2022年04月30日

キリギリスとコアオハナムグリ

三股町

キリギリスの幼虫。3齢くらいだろうか。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

キリギリスとヤブキリの幼虫は同じ時期に現れ似た姿をしているが、慣れれば一眼で違いがわかるようになる。
どちらかと言えばキリギリス幼虫の方が人の気配に敏感なような気もするが、遭遇頻度が高いか低いかの違いであり、敏感さ加減にさして違いはないのかもしれない。
2年前、スズメが雛に運ぶ餌を定点カメラで記録したところ、ヤブキリ幼虫がきわめて多く、キリギリス幼虫は確認できなかった。やはり、ヤブキリ幼虫の方が多く、スズメにとっても見つけやすいのだろう。
なかなか近寄らせてくれない相手に、こういう時はやはり望遠レンズの出番だ。

コアハナムグリ 
あちらでもこちらでも、ノアザミの花に頭を突っ込み食事に夢中。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

午前中はよく晴れていたが午後から俄に曇ってきた。夕方から予定していた草刈り作業を前倒しで早めに始めた。
今回は林の中の観察路と所々にある広場の草刈りを、下の谷津田の方から開始した。うちの林は南に向かっての斜面林なので、斜面の草刈りは下から上へとやる。上から降るように作業をするのは危険を伴うので、必ず下から上へと重力に逆らうように行う。
理想的には、観察路の三分の一程度でもいいから通年、土の地面が剥き出しであって欲しい。ハンミョウや狩りバチ類、あるいは花バチ類の営巣場所など、多様な生き物達の生活空間には欠かせないからだが、毎日多数の登山者が行き交う登山道とは違って、歩くのはほぼ私一人なので、踏み固めるまでには至らずあっという間に草や笹で観察路は埋まってしまう。なので、頻繁に草刈り作業をやって路面を保持する努力が欠かせない。いつまでこんなことが続けられるか、だが、、、。
posted by やまかます at 20:19| バッタ

2022年04月29日

ムネモンヤツボシカミキリとキウィ

三股町

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

お隣の果樹園ではキウィの開花が盛んになった。
今日は風が強く吹き荒れ昼頃まで曇っていたせいか、ハチ類の姿はほとんど無いけれど、カミキリモドキの一種が来ていた。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

先日、コナラで見かけたムネモンヤツボシカミキリのホストがサルナシと知ってその時にはすぐ、キウィを思いつかなかった。実はここのキウィはコナラのすぐ横に植わっているのだ。

今日の昼過ぎ、キウィの新梢で後食しているムネモンヤツボシカミキリを見つけて、なるほど、サルナシとキウィは同じマタタビ科の同属であった、と改めて気づいた。
ちなみにキウィフルーツは、中国原産シナサルナシがニュージーランドで改良されたものらしい。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

気になって探してみれば、キウィの蔓の立ち枯れ部位に、小さな羽脱穴が2つ見つかった。おそらくキウィで発生したのだろうと思えた。
体長15ミリほどだが、鮮やかな黄色微毛に覆われた姿は目に焼き付くカミキリムシだ。こんなカミキリムシが身近な場所にいたなんて意外だったが、キウィが発生木に成長するまで数年を要し、そこへどこからか飛来したのであろうか?
これまで一度もこの辺りで見たことがなく、先日、コナラで初めて出会ったばかり。
しばらくはキウィの蔓棚から目が離せなくなりそうだ。

コナラに目を向けてみると、オオイシアブがコメツキムシの一種を捕食していた。
おそらく飛翔中のコメツキムシを目ざとくフライキャッチしたのだろう。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

posted by やまかます at 20:26| コウチュウ

2022年04月28日

赤と黒

三股町


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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

緑葉が見る見る濃くなる中、ノアザミの開花が盛んになり彩を添えてくれる。

そう言えば、ノアザミの冬のロゼットを、飼い犬のチョロは嫌がって避けていたことを思い出す。
犬の頑強な肉球であってもあの棘は痛いようだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 (トリミング)

セグロベニトゲアシガは、ベニボタル類に擬態していると言われている。

本種の幼虫は、ゴイシシジミ幼虫と共に、ササコナフキツノアブラムシやカンシャワタムシなどの、白いワックスで覆われたアブラムシコロニー傍で見つかる。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

小さな光らないホタル、オバボタルが、交尾していた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO GODOX TT350

