2022年10月30日

瀬戸内の赤トンボ

愛媛県 松山市

オオキトンボ-300903.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

オオキトンボ-300599.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

『風早トンボサミット 2022』(主催:NPO法人 森からつづく道)の催しで、オオキトンボの観察会に参加。

10年前に同地を訪れたときは、強風が吹き荒れ曇天という悪条件のためオオキトンボは地面や草むらにしがみついて、飛ぶ姿を見ることができなかった。
今日も風はあって肌寒かったが、陽射しがたっぷりあって、午前中、カップル数組の産卵行動を見ることができた。
他の参加者の方達もいらっしゃるので、広角レンズで青空に抜いての撮影は出来なかったが、来年、また来ようかと思う。

昼食後、午後からは室内で講演、調査発表、ディスカッションなどに参加。
私は「虫の目で自然観察を楽しむ」というテーマの講演を行った。
会場では、じつに30年、40年ぶりに再会という懐かしい方たちともお話しができた。

今夜の宿泊先は路面電車(チンチン電車)の駅のすぐ前。カウンターで4年前にも投宿したことを教えてもらい思い出したけど、もっと昔かと思っていた。コロナ感染前のことがずっと遠い過去に感じるためだろう。


posted by やまかます at 20:12| トンボ

2022年10月29日

ハデナイモムシ

シオカラトンボ-3282569.jpg
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、フワリと舞い上がっては小さな虫を捕らえていた、シオカラトンボ
止まっている枯れ葉は、先月台風14号の強風で根本から倒れたエノキ大木の梢。

ホソバセダカモクメ-1051844.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ホソバセダカモクメ-1051838.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

農道沿いの草むらにはアキノノゲシがあちこちで繁茂していて、よく見ると花蕾が消失している株も多い。
蕾を暴食しているのは、ホソバセダカモクメの幼虫。
日中、この派手な姿を晒していて大丈夫なのかと気にもなる。

写真はすべて昨日(18日)、撮影。今日は8ヶ月ぶりに四国、松山へ。
posted by やまかます at 19:47|

2022年10月28日

秋の花と虫

イシガケチョウ-3282351.jpg
        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シャクチリソバの花に来ていたイシガケチョウは3頭いて、どれもメスのようだった。

シャクチリソバは3年ほど前から庭の隅に咲き始め、年々群落が大きくなっている。チベットや中国南部の高地原産らしい。そば粉もとれるし、葉は食用にもなるそうだ。

シロスジコシブトハナバチ-1051896.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

夕方、庭のホトトギスを訪れていた、シロスジコシブトハナバチ
posted by やまかます at 20:14| ハチ・アリ

2022年10月27日

枯れ枝のゆりかご


クロウリハムシ-269509.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

アキノノゲシの花を食べていた、クロウリハムシ
なんでもいろいろ、花が好きです。

ヒトオビアラゲカミキリ-269475.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

先月の台風で落ちた枝は大小様々その数知れず、観察路にも散らばったままで片付けはほとんど進んでいない。

躓きそうになって拾い上げた直径2センチほどの枯れ枝(アカメガシワ)を、何気なくポッキンと折ったら、
中にヒトオビアラゲカミキリの新成虫が入っていた。
まさか蛹室がそこにあったとは思いもよらなかったが、
ヒトオビアラゲカミキリは秋に羽化してからそのまま蛹室内で冬を越し、翌春になって活動する。

とくに冬場だけどエコストーブ用の薪木を自宅林から少々調達することはある。
枯れ枝や朽ち木などは、今日のカミキリムシのように様々な生き物の棲家、隠れ家、ゆりかご、食糧庫、となる。
薪木として拾う時、ふとそのことが頭をよぎるのだけど、まあそれでは焚き付けもできなくなる。
一冬に使う量はごくわずかなのだから気に留めないようにしている。火がおこってから、大量のアリが溢れ出てきて驚いたこともあった。


posted by やまかます at 20:23| コウチュウ

2022年10月26日

小さなたまご

午前8時20分 エナガ
エナガ_M1049968.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

仕事部屋のすぐ横のクヌギに群れでやってきた。夜露で羽毛がしっとりと濡れている。

ヤマトシジミ
ヤマトシジミ-3261864.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

地面スレスレを忙しく舞い続けるオス。メスを探しているのだろう。ときにコセンダングサの花で吸蜜するも、ほとんど飛んでばかりいた。

ヤマトシジミの卵
ヤマトシジミ卵-2278763.jpg
     E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2   FL-36R×3

