2022年09月30日

キンエノコロに宿るタマバエsp.の早朝羽化とは


午前6時17分
アオモンイトトンボ-9304856.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

夜露を纏ったアオモンイトトンボ♂。

朝早くから庭の草地にしゃがみ込むのは今日で三日目になるけれど、お目当てはキンエノコロで羽化するタマバエの一種の観察。
この虫の正体はまだ突き止めていないが、キンエノコロの果実内で幼虫が育ち、そこで蛹となることが二日間の観察でわかった。

タマバエ-9304934.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

羽化したあとしばらくは、キンエノコロの穂(花序)に留まっている。写真上はメスでお尻に産卵管の一部が見えている。

タマバエ-9304955.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

複数個体の羽化が集中した穂。多いときには7〜8頭が群れていることもある。
雌雄が混じっているがこの段階で配偶行動はまったく見られない。
果実上部に残った白っぽい羽化殻(蛹殻)がいくつも見えている。

キンエノコロ-9294560.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

タマバエ幼虫が育った果実は白っぽく変色しているので、外見ですぐにわかる。
株によっては穂のかなりの割合が変色している。すべてがこのタマバエのしわざかどうかは断言できないけれど、
羽化したあと蛹殻が残っているものは間違いないだろう。
ただし、蛹殻はお尻のごく一部で止まっているだけで風や振動で容易に脱落してしまう。

タマバエ羽化-9293747.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

最初にも書いた通り、羽化は早いものは午前6時ごろから始まり遅いものでも6時40分頃までには終了する。
羽化後しばらく静止したのち午前中にはすべて飛び去ってしまう。あちこち探してみるが、どこでどういう営みをしているのか、小さいこともあってなかなか見つからない。それでもおそらく、このタマバエの寿命はかなり短いと見ていいだろう。

こういう羽化シーンの撮影では長い待機時間というものがつきものだ。
まだかまだかと待ち侘び、しかも一瞬のチャンスを逃してはならぬとばかり気合いも入るので、無事に撮影を終える頃には神経も筋肉もすり減ってヘトヘトになることすらある。
ところが、このタマバエsp.の羽化時間帯はかなりきっちりと定まっているので、時計を見てから庭に出て穂を覗き込めばすぐにも目の前で羽化が始まるという具合で、忍耐も苦労も一切要らない撮影ができた。
ただし、キンエノコロの穂の高さは地面から低い位置にあり、しゃがみ込む姿勢を一定時間保持しているうちに筋肉痛は避けられない。シートなどを敷いて寝そべり低い三脚を使うなど、少しでも楽になる体勢を整えるといいのだろうけど、なにせOMシステムのカメラ機材は軽量小型。撮影体勢をどうのこうのと考える前にサッと手持ち撮影に臨んでしまえるのだ。
体を労わることも思えば、手軽さだけに頼ることなく体に優しい体勢、準備を怠らないほうがいいとも言えるが。

タマバエ-9293865.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

雌雄の区別は外見から容易で、上写真の上がオス、下がメス。

オスの尾端には上向の小さな突起が見られること、メスに比べて触角が短い、などの特徴がある。
いっぽう、メスの触角はオスよりわずかに長い。普段、縮めている産卵管は羽化直後には長く伸ばしており、これを見れば見誤ることはない。

手元にある文献を調べてみたけれど、キンエノコロに虫こぶを作るタマバエについての情報は一切見当たらなかった。
イネ科の植物にゴール(虫こぶ)を形成するタマバエ類の生態記述を参考にして、このキンエノコロに宿るタマバエの行動についていくつかの仮説を立てて観察を始めたばかり。

次回(明日以降)は、オスの行動や果実内の蛹、寄主植物の種類などについて観察できたことを紹介したいと思う。

キンエノコログサの穂から次々と羽化してくるこのオレンジ色のタマバエを観ていると、
ノブドウの虫こぶに穴を穿ち羽化するノブドウミタマバエや、ヨモギの葉にできるヨモギハエボシフシのヨモギエボシタマバエなどの姿が懐かしく重なって見える。

ノブドウミタマバエ
ノブドウタマバエ3Z5A0805.jpg


ヨモギエボシタマバエ
ヨモギエボウシタマバエIMG_0381_1.jpg




posted by やまかます at 18:31| アブ・ハエ

2022年09月29日

柿の実レストラン、ふたたび

ニラの実-9294589.jpg
         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ニラの花はとっくに終わって面白い形の果実が並んでいた。


イチモンンジチョウ-1047602.jpg


イチモンジチョウ-1047594.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

熟柿に今日来ていたのはイチモンジチョウ。落ち着きがなく吸汁する時間は短い。ずっと居座っているキタテハとは対照的だ。
柿の実が大きく抉れているのは主に、ヒヨドリとメジロのしわざ。

そのイチモンジチョウを見上げていたら、柿の木の上のほうから、ハラリ、ハラリ、と足元に落ちて来たものがある。
音もなく着地したのは、ゴマダラチョウの前翅だった。
しばらくすると、またもう一枚。
どうやら姿は見えないが、熟柿に舌鼓を打っているところをカマキリ(おそらくはハラビロ)に襲われたのだろう。