このところ毎晩のように灯りに飛来している、スジベニコケガ

朝早く、クヌギの高い梢で交尾カップルを見つけた。本種の交尾は例年今の時期にはよく見かける。
posted by やまかます at 20:13|

2022年04月27日

降る、クヌギカメムシ幼虫

三股町

クヌギの樹上で成長したクヌギカメムシ幼虫(5齢)が林床へと降り始めたようだ。

もうじき羽化を迎えるけれど、足場が安定している下草で行うことが多い。
すっかり成長した終齢期の幼虫にとって、すでにクヌギは必須の食物ではなく様々な植物の汁を吸うようになっている。
羽化した後の成虫期ではなおさらクヌギとの縁は切れて、晩秋〜初冬の繁殖期に再びクヌギに戻るまで、長い長い放浪の生活が続く。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

夕方、少しだけエゴノキを見に谷津田へ降りてみた。
このところ爆発的に姿が増えたジョウカイボンが、次々と飛来しては花の蜜を吸うのに夢中となっていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

わずかな時間、ハチ達の羽音を聴いているうちにも、目の前にポロっと花が落ちてくる。
それにしてもエゴノキの花はなぜ、ああも容易く落ちてしまうのだろう。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R
posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2022年04月26日

エゴノキ花盛り

三股町

生暖かい南風が強く、大きく煽られる梢でゴマダラオトシブミを探すのは容易ではない。
飛翔するシルエットをチラッと見て、それだけだった。

朝のラジオで、長崎県ではすでに大雨になっていると聞いたので、慌ててエゴノキまで駆け参じた。
青空バックに撮影できるのも今日だけかも知れない。
雲の流れが速く青空が覗いていたのはほんの僅かだった。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

樹下の路上はすでに白い絨毯と化し足の踏み場も無い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ジャコウアゲハが3頭、他には、カラスアゲハ、ダイミョウセセリ、クマバチ、などが花に来ていた。

ジャコウアゲハ
3頭ともオスだったようで、エゴノキの梢を舐めるように飛び回り、花で吸蜜したのを見たのは一回のみだった。
時折、葉上で休憩していた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

カラスアゲハ 
眼にピンが来ていないけど、記録として載せておこう。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

ダイミョウセセリ 
ストロボ(フラッシュ)の照射で眼が青白く不気味に反射している。ストロボの電源をオフにして撮り直そうとした時にはすでに飛び去っていた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

クマバチ
一つの花に留まっている時間は短く、タイミングが中々合わなかった。花に頭を突っ込んでいる写真は撮れずじまい。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ヤママユ幼虫3兄弟は皆、脱皮を終えて3齢となっていた。
最初に脱皮した幼虫は強風に煽られながらも、若葉を元気に食べていた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

正午過ぎ、まだ雨が降らないうちにと、刈り草を掃き集めた。熊手を使う作業は単調だが、草刈り作業よりも一層シンドイ。

昨日2時間掛けて草刈りしたのだけど(草刈機で)、気温が高く汗びっしょりになった。通路を中心に家周辺の平地のみで、林の方の草刈り作業は後日に後回し。今年に入って草刈り作業は初めてで、秋以降はしばらくやってなかったせいか、かなり疲れてしまった。歳のせいもあるだろう。昨日はシャワーを浴びたあとはグッタリで、他の仕事が手につかなかった。
posted by やまかます at 18:30| チョウ

2022年04月25日

虫こぶとシギゾウムシ

三股町

昨日、コナラの若葉にゴマダラオトシブミのゆりかごが一つ見つかり、そして今朝になってみると、二つ、三つと増えていた。それならば、ゆりかご作りに勤しむメスが見つかるかもと探してみた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

しかし、ゴマダラオトシブミは見つからず、しつこく梢を眺めていると、シギゾウムシの姿が葉影にチラッと見えた。
2メートル以上の高さなので、ここは1000ミリ相当超望遠レンズのお出まし。

「オヤ!? 長い口吻を枝に突き立てている。クヌギシギゾウムシかな?」

新梢の枝は膨らんでおり、これは虫こぶに違いない。
ナラワカエダフクレズイフシ、かな?いや、これは断定できない。正確な同定は難しい。
いくつか見える小さな穴は、宿主のタマバチが羽脱した痕だろう。

ともかくも、虫こぶにできた裂開溝に口吻を突き立てているのは吸汁しているのだろうと思う。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO GODOX TT350

シギゾウムシの動きをしばらく見てから、ふと目線を下げると羽化直後のヤマトカギバが張り付くように止まっていた。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

立て続けに、次は明るい黄色鮮やかなカミキリムシが登場。

ムネモンヤツボシカミキリ、だろう。この辺にサルナシは無いので、ホストはツルウメモドキかな。
ツルウメモドキは多く自生している。
こちらも、居場所がちょい高くて遠い。しっかり撮影したかったが、すぐに飛んでしまった。
写真でわかるように、左脚を上げて上翅も浮かしているのはフライト準備中という体勢。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:07| コウチュウ

