった。

それでふと、昨年見つけたウスタビガの卵の様子が気になって、飼育網カゴの中を覗いてみれば、やはり!
黒いケケ虫(毛虫のことを私はこう呼ぶことにした)たちが歩いていた。

この卵を産み落とした母蛾は、イロハカエデで育ったことがわかっているので(卵付きの繭はイロハカエデにあった)、
生まれ故郷?の食樹を選ぶことにして、ケケ虫たちを1匹づつ面相筆でイロハカエデの芽吹きに移乗させた、

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

サクラ-1065747.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

仕事部屋の窓から庭のサクラの様子が見える。つい三日前はまだチラホラだった花が一気に開いて賑わっていた。

外に出てサクラを下から見上げ、視線を降ろしてみると、シラカシの葉上にムネアカアワフキのペアが並んでいた(下写真画面、右がメス)。
サクラの枝に巻き付いた幼虫巣には羽化殻も確認できた。 もう、いつの間に〜!?


ムネアカアワフキ-3253563.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

さらにサクラの根本にあるハナイカダの若葉上には、ナナフシの幼虫までいた。 もう、いつの間に〜!?
ハナイカダの葉っぱには、蕾ができて膨らみ掛けていた。

ナナフシ-3253582.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ムサラキケマンも、ジロボウエンゴサクもあちこちで、花を咲かせている。

今日は一日、どんより曇り空。気温も少しだけ低め。
けれど春の進行がグンと加速しているのは明らかだ。

ジロボウエンゴサク-1000138.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 21:39|

2023年03月24日

似ていても違いがわかる!?

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

エノキの若葉上に、アカハネムシの一種がいた。
昨日見つけた場所から2mと離れていないので、昨日と同じ個体かと一瞬思ったけど、どうも雰囲気が違う。
よく見れば、前胸と頭部の一部が赤い。
これはどうやら、オニアカハネムシ、のようだ。

オニアカハネムシ-3243442.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

横から見た頭部には、たしかに「鬼のツノ」がある。

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ヘリジロクロマダラ-3243428.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

イシガケチョウが卵を産んでいるはず、とイヌビワのほころびかけた若芽を見て回っていると、
マダラ科の蛾が止まっていた。
最初はタケノホソクロバ、かと思ったけど、どうも雰囲気が違う。
羽化して間もない新鮮個体だ。
よくよく見れば、翅の縁毛が白くて目立つ。

ヒメクロバかな?いやちょっと違う、これはなんだろうと調べてみると、
ヘリジロクロマダラ、が浮かび上がってきた。
食樹はヤマアジサイらしい。たしかに、発見場所の近くにヤマアジサイが植っている。

もしかしたら庭のヤマアジサイで、マダラガ科の幼虫が見つかるかもしれない。
このことを忘れないでおこう、、、、と、ここに記しておく。

posted by やまかます at 20:23|

2023年03月23日

雨上がりの酒盃

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昨夜からひとしきり降った雨も、今朝には止んだ。
隣の敷地からうちの庭や林に進出しているオドリコソウの開花が始まった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

昨日に引き続き、今日もアゲハが飛来して、レンゲで吸蜜していた。 
今日のアゲハはメスで、このあとユズにも近寄ったりしていた。産卵には至らず、まずは腹拵えか。  

アカハネムシ-3233378.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

林内ではアカハネムシが出ていた。
破れていない綺麗な葉っぱに移動してもらいたかったが、このあと裏側に隠れてしまった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14   

アラゲカワキタケの見事なコロニーが、クヌギの朽木に並んでいた。 

傘に溜まった雨水、これがお酒ならさぞかし美味かもしれない。 

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14     

posted by やまかます at 20:00| コウチュウ

2023年03月22日

雨上がりの束の間の食事会

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭のサクラもチラホラ、開花が始まった。

天気情報では午後から雨だったが、結局、雨は降らず、ほんの束の間だけど青空が広がったりした。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

頻繁に飛来していた、アゲハ。今日は吸蜜する時間が長かった。
このあと、ツバキとボケの花も訪れていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