はね-1047590.jpg

はね-1047595.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒヨ若-1047507.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

賑やかに3羽が連れ立って来たのは、ヒヨドリの親子。
2羽の若鳥はしきりとねだり鳴きをして、親から熟柿をもらっていた。もう自分で採餌もできるようだが、まだしばらくは親離れできないのだろう。とにかく、賑やか。

リスアカネ-1047270.jpg

リスアカネ-1047245.jpg

リスアカネ-1047193.jpg
       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

玄関前にいた、リスアカネ
うちの周辺でリスアカネはこれまでほとんど見かけないので、しばらく玄関先に座り込んでカメラをむけてみた。
ボケの枝先から上空をキョロキョロ見上げては、素早く飛び立ち小さな昆虫を次々と捕らえていた。


posted by やまかます at 19:33| チョウ

2022年09月28日

柿の実レストラン


イシガケチョウ-1047139.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イシガケチョウ-1047153.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イシガケチョウが熟柿に来るのを初めて見た。初めてといえば昨秋はスミナガシ(ボロボロだったけど)を見ている。
チョウの常連客はキタテハで写真画面の裏側に朝からずっと居座っていた。


コムクドリのオス
コムクドリ-.jpg
        OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO


コムクドリのメス
コムクドリ-1046991.jpg
        OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

一昨日、チラッと姿を見たのだけど警戒してすぐに去ってしまった、コムクドリ。今日はご馳走を目の前にして躊躇なんかしていられない、そんなところだろうか、雌雄が入れ替わりで頻繁に来ていた。

コムクドリは旅鳥で春と秋に見られ、この時期は東南アジアへ旅立つ前にしばらくは姿を見ることができる。
今春は近所のサクラでも見ている
posted by やまかます at 18:18| とり

2022年09月27日

迷彩模様


ゴマケンモン-9253440.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

クヌギの幹に張り付くようにして止まっていた、ゴマケンモン
成虫の発生時期は夏〜初秋にかけてと長いけれど年1化。
うちの林ではそれこそ年に一回見るか見ないか、くらいで少ないとは感じる。
迷彩模様がかえって目立つほど綺麗だ。
撮影しているときには気づかなかったが、画像を拡大してみると、翅脈から吸血しているヌカカの一種と思われるハエ類が写っていた。

ヒガンバナ蝶-3270870.jpg
       E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒガンバナに一番よく訪れるのはアゲハ類だが、今日はツマグロヒョウモン(上写真)や、
チャバネセセリ(下写真)が、来ていた。

ヒガンバナ蝶-3270879.jpg
      E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 19:53|

2022年09月26日

となりの秋色

はげしい雨になったのは夕方からで、まさに夕立だったが、
日中はおおむね曇ってはいても、ときおり陽射しもあって少し蒸し暑い一日だった。

デスクワークの合間に肩ほぐしを兼ねて外に出てみたら、ちょうど陽射しがあって日向ではかなり暑かった。

カキ_キタテハ-3260782.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

道路向こうにある渋柿は、台風でおおかた落果してしまったが、残った熟れ柿からは発酵臭がプ〜んと漂ってくる。
キタテハはずっと吸汁に余念がなく、ハエ類が近寄ると翅団扇で追い払っていた。

カキ-3260793.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヒメスズメバチオオスズメバチと張り合っていた。

どこか葉影に潜んでいないかオオカマキリモドキを探してみたが、見当たらなかった。

カキ_タテハモドキ-3260812.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

柿の木の下にいたタテハモドキの秋型は、まだ翅がしっとりとしていた。
posted by やまかます at 20:31| チョウ

2022年09月25日

秋型と、ナガコガネグモ

秋型-9253376.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

秋型-9253391.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

下の谷津田では耕作放棄がどんどん増えて、農地を取り囲む農道もすっかり藪に狭まれ、歩きにくくなった。場所によっては草藪に覆われてどこが路面なのかわからなくなっている。ここ5年ほどで一気に寂れてしまい人気がほとんど消えてしまった。

午前6時45分、ひさしぶりにその農道を歩いてみれば、タテハモドキの真新しい秋型が休んでいた。

しばらく進むと、こちらはウォーミングアップ中なのか、翅を全開にしている、同種の夏型がいた。

夏型J9253434.jpg
      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

このところナガコガネグモの姿が多い。それもやけに多い。そう感じるのも昨日まで庭以外の外歩きをほとんどしていなかったせいだ。谷津田の季節のうつろいに取り残されてしまったような気がする。
庭にはナガコガネグモは極端に少なく稀で、ジョロウグモの天下だ。

そのナガコガネグモの網糸に捕われた昆虫の数も種類も多い。一件一件、見ていくと、生息昆虫のカタログを眺めているような気がしてくる。トノサマバッタ、ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、アオドウガネ、ナナホシテントウ、ハチ類、、、、、

