2022年11月30日

秋の実り


クモヘリカメムシ-302445.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ササの葉めくりはこの時期恒例の行事になっているけれど、今日そこにいたのはクモヘリカメムシ

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

手の届く梢の葉めくりも今秋は特にほぼ毎日やっているが、コナラにいたのは、アカイラガ幼虫。
成熟しているようだがまだ食べ足りない様だ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
森のどら焼き、椎茸

我が家の森の恵みは雨が降るたび豊作続き。夫婦二人では食べきれないのでよそ様にお裾分けしている。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

フユイチゴの控えめな赤。
posted by やまかます at 19:42| カメムシ

2022年11月29日

キノコと虫の関わりとは

三股町 自宅林

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      E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ジョロウグモは、網糸に掛かったアカタテハをそのまま放置していた。
アカタテハにはまったく動きはなく、すでに息絶えているかのように見えた。

1時間半ほどして様子を見てみれば(玄関前だけど)、ようやくにして食事中だった。
ジョロウグモのお腹はパンパンに肥えていて食べる動作も緩慢に見える。じき産卵する日もそう遠くないかもしれない。
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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

数年前に伐採したコナラの幹に、小さなキノコの群れが現れていた。
ニガクリタケ?だろうか。幼菌から崩れた菌体まで成長段階は様々。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
キノコ-3293721.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

キノコ幼菌-292135.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U


その隣には硬い硬いせんべいのような、ホウロクタケがずっと前から並んでいる。

ホウロクタケはこれに火をつけて燃やし、ニホンミツバチ養蜂のときの燻に使うこともあるという。
一度火をつけると長時間フスフスと燃え続けるそうだ。(参照:黒木秀一 著『宮崎のきのこ』(2015))
キノコの使い方としては意外だが、いろいろな自然の恵みをうまく利用していた昔の人々の知恵だ。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

見上げるような高木のカラスザンショウには果実が実っていて、今日はカワラヒワの群れで賑わっていた。
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      E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO    
posted by やまかます at 20:35| キノコ

2022年11月28日

玄関先にて

三股町

機材と荷物を抱えて玄関を出たその目の前を、カトリヤンマのカップルが横切った。午後1時04分
ツツジの梢に止まったので荷物を全部地面に放り出して(やさしく)、すぐさま撮影。
こんなこともあるんだ。今朝届いたばかりのカメラOM-1の初撮りがカトリヤンマとなった。

カトリヤンマ-1000007.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

都城市 早水公園

数ヶ月ぶりに早水公園を訪れてみた。
池のヘリにあったヤナギが3本ともすべて、根本で伐採されて無くなっていた。
コムラサキ幼虫の観察にはうってつけだっただけに残念。ヤナギの花はヒヨドリの好物だったし、梢はカワセミのお気に入りの止まり場だった。ウチスズメの幼虫もここで育っていた。
おそらく9月の台風で大きな被害を被って危険な状態になったのだろう。根本が残っているので復活するだろうか。
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

何度もダイビングして失敗続きだったカワセミのオス。
それでも凛としてます。

ヤクルリ-1000558.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

キクの花には、キタテハ、タテハモドキ、そして、ヤクシマルリシジミが来ていた。なかでもヤクシマルリシジミの数は多く、見た限りではオスばかりだった。吸蜜中に他のオスが近づくと卍どもえ飛翔が頻発。落ち着いて吸蜜するオスもいるけど、やっぱり他の個体が気になるみたい。


posted by やまかます at 19:30| トンボ

2022年11月27日

秋のむしむし探検隊 2022年11月26日〜27日

「木城えほんの郷」、秋のむしむし探検隊に観察会講師として参加。
すっきり晴れるのはいいが、この時期としては異様なまでに温かい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

「森のほんやさん・森のコーヒーやさん」のウッドデッキは経年劣化で不朽したため、取り壊されるそうだ。
苔のパラダイスになっているけど。

ハラアカコブカミキリ-1060042.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ハラアカコブカミキリは例年、コテージのライトにやって来る常連さん。
「えほんの郷」では椎茸栽培を行っておりその収量も多いからだろうか。うちの林では本種をまだ見ていない。