庭のプランター脇に生えているカタバミに潜り込むようにして、何回か産卵しているメスがいた。
ちょうどしゃがんでいる目の前だったので、すぐに葉っぱをめくって卵を確認。

サルトリイバラ
サルトリイバラ-269604.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

赤く色づくまで毎日、眺めている、毎年のことだけど。

午後5時04分
秋空-269629.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)
posted by やまかます at 19:48| チョウ

2022年10月25日

秋晴れ

午前6時51分
霧島山-3251807.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 

朝焼けに染まる霧島山。
起床時刻の6時はまだ薄暗いけど、外ではすでにジョウビタキが囀っている。

午前8時26分
コガタコガネグモ-259313.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

チカラシバの花穂にしがみつくウスモンミドリカスミカメを見ていたら、すぐ隣にコガタコガネグモがいた。前脚が一本欠けている。
網糸はボロボロに破れている。獲物が暴れたのか、それともたくさんの獲物に恵まれたのか?
明日にも張り直した円網が見られるか気になる。

午前11時40分
霧島山-3251816.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 

午後3時16分
霧島山-259355.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

午後3時19分
ヒメアカネ交尾-1051569.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメアカネの交尾カップル。
我が家の庭や林にたくさんいる赤トンボはほぼ皆、ヒメアカネだ。

午後4時34分
ゲンノショウコ-259396.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ゲンノショウコの花が一輪だけ、地面に張り付くようにして咲いていた。

午後5時26分
霧島山-3251819.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 
posted by やまかます at 20:01| 風景

2022年10月24日

庭鳥、ジョビジョビ

ジョウビタキと巣-1049957.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

コガタスズメバチの巣の周りに張り巡らした虎ロープも、ジョウビタキお気に入りの止まり場。
ときにコガタスズメバチのワーカーが帰巣する姿を目で追いかけることもあるけど、それ以上の動きはない。
さすがに獲物としては大き過ぎるか?いや、そうではないらしい。


ジョウビタキ舞う-1050099.jpg
 
ジョウビタキM1050365.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日のこと、家庭菜園の耕したばかりの土の上に舞い降りて、ケラを捕らえている。掘り返された地面ではケラの動きも目立ったのだろう。
しばらく地面に投げ捨てては拾いを繰り返し、半死状態にしたのちに飲み込んだ。
ケラのサイズはコガタスズメバチのワーカーとほぼ同じか、あるいはそれ以上あると思う。
サイズからすればコガタスズメバチも獲物になり得る。

我が家の庭に毎日、姿を現す写真のジョウビタキは、若いのだろうか?
私や嫁さんのすぐ傍までやって来ることもある。あきらかに他のジョウビタキよりも人に対しての警戒心が薄い。
上写真のケラを捕らえたときも、畑の隅の椅子に私が座っているすぐ目の前であった。

他のジョウビタキが庭に来るとすぐさま追い払いに行く果敢な一面もある。

下写真はノートリミング。
「オイ、オイ、近過ぎるよ〜」

ジョウビタキM1050312.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


posted by やまかます at 19:47| とり

2022年10月23日

可愛い子には旅をさせよ、、、?

午前8時43分
ヒメジャノメ-1050072.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

日光浴をするヒメジャノメ

午前9時07分
リンゴぬけがら-1049911.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

林内の観察路に落ちていた、リンゴドクガ幼虫のぬけがら。
見上げてみるとクヌギの梢がはるか頭上にあって、幼虫探しは諦めるしかない。

本種のぬけがらはよく目立つので、拾っては上を見上げる、ということを毎年やっている。

午前10時30分
メスグロ産卵-1050507.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アカメガシワの幹で産卵姿勢をとっていた、メスグロヒョウモン

今月はじめころから、日光浴したり花を訪れたりと、敷地内でのんびり過ごしている姿をよく目にしていたが、今朝のような動きは初めて。
地上からの高さは3メートルほどあり、ほんとうに産卵したかどうかは確認する必要がある。
もし産卵していたとして、来年孵化した幼虫ははたして食草に辿り着けるだろうか?
ともかく登ってみなければ、、、、。

