2022年08月30日

久々のお目見え

午後6時26分
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カブトムシ-8302366.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

屋根の修理工事をしてもらっている職人さんから「カブトムシがいましたよ」と教えてもらい、
庭のクヌギを見上げてみればカブトムシのオスがいた。しかも、2頭。

今夏は7月の初め頃まではクワガタ、カブトの姿をよく見かけていたが、7月後半以降はパッタリご無沙汰となっていた。
それにしても、高い位置でおまけに葉影に隠れていたカブトムシをよく見つけたものだと感心したが、私より20歳も若い職人さん、渓流釣りも趣味だそうで生き物全般(クモ以外)が好きらしい。

カレハガ幼虫-1042926.jpg
        OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
カレハガ幼虫-3300016.jpg
         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FlashQ G20U  
   
庭のサクラには体長10センチ近くの、カレハガ幼虫がいた。こちらも、2頭。  
サクラの枝に見事に溶け込んでいて、実はこの幼虫に気づいたのは昨夜のことであって、それまでずっと見落としていた。そもそも、サクラはほとんど落葉していて、残った葉っぱも青々とは程遠く萎れている。そんなで餌になるとは思えず、このでっかい幼虫が本当にこのサクラで育ったのだろうか?と不思議にも思える。

昨夜、クツワムシが鳴き始めるのを待つ間、庭をあちこち眺めていたら、懐中電灯の灯りに浮かび上がったカレハガ幼虫。歩いているときは体が浮いており、動きと相まってよく目立っていた。

頭の向きは、上写真2枚では下向き、下写真は上向き。

カレハガ幼虫-8292310.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U + SB-30 

posted by やまかます at 22:26| コウチュウ

2022年08月29日

米粒虫

午前10時
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

林のへりで休憩中のオニヤンマのオス。
すぐ近くにカメラを寄せても平気な様子でじっとしていたが、しばらくするとサッと舞い上がり、空中で小さな虫を捕らえるとクリリンと反転して林の上部へと消えていった。大きな体だけど流石に身軽な動きは、見ていて気持ちが良い。

午後5時半
キムネヒメコメツキモドキ-8292178.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

体長わずか4ミリ程度のキムネヒメコメツキモドキ

肉眼では何だか分からず、ハムシ類だろうか?と思いきや、撮影した画像を見て初めて本種と分かった。
生態についての詳細な情報もなく、いったいどんな暮らしをしているのやら。


※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)
posted by やまかます at 21:28| コウチュウ

2022年08月28日

真夏の羽化

午前10時14分
0828オオカマ-8282084.jpg
        OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

庭でオオカマキリのオスが羽化を終えて休んでいた。
体色はまだ薄く体も柔らかい。

午後2時30分
0827ツマグロ-8272028.jpg
        OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ツマグロオオヨコバイの羽化は午前中の早い時間帯のことが多い。
写真の成虫はまだ完全には色付いておらず、羽化したのはおそらく正午前くらいではないだろうか。

0827ホワイト-8271990.jpg
         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

大きめの「ホワイトリップ」は、ちょうど腰の高さくらいの幹表面に付いていた。
このしわざのヌシは、拙著『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社;2020)に載っている。
ヒントとしては、虫ではない、生きもの。
意識して近所の公園や神社などで探してみれば、場所によっては次々と見つかることもある。



posted by やまかます at 20:03| カマキリ

2022年08月27日

オギノツメと幼虫

延岡市 家田湿原

川沿いの草はらで見つけた、タテハモドキの幼虫。
成虫はたくさん見かけるけれど、これまで野外で幼虫を見つけたことがなかった。

大きな糞もあって、食べていたことが一目でわかった。その食草は、キツネノマゴ科のオギノツメ。角い茎が特徴的で、対生した葉は細長い。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

川の中に群生しているセリに盛んに産卵していたのは、キアゲハ
産み付けたばかりの卵が見えている。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 
                                     (2枚とも撮影:8月26日)

posted by やまかます at 20:06| チョウ

2022年08月26日

湿原のトンボ

延岡市 家田湿原

5月以来、3ヶ月ぶりに訪れてみた。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ギンヤンマが水面近くを舐めるように飛び交う姿が多く、産卵するカップルも見られた。
ギンヤンマを今日ほどたくさん見たのは久しぶりのこと。それで昔、ギンヤンマの動画を撮影するために、群馬や愛媛の松山市などを訪れたことを思い出した。テレビがアナログで、まだハイビジョンにもなっていない時代、、、、、もちろん写真はフィルムカメラ。


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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハグロトンボ
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

産卵を始めた、ハグロトンボ
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

後退するうちに頭部まで体が水中に没してしまった。
そう言えば、ハグロトンボの産卵は3年前の8月に高知の中村市トンボ王国で撮影して以来のこと。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

キイトトンボのカップル。
メスは背景に見事に溶け込んで、遠目にはほとんど見えなくなる。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 18:08|

2022年08月24日

ガチャ、ガチャ、ガチャ ♬


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           OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

先日、一斉に孵化したシンジュサン幼虫はクロガネモチ、ニガキ、クサギ、の3食樹のグループとも順調に成長している。
写真上はクロガネモチの硬い葉を食べて丸々と太った1齢幼虫たち。
厚みがあって硬いクロガネモチの葉の保ちはたいへん良く、一方、密閉容器に入れても早く萎びてしまうのがニガキ。ニガキのグループは2齢になる前に林の自然木に戻そうかと思い始めている。。

午後7時45分
仕事部屋のすぐ外でクツワムシのオスが賑やかに鳴き始めた。
そっと扉を開けてみれば、目の前のツワブキにいた。近過ぎ!!