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夜のライトに飛来したウラベニエダシャク
ライオン座りのポーズがいい。
昨夜はウスタビガのメスも2頭、来ていた。イロハカエデの枝葉と一緒にケースに入れておくと、今朝になって卵を産んでいた。

ウラベニエダシャク-1060070.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ミヤマホオジロ-1060189.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝一番、コテージ近くの薮に群れでいた、ミヤマホオジロ

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     (携帯で撮影)

現地に到着してストラップを付け忘れていたことに気づいた。そこで虫カゴを吊るしていた細ロープをもやい結びで取り付け、二日間これで提げて歩いた。夏なら肩に食い込んで辛かったかもしれないが、案外こんなで通せた。
以前は車中に予備ストラップを載せていたのだけど、メインカメラが入れ替わってからすっかり忘れていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

posted by やまかます at 19:17| 観察会

2022年11月25日

まだ幼虫


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

黄葉が目立ち始めたイヌザンショウに、アゲハの終齢幼虫がいた。11月に入って霜も降りることなく温かい日がつづくせいだろうか。
この先、蛹化まで漕ぎ着けることができるのか気になる。

午前6時46分
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ハゼノキの朽木から次々と生えてくるキララタケを今日は一日、継続観察してみた。

午前9時58分
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      OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

午後1時49分
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     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

午後2時
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後4時46分
キララタケ-1059992.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

コガタスズメ-1058332.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭のトキワマンサクにあるコガタスズメバチの巣はこのところ、出入りするワーカーの姿も見かけなくなった。
気になるので棒で巣の外壁を叩いてみても、以前のようにすぐさまワーカーが飛び出してくることもない。何度か突いていると、気だるそうにワーカーが出てきて様子を窺っていたが、すぐに引っ込んでしまった。
posted by やまかます at 19:56| チョウ

2022年11月24日

秋のヤンマ

午前6時45分
西の空が赤く染まっていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後2時過ぎ、昨日の田んぼの縁に行ってみると足下からカトリヤンマのメスが飛び出して枝に静止した。
翅の破れ具合からして、昨日のメスとは別個体のようだ。このあと、コンクリート壁と田んぼの境目に潜り込んで産卵を始めたようだが、草に覆われているため翅の擦れる音だけで姿は見えなかった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

陽射しはキツいくらいあってじっとしていると汗ばむほど。そのうち目の前にカトリヤンマのオスが現れた。
三日目にしてようやくご対面できた。

カトリヤンマ横向き-1058777.jpg

カトリヤンマ正面-1058707.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

空中で獲物を捕らえるとモグモグしながら、さあ〜て!どこで食べるかと止まり木を物色している様子。
落ち着いたところで近寄ってみると、獲物はヘリカメムシ科の一種のようだ。

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二度目に捕えた獲物も同じヘリカメムシ類のようだ。が、よく見ると上写真のオスとは別個体のようだ。
動きが素早く同じ場所で他個体が入り混じっても気付きにくい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午後5時16分
明日もすっきり晴れそうだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:45| トンボ

2022年11月23日

カトリヤンマの産卵

午前8時22分

昨日、成長していたキララタケはもう傘が開ききって反り返り始めていた。
このあと11時50分には傘は完全に崩れていた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午後2時50分
昼過ぎまで風が強く雨雲が次々と流れてきてときおり小雨もあって、朝から室内作業を続けていた。
ようやく陽射しが安定してきたので、先日カトリヤンマのオスが占有飛翔していた近所のポイントに出向いてみた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

オスは昨日も姿を見せず、今日も現れなかったが、
田んぼの縁で産卵している、カトリヤンマのメスがいた。

カトリヤンマ産卵-1058125.jpg
     M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


posted by やまかます at 18:25| トンボ

2022年11月22日

クヌギのカメムシ

三股町

今朝の霧は昨日より濃く、昼近くなっても晴れ間はほとんどなく気温はあまり上がらなかった。

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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シラネセンキュウで吸蜜していた、キタテハ。他にも2頭いて、明るい草地を歩けば一番数が多いチョウだった。