二日間、雨が降り続いた後なので、庭の花を訪れる虫の数が多く、なかでもチョウ達の姿が目についた。

今春、はじめての登場は、ツマキチョウ。羽化後間もない綺麗な姿だ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

井戸水ポンプに設置してある、砂取器の交換作業をしていたら、トラフシジミの舞う姿が目に入った。
慌てて玄関に置いてあったカメラを抱え駆けつけると、ちょうどホトケノザに落ち着いたところだった。
アブラナには目もくれず、ホトケノザに口吻を伸ばしていたが、あっという間に飛び去ってしまい姿を見失った。

砂取器は3年に一回は交換する必要がありこれまでは業者に依頼していたが、今年から自分でやることにした。
過去2回、業者の方がやっている作業をじっと見ていて、これなら自分でもできると思い、砂取器の型番を教えてもらっていた。その砂取器をネット注文で取り寄せてみたら、なんと山形県にある会社だった。
posted by やまかます at 21:19| チョウ

2023年03月21日

虫媒花

三股町

今日のマムシグサの写真は先日、18日、19日に撮影。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

まだ葉っぱが開き切ってないけど、仏炎苞には様々な虫が惹き寄せられている。
クロウリハムシも常連だが、多いのはハエ類だ。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U  
posted by やまかます at 21:52| 草花

2023年03月20日

ノイバラの小劇場

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

ノイバラの花蕾が目立ってきた。

仕事部屋の窓から見えるけれど気づいたのは今日になって。冬の間は赤い果実を、シロハラとメジロ、ジョウビタキがそれぞれ入れ替わりでやってきては啄んでいた。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

同じノイバラの葉上では、ハナグモが獲物をガッツリ押さえ込んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

こちらは活動を始めたばかりだろうか、クワハムシがじっと佇んでいた。
うっかりすると、このハムシもハナグモの餌食になりかねない。

ノイバラの若葉には真っ黒なチビケシキスイの一種が多数集まっていて、交尾カップルも何組か見られた。

今日は朝からどんより曇り空で、午後から雨がパラつき始めた。この先しばらくは曇りか雨の日が続くようだが、室内作業に専念するには好都合かもしれない。
posted by やまかます at 18:27| コウチュウ

2023年03月19日

アゲハ春型、次々と

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エノキの若葉や花蕾をカワラヒワのつがい二組が啄んでいた。
このエノキの小枝には越冬から目覚めて登ってきたゴマダラチョウ幼虫がいたが、体を二つ折りにして死んでいた。
寄生バエのしわざだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭ではホトケノザで、ここ近所の林では、ムラサキケマンで吸蜜していた、
アゲハ春型のオス。

ときおり、林床に舞い降りては日光浴を何度も行っていた。
まずは腹拵えとウォーミングアップといったところか。このあと、梢の隙間や下草を縫ように舞い、メス(蛹)のいそうな場所を丹念に探っていた。写真のオスは今朝あたり羽化したのだろう。

今朝は庭のユズで産卵しているメスがいて、近づいてみるとすでに数個の卵が産み付けられていた。
posted by やまかます at 18:08| チョウ

2023年03月18日

花と虫と

三股町

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霧島山      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

午前8時20分、霧島山を覆っていた雲が流れて朝陽にくっきり浮かび上がっていたが、このあとしばらくして、また雲の傘に見え隠れしていた。午後から久しぶりに来客があったが、県外から遠路はるばるのお客さんの前では、山容がボヤけてしまうことがなぜか、多い。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

自宅林の観察路急斜面に咲いていた、ミチタネツケバナ
小さい花だけに却って目を惹く。こんなとこにこれまで咲いていたっけ?
そしてこんな小さな花にはどんな虫が来るだろうか?