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         OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U + SB-30

炎天下、仕事部屋の屋根に登り、業者の方に雨漏りの原因を調べてもらった。

瓦を何枚か剥いで状況の説明を聞くと、なるほどと理解できた。それで修繕にはどういう施工法がベストか検討してもらい、あとは見積もりを待つことになった。
仕事部屋は2007年、転居する前年に増築したのだが、母家屋根との接合部の工法に問題があってそこが10年ほどで水漏れに至ったようだ。
母家の他所にも工法の潜在的な問題があって、次第にそれが悪化もしているため、そこも調べて修繕工事施工法を検討してもらった。
とにかくはまず雨漏りの修繕工事が先決。台風が来る前に(あまり来なくなったけど)工事を終えておきたい。
posted by やまかます at 20:43| バッタ

2022年08月23日

トゲトゲ

庭にいたトゲナナフシ
夜行性なので日中はじっとしていることが多い。

探して見つけると言うより偶然目に入ることがほとんどで、もし積極的に探すのなら夜の方が良い。

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OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U


0823トゲ-8231902.jpg
OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

午前中、仕事部屋外の飼育室からキリギリスの鳴き声が聞こえてきた。
昨日も鳴いていたので、今日こそはと姿を探したけどなかなか声の主に行き当たらない。

近いのだけど声がくぐもっていて、あちこち顔の向きを変えてみるけど分からない。
おっかしいなあ〜、いい加減諦めかけたころ、自転車のハンドルに被せてあるビニール袋の中にキリギリスのシルエットがようやく見つかった。
まさにビニールハウスの中で鳴いていたのだ。こんな密閉空間でいくら演奏しても虚しいだけではないだろうか。

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO ASPH

いつかは出口を見つけるだろうけど、少なくとも昨日からずっとこのハウスに閉じ込められていたようだ。
ビニール袋をめくって外に誘導してみた。

0823キリ-3230010.jpg
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

キリギリスの演奏が出たところで、、、、、、

♬〜お気に入り音楽のお話し〜♪

室内で仕事をしている時に流している楽曲は様々だが、このところずっと繰り返して聴いているのは、
Rita Payes リタ・パイエスの Nunca vas a comprenrder
リタのボーカルとトロンボーン演奏に、ギター演奏は母親のエリザベト・ローマ。

Avalon Jazz Bandの演奏を検索して聴いていたとき(YouTubeで)、たまたまRita Payesの一昨年末に出たばかりの新曲、Nunca vas a comprenrderに出会えたと言うわけで、その素朴な演奏スタイルや曲の調べに惹き込まれている。スペイン語はわからないけれど、、、。

車を運転中に流す曲は、こちらもスペインのAndrea Motis & John Chamorro Quintet のライブアルバムや、
ゴンチチの「南国音楽」や Najima AKahtar(ナジマ・アフタール)の「Qareeb」など。
毎週土曜日午前9時〜のFM番組『世界の快適音楽セレクション』(ゴンチチ)もPCの「らじるらじる」で欠かさず聴いている。うちの電波状況は悪くラジオのFM局はノイズだらけでまともに聞くことができないという事情もある。


posted by やまかます at 20:49| ナナフシ

2022年08月22日

シンジュサン、孵化する


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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午前7時45分、ヤマトアシナガバチの巣部屋から蛹を引っ張り出して噛んでいた、ヒメスズメバチ
途中から別のヒメスズメバチがやって来たが、すでにどの巣部屋も空になっていたようだ。しばらく巣部屋を一つ一つ点検してたが諦めたのか去って行った。
つまり写真の蛹が最後の餌食となったようだ。

ヤマトアシナガバチのワーカーやオスが巣の付近を飛び回っていたが、巣にはまだ多数のハチが残っている。


0822シンジュサン-8221861.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

先日、13〜14日に産卵されたシンジュサンの卵の孵化が午前10時頃に始まっていた。卵期間はほぼ1週間だった。

2齢になるまでは室内飼育する予定だったので、食樹はクロガネモチ、ニガキ、ヌルデの3つのグループに分けてみた。
孵化してから7時間経過してもヌルデのケースに入れた幼虫は葉っぱに落ち着かず、皆ケースの壁を歩いていたので、これはマズイと思い、クヌギ若葉とニガキに振り分けて移してみた。ヌルデの葉が一番柔らかいのだが、どうも食いつきそうにない。

ニガキだけは水差しにしてみたが水揚げが悪いことがわかり、密閉容器に移し替えた。水差しだと掃除の手間も省けるしカビの心配もないので良いのだが、残念。
下写真は、ニガキの葉柄を歩く孵化幼虫。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 19:26|

2022年08月21日

アシナガバチ、受難

キアシナガバチの巣
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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-900R

仕事部屋外の雨樋に営巣していたキアシナガバチだが、、、、

朝一番のチェックではたくさんのワーカーが群れておりいつも通りだったが、午後2時過ぎに見上げてみれば、
巣部屋は全て伽藍堂になって、オス蜂が3頭ほどウロウロしているだけだった。