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

数日前からハゼノキの倒木朽木に次々と生えている、キララタケ(ヒトヨタケ科)。
この場所はイチイガシ大木の根本にあり、昨年、サツマヒメカマキリの越冬幼虫が8頭も見つかったそのイチイガシ。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  (昨日、21日に撮影)

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

キララタケ-3212998.jpg
        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  (昨日、21日に撮影)

傘の断面。

キララタケ-3223305.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

傘が開いたあとやがて反り返り、さらに黒ずんで一夜にして溶けてしまう。

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

うちの林でクヌギカメムシのメスを見つけた。例年、数は少ないけれど、数年前、多数が集まりクヌギの幹のあらゆる部位に夥しい卵塊が産み付けられたこともあった。そんな当たり年がこの先またあるだろうか?

その年の翌春、羽化する成虫の数も多く、ずっと長い年月実現できなかった羽化の撮影があっさり叶った。終齢幼虫は春風に飛ばされ、クヌギとは縁もゆかりもない地面にちかい下草で定位し羽化するものがほとんどで、庭のあちこちで羽化シーンを選び放題だった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

posted by やまかます at 19:41| カメムシ

2022年11月21日

辛いか甘いか?


自宅林
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

霧の濃い朝だった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

マムシグサの実が啄まれている。シロハラのしわざだろうか。
まだ完熟とまでは言えない実だけど、大丈夫なんだろうか。

マムシグサ-3212911.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

オオカマキリ-3213232.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨年、卵のうがたくさん見つかった場所で探してみれば、狙い通りにオオカマキリのメスが見つかった。
最初は通り過ぎてしまったのだけど、なにやら視線を感じて振り向けばそこにいたわけで、ちょっと危うかった。
お腹の膨らみ具合からして、このさき産卵も行えそうだ、


一昨日(19日)、宮崎空港に到着後、JRの切符を買ったのだけど、改札口での検札はなく、自宅の最寄駅「餅原駅」は無人駅で、ここでも下車後の検札はなく、結局、買った切符はポケットに入れたままだった。

それとわかっていたらキセル乗車する乗客もいるだろう。もっとも、空港駅での乗客は3名だった。
いやしかし、切符売り場にはAI顔認識システムがあって、買った切符と下車駅の付合が監視されているかもしれないということも今の時代に無いでもない。(無いと思うけど)
空港から二駅目の南宮崎駅で乗り換えがあり、餅原駅までの所要時間は1時間以上かかる(単線のため、待ち合わせ停車も何度かあるため)。
空港から高速バスを使えば半分の30分。しかし、土日は午後6時台のバス便がなく、JR電車を使うしか移動手段がない。
飛行機の着時刻は午後5時45分で、5時35分発のバスには乗れなかった。今後、土日の帰着便の選択には気をつけたい。

posted by やまかます at 20:39| カマキリ

2022年11月20日

花とチョウ


都城市、神柱公園にクヌギカメムシの様子を見に行ってみた。
ここにはクヌギ大木が3本あって、毎年多くのクヌギカメムシが集まり、産卵が行われる。
ところが幹や枝をいくら眺めても一頭も姿が見当たらない。根本の地面を探してみると、死骸が5頭ころがっていた。
内訳は、1♂4♀。メスのお腹は膨らんでいなかった。
メスの綺麗な死骸だけを拾って持ち帰った。

三股町

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

5日間、家を空けている間に、庭ではツワブキの開花が始まっていた。
羽化してまだ日が浅いベニシジミやアカタテハが来ていた。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ビワも花盛りで、ツマグロヒョウモンの訪花はちょっと意外な組み合わせに思えた。この少し前にはランタナの花に来ていた。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イワガネの葉上で日光浴をしていた、アカタテハ。すぐ隣にサザンカがたくさん花を咲かせていたので、きっと吸蜜するだろうと待ち構えていると、やはり。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:05| チョウ

2022年11月18日

屋根型のしわざ

埼玉県 嵐山渓谷

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

クサギの葉っぱが屋根型になっている。
このしわざは、あれに違いない!