※当初、タネツケバナとしていたが、ご指摘いただき、ミチタネツケバナと改めた。
果実のつきかたや、そして改めて確認したところ、根出葉もあったことでタネツケバナではないことが判明。
ご指摘いただいた方に感謝致します。


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

いかにも重たそうな体でよっこらせと花上に這いつくばりながら蜜を漁っていたのは、ハラナガツチバチの一種。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

なんとか口吻が蜜に届いた、ルリシジミ
体が軽いから別に何ともないのだろうけど、人の目にはやっとこ縋りついているようにも見える。
でっぷり超えた姿からして、メスだろうか。
posted by やまかます at 21:58| 草花

2023年03月17日

居残り虫の運命

三股町

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

庭のエノキの芽吹が目立ち始めた。家庭菜園が日照不足になる原因の一つが、この大きくなり過ぎたエノキだ。頂部から切り詰めたいのだが、その作業には高所作業車が必要だ。今年の秋にはなんとか考えたい。エノキは萌芽力が旺盛なので、切っても切っても枝葉をグングン伸ばす。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

台所の勝手口を出たすぐの地面を彩っている、スミレ。今年はやけに花数が多いような気がする。ここは砂利を敷き詰めているのだけど、こんなに元気な理由は何だろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

室内で越冬する常連の虫のうち、その筆頭が、クロウリハムシで、次いでキマダラカメムシもよく見る。

家屋内で冬を無事に乗り越え、さて、今度は外に出る段になって、明るい窓ガラスに目を奪われるのか、入ってきた時の扉に行き着けないものが多い。そうこうするうちに、乾燥や飢えに耐えきれず、命を落とす越冬虫もいて、一番多く床に転がっているのは、クロウリハムシだ。

窓ガラスや網戸の内側で呆然としている姿を見かければ、できるだけ外に解放してやるのだが目が届かない虫も多い。
網戸やガラス窓、あるいは障子さえなければ、こんな不幸も生じないだろうけど、窓を開けっぱなしにできるのは、まだしばらく先になりそうだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:44| カメムシ

2023年03月16日

空中浮遊

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

家庭菜園にあったナズナとホトケノザの大群落は、そのほとんどが抜き取られてしまった。ま、それは仕方がないのだが、それでもわずかに残っていたホトケノザに、ビロードツリアブが来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝一番、庭からよく見えるそれも近所(2キロほど先)に熱気球が降りていた。
これまでで一番近い場所から熱気球を見れた。手前の建物や林に隠れて、人が乗っているバスケットは見えない。
そこからゆっくり上昇するかと思いきや、すぐに降下し、バスケットが見えそうで見えない、そんなことをなん度も繰り返していた。
気流を探っていたのだろうか?進行方向は風まかせだから、どの高さでどの気流に乗れるか、慎重に吟味する必要があるのだろう、などとしばらく眺めているうちに、ようやくのこと、本格的に上昇し始め、そうなるとあっという間に、霧島山を背景に青空のなかの一点になった。
熱気球の球皮には「宮崎大学」と文字が描かれていた。
風まかせなのに、予定している降下場所に着地できるというのは、やはりすごい技術力が必要なんだろう。

と、いうような私の独り言を横で聞いていた嫁さんが、「エンジンか何か動力があるはずよ!そうでなきゃ、降りたいところにどうやって戻れるのよ!」と言い切っていた。
熱気球-3305.jpg
      EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 21:00| アブ・ハエ

2023年03月15日

モンシロチョウの産卵

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

近所の林道沿いにあったアオモジ。あちこちの山間をクリーム色の花が賑やかに彩っている。アオモジを眺めていると、目の前をアゲハが通り過ぎて行った。この花には来ないのか?

モンシロチョウ-3150430.jpg
      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

庭のアブラナの1箇所に、3頭のモンシロチョウがいた。どれもメスでやがて、一回り大きいスジグロシロチョウのオスがやって来てメスを追いかけ始め、2頭のメスが去ってしまったあと1頭のメスだけが戻ってきた。
翅を半開きにして休んだあと、おもむろに産卵を始めた。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

先月の22日に卵塊全部が孵化を終えたクヌギカメムシ。今日の午後、半分ほどの幼虫が3齢幼虫へと成長していた。脱皮直後の幼虫が2頭、まだ体が白い。
posted by やまかます at 17:41| チョウ

2023年03月14日

窓から手が届く虫

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

昨年の10月、庭で排水管の取り替え工事を行った際、地面の土が撹拌されさらにボラ土も少し加わったせいだろう、例年なら痩せて背の低かったアブラナが、整地されたところだけ成育が良くやたらと大きな株になっている。