いかにも生活力の乏しい頼りげない面持ちに見えるオス。若い個体なのかおとなしい。近寄ると葉陰に隠れようとしたり身を伏せたりする。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

玄関前のツバキに営巣していたヤマトアシナガバチの巣は、すでに二日前には完全に空き家となっていた。
なので、他の巣もそろそろヤバいなと思っていたら、やはり、、、、、、、

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

午後4時過ぎ、刈草を片付けようと庭に出たらすぐ、雨戸袋に営巣していたヤマトアシナガバチの巣に
ヒメスズメバチが来ていることに気付いた。
巣部屋から幼虫や蛹を引っ張り出しては体液を吸っている。この後も繰り返し来ていたがいつも1頭のみ。

0821ヤマト-8211814.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ヒメスズメバチが目の前で幼虫や蛹を噛み砕いていても、アシナガバチのワーカーは全く手足が出ないのか、出そうとしないのか、ともかく無抵抗。
いや、と言うか、まるでヒメスズメバチの姿が見えないかのように、いつも通りに振る舞っている様子が奇異に映る。
下写真画面内の矢印先のワーカーは、巣部屋を冷やすため翅を扇風機がわりに震わせているし、他にも持ち帰った肉団子をワーカー同士で受け渡していたりと、とにかく平然といつも通りの仕事に従事している。

過去にも幾度となくヒメスズメバチの略奪シーンを観ているけれど、アシナガバチは常に無抵抗だった。
これには何かヒメスズメバチの密かな戦略があるのではないだろうか、と勘繰ってみたくなる。

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            OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

9ミリ広角レンズでギリギリまで近寄って撮影してみたが、アシナガバチは全く動じない。
一度ならず二度も、雨戸袋のアルミ板にカメラがゴツんと当たってしまったが、それでも平気。
巣にゴッツンと振動が伝わっても静かなまま、と言うのはやはりアシナガバチ達の神経に何らかの異常事態が生じているのでは無いだろうか? 普通ならタダでは済まないはずだ。
posted by やまかます at 20:13| ハチ・アリ

2022年08月20日

カマキリの季節

謎の行動
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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

オオフタオビドロバチが獲物(メイガ類幼虫)をしきりと噛んでいた。
麻酔を打ち直す行動はたまに見るけれど、この行動は何だろう?
このあと育児巣に持ち帰ることなく、ポイッと捨ててしまった。

オオカマキリ♀
オオカマキリ-8191524.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

オオカマキリハラビロカマキリ成虫の姿を目にする機会が増えてきた。

ハラビロカマキリ♂
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U


一昨日の午後8時半に撮影した、カヤキリのオス↓
前翅を震わせて鳴いていて、擦り合わせる左右の発音器の様子もわかる。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U+SB-30

昨日の午後6時半に撮影した、カヤキリのオス↓
自然光を活かした日中シンクロ撮影なので、激しく動かす前翅の動きを表現できた。
上写真の夜間の暗闇では、LEDライトなど定常光をメインライトにするか、それとストロボを合わせて使うと動体表現ができる。
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            OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO  GODOX TT350
posted by やまかます at 18:16| カマキリ

2022年08月19日

トレイルカメラ〜初稼働

庭で種から育ったスイカは、一個だけは割れてしまったものの3個の小玉が収穫できた。
味はそこそこ良いようだ。
スイカ-8191501.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

今朝、最後の1個を収穫して嫁さんが大事そうに抱えていた。
もうこの先、結実しないだろうとのことだが、花は次々と咲いていてハナバチの一種が潜り込んでは花粉を集めていた。

スイカ-8191512.jpg
          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

カヤキリ-1041707.jpg



〜「佐土原ナス」をかじったのは誰!?〜

先週、家庭菜園の佐土原ナスが何者かに齧られていた。

そこでそのしわざのヌシを突きとめるべく、トレイルカメラを設置してみた。
設置して数日後の夜中に写っていたのは、タヌキだったがカメラの前を素通りしただけだった。

そして今日の早朝(午前2時前後)にノウサギが写っていた。

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 ( トレイルカメラ自動撮影動画から)

カメラを気にしている様子もあったが、佐土原ナスに近づいて匂いを嗅いでいる仕草が写っていた。
しかし、ナスには口を付けず去っている。食べ期を窺っているのだろうか?

もうしばらく、トレイルカメラでの監視を続けることにした。

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    ( トレイルカメラ自動撮影動画から)


posted by やまかます at 20:30| けもの

2022年08月18日

紙粘土のモザイク模様

庭でずっと観察している、コガタスズメバチの巣

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ほぼ一ヶ月でこれだけ大きくなった↓

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昨夜、鳴いていたカヤキリのオス

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       OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U + SB-30

夜の撮影は照明の使い方で雰囲気が変わる。
昨日、載せた写真は立体感に乏しいフラットな絵柄だったが、今日の写真は奥行き感を出してみた。
カヤキリの生息場所の雰囲気も少しは出せたかと思う。
posted by やまかます at 18:25| しわざ

2022年08月17日

ジイイイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♫

昨夜と今夜、午後8時〜9時の間、カヤキリのオスが庭で鳴いていた。
庭と言っても細長い萱場にしてあるのでカヤキリもやって来る。

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FlashQ G20U + FL-36R (8月16日撮影)

昨夜は一頭だけだったが、今夜は2頭のオスが少し距離を置いて鳴いていた。
写真のように草むらの高い位置で鳴くので姿を見つけるのは容易。しかも、懐中電灯で照らしてもすぐ傍に寄っても鳴き止むことはなく平然としている。