2022年04月24日

サシガメの食事マナー

三股町

ツツジの花もそろそろ終盤に入った。
写真画面奥の赤い花はほとんどが終わっている。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

午前中は雷雨が時に激しく降って、詰まった雨樋から滝の如く水が溢れ落ちていた。例年のことでスズメのしわざだ。
午後から雨が止むと、次々と黒いアゲハがやって来た。湿度が高く、持ち出したカメラのレンズ前球が結露する。
室内では薄手のパーカーを着用していたほどだ。

写真以外にモンキアゲハ♂、とカラスアゲハ♂も。カラスアゲハのオスはメスを探しているらしく、ツツジの花には一切寄らず上空を何度も旋回していた。

クロアゲハ♀
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

モンキアゲハ♀
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

クヌギのヤママユ三兄弟のうち1頭は、脱皮休眠に入っていた。次のステージは3齢になる。

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コナラやクヌギの若葉ではツツハムシ類が盛んに産卵している姿が目立ってきた。
シマサシガメ幼虫にとっては、格好の獲物になるようだ。
サシガメ類の吸血は、獲物を口吻で吊り下げて行う。細くて頑丈な口針が獲物の体に深く刺し込まれており、獲物の自由を奪うことができる。いくらもがいても足場が無いので、抵抗できないわけだ。
理由はわからないけど、前脚の片方を獲物に添えている。

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0424シマサシガメ-4249826.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

うちの林のエゴノキも、開花が始まっていた。
エゴノキが咲き始めると、そろそろゲンジボタルの登場も近い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14



posted by やまかます at 19:44| カメムシ

2022年04月22日

水中を漂うは、大蛇の如し

三股町

近所の渓流にも、ミズスマシ類がいるのでは?と、あらためて探してみた。
意識して見てないので見落としているのでは、とも思えたが、
やはりそう甘くは無かったようで、オヤ!?と覗き込んでみれば、シマアメンボだったりして、今日のところは成果無し。
まあ諦めずに以後、あちこちでも気をつけてみよう。

アサヒナカワトンボの姿が増えていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

渓流を遡った奥にある大きなため池は立ち入り禁止とくどいほど、立て看板がいくつも並んでいる。ので、池の様子は樹間の隙間からしか窺えないが、その樹間から、長さにして3メートルを超える、黒くて長いうねりが見えた。
その動きはまるでニシキヘビかアナコンダが泳いでいるかのようでもある。先頭はくねりと岸辺方向に舵を切って進んでいき、岸辺に澱んでいた集団に合流した。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

大きな塊になることはよく見かけるけれど、ウネウネしながら大移動する様子は初めて見たような気がする。
このオタマジャクシ、親ガエルは何者だろう?

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午後4時半
自宅の庭のヤマアジサイで、ダイミョウセセリが日光浴をしていた。
先日はレンゲで吸蜜していたが、例年、庭で発生している。

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       OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


posted by やまかます at 21:04| チョウ

2022年04月21日

三股町

朝から雨。気温はグッと下がり16°c前後と肌寒い。
霧島山もずっと雲の中。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

雨滴で重たげに垂れるケヤキの青葉には、無数のケヤキハフクロフシ
アブラムシの一種、ケヤキヒトスジワタムシのしわざ、だ。

虫こぶは、しわざの名前と、しわざの主の虫の種名の両方を覚える必要があるので、ちょっと厄介だ。
虫こぶの命名法には基本ルールもあるけど、形状の分類が細かく多岐で、しかもルールから外れた例外名も多い。
とっつきにくい印象があるのは否めないが、植物と虫の不思議な関わり合いに目を向ければ、虫こぶワールドを巡る楽しみは尽きない。ずっと初心者でありながらも、毎年、春と秋は虫こぶを色々眺めている。眺めているだけだけど。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

雨滴を纏いながらもクヌギ若葉をモリモリ食べていた、ヤママユ2齢幼虫
気温は低いけれどこの程度なら平気のようだ。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午後4時20分、西の空に雲の切れ目ができて、ほんの寸暇の日差しが庭にも届いた。
ここぞとばかり、ベニシジミが日光浴。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO




posted by やまかます at 20:04| しわざ

2022年04月20日

普通種ではあるけれど、13年ぶり

三股町

クヌギで育っているヤママユ幼虫(2齢)は3頭。ところが今日は2頭しか見つからない。
天敵に食べられたか、移動したか?
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

餌の葉っぱが豊富であればむやみに移動はしないはず。これはマズイかな、と少し離れた上の枝を舐めるように見ていくと、いました!3頭目が。そうか、理由はわかならないが居場所を替えたようだ。
他に見落としがないか梢を見上げていると、目に懐かしい縞模様のメイガがいた。