〜午後6時05分〜

近所の林から、アブラゼミの鳴き声が聞こえて来た。

posted by やまかます at 18:00| チョウ

2022年10月22日

夢のなか

クロコノマ-219037.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

部屋を出て林に降りれば、足元から次々と飛び出してくる、クロコノマチョウ

午後4時56分
ジョロウ日没-229095.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ジョロウグモ
お腹がずいぶんと肥えたメスも見かけるようになったが、まだ産卵を見ていない。そろそろだろうか。








posted by やまかます at 19:58| チョウ

2022年10月21日

丸呑み

昨日登場したジョウビタキ

我が家の庭は虫を見つけ易いので自然と滞在時間も長くなるようだ。
まあこまめに次々と啄んでいる。

中でも、大物はコガネムシ類の幼虫だった。

ジョウビタキ-208715.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

幼虫は運悪く地中から外に体を晒してしまったようだ。ジョウビタキは目ざとく舞い降りて咥えとった。

とったはいいが、獲物はデカい。井戸水ポンプの樹脂製カバーに何度も何度も打ち付けていた。
それで本当に幼虫が弱るのだろうか?
何度やっても同じじゃない?と見ているうちに、ゴッくん!と一気に飲み込んだ。
スゴ! 一気とは!

ジョウビタキ-208739.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今年の3月だったか、シロハラがヌマガエルを捕らえて、クヌギの切り株に何度も何度も打ち付けて、その時のカエルは流石にヘロヘロ、ヨレヨレになっていた。それでも、ヌマガエルのサイズはデッカく、飲み込みかけては吐き出しを何度も繰り返して、ようやっと飲み込んだ。撮影する側としては時間稼ぎになって良かったのだけど。

そんなシロハラの苦労する姿を見ていたので、昨日のジョウビタキもきっと一気飲みは無理だろうと思っていたけど、ちょっと意外な食事光景だった。

身近な鳥たちの日々の食生活に焦点を絞り、その観察記を写真絵本にまとめてみました。
それが、『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)です。

posted by やまかます at 21:25| とり

2022年10月20日

冬鳥、参上〜新刊本のお知らせ〜


チュウガタ網張り-208228.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

今朝、網作りに励んでいたチュウガタシロカネグモ
リズミカルに糸を繰り出していく姿から鼻歌でも聞こえてくるようで、ずっと見続けていても飽きない。


スジボソコシブト-208367.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

庭で撮影待機中に、花壇のホトトギスの花を次々と訪れていた、シロスジコシブトハナバチ。忙しい羽音を聴いていると一瞬夏の日々に戻ったような気になる。

ジョウビタキ-208858.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

冬鳥のジョウビタキがこの秋初めて我が家にやって来た。

ハゼノキの実には、見ている前で予想通りすぐに直行。


〜新刊本のお知らせ〜

11月中旬発売予定の『野鳥のレストラン』文・森下英美子/写真・新開孝 (少年写真新聞社刊)
すでに予約受付も始まっています。

スクリーンショット 2022-10-20 19.44.29.jpg


posted by やまかます at 19:55| とり

2022年10月19日

水温む

午前8時55分
網糸-197924.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

チュウガタシロカネグモの小さな円網。
そよ風にゆらめき、撮影には少し手間取った。

午前9時16分
アブラ-197944.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
アブラゼミの抜け殻は、もうだいぶ前(一ヶ月以上)に羽化したはずだが、、、、。

午後4時33分
ジョロウ-3181761.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ジョロウグモの中には腹部がパンパンに膨らんだメスも増えてきた。
写真のメスはまだ痩せている。獲物にあまり恵まれていないようだ。

午後5時18分
ミヤマアカネ-198016.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ミヤマアカネのメス。

午後5時29分
ヒメアカネ♀-198050.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ヒメアカネのメス。

台所の蛇口から出る水が温く感じた今朝。
「水温む」とは春の季語だけど、井戸水が体感的に温くなるのは今の季節。
逆に春が終わり初夏の手前では「冷(ひや)い水」になる。
我が家では井戸水が生活水のすべてだから停電は困るが、飲料水としては美味だし季節感も味わえる。

posted by やまかます at 20:52| トンボ

2022年10月18日

今日のコガタスズメバチの巣

イシガケ-3181599.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

イシガケチョウはこの先まだ産卵するだろうか?
毎朝のように玄関先にもやって来る。

午後3時43分、アブラゼミが近くで鳴いていた。
もうすっかり秋だけど、夏のなごりもまだしぶとく見つかる。

オオカマ-3181701.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

寝室の窓に掛かっているジョロウグモの網糸を歩いていた、オオカマキリのメス。
これまでも網糸に乗っかっているオオカマキリを見たことがあるけど、ジョロウグモの餌食になったカマキリを見たことがない。
今日のメスもこのあと、窓辺に移動していた。そろそろ産卵が近いはず。