3年前には午後4時頃に鳴いている姿を観察していた。その時は警戒されて鳴く姿は撮影できなかった。

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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FlashQ G20U + FL-36R (8月16日撮影)

    

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U 

近くにメスが現れた途端、鳴くのを止めて翅を広げて小刻みに震わせ始めた、オス(上写真)↑。

この行動は以前、シブイロカヤキリのオスでも見ている
性フェロモンでも放出しているのだろうか?
結局、メスを呼び招くことはなく、このオスも別の場所へと移動して再び鳴き始めた。


ひとしきり鳴いたあと、ピタリと葉っぱに体を伏せて休止状態に入った、オス。もう動かない。

0816カヤ-8161474.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO FlashQ G20U + FL-36R (8月16日撮影)
posted by やまかます at 21:23| バッタ

2022年08月16日

コガネとナガコガネ

コガネグモのオス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

クヌギの梢にコガネグモのオスがいた。

メスに比べてたいへん小さな体で、一応は円網の形をした網に陣取ってはいるものの、糸と糸の間隔が大きくとても獲物をとらえるトラップの役割は果たせないように思える。そもそも、オスが獲物を捕らえている姿を一度も見たことがない。
オスは餌をどうやって手に入れているのか、それともほとんど食さないのか?

この時期だとそろそろメスの姿もめっきり減っており、卵のうの中では仔蜘蛛が孵化し始めているころでもある。
写真のオスはもうお役目を果たしたのだろうか?

先日、草刈りをしたときにまだお腹が大きいコガネグモのメスがいたので、それが気になって同じ場所に見に行った。

コガネグモのメス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

しかし、あちこち歩き回って探したけれど腹の大きなメスは見つからず、かなりくたびれたメスがいた。
このメスはすでに何回かの産卵を終えているはずだ。もういつお迎えが来てもおかしくないと思える。

以前にも書いたことがあるが、15年も前のことだけど、萎びた体をやっとのことで支えているメスがいた。
このメスは産卵を5回以上も行ったことを確認できていたが、最後の卵のうは流石に小さくていかにも力を果たし尽くしたことを物語っていた。
すでに円網を張る力も残っていないメスは、私が見つめている前でゆっくりと脚の力が抜けると同時にポロリと地面に雪崩落ちていった。

「え!?オイ、大丈夫か?」

走り寄って拾い上げると体はダラリと脚を垂らしたままでピクリともしない。
一ヶ月以上も網の上で暮らしている姿を毎日のように観察し撮影していた私は、思わず合掌した。

長年、生き物の姿を撮影してきたけれど、この時ほど命の尊厳を感じたことはそう多くはないかも知れない。

コガネグモの季節がそろそろ終わりかけて、その一方では、明るい草地にナガコガネグモの成長した姿が目に付くようになってきた。

ナガコガネグモのメス
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:51| クモ

2022年08月15日

拾いもの

ヒゲコガネのオス
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     E-M5 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro  (深度合成)


先日の12日。
正午前にハンバーガー店へ出掛けたのだが、オーダーを済ませて車に戻ったその時、後ろタイヤのすぐ傍に仰向けになって転がっている、ヒゲコガネがいた。
一目で死骸と判ったけれど、拾い上げてみれば無傷だった。しかも、立派なアンテナをつけたオス。
私が拾い上げなかったら、隣に後から入った車のタイヤに踏み潰されるところであった。まさに危機一髪。

場所は都城市内、国道10号線沿いにある比較的最近オープンしたバーガー店で、値段は高いけどそこそこ旨いらしい。
旨いらしいというのは、私自身はホットドック(小さめ)しか食べておらず、ハンバーガー(超デカい!!)を食べたのは嫁さんと次男だったから。私の胃袋は小さくなってしまい、大きなハンバーガーなどは無理である。

ヒゲコガネは夜の外灯に飛来したのだろうけど、そこから近い生息地は大淀川の河川敷などが考えられるだろう。
宮崎県内で本種は普通に見られるそうだが、私自身は今回初めて死骸を拾っただけでまだ生きた姿を見ていない。たまには夜の外灯巡りもやってみようか、と少しだけ思った。生きた姿と、メスも見たいし。

ちなみに写真のオスは、アンテナと右翅を広げた状態をまち針で固定して三日間、自然乾燥させた。

posted by やまかます at 20:33| コウチュウ

2022年08月14日

小さな視線〜カヤキリ

飼育ネットに入れて一晩経った今朝、中を覗いてみると卵が産み付けられていた。

20個以上はある。少し翅が傷んでもいたので夕方になって解放した。シンジュサンのメスはゆったりと舞い、すぐ近くのヌルデの枝に落ち着いた。クロガネモチに産卵して欲しい気もするがそこは相手任せのことだ。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

夕方、庭に立っていたら何やら視線を感じた。

「うん?何かいる?」ジュズダマを覗き込むと、大きなカヤキリのメスが逆さになって潜んでいた。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

頭頂から翅端まで7センチを超える大きな体、、、、、の割には小さなお目目。
オスのあの盛大な鳴き声はまだ聴いていない。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