タテハモドキの夏型。
ナガコガネJ9253421.jpg
         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

タイワンクツワムシ
あれだけ賑やかだったクツワムシのほうはとっくに姿を消して、タイワンに入れ替わっている。
ナガコガネJ9253426.jpg
       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

posted by やまかます at 17:55| チョウ

2022年09月24日

輝くシンジュサンの繭


午前6時半
キマダラ-9243231.jpg
     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

シンジュサン-9243251.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

先日、ニガキの幹を降っていたシンジュサン幼虫の行き先を探ってみた。もう繭を紡いでいるはず。
程なくニガキの根本すぐそばで、出来上がったばかりの金色に輝く繭が見つかった。
他にもあるはずだが、繭で越冬するので落葉してからのほうが探しやすいだろう。

キマダラ-9243241.jpg
             OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

このところ朝晩はずいぶんと涼しくなった。就寝中、窓を開けたままだと風邪をひきそうなくらいだ。

仕事部屋の北側外壁に、キマダラカメムシの小さな集団ができていた。
秋には様々なカメムシたちが移動し、そして集合する。
キマダラカメムシは繁殖休眠に入り、越冬場所へと移動する時期になったようだ。

ミヤマカラス-1045887.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日、今日はヒガンバナを訪れるアゲハ類が少なかった。
先週から一昨日までの台風以外ではずいぶんと賑やかだったので、どうしたんだろう?と気になったが、
大きなミヤマカラスアゲハのオスがずいぶん長いこと、吸蜜していった。
最初はメスかと思ったほど大柄のオスだった。
posted by やまかます at 20:59|

2022年09月23日

帰ってきた、アシナガバチ

午前8時20分
アゲハ-1045825.jpg
       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ゆったりと低く舞い続け、着地場所をしきりと吟味していたアゲハのオス。
ここと決めて落ち着くと翅を広げたまま、かなり長いこと動かない。
朝一番のウォーミングアップなのだろう。      


ヤマトアシナガ-9233171.jpg
         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U       

ヒメスズメバチの略奪にあってしばらくして、ヤマトアシナガバチたちは全て離散していた。
それからかなり日が経って、つい一昨日、次々とアシナガバチが戻って来た。
台風の影響も関係があるだろうか?
ここに再び集まったのは元々、ここで育ったハチなのか?それとも別の巣から逃れてきた難民バチなのか?



posted by やまかます at 19:48| ハチ・アリ

2022年09月22日

種、飛ばし

エゾビタキ-3220718.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エゾビタキ-1045746.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

台風14号が去ったあと、林に姿を見せたのは旅鳥のエゾビタキ

見晴らしのいい枝先から獲物を見つけると、すばやく飛び立ちまたもとの場所に戻ってくる。
けっこう頻繁に種子(黒い)を吐き出していた。果実の正体はなんだろう?

ハネカクシ-9213166.jpg

ハネカクシ-9213167.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U ×2

昨夜、マウスパッドに使っている白紙に小さな(4ミリ程度)ハネカクシがいつの間にかいた。
うっかりマウスで押しつぶしてしまいそうな位置だったが、おそらく灯りに飛来したのだろう。
クビボソハネカクシ属の一種、キバネクビボソハネカクシ、だろうか?
最初、肉眼ではハサミムシ類の仔虫に見えた。

夕空-3220780.jpg
        E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

20日から始まった工事は今日の夕方になって終了した。ミキサー車が大型のため庭の入り口までしか入れないから、施工場所までの生コン運搬はネコ(一輪車)を使って30〜40mほどの距離を何度も往復する作業となり、今回の工事では一番の苦労だったろう。
仕事部屋の雨漏りが再発したのは台風の強風時のみで、原因箇所の特定がほぼできたので追加修繕工事をすることになった。通常の雨なら問題はないのだが、意外な落とし穴があった。
posted by やまかます at 21:23| とり

2022年09月21日

キノカワハゴロモ〜久々に

ヒガンバナ-3190585.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

強風でなぎ倒されたヒガンバナの茎はどれも、まるで大砲の砲身が暴発したときのように炸裂していた。へえ〜、あれ〜、なんて驚いたけれど、こんな現象を今頃になって気づくとは、、、、。

ヒメキノカワハゴロモ-1045414.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ヒガンバナの3裂をしげしげと眺めていて、ふと目線を右に寄せてみればキノカワハゴロモの姿があった。
この虫に会うのもずいぶんと久しぶりだが(直近で2年前)、通常は樹肌に張り付いていることが多いから、やはり台風の影響でイレギュラーな場所に辿り着いてしまったのだろう。

工事-3200634.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO  

台風一過、昨日から2トントラックとユンボが庭に入って工事作業が始まった。
ずっと以前から気になっていた不具合を改善すべく、若い職人さんに施工を依頼してみた。
作業工程を逐一立ち会って確認しながら作業するため、私の仕事はほとんど手につかなかったが、不具合の原因を辿り、どういった工法を施すのかしっかり理解できるので安心できる。
明日は最後の工程で、型枠を作ったあと生コンの流し込みとなる予定。
レンタルの発電機を使えたのも、この工事のおかげであった。じつにタイミングが良かった。