チビスカシノメイガだ。

本種を撮影したのは実に13年前の2009年6月30日

それ以来、出会った記憶がない。記憶がないだけかもしれないが、、、、、。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 21:10|

2022年04月19日

湿地巡り

延岡市 

県北の湿地を初めて訪れてみた。
今ではすっかり幻となった虫を探し求めて、、、、、、。

チョウジソウは、キョウチクトウ科。
何年ぶりだろう?前に見たのは、埼玉県の秋ヶ瀬公園だったと思う。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

山際に垂れていた、ムベの花

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツルニチソウの群落が道端にあった。ツルニチソウもキョウチクトウ科で、キョウチクトウスズメの食草ともなり、以前、いただいて庭に植えたことがある。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

「お〜!イシガメ!!」

甲羅干ししていた。あちこちで見かけるので、個体数は多いようだ。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

足元から弱々しく飛び出して来たのは、羽化直後のサラサヤンマ、だった。
この後、数分後には舞い上がって樹上へと姿を消した。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

幻の虫はいた!!昔にはあんなにどこでも普通に見られたミズスマシだ。
ここに生息しているのは、コミズスマシ、だろうか。
うちの近所にもいないのだろうか?真剣に探してみようか、、、。

直近では2017年4月5日に与那国島でタイワンオオミズスマシを見ている↓

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posted by やまかます at 20:31| トンボ

2022年04月18日

謎の死

三股町

仕事部屋のすぐ横で花盛りとなったノイバラ
傍に立つとほんのり心地よい香りに包まれる。ススキを足掛かりに、年々逞しく成長している。
ノイバラに圧倒されて、ススキは弱ったりしないだろうか。

花にはいろんな昆虫がやって来るけど、先日、セイヨウミツバチの姿があった。この辺りではニホンミツバチが圧倒的に多く、セイヨウミツバチはとても少ない。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

クヌギ若葉で小さな黒粒姿が目立ち始めた。ヒメクロオトシブミだ。

じっと佇んでいる姿は、何やら物思いに耽る、そんな風情を感じる虫だ。
画面奥には2齢まで成長した、ヤママユの幼虫がいる。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

昨日の朝、休耕田で出会った、カナヘビ(4月17日撮影)。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

夕方になって近くの農道を歩いていると、地面にカナヘビの生々しい死骸が転がっていた。

「うん!?これは、鳥のしわざだろうか。モズかな?」

朝出会った場所のすぐ傍だけに殊更気になった。それと中途半端な食べ残し方にも。
モズなら枝先や棘など尖った場所に突き立てておいて調理するはず。もしやそこから抜け落ちた?

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO







posted by やまかます at 18:14| 爬虫類

2022年04月17日

春トンボとレンゲ畑のチョウ

三股町

午前9時
今日もシオカラトンボは見つからず、
休耕田にいたハラビロトンボ♀。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

午後3時40分
池の日光浴スポットにてシオヤトンボ未熟♂
この場所はよほどお気に入りなのか、この後、成熟オスが止まっていた。昨日と同じ個体のようだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

都城市 山之口町

午後2時半
レンゲで吸蜜するジャコウアゲハ(♂)は初めて見た。遠かったけど。
翅は破れて傷みが目立つが、レンゲの花で何度も吸蜜を繰り返していた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アオスジアゲハ
以前、レンゲで撮影したことがあるような無いような記憶が曖昧だけど、ミカドアゲハはうちの庭のレンゲに来たことがある。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:28| トンボ

2022年04月16日

海辺の等脚目

串間市

来年刊行予定の2冊の本のために、ハマダンゴムシとフナムシの撮影に出掛けた。
まだ時期的には早いかもしれないが、あまり暑くなってからでは辛いし、人出が多い時期も避けたい。
と、いうことでまずは下見も兼ねて片道1時間半の遠出。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

うちの子供が小学生の頃、大勢のお友達(東京からの)と海水浴に来たことがある海辺でここを訪れるのは14年ぶり。
岩場では大きなフナムシが素早く歩いていたが、人影には敏感ですぐに岩陰に隠れてしまう。大きな個体ほど敏捷で全く近寄ることができなかった。中型から小型の個体も敏感ではあるけど、岩についた海藻などを食べている時などはなんとか撮影ができた。しかし、やはり時期が早いのだろうか、ゾロゾロと歩き回る姿はほとんど無い。なんとか1冊の本に載せる写真は撮れたけど、フナムシの撮影はまた出直しすることにした。

波打ち際で、嫁さんが、アメフラシを見つけた。
0416アメフラシ-4167156.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

岩場に群生していた、黄花が鮮やかな、イワタイゲキ(岩体戟)は、トウダイグサ科。
0416イワタイゲキ-3160137.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ハマヒルガオ
海辺は滅多に訪れないので、何もかもが新鮮に映る。
0416ハマヒルガオ-4167161.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