午前中、1時間半ばかり、下の池横の藪を刈った。
セイタカアワダチソウに混じって、ホテイチクやメダケが伸び放題になっており、足の踏み場どころか一歩も進めない状況になっていた。春先のうちに小まめに刈っておけば良いものを放置していたためだが、ここは厳密にはうちの土地ではなく三股町の町有地だ。けれどうちの敷地に隣接しており、鬱陶しいことこの上ない。
イチイガシ大木の観察をするにも藪が迫ってきて蔓草もかなり絡んでいた。町有地だが町は一切管理作業を行っていない。放置されているといって良い土地だ。そういう場所は多い。

今日は背負式草刈り機を使い、汗だくになって作業を進めた。ホテイチクは太さが5センチ以上のものもあり、背も高い。これを刈るには腰くらいの高さでカットし(勢いをつけて一気に)、ユッサリと倒れ込んでくるところを居合切りで半分にする。さらに地面に倒れたところを上からざく切りにする。要するに細切れにするわけだが、もちろん草刈り機でこのような使い方をしてはいけない、と思う。刀剣のごとく振り回すのだから危ない。そして無茶苦茶、疲れる。何度も息切れして休憩をとったけれど、気持ちは若いつもりでも体力は確実に衰えている。

最初の30分ほどは無駄な力を使い過ぎてバテてしまった。地面にしゃがみ込んで自分の体力を冷静に見直し、刈り刃の動かす速度を抑えたゆったりモードに切り替えてみた。なるほど、コレだ。
posted by やまかます at 21:11| バッタ

2022年08月13日

神樹蚕、参上!

午前6時34分
ライトトラップに、シンジュサンのメスが居残っていた。

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    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

羽化したのはつい最近のようで、大きな翅にも体にも傷一つ無い。
これはチャンス到来!産卵を期待して、さっそく、クロガネモチの梢にぶら下げた飼育ネットにメスを入れておいた。
おそらく交尾済みかとは思う。

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               E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO


午前9時59分
キリギリスのオスが、体を傾けて日光浴をしていた。このとき後ろ脚をずらし、翅も心持ち上に上げて腹部を晒すようにする。腹部に日光を出来るだけ受ける態勢のようだ。

0813キリギリス-1041490.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前11時56分
頭を下にして背中を向けているオスがいたのでカメラを向けてみると、大あごが時々動いていた。

そのうち風に煽られて体の向きを変えたところで、獲物を抱えて食べていることがわかった。
獲物はイナゴ類の幼虫。
キリギリスの食事光景を日陰の縁側から撮影とは想像すらできなかったが、これも例年行っている草地の整備が功を奏したということだろう。

0813キリギリス-1041535.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、薄暗くなってから、この場所にクロコノマチョウのメスがやって来て、産卵場所をしきりと探っていた。
葉っぱに触れては離れ、クルクルと葉の間を舞い、葉裏にクルリンと逆さになったので、産卵か!と思えばまたフラフラと舞い続け、これを何度も何度も繰り返す。ついには痺れを切らして観察を切り上げた。
一体何が気に入らないのだろうか?他のメスの卵の有無か?葉っぱの健康状態?
posted by やまかます at 21:15|

2022年08月12日

緑色型

先月から飼育していたオオカマキリ終齢幼虫は今月に入ってすぐ羽化して成虫となった。
そして今日の午後、庭を歩いている新成虫がいた。飼育では餌を絶え間なく与え続けたけれど、そのことで羽化を早めるほどでもなかったようだ。

今日いたオオカマキリ、メスとしては少し小ぶりの緑色型。
羽化してまだ日が浅いのだろう、胸部を摘むとクニャリとひしゃげるほど柔らかい。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:25| カマキリ

2022年08月11日

佐土原ナスが、お好き?

仕事部屋の勝手口扉に時々やってくる、うちのヤモリ
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

家庭菜園では毎年、ジャガイモ、オクラ、ミニトマト、ピーマン、トウモロコシ、サツマイモ、ナスなどを植えている。
その中でナスは初めて「佐土原ナス」も植えた。

ところが、、、、、、
「何ものかが佐土原ナスを盛大に齧っているのだけど、犯人は誰!」と嫁さん。

確かに歯型まで残っている。爪で引っ掻いたような痕もある。不思議と長ナスの方はまったく無傷だ。

「佐土原ナスが美味しいからかな?これまでナスが齧られたことはないよ」

おそらく、タヌキかアナグマかと思うけど、ナスの品種を選んだりするものだろうか?
佐土原ナスは宮崎県の伝統野菜と言うことで、なめらかで甘味がある味わい。

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          E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 20:48| しわざ

2022年08月10日

草はらの朝

ジョロウグモはまだ若い幼体ばかりだが、次第に糸網のサイズが大きくなってきている。

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

夜露を纏ったアキノエノコログサ
花穂は時に虫たちの寝床にもなるが、今朝のところ虫の姿はどこにも無かった。

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          OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

まだねぐらに留まっていたウスバキトンボの翅が朝陽を浴びて輝いていた。

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      OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 21:46| トンボ

2022年08月09日

斑猫の狩り

庭で、ハンミョウのメスが獲物を捕らえたところだった。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

だいぶ前になるけれど、ハンミョウの狩の様子を1時間ほどしゃがみ込んで観察したことがある。
そこは神社の境内でハンミョウの個体数、密度とも高く、ハンミョウの写真を撮るならまずはココというほど確実な場所である(都城市内)。