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

屋根型葉っぱをめくってみれば、やはり、「リンゴドクガの繭」だった。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

足元にたくさん落ちている朴葉(ホオノキ)のうち、たまたま拾い上げたその裏側にいました!

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

体長1p未満のカモドキサシガメ。種名は調査中。
体はまだら模様に複眼はアズキ色。

フィールド歩きを終えてから、都内へ移動。数年ぶりに版元へ出向いての打ち合わせがあった。
都心の雑踏の中を歩くのは何年ぶりだろうか。気疲れした。
posted by やまかます at 22:35| しわざ

2022年11月17日

冬虫夏草

飯能市

『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)共著者の森下英美子さん、編集担当の阿部浩志さん、と飯能市のフィールドを歩いた。
案内役は阿部さん。

まずは、冬虫夏草のヤンマタケ
しかも、ミルンヤンマの2個体並びという豪華版。近くにもう一頭。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

このあとはけもののフィールドサインを次々と見て歩いた。
タヌキのため糞にはセンチコガネが複数、集まっていた。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U  

他にもニホンジカ、ニホンカモシカの角研ぎ痕、アナグマの巣穴、ヌタ場、などなど、けもの達の「しわざ」を堪能した。
日が暮れてからは、ムササビの滑空、食事する姿なども少しだが観ることができた。

posted by やまかます at 22:47| 菌類

2022年11月16日

秩父〜昆虫探索

秩父市

昨夜投宿した小鹿野町の温泉旅館『越後屋』の駐車場に出ると、ミツバアケビとムベの蔓棚がある。
よく見ると葉っぱを綴った繭部屋がいくつも見つかった。糞も見つかる。
やがて目線の高さに、初々しいアゲビコノハの成虫が止まっていることに気づいたのは私。
しっかりと手入れされた蔓棚は羨ましい。うちにも設えたいものだ。

アケビコノハを撮影する、河野宏和さん。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

越後屋の裏山の散策コースを歩いてみた。
道沿いに植えられたサザンカの花には、オオスズメバチとキイロスズメバチが来ていた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

日光浴するウラギンシジミ♀と、伊藤知紗さん。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

伊藤さんが見つけてくれた、アカスジキンカメムシ5齢幼虫の集団。アラカシの葉に潜んでいた周囲はスギ林。おそらく幼虫たちはスギの球果で育ったのだろう。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FlashQ G20U



posted by やまかます at 21:30|

2022年11月15日

ブルブルブル芋虫

三股町

物置小屋の裏のカラムシに、1頭だけ残っていた、フクラスズメの幼虫。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

バイブレーターのような動きはまだ健在。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS


秩父市 小鹿野町

今日は秩父市のフィールドを歩いた。羽田空港に着いた時に降っていた小雨も止み、曇り空の下、午後になると気温は次第に下がってきた。お目当ての虫の1種も、同行の方がいち早く見つけてくれたおかげですぐに撮影できた。
明日も秩父のフィールド巡りの予定。

posted by やまかます at 21:01|

2022年11月14日

シンジュサン幼虫のしわざ

午前8時30分

あぜ道の草むらでまだねぐらに留まっていた、ヤマトシジミ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO     

午前8時36分

公民館、西向き道路沿いの金網フェンスに、シンジュサンの繭があった。
ゴミ出しのあと帰る途中だけど、すぐ目に入った。
フェンス支柱のL型の窪みにきっちり収まっていた。通常なら植物の葉っぱを舟形に整形してその船底に繭を盛るのだけど、ここならそういう手間も省けて楽ちんだったのだろう。しかも頑丈な土台。風に吹き飛ばされる心配もない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

フェンス沿いにはサクラと並んで、数本のクロガネモチが植っている。
クロガネモチで育った幼虫が、フェンスに移動するのは容易いことだったろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

金網フェンスについていた繭は、そっと引っ張ると簡単に剥がれた。来年、羽化するかどうか見ておきたいので持ち帰ることにした。うちの林のニガキから降ってササにくるまっていた繭も回収しておいた(2個あった)。
こちらは私がうっかり草刈りしてしまいそうな位置にあったので。