場所を移動して、長大な弧を描く砂浜でハマダンゴムシを探してみた。

半分砂に埋まった漂流物を起こしてみると、浅く潜っていた、ハマダンゴムシが見つかった。
初めて見る姿はオカダンゴムシより少し大きく、明るい体色ですぐにわかった。
一旦丸まると歩き出すことなくずっとそのまま。それが実に長い。オカダンゴムシとはかなり性格が違うようだ。
0416ハマダン-3160150.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
0416ハマダン-4167178.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

三股町

夕方、下の谷津田ではシオヤトンボのオスが3頭、飛び交っていた。
池の棒杭はトンボたちの日光浴スポットだ。

0416シオヤ-4167273.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


posted by やまかます at 20:33| てんこ盛り

2022年04月15日

待ち伏せ、ふたたび

三股町

昨夜、台所の勝手口のすぐ外で、ジィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪、ジィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
と、派手な鳴き声を放っていたのは、シブイロカヤキリのオス。
草藪に紛れて音はすれど姿はなかなか見つけにくいが、写真のオスは植木鉢のヘリで鳴いていたのですぐにわかった。
このところ毎晩、家を取り囲むように庭のあちこちから、オス達の演奏が賑やかだ。

0415シブイロ-3140062.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 Nikon SB-30

サツマヒメカマキリ幼虫の居場所について、落葉の危険性を危惧していたところだが、
今日の夕方になってイチイガシを見てみれば、若葉の方へ移動していた。
なるほど、ここなら隠蔽効果は抜群のようだ。

0415サツマヒメ-3150088.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

腹部が肥えた上に、よく見ると翅芽が色づいてきた。
羽化に向けて順調に成長しているようだ。

0415サツマヒメ-3150094.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

都城市 早水公園

午前中、気温は上がって車外温度計は27℃となっていた。
アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ、そして、池ではギンヤンマが悠然とパトロール飛翔していた。

カワセミのオスは朝の水浴を何度も行った後、羽繕いの仕上げを念入りに。

0415カワセミ-4156335.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:16| カマキリ

2022年04月14日

待ち伏せ

三股町

イチイガシの梢でずっと落ち着いている、サツマヒメカマキリ幼虫
明らかに腹部がポッテリと肥えている。
この場所で、そこそこ獲物にありつけていることは先日にも目撃しているし、虫やクモ類などの出入りは多いように思える。
いたずらに動き回るより、じっと獲物を待ち伏せすることで余計な体力の消耗を抑えているのだろうか。

0414サツマ-3140031.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

で、少し離れた梢では、ワカバグモの死骸に食らいついている、ヤマトシリアゲのオスがいた。

ところで気になるのは、イチイガシの若葉が展開する一方、古い硬い葉は次々と落葉している。
サツマヒメカマキリ幼虫が常駐する場所はいづれ落葉するであろうその古い葉にこだわっているようだ。したがって、足場としてはいかにも危ういようにも感じる。ハラ〜リと葉っぱごと地上に落ちてしまいかねない。もっとも、身を潜める場としては、古い汚れた葉の方が隠蔽効果は高いと思えるが。
そこで、じゃあ明るい若葉に潜んでいる幼虫はいないものかと、あえて探してみたけれど今のところ一頭も見つかっていない。

0414サツマ-3140040.jpg


カラスノエンドウの花外蜜腺で吸蜜していたのは、キボシアシナガバチの女王のようだ。花には一切関心を示さず、蜜腺を求めて次々と飛び移っていた。

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0414サツマ-4141933.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

クヌギにいるヤママユ1齢幼虫、3頭のうち2頭は脱皮休眠に入っていた。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

posted by やまかます at 21:24| カマキリ

2022年04月13日

ナミテントウ、フライトは失敗

三股町

午前中は晴れ間もあって、予定外の撮影を庭先で済ませることができた。

思い描いていた絵柄を撮影するにはかなり時間が掛かることは承知で、虫の動き次第でもあり、むしろこちらの根気が問われるところ。けれどふと思いついたそのタイミングがうまく嵌まったようだ。

本題の撮影を終えて草むらを眺めていると、ナミテントウがスイバの花茎を登っているところだった。雄花だったので、飛び立った瞬間に花粉が舞い散っていた。ただし、この後、左後ろ翅が花にぶつかったこともあり、バランスを崩して、地上へと落下してしまった。

0413ナミテントウ-4135942.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro プロキャプチャーSH1

クヌギではヤママユの1齢幼虫が順調に育っている。確認できているのは3頭だけ。
見落としている幼虫がいづれひょっこりと現れてくれるといいのだが。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