地面を忙しく歩いた先で立ち止まり、徐に前傾姿勢をとる時が即ち捕食の瞬間。大顎の動きでも確かに何かを捕食しているのがわかるのだが、チラッと見える獲物の多くはとても小さく判然としない。
いかにも立派な大顎をしている割に捕らえる獲物のサイズが小さい、というのがこれまでの観察で得た印象である。
もっとも観察時間、件数が少ないから何とも言えないが、今回のヒシバッタなどは大きい方ではないだろうか。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:44| コウチュウ

2022年08月08日

我が家の蜘蛛


先週あたりからアシダカグモのメスを部屋のあちこちで見かけるようになった。おそらく同じ個体だろう。

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   OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

これだけ大きなクモだから獲物のサイズもそれなりにボリュームがあるのではと思う。捕食シーンを見る機会は極めて稀で、これまで目撃したのはクロゴキブリとトノサマバッタ、カヤキリ、の3例しかない。トノサマバッタとカヤキリ、を捕らえていたのは家の外壁だった。それと、アシダカグモ同士での共食いを一回見ている。
アシダカグモは屋内と屋外を自由に往き来して獲物を探しているのだろう。屋内だけでは餌が足りないのではないだろうか。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:59| クモ

2022年08月07日

クルマバッタがいた!


昨日の朝、庭でオオカマキリ幼虫の餌を網で掬っていたら足元から跳ねて出てきたのは、なんと
クルマバッタ、だった。

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   E-M1 MarkV  LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

羽化して間もない新鮮な体をしている。
以前、本種の確実な生息地をあまり知らないなどと書いたけれど、まさに灯台元暗し。
庭の草地、あるいは周辺で発生していることは疑いのないところとなった。

ジャンプして飛翔する姿の撮影も試みたが、画面奥へとコースが大きく外れて失敗。
数メートル先の草藪に紛れてしまい一回きりで見失ってしまった。

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   E-M1 MarkV  LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

こちらは昨日の鰐塚山で見た、シャクガ類2種。

葉裏に落ち着きたがる、ピッカピッカの ウコンエダシャク

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

森から飛び出てきて地面に着地した、ツマトビシロエダシャク

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     OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  FlashQ G20U

左前ばねには、小さなヌカカ類が張り付いている。
翅脈から吸血しているのだろうか。

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以前、アゲハ幼虫やナカキシャチホコ幼虫から吸血しているヌカカ類を撮影している。
ヌカカの腹部は膨満して緑色の風船みたくなっていた。
翅脈から吸血といえば、チャエダシャクの翅脈に口吻を突き立てたヨコヅナサシガメ幼虫を清瀬で見たこともあるが、
翅からでは食事法としては効率悪そうな気もするけどどうなんだろう?
posted by やまかます at 19:43| バッタ

2022年08月06日

お味はいかが?

鰐塚山

林道の脇にヒトデのような果実が落ちていた。

はて?何だろう、と眺めているうちに小さなハチがやって来た。

久しぶりに見る シダクロスズメバチだ。
どうやら果実の中にある種子がお目当てのようだ。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

種子を咥えとると、ガリガリ大顎で齧り始めた。中に詰まっている液汁を吸っているようだ。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

しばらくすると種子を大事そうに抱えて飛び去って行った。その後、またやって来た。同じ個体かどうかはわからない。
けれど一回に一個しか運べないため、何度も通っているようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

バナナの皮を剥いたようなヒトデ型の果実は何だろう?と、あたりを見渡してみたが、それらしき果実は見つからなかった。
後で知人に写真を見てもらったところ、ウマノスズクサ類では?との事だったので調べてみると確かにそうだ。
ヒトデが落ちていた場所にはオオバウマノスズクサが生えていて、以前、果実を撮影したこともあった。
これほど見事なまでに裂開するとは思いも寄らなかった。

スクリーンショット 2022-08-06 19.51.37.png
 ( 「ひむか昆虫記」より 撮影:2013年 7月6日 鰐塚山 )

今日、鰐塚山に赴いた本来の目的は先送りになったけれど、シダクロスズメバチがオオバウマノスズクサの種子を餌として利用することなど、ちょっとした発見につながって良かった、ということにしておこう。


〜15年前の10月に撮影した写真から〜

近所の草はらで睡眠中で、おそらく ヤマトムカシハナバチヤドリ Epeolus japonicus と思われる。
スジボソコシブトハナバチを見ていて思い出したのはこのハチのことで、ずっと名前調べができていなかった。

 2007年10月21日 午後5時51分
0805シロスジヤドリ-1215684.jpg
E-330 ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

ミツバチ科の多くのハナバチ類は、大顎だけで体を支えて睡眠することはよく知られている。
大顎にはガチんとロックする仕組みがあって筋力を必要としないのだろう。
さらに人間と違って逆さまでも平気のようだ。

2007年10月22日 午前9時4分
0805シロスジヤドリ-1225908.jpg
E-330 ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

気になって翌朝、犬の散歩がてら様子を見にくと、しばらくして脚をモゾモゾ動かしてウォーミングアップを始めた。
本種は、他種のハナバチ類に労働寄生するそうだ。
15年前に出会ってその後は、本種と思しきハチとも出会えていない。

2007年10月22日 午前9時24分
0805シロスジヤドリ-1225922.jpg
   E-330 ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
posted by やまかます at 21:29| ハチ・アリ