オオカマ-3181751.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

コガタ-3181731.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

庭にあるコガタスズメバチの巣は結局そのままにしてある。
先週、LPガスボンベの交換作業の際は私が立ち会うことができたので、危険はないことを説明して作業は無事に完了。
まだ働きバチの出入りはあるけど、頻度はかなり減ってしまった。


posted by やまかます at 20:23| ハチ・アリ

2022年10月16日

キオビエダシャク、ふたたび

キオビ-3161514.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

キオビ-3161553.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今秋、キオビエダシャクをよく見かける。ここ数年のうちでは1番の発生量ではないだろうか。
ビワの花のほか、様々な草本植物の花に来ている。

キオビ-157036.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

個体数が多いためか、ジョロウグモの網糸に掛かったキオビエダシャクも、あちこちで見る。

posted by やまかます at 20:01|

2022年10月15日

キオビ、キアゲ

ヌルデ-3151453.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
ヌルデの実生が庭のあちこちに生えている。成長も速いので場所によっては伐採せざるを得ない。

ギンメッキ-3151492.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ギンメッキゴミグモの、LPレコード盤よりちと小ぶりの円網。

チュウガタ-3151454.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

チュウガタシロカネグモの円網。風を受けてそよいでいた。

キオビエダシャク-1049773.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

梢から聞こえるクマバチの羽音を目で探してみれば、ビワの花でキオビエダシャクが吸蜜していた。

キアゲハ-1049815.jpg
     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

K子お婆ちゃんの畑を久しぶりに覗いてみれば、今年もまたニンジンが植えてあった。
でっかいキアゲハの終齢幼虫もすぐに見つかった。

今日は外気温27℃以上にも上がり、10月とは思えない夏日。
昨夜からずっと室内撮影の待機がけさの昼前まで続いたので(6時間の睡眠はとったけど)、昼食後は外を歩いて体をほぐしておいた。


posted by やまかます at 17:46| レピ

2022年10月14日

児童館のグランドカバーとチョウ

都城市 高木
タテハモドキ幼虫-146999.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

都城市内の児童館の庭にはヒメイワダレソウがびっしり繁茂していて、プランターにはでっぷり肥えたタテハモドキの幼虫がいた。

タテハモドキ蛹-146973.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

蛹は目線の高さ、手洗い場のコンクリート壁に張り付いていた。
垂蛹なのに、こんな垂直に切り立った壁面で大丈夫なんだろうか?と気掛かりになる。
脱皮のときに体が傷つきそうだし、風が強い日には壁に擦れてしまいそう。
壁面肌に見事に溶け込んでいて偽装工作は完璧だが、場所が場所だけに子供たちが手を触れる機会も多く、ここは危険ゾーンのようだ。

ツマグロ蛹-146991.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

パンジーも植えてあるから、同じ手洗い場の蛇口には、ツマグロヒョウモンの蛹がぶら下がっていた。
posted by やまかます at 20:43| チョウ

2022年10月13日

リンゴドクガ幼虫の座布団


リンゴ-136956.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

昨日、脱皮したリンゴドクガ幼虫は新しい白い体で、もとの台座糸に落ち着いている。

隣り合ったクヌギの葉2枚を糸で綴り合わせ、その谷間に頭を下にして静止する姿は、6月に観察したときとまったく同じだ。この幼虫はやがて繭を紡ぐと繭のなかで蛹となり冬を越す。
終齢となるまでにはまだけっこう日数が掛かりそうだけど。
posted by やまかます at 20:32|

2022年10月12日

脱ぎました

先週の5日、夜の暗闇のなか懐中電灯の灯りで見つけた、リンゴドクガ幼虫(中齢)。

オオトリノフンダマシとトリノフンダマシのダブル観察で毎夜庭に出ているのだけど、
夜のほうが葉っぱにいるイモムシがスポットライトに浮き上がって見つけやすい。
葉裏に潜むイモムシあるいは蛹探しは、夜がお薦め。

それで翌日の昼間、ふたたびクヌギの梢を覗き込んでみれば、ちょうど食事中だった。
リンゴ-065881.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U  10月6日:撮影