若葉をモリモリ食べている様子を眺めてのち、仕事部屋に戻ろうとすると足元から、黒っぽい蛾が飛び出してノイバラの茂みに隠れた。幼虫はカラムシの葉上でよく見つかる、タイワンキシタアツバ、だった。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

ずっと前のこと、玄関先すぐの地面にタツナミソウの群落があった。
14年前のブログ記事『昆虫ある記』(2008/4/23)には写真が載せてあるけれど、その翌年だったか翌々年だったか、何故ゆえか群落はパッタリと姿を消してしまった。

スクリーンショット 2022-04-13 20.26.26.png


ところが、今年になって以前ほどではないけれど、同じ場所にタツナミソウ(桃色)が復活した。
庭から離れた自宅林の方にもちらほら花が咲き始めており、早速、嫁さんに報告した。

「あら、ほんとだ!?」

下写真は林床に生えていた株。
0412タツナミソウ-4125576.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

毎年、春になると植木市で好みの樹木や苗を買って植えているけど、どうやっても根付かず枯れてしまうものもある。
何度も試して育たなかった代表種と言えるものは、たとえば、オガタマノキ、ジンチョウゲ、そして、サンショ。
イヌザンショはいくらでも自生しているのに、サンショは3年間、3回ともダメで諦めてしまった。

土をいじり管理はしていても、自然にどこからともなくやって来て、居着いてくれると尚更嬉しい。
オドリコソウなどは、隣の敷地から飛び火するかのようにうちの林にも入ってき始めている。いづれ群落になる日が楽しみだ。タツナミソウも、以前のような群落にまで復活してくれることを期待したい。

0413オドリコソウ-4125607.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO   


posted by やまかます at 20:59| コウチュウ

2022年04月12日

桃色花、Primula

鰐塚山 

我が家から鰐塚山(標高1,118m)の頂上まで、車でわずか50分程度。
昨日の夜、急に思い立ってイワザクラを見に行くことにした。

『山渓ポケット図鑑1・春の花』(1995)に載っているイワザクラの写真は、撮影地が鰐塚山と記されていて、それがずっと気になっていた。花の時期としては少し早いかも知れないが、明日以降、雨が続きそうだし、今日は午後から晴れ間も出るということで、平日だと今日しか無いと判断した。

向かう途中、小雨が降っていたが、田野町から林道に入ってから雨は止んだ。
頂上付近は濃い霧に覆われていた。
頂上の駐車場に車を置き、車道を少し戻ってから三股町の登り口につながる登山道を下る。

0412鰐塚山-4125555.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

トンネルのような木立の中、濡れて滑りやすい登山道をゆっくり下っていくと、モミジガサの群落が林床に多い。
最初はヤブレガサかと思ったが、どうやらモミジガサらしい。
ヤブレガサは多摩丘陵でたまたま多い場所に出会し、葉っぱが傘を広げるように成長する姿を撮影したことを思い出した。20数年前のことでそれ以来、ヤブレガサを見ていないような気がする。

※当初、モミジガサ(キク科コウモリソウ属)らしい、と書いたけれど、本種は同属のヤマタイミンガサ(Parasenecio yatabei)の変種である、ニシノヤマタイミンガサ(P.yatabei var.occidentalis) ということのようだ。私の手元の植物図鑑では細かい見分け方などはわからない。ご教示いただいた方にお礼を申し上げます。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

しばらく歩くと、眼下の斜面にチラリと桃色の花が遠くに見えた。
「オ〜、あれがイワザクラかな!」一株だけポツンと咲いている。とりあえずそこは通り過ごしてさらに進み、数株がポツポツと生えている斜面でカメラザックを下ろした。

まだ蕾のものが多い。
0412イワザクラ-4125409.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

昨日の雨でしっかり濡れて、花は俯き加減だがそこが良い。
カメラもレンズも霧や枝葉から落ちる水滴でびしょ濡れになったが、OMシステムのOM1とPROレンズは強力な防水防塵設計だから安心だ。
0412イワザクラ-4125449.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

午前中に撮影を終えて、日南市側に向かう林道を下り、途中停車して車内で昼食をとった。また小雨が降り始めたからだ。このところ、弁当はおにぎり一個だけ。二ヶ月で7キロ体重が落ちた。板谷を経由して三股町に戻った。このルートはずっと通行止めが続いていたので、通過するのは数年ぶりのこと。

三股町

午後3時過ぎ
板谷に降りた頃から雲が途切れ始め、三股町、長田峡あたりですっかり青空が広がった。
JR三股駅前物産館「よかもんや」でアップルパイと焼き芋を買ってから帰宅。昨年アルコールを絶ってからすっかり甘党になった。