長かった停電も、今日の午後5時、やっと復旧した。
懐中電灯で夕食を作るのも、冷水で行水するのも、今日はちょっと勘弁、ということで温泉に出かけることにした。
それで今夜は山間の青井岳温泉に浸かり、そこで夕食も済ませ久しぶりにゆったりとできた。いつもは混んでいる温泉だが、今夜は珍しく空いていた。
けれど、県内ではまだ停電や断水から復旧できていない地区もある。うちは井戸水だから断水しても発電機さえあれば生活用水に困らないが、水道水で断水するとたいへんだ。もし我が家に水道が敷設されたとしても井戸水は残したいとあらためて思った。まあ望んでも、辺鄙な一軒家に水道施設は無縁ではあるのだけど。
posted by やまかます at 20:48| カメムシ

2022年09月20日

台風14号の爪痕

シンジュサン-1045395.jpg


猛烈な風で薙ぎ倒されはしたものの、半分近くは無事だったヒガンバナ
昨日の朝からアゲハ類たちが次々と訪れていた。

シンジュサン-1045372.jpg


立ち枯れのセンダン大木が根本からズッポリ抜けるようにして倒れ込んでいた。前々から強風のさいにはいつ倒れるかしれないと気になっていたが、これでひとまずは安心できた。
倒れた位置も撮影ブラインドのすぐ脇で、ブラインドは無事だった。

道路挟んで向かいだけど、そこのエノキ大木も根っこから倒れて道路を半分塞いでいる。倒れて初めて根っこに不具合を抱えていたことがわかったが、大きな幹や枝ぶりからして健康そのものに見えていただけに驚きも大きい。
冬にはイカルの群れがよく集まって来ていたエノキだ。


シンジュサン-1045364.jpg


昨日の午前中、強風が落ち着いたところで林のニガキを見てみると、あれだけ風に煽られたにも関わらず、シンジュサン幼虫たちは枝にしっかりしがみついていた。まだ小雨が降っていたので午後になって再び様子を見に行くと、ちょうど幹を降りている姿があった。
すっかり成熟して、営繭場所を探しに動き始めたわけだ。


シンジュサン-3200636.jpg


今朝からレンタルした発電機で、井戸水のポンプを稼働できるようにはなった。
生活用水を当たり前に使える有り難みをこれほど感じることは普段ないから、これを肝に銘じたいものだ。
電化製品をちょこっと使いたいとき用に、ポータブル電源も充電中。冷蔵庫をこの電源で稼働できたのは3時間だけだった。
今回の停電はかなり深刻なようで、停電してすでに48時間になるころだが、このあと復旧がいつになるか目処が立っていないと聞いている。
ネット接続してパソコンを使えるのもごく短時間に限られるので、台風被害の詳しいことはいづれ書くことにしたい。
仕事の原稿書きも原稿用紙を使って手書きで始めてみた。これもまた新鮮な気分でいいかもしれない。



posted by やまかます at 20:08|

2022年09月18日

台風14号の暴風域

台風14号-3180504.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
写真は午前中に撮影したので強風と言ってもこれまでの台風並みだったが、午後になって暴風域に入ると一段と風の勢いが強まり、窓を開けての撮影も、窓越しの撮影もできなくなった。
雨戸がある窓は全て閉め切っているし雨戸がないガラス窓は飛散してきた枝葉や雨粒でほとんど視界が遮られている。

宮崎に移転して以来、今回の台風の威力は最も激しく、かつ暴風域に入っている時間も長い。このまま明朝までは大荒れが続くようだ。
雨樋はどこも枝葉が詰まってダダ漏れになっている。
台風14号-3180514.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

仕事部屋の天井を見上げていたら、小さなヤモリがいた。
先日、目の前の机の上を歩いていたヤツだろう。

台風14号-3180537.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

こんな嵐の日には、野鳥や諸々の小動物たちはどこでどうやってやり過ごしているのだろう。
風が凪いだ間で柿の木に来ていたカラスもいたけれど、彼らも腹ごしらえを十分にできず避難したようだ。
大雨の降るなか彼岸花に来たモンキアゲハもいたけど、風に揉まれるようにして飛んで行った。

朝から何度も電気が停まるのだけどすぐに回復するのも不気味だ。
これだけの暴風で、、、、と書いたところでまた電気が停まった。今度回復した時にアップロードできるだろうか?