その後、一昨日から葉裏の台座に落ち着いて縮こまっていたが、今朝には脱皮を終えていた。

あれ!?色変わりしている。

リンゴドクガ-126937.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

午後4時過ぎ、コセンダングサで吸蜜していた、アゲハのオス。
花壇のコスモスにもまだ来ているけれど、アゲハ成虫の時期も終わりに近づいてきた。

アゲハ-126926.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

posted by やまかます at 20:51|

2022年10月11日

満月

午前6時12分 東の空
朝焼け-1048701.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
 
午前6時20分 西の空
朝焼け-1048708.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日が満月だったようだ。仕事部屋の外灯には何も来ていなかった。

午前6時半 朝焼けに染まる霧島山
朝焼け-1048710.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ナガコガネ卵のう-055643.jpg
    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

下の谷津田ではナガコガネグモの卵のうが増えて、あちこちで目に付くようになった。

ヤマガラ-1049703.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハゼノキの実を啄みに、ヤマガラとコゲラが来ていた。
3年前の冬、モズが啄みに来るのを撮影した場所でそのときは大きなブラインドを設置した。

モズ-1049751.jpg
    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

モズのメスがうちの周りで賑やかに高鳴きしている。モズの囀りが秋の深まりをいっそう感じさせてくれる。

イノシシ_W3081320.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

谷津田の農道を歩いているうち、ふと足元を見下ろすと、私の長靴の足跡に並んでイノシシの足跡が続いていた。

先月の中頃から、うちの周辺では昼間でも元気に走り回っているイノシシ4頭組(兄弟か?)をよく見かけるようになった。
仕事部屋まで笹藪の草擦れする音がパキ、パキ、パキと聞こえてきて、外に出てみればすぐ隣の畑(耕作放棄されて雑草と笹に覆われている)の中を4頭が移動していたり(午後4時ころ)、やはりパキ、パチ、パキ、パチ、という音でふと窓を開けてみれば、すぐ道路向こうの栗の木のしたで落ち栗を食べている4頭がいたり(午前8時前)、と。
畑や水田での被害は以前から(10年以上前)多かったけれど、それでも昼間にイノシシの姿を見る機会はかなり稀だった。

そこで、庭の家庭菜園に仕掛けていたトレイルカメラを林の一番下の観察路に設置してみた。
(ちなみに家庭菜園の横を通るノウサギとタヌキの姿は月に数回写っていたが、その後、作物の被害は出なかった)
新しい設置場所には小さな人工池があり、数年前、ヌルデ倒木に出入りするテンやイタチ、タヌキ、ノウサギ、鳥類、イエネコなどを撮影した場所だが、そのときには、イノシシは一度も写らなかった。

ところが今回、数日前に設置したトレイルカメラにはすぐにも、イノシシ4頭組が何度も通過したり、人工池の水を飲む姿が写っていた。このところの動きからして予想はしていたが、ちょっと驚いた。

posted by やまかます at 19:55| 田舎暮らし

2022年10月10日

草食と肉食

ツユムシ♀-096642.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アキノノゲシの花を食べていた、ツユムシのメス。

オオカマ♂-106770.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ランタナで獲物を待っていたか、オオカマキリのオス。それともメスを求めて彷徨っていたか。

ヤマハッカ-106818.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

近所の畦道や土手でよく見かける、ヤマハッカ

台風14号の爪痕、つづき
上米公園下-3101378.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

昨日見た崩落を、今日は下の谷津田に降りて詳しい状況を見てみた。
すると谷津田になだれ落ちた土砂が、小川を20メートルほどに渡って覆いかぶさっていた。
小川と並んでいた農道も埋まってしまい、雨水が田んぼも水没させたようで広い範囲の稲が薙ぎ倒されていた。
道路や河川以外にも農作物の被害もかなりを目の当たりにした。
土砂で堰き止められた上流側は水位がグンと上がって溜池となり、そこから溢れ出た川水が田んぼのほうへ流れ落ちていた。

2箇所の大きな崩落が下の谷津田にも及ぼした被害は甚大で、これをどこからどうやって復旧工事を進めていけるのだろうと唖然となった。また仮に復旧工事ができたとしても、もともとあった林の植生などはほとんどが人工物に置き換えられてしまうことも考えられる。

上米公園下-3101389.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 19:53| バッタ

2022年10月09日

ミゾソバに集う虫

オオチャバネ-096239.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
オオチャバネ-096530.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