花盛りはそろそろピークを過ぎようとしているが、たくさん訪れる虫のなかでも、特にビロードツリアブの姿が多い。ホトケノザ、オオイヌノフグリにも来ているが、背丈のあるアブラナが観察も撮影もし易い。
辛抱強く待っていれば、室内の窓越しからでも吸蜜やホバリングする姿を撮影できそうだ。
ま、外の方が陽射しの下、心地良いので窓越し撮影はしていないけど。

ビロードツリアブそうじ-3142792.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ホバリングしながら脚についた花粉をそぎ落としている。
動きのあるこういった撮影では、マニュアルフォーカスで画角を決め、カメラを前後して焦点を合わせる。

ビロードツリアブ-3132709.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

地面に着地して休んでいるのは、気温が低い時間帯だった。

ナガメ-3142799.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

先日のヒメナガメに続いて、一回り大きいナガメもやって来た。

ベニシジミ飛翔-1000115.jpg

OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今朝も、ナズナにベニシジミが来てひとしきり吸蜜していた。
posted by やまかます at 21:16| アブ・ハエ

2023年03月13日

足元に小さな花

三股町

フキノトウ-3122545.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

先日、写真を載せた花が気になって改めて撮影してみたくなったのが、フキの花(上写真)。
仕事部屋の扉を開ければ、すぐ目の前に並んで咲いている。
遠目には地味にしか見えないけれど、近づいてよ〜く見れば、じつに絢爛な咲き姿に驚く。
「春を告げる小さな花」と言えるだろう。

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ツバメシジミ-3122667.jpg
ツバメシジミ-3122683.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夕陽を浴びて日光浴する、ツバメシジミのオス。庭のチガヤ枯れ草の隙間を縫うようにチラチラ飛んでいて、オス同士が出会うと、今度はクルクルと追いつ追われつつがしばらく続く。

ヒヨドリと椿-1000215.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昼食を終えてふと窓の外でピタリと目が合った、ヒヨドリ。こちらの姿も向こうからはよく見えているようだ。カメラを構えて1カット撮影するとその直後にはソワソワして飛び去ってしまった。椿の花粉で嘴が黄色く染まっている。

ベニシジミ-1000183.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ナズナは至る所で無限に近いほどの数、花をつけているけど、意外とこの花で吸蜜するチョウの姿を見かけない。
昔の記憶を辿ると、松山の河川敷でテングチョウが来ていたことが一番鮮明に思い出せた。
先日も下の畑でベニシジミが来ていて、今日はうちの花壇で伸び放題になっているナズナに来ていた。

今日は若干、雲が多くて陽射しは弱めだったし気温もさ程上がらず風が吹くと肌寒いくらいに感じた。

庭の花に来る虫の姿も少なめだったが、そんな中、キオビエダシャクがビュンビュン、大きな波を描くように舞っていた。慌てて外に飛び出して追いかけてみたが、そのうち屋根のてっぺんまで上昇し隣の林へと姿を消してしまった。
アブラナの花にでも来ないものかと期待したが叶わず。寒さに強いのだろうか?



posted by やまかます at 20:21| チョウ

2023年03月12日

海上の探鳥会

東臼杵郡 門川町

南北を日向市と延岡市に挟まれた、門川町。

昨日はその門川町の沖合い海上で「カンムリウミスズメ観察会」が開催された。
定員35名と聞き、慌てて夫婦二人で応募したのが先月半ば。受付で参加者名簿を見ると、30番目よりあとに名前があったので、ギリギリセーフだったようだ。

早めに門川町に着いたので、集合場所の船乗り場を確認してから遠見半島の遠見山展望台に上がってみた。
白く霞んだ海を眺めていると、目の前をアゲハの春型が通過していった。

「あの飛び方はオスだね。花が何か咲いていないかな?」

しばらく裏手の方まで散策していた嫁さんが、「白い花に、アゲハが来ていたよ」と言うので、その場所に行ってみれば、
花はクサイチゴで、そこへ歩み寄るとちょうどタイミング良く先程のアゲハが花に吸い寄せられるように着地した。