数分後の今、電気が戻ったので今のうちにアップロードしておこう。
明日の午後には外に出て、被害状況を確認できるだろうか?

posted by やまかます at 17:19| 田舎暮らし

2022年09月17日

嵐の前の食事

クロ-1044997.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝から断続的に雨。その雨の中、ヒガンバナには次々とアゲハ類が集まり、吸蜜に勤しんでいた。
アゲハ4頭、モンキアゲハ3頭、カラスアゲハ2頭、ミヤマカラスアゲハ1頭、そして、クロアゲハ2頭。
なぜか白花によく来るのはクロアゲハのみで、まれにモンキアゲハが来ることもあるくらいで他のアゲハ類たちは赤花が好みのようだ。

アオスジ-1044955.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アオスジアゲハはヒガンバナには見向きもせず、ひたすらシソの花でこれまた長いこと、吸蜜していた。
逆に他のアゲハ類はまったく紫蘇にはやって来ない。いちどだけアゲハのオスが赤紫蘇の花に一瞬触れたけれど、吸蜜はしなかった。

アオスジアゲハを追いかけたイチモンジチョウは、すぐに飛び去って行った。

ダイミョウ-1045113.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ダイミョウセセリは翅がかなり擦れているがしばらく吸蜜していた。

ルリモン-1045202.jpg
            OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

紫蘇の花には連日、ハチ類が多いけれど、今日はルリモンハナバチの姿もあった。
スジグロシロチョウも紫蘇花に夢中。

スジグロ-1044557.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午後になって雨脚が強くなっても、チョウたちはひるむことなく吸蜜に来ていた。
まるで台風の接近を察知しているかのようで、しこたま腹に詰め込んでいるという印象を受けた。
これはただごとでない!とチョウたちの体も反応しているのではないだろうか。

モンキ-1044455.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 22:22| チョウ

2022年09月16日

アゲハ♂の勘違い?


9月14日 朝
アゲハ-3140172.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

9月15日 夕方
アゲハ-2.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

9月16日 今朝
アゲハ-3160381.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

窓からヒガンバナを眺めていたら、モンキアゲハのメスに、アゲハのオスが求愛を始めた。
モンキアゲハの進む先へ先へと回り込み、行手を阻むようにするアゲハ。その求愛行動がじつに長く続くので、思わず仕事部屋まで走り、カメラを携えてサンダル履いて外に飛び出てみた。

外に出た頃にはモンキアゲハはアゲハを無視して吸蜜を始めていた。
それでもなお、アゲハはまとわりついていたが、ナガサキアゲハのオスが近寄るとあっけなく諦め、このあとすぐアゲハも花で吸蜜を始めた。まずは腹ごしらへか。台風もちかづいているし。

アゲハ-3160365.jpg
         E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ヒメジャノメのオスの翅に大きなビークマークが。
鳥にでも襲われたのだろうか。
アゲハ-3160455.jpg
          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

日が暮れ始めるころから、雨脚が強くなり風も出てきた。そろそろ台風接近の影響が出てきたようだ。
posted by やまかます at 22:18| チョウ

2022年09月15日

虹-3150252.jpg
          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

晴れ間があっても思い出したように霧雨があって、今朝は虹が出ていた。
陽射しは強くて蒸し暑いけれど、東から吹いてくる風はひんやりしていた。どうやら接近している台風の影響のようだ。
濡れて困るほどは降らないけれど一日中、霧雨が続いてはっきりしない天気にどうも落ち着かない。

ヒガンバナ-3150290.jpg
        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

家庭菜園の赤紫蘇では、ツチイナゴの幼虫が必ずしがみつている。
いろんな植物の葉っぱや花を食べているけど、紫蘇も好物のようだ。
そういえば、オンブバッタも赤紫蘇には必ずやって来る。

ツチイナゴ-3150339.jpg
         E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ツチイナゴ-3150323.jpg
          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 20:42| バッタ

2022年09月14日

どんどん肥大した巣

ノコギりクワ-3140189.jpg
          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

クヌギの樹液に夢中のノコギリクワガタ
先日、何故かグルグルと自転していた水牛と同じ個体で、触角の状態からもそれがわかる。

コガタスズメ-3140221.jpg
    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭で営巣したコガタスズメバチの巣は、さらに大きくなってきた。
来週あたり、巣のすぐ横に設置してあるプロパンガスのボンベ交換作業が入る予定なので、それまでに撤去するか、何らかの対策を講じる必要がある。さて、どうしようか。

捕虫網-3140179 のコピー.jpg
    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  

今進行している企画本の仕事では、昆虫を採集する必要もあるので捕虫網が欠かせなかった。
すでに撮影は完了したので、網はもう役目を終えたのだけど、ずっと長いこと使っているうちに傷んできた(左写真)。
そこで先日、嫁さんにお願いして(代金5,000円!)で補修してもらった(右写真)。

そう言えば、じぶんが高校生の頃、捕虫網を母親に縫って作ってもらったことを思い出した。白いゴース生地は松山の銀天街の裁縫店で買い求めたことも懐かしい。
それ以前に一番最初に手にした捕虫網は、志賀昆虫普及社の絹製網(緑色)で軽いのは良いけど、すぐに破れてしまった。
しかもいい値段だったので2枚目を買うことはできず、ゴース生地で自作したほうが丈夫だし安上がりだということを何かの本で知ったと記憶している。ちなみにゴース生地は蝶々などには向いているけどトンボ用には別途、目が荒くて丈夫な網が必要になる。
それにしても、普段からあんまし使ってないので、昔に比べて網採集の腕前はずいぶんと落ちてしまった。
そもそも、虫を追いかけ捕まえたいという情熱が燃えるようにあった当時と今ではあまりにも隔たりがある。そのとき一瞬、これはどうしても捕まえないと撮影の仕事に差しつかえるという切迫感があっても、あの若い頃の情熱には敵わない。とは言え、わたしが昆虫少年だったと言える時期は短く、採集と標本作りからはあっけなく遠ざかってしまった。
posted by やまかます at 22:12| ハチ・アリ