花盛りのミゾソバにはいろんな虫たちが訪れている。
今日は新鮮な姿のオオチャバネセセリが、花から花へと忙しく飛び跳ねていた。

オオハナアブ-096247.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

にぎやかな羽音を立てるハチ類に混じって、オオハナアブも一頭だけいた。
このハナアブもつい最近、羽化したような綺麗な姿をしていた。

ミナミカマバエ-096221.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

陽射しがあった昨日はほとんど姿を消していたミナミカマバエが、どんより曇り空の今日、たくさん戻ってきていた。

台風の爪痕がここにも、、、。

上米公園-096700.jpg

上米公園-096704.jpg
     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

久しぶりに町内の上米公園を訪れてみたが、奥に続く林道が手前のほうで大きく崩落していた。
崩落の大きさは半端ではなく、林道も遊歩道も寸断されてどこを通っていたのかも判然としないほど。
大きな崩落は2箇所を確認できたけど、もっと奥の方でも発生しているかもしれない。
公園のサクラも幹や大枝が折れたものが多く、崩落などの復旧工事にはかなりの時間が掛かりそうだ。
これまで観察会を何度か行なったルートは壊滅的な被害で、気軽に歩くこともできなくなった。
posted by やまかます at 20:02|

2022年10月08日

かお

オオチョウバエ-9283712.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

仕事部屋の外窓にいた、オオチョウバエ
あらためてクローズアップしてみると、美麗種と称されるほかの昆虫とは別次元の美しさ。

サトクダマキ-085989.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

林を降りていたら目の前に飛び出してきた、サトクダマキモドキのメス。
お腹はパンパンに肥えていて、産卵はこれからのようだ。

posted by やまかます at 20:15| バッタ

2022年10月07日

かまきりバエ Ochthera circularis

ミナミカマ-075945.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

体長わずか3ミリほどの、ミナミカマバエ
小さいけれど逆三角形の顔には存在感たっぷり。

ミナミカマ-075923.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

カマキリにも劣らぬ鋭い鎌足を披露します。

ミナミカマバエがいた場所はすぐ近所の道路端のミゾソバ群落。
湧水が路面に流れて水溜りもできている。
ミナミカマバエは水辺に棲む肉食バエだ。

ミゾソバ-3071299.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ミゾソバ-3071302.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

月刊『アニマ』(平凡社、1993年休刊)にミナミカマバエの写真記事が掲載されたのは1990年のことで(11月号No.218 号)、観察と撮影を行なった場所は所沢市と東村山市の境界にあたる、西武池袋線秋津駅のすぐ近くだった。
線路の下を潜って小川が流れていて珍しく護岸もされておらず(川幅1〜2mほど)、毎春ヒキガエルの産卵も見られた。あれからもう、32年、、、、。
おそらくあの小川も、小川が流れていた空き地の草地やシロスジカミキリが産卵していたクヌギ大木も今は跡形もなくなっているのだろう、、、と思う。

午後5時20分 霧島山
ミゾソバ-3071309.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:26| アブ・ハエ

2022年10月06日

外からいただきます

三股町

午前8時
ジョロウ-065723.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

今朝も玄関前ツバキのジョロウグモ網糸は朝陽を受けて輝いていた。
網がもっと大きく、破れも少なければ、輝きもさらに賑やかになるのだろう。

気温は昨日までより少し低めだが、今日も予報とは違って雨も降らなかった。

クマ-065745.jpg

クマ-065747.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ヤブマメの花を次々と訪れていた、クマバチのメス。
クマバチは花に馬乗りになると、萼の外側から長い舌を突き刺して蜜を吸っていた。たっぷりお腹を肥やすには、花数で補うのだろう。ヤマアジサイに複雑に絡んで、葉影に隠れているヤブマメの花を探してはゆったりと舞い、一度訪れたことのある花は近寄っただけですぐわかるのか、パスして次の花へと移っていく。

昨日は、午後5時54分、そして今日は午後6時12分、近くの林の同じ場所でアブラゼミがしばらく鳴いていた。
posted by やまかます at 20:16| ハチ・アリ

2022年10月05日

羽化ピークは終わった?


サシバ-1048593.jpg
    OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ピックイ〜〜〜、ピックイ〜〜〜、部屋の中までよく聞こえる鳴き声に、そっと外に出てみた。
家の南側、林のへり近くにサシバがいた。私の姿に気づいたようで林のなかへ移動して、こちらをしきりと振り向いていた。
カメラを構えたまま、石になったつもりで小さくしゃがんでいると、やがて落ち着いて羽繕いなど始めた。

昨日の朝、見たのと同個体だろうか。

サシバ-1048608.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

飛び立つ瞬間、脚の裏側、見えちゃいました。

SF映画『プリデター2』の、あるシーンを想い出すのは、私だけだろうか。
洗面台に向かって傷の手当てをするプリデターの手元を、、、、、、。


タマ♀背面-015151.jpg
     OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  FlashQ G20U