アゲハ春型-1000009.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

カンムリウミスズメ-1065399.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

遠見山展望台から見える、枇榔島。
この島は無人島で、カンムリウミスズメの営巣地となっている。繁殖期になるとこの枇榔島の周辺海域にカンムリウミスズメが多く集まってくるようだ。

カンムリウミスズメ-1000178.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO      

参加者は3隻の船に分乗して、枇榔島を目指して出港。港の中では穏やかだった海面は、沖に出るとうねりが高くなってきた。体長わずか24センチ程度の小さなカンムリウミスズメだから、目を皿のようにしてひたすら海面を見つめる。

カンムリウミスズメ-1065409.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

10分程度進んだところで、船縁から右手方向に3羽の姿を発見できた。最初、見つけたのは私だけだったのか、船はズンズン前へと進んで行く。しばらくして、他の方も気付いたようで、船はゆっくり旋回してカンムリウミスズメのところへ引き返した。初めて見るカンムリウミスズメは波間に見え隠れしながら漂っていた。が、すぐに潜ってしまいあっという間に姿を見失った。

このあと、カンムリウミスズメには3回ほど接近できたが、船に警戒して後ろ向きの姿しか見れなかった。
海面のうねりが大きく、船と鳥と双方が上下に大きく動くので、船上からの撮影はなかなか思うようにはいかない。
下写真よりかもう少し寄れた写真も撮れはしたが、カンムリウミスズメの姿をきっちりと捉えた写真とまではいかなった。

「来年、また観察会に参加しなくてはね」と、私。

すると「自分で船をチャーターすればいいじゃないの」とは、嫁さん。

「無茶だよ!貧乏写真家がチャーター代なんか捻出できないよ」

カンムリウミスズメ-1000070.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:52| とり

2023年03月11日

瑠璃色と黄色

三股町

今日の写真はすべて、3月10日に撮影。

キチョウ-3104979.jpg
     E-M1 MarkV LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH GODOX TT350

過去の記憶を辿っても、キタキチョウがアブラナの花を訪れることは稀か、ほぼ無かったかと思う。
黄色花に黄色いチョウの組み合わせも面白い。

ヒメナガメ-1065261.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ヒメナガメの交尾カップル。画面右がメス。
メスはいづれアブラナで産卵し、幼虫たちはアブラナの果実の汁を糧にして成長する。

ルリシジミ-3109513.jpg
    E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

オオイヌノフグリで吸蜜するルリシジミの姿に、「ああ、春だな」としみじみ思う。この地味だが可憐な蝶になぜか心惹かれる。
地面に張り付くように飛んでいたかと思えば、いきなり上空高くへと舞い上がり、屋根を越えて姿を消した。

ルリシジミ-3109648.jpg
E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

posted by やまかます at 19:49| チョウ

2023年03月10日

春型、ミヤマカラスアゲハ

三股町

フキノトウ-3109444.jpg
フキノトウ    E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20   

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近所の畑と靄(もや)      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20   

ヤマガラ-1000034.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

庭につがいで飛来したヤマガラ

家屋のあちこちを探り、巣箱もしきりと覗き込んでいた。営巣場所を物色していたのだろう。
巣箱には例年、スズメが入るのだけど、ヤマガラにも是非来てほしい。

ミヤマカラスアゲハ♀-1065193.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
 
庭のスイセンで吸蜜するミヤマカラスアゲハのメス。

スイセンに来るチョウはほとんど見たことがないが、今朝のミヤマカラスアゲハは花から花へとしばらく吸蜜に勤しんでいた。少し離れた場所から気付いて慌てて駆け寄ったが、なんとかギリギリ撮影に間に合った。