シオカラトンボが出ていないか、自宅林を下の谷津田に降りる途中、黒っぽいコジャノメが地面スレスレを舞っていた。なんとも新鮮な姿だ。
0412コジャノメ-4125582.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


シオカラトンボもシオヤトンボも見ることができず、林に戻って観察路をゆっくり歩いていると、クロセセリが飛び出してきて、日光浴。
0412クロセセリ-4125604.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

今春からうちの林まで広がってきたオドリコソウの前に立ち止まってから歩き始めてすぐ、
目の前の藪に、カラスアゲハのオスが静止していた。

「オヤ? 今日の午後になってから羽化したのだろうなあ」
蛹殻がないかと覗き込んでみたけど見つからず。きっと近くにあったに違いないのだが。
0412カラスアゲハ-4125652.jpg
 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
そっと息を吹きかけると、案の定、翅を広げて蛹便をポトポトと垂れ、翅を広げてくれた。

下写真は一旦飛び立ってから数メートル先で落ち着いたところ。まだ飛び方はぎこちない。
0412カラスアゲハ-4125704.jpg
 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO




posted by やまかます at 21:10| チョウ

2022年04月11日

帰ってきた、ヨツボシホソバ

三股町

朝から久々の雨。気温も15℃前後まで下がった。

庭のコナラの幹に、ヨツボシホソバの幼虫がいつの間にかいて地衣類を食べていた(昨日、10日に撮影)。
2月にクヌギにいた幼虫はその後、パッタリ姿を見ていなかった。どこでどうやって寒さに耐えていたのかわからないが、春めいてきて活動を再開したようだ。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

カラスザンショウの朽木で見つかった、アカハネムシ類の蛹。
羽化はもうすぐだろう。
それにしても、真横に突き出した脚の畳み方は何だろう。脚を体に密着させた方が何かとリスク回避になるようにも思えるが、もしかして樹皮下という狭い空間に暮らし、そこで扁平な体型になっていることが脚の格好にも影響しているのだろうか。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 深度合成

posted by やまかます at 20:38|

2022年04月10日

インクブルーな、装い

三股町

午前7時半、遅めの朝食は前々から気になっていたパン屋でようやくのこと買い求めた、胡桃パン。
都城市ではかなり評判の高い店らしい。

窓の外は白く霞んでいた。イヌビワの緑葉が日々、鮮やかになってきた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

コナラのひこばえにいた、クロナガタマムシ
細かい木屑を纏っているのは、蛹室から出てきて間も無いのだろう。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

アリにたかられて鬱陶しかったのか、モゾモゾと体を揺すった直後に飛び去った。
間一髪、シャッターを切れたけれど、大きくブレてしまった。
腹部背面は鮮やかなインクブルー。なんと粋な身なりだろう。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

都城市 山之口町

シオカラトンボが出ていないか見に行った公園ではトンボの姿は一切無く、サクラの花びらが張り付いた川床で吸水しているカラスアゲハのオスがいた。
かなり敏感で、近づくとすぐに舞い上がり、しばらくはあちこちを飛び回りして、また戻って来る。飛んでいる姿には空を自由に飛ぶことのできる幸せが溢れているように見えた。ハツラツとしてい、まさにウォーミングアップに躍動している、そんな感触が伝わってきた。今朝にも羽化したばかりのようなピカピカの姿。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

吸水しているうちに、強い日差しを敢えてたっぷり受け止めるかのように、体を太陽に向けて傾けた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午後5時半、すっかり若葉に包まれた、コナラ

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       OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO




posted by やまかます at 20:53| コウチュウ

2022年04月09日

サツマヒメカマキリ幼虫の狩

三股町

自宅林
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

ケヤキ
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ナルコユリの花蕾が目立ち始めた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

池横のイチイガシで再び、サツマヒメカマキリ幼虫を見つけることができた。越冬場所から1メートルほど離れている。
昨年からずっと継続観察していた個体ではないだろうか。
グイッとお尻を前に反り曲げた独特なポーズでこちらをじっと睨んでいたが、そのうち小さな甲虫が通りかかると、素早く捕らえ食べ始めた。幼虫が狩をするところは初めて見たような気がする。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

下の谷津田では、チガヤの枯れ原を跳ねるように低く舞う、ギンイチモンジセセリがいた。4頭を確認できた。メスを探し飛ぶオス達で、時々、枯れ草の上で翅を休めていた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

まだ飛び方が弱々しい、アサヒナカワトンボのメス。高く舞い上がっても翅をV字型にしてスーッと下降しては草に縋るように止まっていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO GODOX TT350

※ブログへの質問などありましたら、連絡はこちらまで。
yamakamasu8810アットマークkhaki.plala.or.jp  (アットマークは@に)








posted by やまかます at 19:46| カマキリ

2022年04月08日

道おしえ、走る

都城市 早水公園

日差しがキツいので今日も長袖のままだが、半袖姿で散歩される方もチラホラ見かけた。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