キンエノコロタマバエ(仮称)の羽化は4日前の朝の一頭が最後で、その後プツリと途絶えてしまい、
成虫の姿もまったく見なくなった。少なくともうちの庭での羽化ピークは終わったように思える。
タマバエ類の寿命が短いことからも、羽化したのちサッサと繁殖を終えてしまうのかもしれない。

タマバエ-9294778.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U   
先月末の夕方(午後5時頃)、キンエノコロにいたオス(写真画面左)と、メス(写真画面右)。

オスは翅をずっと羽ばたいていて、写真では開いた瞬間が写っている。
日中はまったく姿を見ないので、朝に羽化してから、夕方になって再びキンエノコロにやってきたと思われる。
オスの羽ばたき行動はどういう意味があるのだろう。飛び立ちの前のウォーミングアップでないことは間違いない。
考えられることの一つは、性フェロモンの放散だろうか。
止まっているキンエノコロの花穂ではタマバエ虫こぶが見当たらないのも注目すべきところだろう。
                         (タマバエの写真はいづれも先月末に撮影)
posted by やまかます at 21:01| アブ・ハエ

2022年10月04日

蜘蛛糸の虹色

午前8時10分
ジョロウグモ-045528.jpg


ジョロウグモ-045544.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

朝陽を受けながら網糸を修繕するジョロウグモ
昨夜は獲物がそれなりに掛かったのだろうか。
糸の輝き方はレンズを向ける角度や風でなびく網の動きによっても変わるのと、クモの動きも合わせて追う必要があるのでずいぶんと忙しい撮影になる。
ジョロウグモの網は至る所に夥しい数が掛かっているけど、写真の場所はちょうど玄関前のツバキ。

朝からの陽射しは嬉しいが、日中暑かった天候も今日までのようだ。明日は曇り一時雨になるようだし、明後日からは気温もグッと下がるようだ。


サシバ-3040997.jpg
          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 

ゴミ出しのついでに下の谷津田を歩いていると、クスノキ大木から「ピックイーーーーー♪♫」という立て続けに鳴き声がしていた。近寄っていくにつれ、今度はカラスが盛んに鳴き始めた。で、その次にカラスに追い立てられるようにして小さな猛禽、サシバが高い梢から飛び立った。

キカラス-045567.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ゴミ集積所のある公民館のサクラに、キカラスウリの実が連なるようにぶら下がっていた。
例年、このようなことにはならないのだが、今年は一斉清掃が何度か中止になって敷地内の雑草がかなり伸び放題になっていることも関係あるかもしれない。

オオトリ-045451.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro   FlashQ G20U
 
オオトリ-045487.jpg
           OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO  FlashQ G20U

庭のナンテンにぶら下がっていた、オオトリノフンダマシの卵のう。
少し歩くとあちこちで見かけるようになった。
posted by やまかます at 20:20| クモ

2022年10月03日

葉裏の黄金陣笠


はね-035217.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ジョロウグモの網糸に掛かっていた、クロコノマチョウ前翅。
だいぶ擦れた翅だから鱗粉も落ちて糸に掛かりやすくなっていたのだろう。鱗粉がたっぷりのっていれば、チョウやガは弾けるようにして網糸から逃れることができる。してみれば、この翅の持ち主は夏型であっただろうか?

コスモス-035325.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

イチモンジセセリのほかに、アゲハ(オス1、メス1)が何度も飛来し滞在時間もかなり長かった。

セモンジンガサ-035421.jpg

セモンジンガサ-035422.jpg
       OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 +接写リング FlashQ G20U×2

ヒメユズリハの葉裏に潜んでいた、セモンジンガサハムシ
彼らはこの先来春まで繁殖しないので、場所替えを繰り返しながら越冬態勢へと向かっていくのだろう。
posted by やまかます at 17:44| コウチュウ

2022年10月02日

ホシホウジャク、舞う

午前7時
アキノエノコログサ-3020956.jpg
     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今朝、0時02分の地震は建物が壊れるんではないかと思うほど揺れた。三股町での震度の発表が何故かないのだけど、日南市が5弱で都城市が4だから、そこに挟まれた三股町は少なくとも震度4はあったのではないだろうか。
台風14号の爪痕もまだそこかしこに残っているなかで、今度は地震。
上写真のクヌギ林では数本のクヌギが根本近くで折れて倒れたままだ。