2022年09月13日

粉吹きイモムシ


クロバネツリアブ-1044134.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨日はヤブガラシの花に来ていたクロバネツリアブ。今朝は家壁南側の地面ちかくに舞い降りてはすぐにフワリと急上昇する、というような動きを見せていた。そのうち、着地してからしきりと口吻を伸ばし始めた。
何かを舐めとっているのだろうか?
しばらく眺めていると、それは単に口吻の出し入れをしているだけ、つまり理由は解らずも伸縮運動を繰り返していることがわかった。
和名は「黒羽」とあるけど、明るい陽射しの下では翅色は茶色に見える。

クロバネツリアブ-1044137.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

自宅林に一本だけ生えているニガキの梢に、虫のしわざが目立っていた。
それを見て少し安心できた。

シンジュサン-1044208.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先日、放したシンジュサンの幼虫は大きく育って皆、終齢。
ちょうどニガキの葉を食べているものもいた。
やがて繭を紡ぐときにはニガキから離れてあちこちに分散するだろうから、その頃合いを見て幼虫を回収するか、それとも成り行きに任せるか。
クロガネモチに放った幼虫たちはどれも姿を見失ってしまったが、どこかで育っているのだろう。
シンジュサン-1044204.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:04|

2022年09月12日

白と黒


シロヒトリ-9113110.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

このところ毎晩のように灯りに飛来している、シロヒトリ
とにかくおとなしいので、いつものようにちょっかいを出してみたくなる。

クロバネツリアブ-1044124.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ときどき庭で見かけるクロバネツリアブだが、花に来ているタイミングに合わずじまいだった。
きょうはやっと、目の前のヤブガラシに来てくれた。けれど警戒心つよく、ちょっとしたこちらの動きに過敏に反応して逃げてしまう。
posted by やまかます at 19:36| アブ・ハエ

2022年09月11日

フン飛ばし


ツチイナゴ-1044046.jpg


ダリアの花はどれも、虫たちの暴食にあいひとつとして華やかな姿をとどめていない。
なかでもツチイナゴのたべっぷりは旺盛で、花テーブルに滞在する時間も長い。

食事を休んでじっとしている姿を見て、これは来るなと待ち構えていると、やはり!
お尻を下に曲げて褐色のフンをムニュウ〜と捻り出した。
水分をたっぷりと含んでいるためか、フンはお尻から素直に離れそうにない。

ツチイナゴ-1044085.jpg


さて、どうするか?


ツチイナゴ-1044086.jpg


おもむろにうしろ脚をのばして、先端の爪でフンをとらえると、、、、、、、、、

ツチイナゴ-1044089.jpg


脚を折りたたむように縮め、、、、、、、、、、、、、、

ツチイナゴ-1044090.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ご自慢の瞬発力でもって、一気に跳ね飛ばした。
posted by やまかます at 17:32| バッタ

2022年09月10日

昆虫撮影観察会

宮崎県東臼杵郡門川町 子どもの森 『森の学舎』

昨年はコロナ感染の影響で開催中止になった、昆虫撮影観察会。
例年、10月に行なっていたけれど、今年は9月に予定通り開催。親子連れの方々が参加して、ほとんどの方は携帯で撮影されていた。

午前10時11分
森の学舎-1044000.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

学舎の運動場にあるビオトープで羽化した、ウスバキトンボ

午前11時
森の学舎-1044021.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

羽化して間も無い綺麗なクロセセリが、おとなしく休んでいた。近づいてもまったく動じない。

森の学舎-1044030.jpg
         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:46| 観察会

2022年09月09日

足下の小さな秋


ツルボ-1043945.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

仕事部屋の外、道路沿いの地面にはもう、ツルボが咲いていた。
蕾の時期にも気が付かずいつの間に!?