午前8時41分

公民館の入り口に植っているサザンカの花に、オオスズメバチが来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

うちの庭に営巣したコガタスズメバチの方は、ひっそりとしていてこのところ出入りする姿をほとんど見かけない。それでも長い棒で巣外壁を叩いてみると、すぐにワーカーがワラワラと出てきて(いつも必ず3頭)外壁を一通り点検している。

午前10時57分

そろそろラジオの人生相談が始まる時刻。
エナガの群れがチュルリン、チュルリンと賑やかに庭に来て、そこから道路向かいのウメに移動。
と、目で追いけるよりも早く、枯れ葉の間からイモムシを引っ張り出していた。

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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

枝に何度も叩きつけて、、、、、、、

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS


ゴックン!満足そうな顔してる。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

posted by やまかます at 20:42| しわざ

2022年11月13日

Bunnyいもむし


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

食痕があるササの葉をめくってはハズレが続いてようやく見つけた、クロヒカゲの幼虫。3齢だろう。

しばらく時間を置いて再びめくってみると、モゾモゾと歩き出していた。なんでだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

強い風がときおり吹いているけれど、気温は高め。雨上がりで肌に触れる空気は湿っぽい。
林内の木漏れ日のなか、クチブトカメムシアカサシガメがいて、どちらもプイッと飛び立って行った。

クチブトカメムシ-131537.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アカサシガメ-131519.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

お尻を確認したけど、産卵痕は見当たらなかった、クヌギのどんぐり。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 
posted by やまかます at 18:00| チョウ

2022年11月12日

広島市で講演会

広島市

今日も気温は上がって、街中では半袖Tシャツ姿の人も見かけた。
講演が始まる前に、こども科学館の周囲を少し歩いてみた。すぐ横には旧太田川が流れ、川の上流には低い山並みが見える。
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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

こども館の敷地内には、蒸気機関車が展示されていた。
私が幼稚園児だった頃にはまだ、松山市でも国鉄の蒸気機関車が走っていて、見学に行ったことを思い出した。
幼少の頃には国鉄の列車に乗ることに憧れていたけれど、高校の修学旅行まで一度も乗る機会はなく、送り迎えで駅に行くことが数回あっただけで、重厚な列車がプラットフォームに出入りする様子がとても羨ましく見えた。

蒸気機関車-3122874.jpg
        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

午前中に講演を終えて、広島駅から新幹線で博多駅へ。そこから高速バスで都城市まで戻った。
広島市のどこかフィールドを歩いてみたかったが、仕事の都合もあるので講演だけでトンボ帰りとなってしまったのが悔やまれる。


posted by やまかます at 21:46| イベント

2022年11月11日

終わらない夏


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         E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
シロハラ-1054030.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

食堂の窓ガラスにぶつかってのち、回復したシロハラ
こまめにレースのカーテンを閉じたりしているけれど、カーテン開けた途端にぶつかることもある。


広島原爆ドーム-3112865.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
広島原爆ドーム-3112859.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

広島市こども図書館(5-Days こども文化科学館)で明日開催される講演のため、本日、広島市内に到着。

夕暮れ時、図書館から歩いてすぐの原爆ドームを訪れてみた。50年ぶりになる。
この夏、井上ひさしの戯曲を映画化した『父と暮らせば』(宮沢りえ、原田芳雄、出演)を観たことを思い出しながら、ドームの周囲をゆっくり歩いてみた。
数日前には加藤哲太郎原作『私は貝になりたい』の映画(中居正広、仲間由紀恵、出演)を観たばかりだが、戦争のテーマの文学小説はここ数年、ずっと読み続けている。先週、NHKラジオの日曜名作座選『終わらざる夏』(浅田次郎 原作)の最終回(全9回)はまだ聴き逃し配信で明後日まで聴けるが、このラジオ放送も耳に残っている。
posted by やまかます at 20:14| とり