左うしろ翅を大きく欠損しているのは、鳥にでも襲われたのだろうか?
翅を犠牲にしてでも身を守ることができたわけで、飛ぶ姿はなんら支障がないように見えた。

クロナガアリ-1065187.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
 
物置小屋の南側の地面で、多数のクロナガアリのワーカーが群れていて、どれも一定の範囲内でウロウロしていた。
ワーカーに混じって羽アリの姿もチラホラ見かけ、今にも飛び立ちそうなポーズをとるものの、飛び立つものは1匹もいなかった。しばらく眺めていようかと思っていたとき、上記のミヤマカラスアゲハが舞う姿が目に入ったのだった。

posted by やまかます at 18:38| チョウ

2023年03月09日

ソラマメとシジミチョウ

三股町

アンズの開花-1065175.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

仕事部屋を出てすぐの、アンズが開花して、

林の降り口の地面では、ノアザミのロゼット葉が立ち上がり始めていた。

ノアザミ-1065172.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

家庭菜園のソラマメは順調に育ち、こちらも開花が始まっており、花外蜜腺にはハヤシクロヤマアリが頻繁に訪れていた。(以下写真は昨日、8日に撮影)
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

チラチラ、地面スレスレを忙しく舞うシジミチョウがいて、止まったところに駆け寄ると、ウラナミシジミのメスだった。
花には寄らず、ときおりソラマメに縋り付くようにして産卵をしていた。

ウラナミシジミ-1064947.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

下写真の卵は産卵直後。この卵を撮影していると、
「ええ!卵は全部、取ってしまってよ!」と、勝手口から嫁さんの声が聞こえた。
ウラナミシジミ卵-1065168.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20 マクロフラッシュ STF-8

卵の写真は、カメラ内深度合成を使ったが、撮影枚数15枚では足りず、このくらいの倍率になると、フォーカスブラケットで30〜40枚は必要になる。
posted by やまかます at 19:10| チョウ

2023年03月08日

すっかり、春

三股町

マムシグサ-1064825.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

しばらく留守にしている間に、うちの林の春はズンズン先へと歩んでいた。
マムシグサの槍のような、角のような、鱗片葉があちこちで落ち葉を突き抜け伸び上がり、

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

マムシグサの槍の横には、70センチはあろうかというジムグリが微動だにせず佇んでいた。しばらく眺めているとチョロチョロ舌を出しながらゆっくり進み始め、落ち葉に潜り込んで行った。

ヤブキリ幼虫-1064885.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ヤブキリの若齢幼虫の姿もあり、
キチョウは次々と花を訪れ、

キチョウ-1064950.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

アブラナの花を訪れる、ベニシジミの姿もチラホラ。
ベニシジミ-1064827.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO    
posted by やまかます at 20:03| 草花

2023年03月06日

肥前の鳥と虫

佐賀市 

カササギ-1000917.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

住宅と田畑が混じる一帯を走行していて、カササギの巣を見つけた。巣は全部で4箇所。使っていない巣は1箇所、2箇所ではつがいを確認できた。

カササギ-1001171.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

住宅地で暮らしているカササギは人への警戒心は他の鳥に比べると薄い。
つがいが農道の脇の草地で採餌している様子を見ていると、顔立ちや羽毛の艶などからオスとメスの区別ができる。
下写真のカササギはメスだろう。

カササギ-1000834.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

神埼市

ベニツチカメムシ-3060383.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今回の撮影旅行では、『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)の共著者、森下英美子さんと同行。
せっかく九州まで来たのだから、ベニツチカメムシ生息地にも案内をした。
越冬明けの小集団がいくつか、樹上で見つかった。

ベニツチカメムシ-3060396.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 22:13| とり

2023年03月05日

河口の鳥とカイガラムシ

鹿児島県 出水市

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミサゴが水面ではなく、田んぼに舞い降りた。降りたところで手前の藪陰になって、何が目的だったのかわからなかったが、上空へ舞い上がった姿を見て納得。
巣材を拾い上げたのだった。藁クズだろうか? 今はちょうど営巣中なのだろう。

ツリスガラ-1000583.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

小さな冬鳥のツリスガラを初めて見たのは20数年前、松山市の河川敷だった。
実家のすぐ近くの河原にあるヨシ原だが、その時は撮影する間もなくすぐに見失った。
昨日と今日、出水市のヨシ原で10羽弱の群れに出会えて、食事の様子など間近でたっぷり観察と撮影ができた。
特異な地鳴きを時々発するので、ヨシ原に潜り込んでいても群れの動きがわかる。