2022年08月05日

ホウセンカとハナバチ


午前7時15分
気温は上がるようだけど、今日は幾分か過ごし易いことを感じさせる空模様。

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   E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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    E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ホウセンカの花から、忙しい羽音が聞こえてくる。
スジボソコシブトハナバチが花の前に立ち止まっては思案している様子。

0805コシブト-8050996.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FlashQ G20U

下の写真は実は6月に撮影したもので、ホウセンカの花期がいかに長いかを物語る。
数年前から畑や花壇に勝手に生えていろんな虫たちを呼び寄せてくれる、ありがたい花だ。

スジボソコシブトハナバチを見ていて、ふと思い出したハチがいる。

15年前に撮影したハナバチでおそらく寄生バチの一種だが、写真を整理してから明日、載せようと思う。

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    E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

コガタスズメバチとヤマトアシナガバチのそれぞれの巣は、人の動線に近いため昨日書いたように外部から人が来た時のことを考慮して、虎ロープで囲っておいた。
写真はLPガスボンベの近くにあるコガタスズメバチの巣を囲ったところ。

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posted by やまかます at 19:46| ハチ・アリ

2022年08月04日

六角形

この猛暑の中、アスファルト道路を悠然と若干早足で横断する、大きなヒキガエルがいた。

駐車場から車で出るちょうどそのタイミングだったので、カメラを取りに戻る余裕はなかった。
夜ならわかるけど、日中のしかもギンギンに陽射しを浴びながらの移動は、よほど差し迫った事情があってのことだろうか?
ヒキガエルが縁石に這い上って潜り込んだ草むらの先方は崖になっていて、それを下ると湧水がありさらにその先は池に繋がっている。この時期、あえて水辺に向かうものだろうか?水を求めての決死の横断というのはいかにもありそうに見えるけど、ただ偶然に過ぎなかったのかもしれない。

昼食を終えて窓の外を見ると、キアゲハが花壇に来ていた。
いかにも忙しい飛び方でアゲハとは区別がつく。このすぐ後に別のオスがやって来て、ややこしい追飛行がしばらく続いた。

0804キアゲハ-1040917.jpg
  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

例年より多いアブラゼミの鳴き声につられて林に降りてみると、ゴイシシジミがテリトリーを張っていて、他のオスが現れると上空へと猛烈な勢いで舞い上がっては追いかけていた。
そのエネルギッシュな動きは小さな可愛い姿とは対照的だ。

0804ゴイシ-1040954.jpg
  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

さて、コガタスズメバチだが、、、

昨日の失敗に懲りて、今日はひとまず巣の間近に迫っている草を少し刈り取っておいた。

もちろん高枝バサミを使って慎重に遠隔操作で行った。定点撮影の雲台の位置は巣から約3m。このくらい離れている分には静かに作業を執り行っても特に問題はない。飛んだり跳ねたりしなければ。
ただ、LPガスボンベの交換作業でガス会社の方が巣の直前を通ることになるので、留守の時に作業が入ったもしもの時に備えてバリケードと注意書きを準備しているところ。少し迂回をしてもらうしかない。

4年前の冬(2108年12月)、都城市のある公園の林でコガタスズメバチの巣を見つけていたことを思い出したので、ここに備忘録として載せておこう。
この日のブログ記事は書いているけどコガタスズメバチのことは外してあった。

ツバキの幹と枝にまたがるようにして林の中にあった巣は、外見上ほとんど損傷もなくそのまま持ち帰りたいほどだった。

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  Canon EOS M5 EF-S10-18mm f/4.5-5.6 IS STM  マクロフラッシュ STF-8            ( 撮影:2018年12月13日 都城市 )

12月中ばとあって流石にハチは残っていないだろうと思っていたが、中の様子を見るため外壁をそっと取り外しに掛かったら、ワラワラと数頭のハチが出て来てびっくり。気温が低いのですぐ地面に落ちて、刺されることは無かった。スズメバチネジレバネの寄生は確認できなかったが、見落としがあったかもしれない。
越冬場所に移動できないで居残っていたのだろうか?
12月とはいえ、この時期はまだスズメバチ類の活動が見られることを忘れていた。

0804コガタ20181213-6124.jpg
  Canon EOS M5 EF-S10-18mm f/4.5-5.6 IS STM  マクロフラッシュ STF-8            ( 撮影:2018年12月13日 都城市 )

六角形の育児室が集まった巣盤は一段しかなく、オオスズメバチのように5〜6段といった階層構造に比べると単純な作りに見える。(注:巣の大きさによっては、2〜4段になることもあるようだ)
そして、その巣盤を囲っている外壁は一枚壁ではなく複雑に入り組み、幾分か多層になっている。空洞部が多いので断熱効果は極めて優れていることだろう。

0804コガタ20181213-6140.jpg
  Canon EOS M5 EF-S10-18mm f/4.5-5.6 IS STM  マクロフラッシュ STF-8             ( 撮影:2018年12月13日 都城市 )

posted by やまかます at 20:32| しわざ

2022年08月03日

危機一髪!!

今日も酷暑だったけど、薄い雲がかかって陽射しが若干和らいだ。湿度は50%前後。

午後7時 霧島山
明日もまた猛暑になるようだ。
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   E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
 
アシナガバチの巣の撮影で使っている延長棒カメラを、今日はコガタスズメバチの巣に向けてみたのである。

最初からこれは絶対ヤッテしまうなと想定していた通り、ゆっくりと巣の下に差し入れたカメラが、手元が狂ってコツンと巣の外壁に当たってしまった。
わかってはいても、やはり、、、。
下から上向に仰いだ絵柄で撮影したい衝動に駆られ、軽い気持ちで臨んだのがイケなかった。

案の定、巣口からワーカーがワラワラと出て来て次の瞬間、後ろに引いたカメラに一頭が体当たりをした。
「あ!これはヤバい!」
カメラにぶつかった反動で今度は私目がけて向かって来た!