2022年11月10日

温かい秋の日


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ジョロウグモの糸に吊り下がったイヌビワの黄葉

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

タテハモドキの秋型は、このところずっと庭にいるようになった。

モズのナワバリ争いが今朝は激しく、3羽が入り乱れていた。
ジョウビタキもずっと前から居着いていたメスのところにオスがやって来て、両者の追いつ追われつの騒ぎがしばしば。

posted by やまかます at 20:40| チョウ

2022年11月09日

障子に影絵

午前6時06分

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前6時28分

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨夜の天体ショーを私は見逃したけれど、嫁さんは双眼鏡を手にして何度も外に出ていた。
ほどほど暗い夜空のおかげで、天体観察も楽しめる。

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

この時期にしてはずいぶんと体の綺麗な、オオカマキリのメスがいた。摘んでみたものの、拍子抜けするほどおとなしい。

午後4時10分

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    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  

クビキリギス、だろうか。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

こちらは、クロウリハムシ
posted by やまかます at 18:01| 風景

2022年11月08日

はばたき


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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

梢から梢へと忙しく移動しながら、餌を探しているエナガ
数羽の群れが賑やかにやって来るのをじっと待ち構えてみた。
枝が複雑に入り組んだ場所なので、立ち位置をこまめにそっと決め直す必要がある。

キジバト-1054222.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

クヌギの枝で休んでいたキジバト
見つけた時はお尻をこちらに向けていたが、ソワソワしたかと思うと急に振り返ってそのまま飛び立った。
予想外の方向で、フレームぎりぎりになってしまった。

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       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

9月の台風で落ちたクヌギの太枝の一つを、ようやく今日になって片付けた。
写真ではわかりにくいが、かなり大きく重く直撃を受けたならタダでは済まないだろう。
鋸で細切れにして野積にしておいた。やがて朽木となり虫のアパートや、鳥たちのレストランにもなるだろう。
posted by やまかます at 18:00| とり

2022年11月07日

イラガの繭

佐賀市 ひょうたん島公園

3月に訪れてから、久方ぶりに佐賀市のクリークに立ち寄ってみた。

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     EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM

クリークを囲む木立のなかでも、エノキにはびっしりとイラガの繭が張り付いていた。イロハカエデにも繭は見つかるけど、数の多さではエノキのあしもとにも及ばない。
エノキがイラガに大人気なわけは、なんだろう? 大きなエノキはどれも繭だらけ。

イラガ繭-3643.jpg
EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM

繭殻の穴の開き方で、寄生されていたのか無事にイラガ成虫が羽化したのかわかるが、かなり多くの繭が寄生を受けていた。
こんな様子を見ていると、気持ちが悪くなる人もいるだろうが、私は幼虫が発生している様子、あるいは成虫が産卵している姿などを見てみたくなる。

三股町

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EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM

11月に入っても気温は高めで、まだアゲハが庭の花壇にやって来る。翅はもうボロボロだけど。

こちらは、新鮮な秋型、タテハモドキ
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EOS-Kiss X7 EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 19:30|

2022年11月06日

飛びます、飛びます

三股町

先日のこと、ミミズクが居間の窓ガラスを歩いていた。
雌雄を確認するため、一旦、容器に入れてみた。
メスと判明。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

庭にそっと放してしばらく様子を見ていたが、不意に飛び立ちそのままグングンと高度を上げて行き、
道路向こうの林縁、高さ6メートルほどの樹幹に着地するところまで確認できた。
なかなかの飛びっぷりだった。
左前脚を欠いているが、いつ頃羽化したのだろう?
本種の周年経過にはまだよくわからないところがある。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U
posted by やまかます at 22:12| カメムシ

2022年11月05日

長崎で、外来カメムシに会う

長崎県 大村市

野岳湖は人造湖ということだ。鯨漁で栄えた時代、農地の水不足を解消するために大工事が行われたようだ。

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     EOS Kiss X7 EF17-40mm f4 L USM

明日開催予定の観察会の下見で、野岳湖公園の遊歩道を歩いてみた。
湖沿いの林にはボロボロノキが多くみられた。
大きな木は少なかったが、ベニツチカメムシは見当たらず。どこか近辺の森にはきっと生息しているのだろう。