ヨシの茎には多数のカイガラムシ類が寄生付着してい、これがツリスガラをはじめ小さな野鳥たち(スズメ、シジュウカラ、エナガ、メジロなど)の貴重な餌資源となっている。ツリスガラはもっぱら、このカイガラムシを探り当て、器用に啄んでいく。

「ツリスガラ」の名前は巣が吊り下げたような形であること、カラ類に似ていること、からきているようだ。

出水市での撮影を午後2時に終えたあと、佐賀市に移動。
ところが、広川ICの先で追突事故のため渋滞が発生し、ノロノロ運転になった。そこで、広川で降りて一般道の抜け道で佐賀市に向かったものの、IC降り口も渋滞していて、一般道に出るまでにもかなりの時間が掛かり、佐賀市には予定時刻より2時間以上も遅く着いた。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 22:42| とり

2023年03月04日

出水市、野鳥撮影の旅

鹿児島県 出水市

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

先月も下見で訪れた、出水市のツル越冬池。
すでに北帰行したツルは半数にものぼり、残っているツルはナベヅルばかりで、マナヅルはわずかに1羽を見たのみ。
その1羽が何故に残っているのか、気にはなるところ。

出水平野を一望に見渡せる高台に座っていると、目の前を魚掴んだミサゴが悠々と飛び行き、その次には、カラスに追われて逃げるハヤブサ現れ、さらにまた、チゴハヤブサも通り過ぎる、、、ゴロンと一日中寝転がっていたいような観察ポイントだった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

半数になったとはいえ、日の出後の一斉飛び立ちは圧巻。
今朝は台湾からの観光客が10数名もいて、歓声しきり。ツル観察センターの屋上にいる我々の頭上を掠めるようにツルの大群が飛び去っていく。



posted by やまかます at 22:01| とり

2023年03月03日

菜の花でホバリング

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

昼過ぎ、庭のアブラナには多数のニホンミツバチに混じって、セイヨウミツバチの姿もあり、訪花昆虫たちで賑わっていた。その中でも一際大きく、その丸っこい体型、ピタリと空中停止する独特な動きは、
遠目でもすぐにビロードツリアブとわかった。

使い始めてまだ1週間ほどだが、90ミリマクロの焦点距離にはすぐに慣れた。カメラとレンズのバランスが良いので安定した構えで撮影に専念できる。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
posted by やまかます at 21:14| アブ・ハエ

2023年03月02日

早春蛾

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨夜、仕事部屋の灯火に飛来した、トビモンオオエダシャク♂

過去の初飛来記録は、4年前の2019年が2月9~10日(♂)、2021年は3月14~15日(♂)、2022年では2月27~28日(♂)となっていて、今年の飛来日は平年並みと言えるだろうか。


〜小説『飛族』村田喜代子・著〜

昨日は昨年11月の大村市での観察会以来、久しぶりに長崎県に赴いた。
あいにく午後からは雨が本降りになったが、今回は撮影の仕事ではなく、今抱えている本の仕事の打ち合わせと、あるお方の葬儀のために出向いたのであった。
佐賀市内から長崎県西海市まで車でほぼ1時間。

日本一、島数の多い長崎県。五島列島、対馬、壱岐、そして無数の離れ孤島の数を合わせると971もの島があるそうだ。
その五島列島のどこかの島がモデルであろう架空の島、「養生島」が舞台となっている小説『飛族』を、一昨日の夜読み終えたばかり。文章の語りや内容に惹かれて、一気に読み終えそうだったが敢えて日数を掛けて読書を味わった。

この小説を知ったのは、NHKラジオドラマ番組『新日曜名作座』(出演:西田敏行・竹下景子)の放送を聴いたのがきっかけだった。全6回を聞いてなお、もう一度、活字で読みたくなった。
昨日、長崎の海辺の光景を見て、小説の舞台の島のことや登場人物のことが思い浮かび、葬儀から戻った夜、ふたたび最初からページを開いてみたりした。

本日は打って変わって晴天。佐賀市内から三股町の自宅に戻ったのは午後1時過ぎ。
自宅林に設置してあるロボットカメラを点検すると、ノウサギとイノシシが写っていた。


posted by やまかます at 20:53|