もう逃げるしかない。なぜか大声を張り上げながら猛烈にダッシュ。

大声を聞きつけた嫁さんが、台所から何事よ!とびっくりして問いかけたのは言うまでもない。

何とか逃げ切れたが迂闊なことをしてしまったと反省し、作戦をしっかり練ることにした。

そういうわけで、今日はそのコガタズズメバチの写真はありません。






posted by やまかます at 21:00| 田舎暮らし

2022年08月02日

アシナガバチの子育て

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

室内の湿度は51%、カラカラ天気だがあいにく風がほとんどない。強烈な日射で室内には熱がこもるので外の日陰にいる方がよほど涼しい。

オオカマキリの餌を探していた時に見つけたのは、ヒメナガメの交尾カップルだった。
春先には明るい草地に多いヒメナガメだが、この猛暑の中でしかも交尾しているとは意外だった。
目の届く範囲に産卵植物は見当たらない。今の時期、幼虫が育つ植物は何だろう?


ヤマトアシナガバチ
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OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U×2

今朝早く、昨日と同じヤマトアシナガバチの巣を撮影。この巣は雨戸袋の下にある。昨日載せた写真よりワーカーの数が多い。

なお、撮影方法は改造延長棒でカメラを巣の直下に差し入れ、ストロボはFlashQ G20Uを2灯使用した。
カメラレンズと巣の距離が数センチ程度と短いため、2灯配光でないと片側に影が強く出てしまう。

0802ヤマト図示-8020897.jpg


巣の中では様々な成長ステージが見られる。

A:  糸を吐き繭蓋をこしらえる、終齢幼虫

B: 繭蓋を切り開いて外に出ようとする、オス蜂

C: 巣房の内壁に張り付いた、

D: オス蜂

午後8時過ぎ
1週間ほど前からだが、クツワムシ、ハヤシノウマオイの鳴き声が賑やかだ。



posted by やまかます at 20:10| カメムシ

2022年08月01日

あしながばち

午前中は小雨が時折降っていたが、午後から久しぶりに夏空が広がった。

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  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ヤマトアシナガバチの巣を改めて撮影してみた。

一脚を改造した延長棒の先端にカメラを取り付け、12秒セルフタイマーでシャッターを切った。
出払っているのかワーカーの数が少ない。
画面左上では肉団子を抱えている姿もある。これから幼虫に給餌するのだろう。

0801ヤマト-1040766.jpg
  OM-1  LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH  FlashQ G20U

仕事部屋の雨樋にある巣も同じ方法で撮影してみたところ、こちらはワーカーが多い。
しかも、こちらはヤマトではなく、キアシナガバチだったことが今日になって初めてわかった。
大きくなったイチイガシが屋根に影を落としていて薄暗いので、パッと見でヤマトと見誤っていた。
写真はストロボ光の照明を入れて明るいけれど、実際はほとんど暗闇に近い。

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  OM-1  LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

アシナガバチ両種ともカメラをすぐ間近まで寄せてもほとんど動揺はなかったが、油断は禁物。

灼熱で地面が焼け刈草がやっと乾燥してきたので、夕方から片付け作業に取り掛かった。

あちこちに散らばっている刈草を熊手で掃き集める。駐車場のコンクリート面は仕上げに竹箒で丁寧に掃き清める。
日陰だと風があって室内より涼しいし、昨日まで蒸し風呂のようだった空気が嘘のようにカラッとしている。
汗だくにはなるが室内でデスクワークをしているより遥かに心地良い。

刈草を山盛りにした一輪車を押していると、足元からセスジスズメが飛び出してまた草むらに潜り込んだ。昼間は草陰にじっと潜んでいて、日が暮れてからカラスウリなど夜咲く花にやって来る。

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  OM-1  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  FlashQ G20U

今日、撮影に使った改造延長棒とカメラの組み合わせはこちら↓
こういう時、軽いレンズ、SUMMILUX 9mm の出番となる。
この写真では、ストロボはFL-LM3を装着し、簡易ディフューザを発光部前に付けた超軽量スタイルだが、上写真は、実際にはFlashQ G20Uを使った。FlashQ G20Uくらい小さいストロボだとほぼ問題なかったけれど、できるだけ軽いことに越した事はない。

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改造延長棒は一脚の雲台取り付け部を逆さにしただけのことだけど、そのほうが伸ばした際に安定する。
この延長棒は最長に伸ばしても110cmしか伸びないので、ハチの攻撃から身を守るに十分とは言えないだろう。
実際、2メートル離れていても刺されたことがある。時期やハチの巣の状況など、諸条件によって安全圏と言える距離は異なると思われ注意が必要だ。

ところで、この記事を読んだ方で真似をしてハチに刺されたとしても、責任はご自分にあるということを念のために書いておこう。
距離が取れる条件であれば、望遠レンズを使って撮影した方が無難。どうしても絵柄に拘りたいなら冒険も時には必要ということになる。
posted by やまかます at 21:02| ハチ・アリ