ニラ-1043971.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

家庭菜園の隅っこには、ニラの開花が始まっている。
ここは食堂の窓から毎朝の眺めでニラの成長を観察出来ていた。

ヒガンバナ-1043977.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

先日、ヤブツルに覆われていた藪を払ったら、ヒガンバナが一気に立ち上がってきた。

ウラギンシジミ-1043950.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ノコギリクワガタのペア2組がいなくなったあと、ウラギンシジミがおひとり様で樹液を吸っていた。
アリが多数集っているけど、全く気にする様子はない。

台風12号の影響で雨になるのは来週、月曜日辺りからで、しばらくはグズついた天候が続くようだ。
家の補修工事が入る予定だけど雨だと工事が出来ない。それでも今月中には完了する予定との説明があった。
家屋のメンテナンスはしっかり済ませておきたい。
posted by やまかます at 18:27| チョウ

2022年09月08日

秋の気配

午前6時04分  霧島山
朝の霧島山-9083041.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

水牛-9073000.jpg

水牛-9073037.jpg
              OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

庭の中央にあるクヌギの樹液に、虫が集まっていた。久しく虫の姿が全く無かったのは暑さのためだろうか。

写真のノコギリクワガタオスは、樹液から離れている場所でクルクルと回転していた。さながら、回転テーブルに乗っかっているようなことになっていたが、一体どうしたのだろう。近くにメスの姿も見当たらない。
大きな湾曲した大あごの形からか、うちに来ている職人さんは「水牛」と呼んでいた。

「そんでもって、あっちの小さい方が、ノコギリクワガタ、ですよね?」

たしかに、原歯型のまっすぐな大あごの形の方が、鋸に近い。

樹液に来ていた他の虫は、オオスズメバチとゴマダラチョウシロテンハナムグリ、大きさのあるものではそのくらいで、寂しいレストランだ。

ゴマダラ-9073016.jpg


アカギカメムシ-9083048.jpg
            OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アカメガシワ(雌木)を見上げると、葉裏という葉裏にはアカギカメムシの群れが休んでいる。数が多い群れでもせいぜい10頭前後。高い場所までは見えてないけど、一本のアカメガシワにかなりの数の成虫が休んでいるようだ。これからのち、どこへ行くのだろう? と毎年、そんなことを繰り返して呟いている。

アカハネナガ-1043870.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U             

仕事部屋のすぐ外の草はらに、ポツンと一頭だけいた、アカハネナガウンカ
偶然、排泄の瞬間の手前が写っていた。このすぐ後にプッツンと弾き飛ばした。

日中、クサヒバリの鳴き声が甲高く響き、そして、
日が暮れてから外で奏でるクツワムシの鳴き声も数が減り、なんだかまろやかになったようで、スズムシの音色がそこに加わってすっかり秋の風情が漂う。
    
posted by やまかます at 19:45| コウチュウ

2022年09月06日

台風の爪痕は?

アカギカメムシ
シンジュサン-1043834.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

昨夜は台風11号の影響で風雨が激しく、雨戸がガタガタ震えたり何かがぶつかったりとあまりにも賑やかで、しばらくはなかなか寝つけなかった。

今朝になって庭に出てみれば、千切れて吹き飛ばされたクヌギの枝葉が辺り一面に夥しく転がっていた。
そんなでは、例えばアカギカメムシなどはどうやって嵐の中を過ごしたのだろうと、アカメガシワを見上げてみれば、葉陰に身を寄せている小集団がいくつもあった。果実に移動し始めたのは夕方になってからだった。

ゴイシシジミ
ゴイシシジミ-3060060.jpg
        E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-LM3

先日、サクラからボケに移住させたカレハガ幼虫はその後、葉っぱを食べてないようなので、今度はプラムの枝に移してみた。
その作業をしていると、目の前でゴイシシジミがテリトリーを張っていて、近くに同種が舞い込むとすぐさま追いかけるように飛び立っていた。

ゴイシシジミ-1043694.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

シンジュサン
シンジュサン-1043838.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ニガキに放したシンジュサン幼虫たちのことも気になったが、彼らも風に吹き飛ばされることもなく、のんびりと葉を食むもの、頭を下にしてじっと休むものと元気そうな様子を確認できた。

シンジュサン-1043854.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:42| レピ

2022年09月05日

不思議なポーズの、オビマルハキバガ科 DEUTEROGONIIDAE


シマササグモ-9052798.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U
シマササグモ子グモ-9052875.jpg
            OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2

昨日、ボケの葉裏で見つけたシマササグモの卵のうと仔グモ、そして母グモは今日になってもまだ同じ場所に留まっていた。
仔グモはすでに一回脱皮を終えているのだけど、なぜに分散しないのだろう?
母グモも空になった卵のうを大事そうに抱えているのはなぜだろう?

DEUTEROGONIIDAE
オビマルキバガ科-9052898.jpg

オビマルキバガ科-9052904.jpg
          OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2

ツワブキの葉裏に小さいけれど色鮮やかな、蛾の一種が止まっていた。
頭を下げ前中脚を左右に広げ、お尻を突き上げた姿勢は、このグループ(オビマルハキバガ科)に特有の習性らしい。
国内に数種類いるうち、カタキオビマルハキバガがよく似ているようだがどうだろう?
本科の幼虫は菌類や朽木材部などを食べて成長するようで、幼虫もどこかで見ているような気がしないでもない。

九州に接近する台風11号の影響だろう、夕方になってから断続的に風が強まってきた。
台風の被害として気になっているのは停電である。うちの近辺では風倒木による電線の切断がよく生じる。
管理されず放置されたスギ植林地が多いのもその原因の一つだと思う。




posted by やまかます at 18:03|

2022年09月04日

救出作戦


カレハガ繭-1043333.jpg
          OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

すっかり葉が無くなったサクラには、カレハガ幼虫が一頭だけ残っていたので、近くのボケの枝に移してみた。さて、新居にはたくさんの食料があるけれど、お口に合うかどうか?