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   EOS Kiss X7 EF17-40mm f4 L USM

1時間半ほど歩いているうち、キャンプ場の施設の壁に、なんと!
マツヘリカメムシがいた。 
右後脚が欠けているが、ゆっくり歩んでいた。

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  EOS Kiss X7  Macro EF-s 35mm f2.8 IS STM 内蔵ストロボ

九州ではお隣の佐賀県や福岡県、熊本県ではすでに記録が出ているようだが、長崎県はどうなんだろう。
ここ野岳湖にはアカマツの大木が数多くあって目を惹く。
私は埼玉県の山中で越冬個体を見たことがあるだけで、九州では初めて出会った。
地元、宮崎県ではどうなんだろう?

ツワブキが花盛り

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EOS Kiss X7 EF17-40mm f4 L USM


   
posted by やまかます at 17:34| カメムシ

2022年11月04日

トゲトゲ虫、ふたたび

朝一番、出窓のカーテンを開けると、でっぷり肥えたアナグマが物置小屋の床下に慌てて駆け込んでいた。
こちらに驚いたのかな?と目で追いかけていると、突然、ドン!!と窓ガラスにぶつかったシロハラ。
白い羽毛が数枚舞い上がったあと、外に出てみたけどシロハラの姿はなかった。ぶつかった角度が浅かったのだろう、そのまま飛び去ったようだ。脳震盪で動けなくなるか、場合によっては死ぬこともあるので、衝突事故にならなくて不幸中の幸い。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ヒメユズリハの葉裏で、排出を繰り返していた、ツマグロオオヨコバイ

写真は1秒よりも短いわずかな間に落ちていく滴の様子を、一枚の写真に合成したもの(比較明合成)。

陽射しがあるうちに、ヒゴトゲハムシを撮り直しておいた。
いつも葉裏に潜んでいる本種の体色は、しっかり照明を当てないとわかりづらい。
太陽光とストロボ光のミックス光で撮影。
私の背丈より少し高いヒョロヒョロで葉数の少ない(私が剪定したため)ヤブムラサキをよくよく探してみれば、ヒゴトゲハムシは2頭を確認できた。じつにおとなしい。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U


クモガタ-3042671.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭に出てふと見上げれば、ジョロウグモの網糸にメスグロヒョウモンが掛かっていた。すでに吸血されて胴体は干からび崩れているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
    
ずっと行方を探していたコガタコガネグモのメスだが、今日になって偶然、見つけることができた。
最初に見つかった草むらから4メートルほど離れたコンクリート型枠板に移動していた。
このメスは先月の25日の朝、見つけたものの翌朝になってみると忽然と姿を消し、今日までまったく行方知れずだった。
萎びた腹部からすると、すでに産卵を終えたように思える。

コガコガネグモを撮影しているうち、すぐ横の角材に、アゲハの蛹を発見。
7メートルほど離れたユズ小木で育った幼虫に間違いなく、この幼虫も忽然と姿を消してから探していた。
しかし、腹部の節間がすべて伸び切っているのが気に掛かる。寄生されているのではないだろうか?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 19:35| コウチュウ

2022年11月03日

ヤブムラサキのトゲトゲ虫


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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

庭のヤブムラサキの葉に黒いシルエットですぐにわかった、ヒゴトゲハムシ(写真画面左上に頭を下向き)。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

近くの葉っぱにもたくさんの食痕が並んでいた。

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     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U

ヒゴトゲハムシは体長4ミリ前後で、同属(Dactylispa)に、コナラなどにマインを作るカタビロトゲハムシや、タケ・ササにマインを作るタケトゲハムシなどがいる。
カタビロとタケトゲの幼虫が潜り込むマインはよく見かけるが、ヒゴトゲハムシのマインはまだ確認できていない。
成虫の目撃頻度は低いのだけど、ヤブムラサキの葉ではこれまでのところ成虫の食痕と産卵痕しか見つかっていないので気になっている。
posted by やまかます at 21:01| コウチュウ