アキノエロコログサ-3020949.jpg
      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ドヨウオニグモの円網。

アキノエノコログサ-3020983.jpg
    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

アキノエノコログサの花穂ではまだ、キンエノコロタマバエ(仮称)は見つかっていない。あまりにもかずが多くて調べきれないのではあるけど。

ホシホウジャク-1047902.jpg

ホシホウジャク-1048152.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

花壇のコスモスに、ホシホウジャクが来て盛んに吸蜜していた。

今日は午前中に自宅林観察路の草刈り作業をしてかなりバテてしまい、昼食後に1時間ほど昼寝をした。
林内は涼しくて作業はやり易いのだけど台風で落ちた枝を取り除きながらなので結構、体力を消耗した。
posted by やまかます at 21:09|

2022年10月01日

仮称、キンエノコロタマバエとは


キンエノコロ花-9294548.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

キンエノコロの花。
イネ科の花のしくみは複雑でなかなか頭に入らないが、それでも色鮮やかなおしべとめしべ、はよく目立つ。

さて、昨日載せた記事のタマバエsp.を仮にキンエノコロタマバエと呼んでおこう。
(ちなみにもっと短い名称にしてエノコロを略そうかとも思ったがそれはそれで声には出しづらいので却下)
キンエノコロタマバエは、キンエノコロの果実から羽化するのだけど、ほかのエノコログサやアキノエノコログサではどうだろう。キンエノコロと並んで生えているアキノエノコログサはおおきな花穂で背丈もあるので観察し易いが、こちらでは成虫も羽化殻も今のところ見つかっていない。そしてエノコログサはうちの敷地内では生えておらず確認できていない。キンエノコロに限定されるのかどうかは興味深いところだが、今後の観察を待つしかない。もしもキンエノコロ限定でないことが判明すれば、エノコロタマバエという仮称のほうがふさわしいだろう。心の片隅ではキンエノコロタマバエという名称案に肩入れしたいところもないではない。

クモヘリカメムシ5th幼虫-.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

上写真の真ん中2個の果実がタマバエ蛹の入った果実で白く変色している。大きさは正常な果実とほとんど差がない、と言っていいだろう。

タマ蛹-2.jpg
      E-M1 MarkU MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト  FL-36R 

白く変色した果実(虫こぶ)の中を割り開いてみた。でっぷり肥えたオレンジ色の蛹が窮屈そうに納まっている。

頭頂部はわずかに尖っているが、ノブドウミタマバエの蛹にあるような長くて尖った突起ほどではない。
ノブドウミタマバエの蛹は硬い果実内でトンネルを穿ち、果皮を突き破って外に体を乗り出す必要があるが、キンエノコロタマバエ(仮称)の場合、キンエノコログサの果実頂部に亀裂が入り易いようで、蛹はその隙間を押し広げるようにして体を乗り出している。羽化する際の乗り出し方は、お尻の先端部を残すだけで、ほぼ全身が外に突き出る格好になる。

午前6時22分
タマ蛹直立-014972.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

今朝も庭に出てすぐ羽化に立ち会えた。今回は蛹の腹側正面からカメラを向けてみた。
ここ連日、朝は濃い霧が立ち込めている。

写真のように果実から体を乗り出し直立姿勢をとってからしばらくは静止している時間があるので、羽化の始まりから撮影することも容易と言える。
60ミリマクロレンズは最大倍率で MFに固定し、フォーカス合わせはカメラの前後微動で調整する。
倍率が高いので小型三脚を使用。今朝になってはじめて三脚を持ち出したのだが、花穂が風で揺れないよう左手で押さえておく必要もあった。

タマ♂♀-015143.jpg
           OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

キンエノコロタマバエ(仮称)のメス(左写真)と、オス(右写真)。

いづれも今朝羽化してから15分前後経た段階で、メスは長い産卵管を伸縮させ、オスは外部生殖器だろうか、開いたり閉じたりするような仕草を続けていた。昨日にも書いたように、雌雄の識別は触角の形状でもできる。
雌雄とも透き通った蛹便を何滴も排出するけれど、なかなかタイミングが合わず写り込まない。

午前7時01分
アカハネナガ-015163.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

タマバエの羽化がすっかり完了したころ、すぐ傍に体色がそっくりのアカハネナガウンカがいた。
まさに似て非なるもので、本種はカメムシ目。


※当ブログへのお問い合わせはこちらまで
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp

(アットマークは@で)

posted by やまかます at 12:03| アブ・ハエ