シマササグモ幼体-1043364.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

ボケの葉裏に白い卵のうが見えていたので、めくってみるとシマササグモの幼体がいた。よく見ると抜け殻もあることから、出のうしてのちに一度脱皮したようだ。
仔蜘蛛の体長は2ミリそこそこだが、親グモの面影がそれと分かる。
シマササグモ幼体-9042715.jpg
          OM-1  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2  

仔蜘蛛たちの近くにはメス親がまだ留まっていた。

シマササグモ幼体-9042720.jpg
          OM-1  ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8   FlashQ G20U ×2  

posted by やまかます at 19:50| クモ

2022年09月03日

カレハガ、繭紡ぐ


カレハガ営繭-9032447.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + FlashQ G20U

午前6時23分
朝一番、子供部屋(かつて)の窓から、サクラの枝に不自然な盛り上がりを発見。
これはカレハガ幼虫のしわざに違いない。新聞を取るついでに近寄ってみれば、粗い糸テントの中で盛んに体を動かす幼虫が透けて見えていた。
繭は上下2箇所にあって、先日から観察していたデッカい幼虫2頭のものだろう。

カレハガ営繭-9032484.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

午後2時36分
時折、小雨が降る中、木屑を織り込んだ糸壁はだいぶ厚くなっていた(赤い矢印先の位置に繭がある)。
繭の長辺は5〜6センチ程度と、幼虫の体長10センチに比べてだいぶ小さくなっている。

アカギカメムシ-9032519.jpg

アカギカメムシ-9032529.jpg
               OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

今日もアカメガシワの果実という果実にはたくさんのアカギカメムシが集っており、写真のように下草でうろうろする単独個体もたまに見かける。
去年の発生状況と比べると、今夏の羽化は少し早いようだ。
posted by やまかます at 18:22|

2022年09月02日

シンジュサンとニガキ

      ニガキ組の飼育ケース
0902シンジュサン-1043166.jpg

0902シンジュサン-1043175.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

卵から飼育していたシンジュサンのうち、ニガキ組の幼虫たちを林の自然木に放した。
網で覆うこともしないので天敵などによって数が減るだろうし、全滅することだってあるだろう。あとは成り行きに任せるしかない。

クサギ組は先月のうちに早々と林に戻したが、数日後には姿を確認できなかった。どこかで無事に育っているだろうか。
そして、クロガネモチ組だけは室内飼育をしばらく続けることにした。クロガネモチは水揚げが良いので、飼育セットもシンプルで済む。

0902オオカマ-1043239.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

悲痛な鳴き叫びに振り向いてみれば、ツクツクボウシのオスがオオカマキリに捕食されていた。

ほぼ毎朝のように部屋の中までセミの断末魔の叫びが聴こえる。
その声が一点に留まっている時は、大抵はカマキリのしわざであろう。声が木々の間を次々と移動していく時は鳥のしわざであろう。そんなことを頭に描きながら窓の外をぼんやり眺めてみる。

0902オオカマ-1043265.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

0902アカギ-1043261.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今夏もアカギカメムシはうちの林で繁殖したようだ。
産卵位置がよほど高所だったのか、いくら見上げても抱卵メスを確認できないまま季節がズンズン進んでしまった。
アカメガシワの果実には無数の新成虫が集っていた。

posted by やまかます at 20:15|

2022年09月01日

午後8時15分 散歩観察

蒸し暑さから解放されて、少し外を歩いてみた。
サンダル履いてだから草藪には踏み込まず、路上を30メートルほど往復する。
0901クツワムシ-9012398.jpg
       
0901クツワムシ-9012396.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

道端の草むらで鳴いていた、クツワムシ緑色型♂。
照明を充てても、少し反応はするけれど鳴き止みははしない。
数メートル先ではライバルのオス2頭が鳴いている。ここは負けじと頑張るようだ。

0901カレハガ-9012372.jpg
             OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

カレハガ幼虫の食事タイムは日が暮れてから。日中は忍耐強くじっと隠蔽生活を続ける。
写真上のデッカい幼虫はちょうどサクラの葉っぱ一枚を食べ終えたところだった。頭は上向。
しかし、食糧になりそうな葉っぱはもう数えるほどしか残っていないし、ソバカスだらけか、すでに紅葉している。
先日見つけた2頭以外に3頭目の幼虫がセカセカ歩いていた。
まだ体半分の大きさだから、この先きっと餌不足に陥るだろう。

0901カレハガ-9012374.jpg
            OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

道端の草むらでねぐらについていた、アゲハのオス。

擦り傷ひとつ無い綺麗な体。今の成虫の次の世代が今年最後になるだろうか。
0901アゲハ-9012382.jpg
              OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30

posted by やまかます at 20:45| バッタ