2022年11月02日

蜘蛛毒の威力

ジョロウグモ1-1052025.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

朝起きて、上布団をめくるとクビボソゴミムシが歩いていた。
すかさず手のひらの中に包み込んでから、窓を開けて外に放り投げたらジョロウグモの網糸に引っ掛かってしまった。網を張っていたことをうっかり忘れていたのだが、ジョロウグモは直ちに上から駆け降りてきて、ガブリと噛み付いた。
噛み付いた場所が前翅と後翅の隙間だったのか、クビボソゴミムシは暴れて暴れていっこうに静まらない。
けっこう長いこと暴れていたが、そのうちこれではマズイと思い直したか、噛み付く場所を変えてからしばらくすると、ゴミムシはパタリと動かなくなった(下写真)。

クビボソゴミムシお得意のガス噴射はなかったのだろうか?
あったとして、ジョロウグモは平気だったのだろうか? 風がなかったせいか臭いを確認できなかった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

自宅林の観察路を降りていると、ササの根本で産卵を終えたオオカマキリのメスがいた。
卵のうの形が少し乱れているのは、すでに産卵を数回行ったことを物語るのかもしれない。

さらに色付いてきたサルトリイバラの果実
先月26日の様子はコチラ

サルトリイバラ-021418.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO







posted by やまかます at 18:33| クモ

2022年11月01日

グミの香り漂う諏訪崎

愛媛県 八幡浜市 

フェリー出航まで時間があったので、港を見下ろせる「諏訪崎」に寄ってみた。ここは海に突き出した3キロほどの半島。半島は常緑樹林に覆われている。
駐車場から半島の突端まで2キロほどの遊歩道が続く。

気温が低く曇天で、活動する虫の姿は予想通りまったく皆無。遊歩道の入り口には今どき珍しい、公衆電話ボックスがあって、その蛍光灯の灯りに飛来した、ウスバツバメエダシャクが2頭、ほかにもシャクガ類が2頭、アオマムシ1頭、それだけが居残っていた。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

遊歩道を歩き始めるとすぐ、ナワシログミの甘ったるい香りがしてきた。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

足下の路面にはウバメガシのドングリがばら撒いたように転がっていた。
パリンッと潰れる音、これを踏まずして進むのは難しい。

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

薄暗いツバキ街道を進むとやがて、急峻な降り坂に差し掛かった。帰り道は難儀しそうだ、と躊躇したくもなりかけたが半島先端は見ておきたい。時間的には寄り道をしなければ往復ギリギリ間に合いそうだった。

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    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

ゴツゴツした岩場の狭い道を降ると、半島突端に出た。
海原の上空を大きなミサゴが舞っていた。長い翼が特徴的で、海面近くに上がってくる魚を狙っている。しばらく旋回していたが、そのうち港の方へと去って行った。

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       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

突端から引き返す登り坂はまさに心臓破り。200メートルほどだがこれがキツい。登り切った空き地にあるコンクリ製の長椅にしばらく座って休憩。しかし、あまり時間の余裕もないのでせいぜい2分程度で出発。

薄暗い遊歩道沿いの崖に、小さな白い花を見つけた。センブリだ。
花数は少ない。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ツバキに巻いてある樹木名のプレートをめくると、ミノムシの一種が身を寄せて潜んでいた。蓑に隠れているのに、さらに蓑ごと身を隠すとは、ずいぶんと用心深いためだろうか。
一つ宿題が増えたような気がする。

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

遊歩道を歩き終えて駐車場に戻った頃、ポツポツと雨が降り始めた。
駐車場からクネクネ道を下っていけば、10数分で八幡浜港に着いた。乗船手続きをする前に、港の魚市場に立ち寄り、今日は、活きのいいイサキとモンゴウイカを買った。

来た時(29日)、下船時にはうっかり気づかなかったのだが、フェリー乗り場が少し移転して建物がリニューアルしてひとまわりデカくなっていた。以前の建物は解体作業中だったが、昭和の名残がまた一つ消えてしまった。








posted by やまかます at 21:36| 草花