公園の池ではシオカラトンボのオスが飛んでいて、
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ホソミイトトンボは交尾カップルも多数いた。カップルはどれも飛び交っており落ち着かない。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

暑く焼けた舗装路ではハンミョウが活動していた。
見ている前で小さな獲物を捕らえたが正体はわからず、あっという間に食べてしまった。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ムラサキサギゴケの花で吸蜜するクロアゲハがいて、素早く飛び交うアゲハの姿も多かった。

三股町

自宅林では、色づいたホソミオツネントンボのメス、がいた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 20:51| コウチュウ

2022年04月07日

天蚕の旅立ち

三股町

午前6時半
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

コナラの若枝に、キマエアオシャク幼虫を見つけたのは数日前のこと。ステージは亜終齢だろうか。
アリが乗っかったり、触ったりしているが、幼虫は全く動じない。芽吹きのタイミングに同調して成長しているようだ。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

こちらは、クヌギの小枝にいたキマエアオシャクの中齢幼虫。
同じ木に2頭いて、もう一頭は脱皮直前の眠に入っている。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

本日の午前中に、ヤママユの卵が孵化した。全部で25個の卵殻が残っているが、クヌギの若葉で見つかった幼虫は、2頭のみだった。この卵は昨年、9月に夜間灯火に飛来した母蛾から採卵したもの。
多数の幼虫たちはクヌギの高い場所へと無事に移動できたものもいるかも知れないし、途中で天敵の餌食となったものもいることだろう。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

昨日まで観察していたゴマダラチョウ幼虫は、今日の夕方になっていなくなっていた。蛹化場所を探し歩いてエノキ(私の身長ほどの若木)から離れてしまったのか、周辺をかなりしつこく探してみたけれど見つからなかった。

夕方、花壇に水やりをしている嫁さんに話しかけていたら、足下のレンゲにベニシジミが来ていた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 

午後5時50分
すっかり日が長くなった。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

posted by やまかます at 20:07|

2022年04月06日

正義の味方、ガメラ

三股町

人工衛星のソーラーパネルみたく、ツヤツヤ、テカテカの大きな葉を広げているのは、ウバユリ
周りの草に先んじて日光をたっぷり浴びている。花茎が立ち上がって来る頃には草藪に埋もれてしまうこともあって、すっかり忘れてしまう。ウバユリの成長はこのあとも気に掛けてみたい。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

撮影の下見で訪れた渓流に、ニホンイシガメのメスだろうか?大きなカメがいた(甲羅の長さは20センチ以上)。
対岸で距離もあったけど、こちらの動きに警戒してかこのあと川に飛び込んだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

しばらく歩き回ってからカメのいた場所に戻ってみると、再上陸して体を乾かしていた。
口元に赤い模様があるように見えたけど、写真を拡大してみれば釣り糸のようだ。釣り針を咥え込んだか?
在来種のニホンイシガメはクサガメ(外来種)との交雑も増えているらしい。

普段、カメをじっくり見る機会はほとんど無いのだが、そう言えば子供の頃、カメは憧れの生き物だった。
小学校(松山市の番町小学校)では、動物小屋でニワトリとウサギとカメを飼っていて、掃除・餌やり当番をやったことがあるが、掃除の合間にカメを空中に持ち上げて「ガメラ、じゃあ〜!」なんて友達と遊んだりしたものだ。カメの人気ぶりは怪獣まで昇華して、引っ込めた四肢のところからジェット噴射をして、高速回転しながら空を飛ぶというカッコ良さに痺れた。硬い甲羅はどんな怪獣や宇宙人の攻撃も跳ね返す、無敵の盾でもあった、、、、とか、昭和の怪獣映画全盛時代のお話。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

夕方、ゴマダラチョウ幼虫は柔らかいエノキの若葉をまるで工作機械のような目まぐるしい速度で刻み込んでいた。あと数日内で蛹化準備に入りそうだ。ちょっとした振動には敏感で、ピタッと食事を中断してお祈りポーズになった。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

取り込んだ洗濯物にでも便乗してきたらしい。
ブ〜〜〜ン!と羽音を立てて、室内を横断して窓の網戸に着地したのは、ニホンホホビロコメツキモドキ、のメス。
左のほっぺが出っ張ってい、前脚の先端、ふ節が団扇のように広がっているのが特徴。
春になって現れるのは例年、5月に入ってからのことが多く、今日はよほど気温が上がったこともあって早い出現になったようだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro


posted by やまかます at 20:10| コウチュウ

2022年04月05日

「おっきい〜すね!」

三股町

午前5時41分
ウグイスの囀りで目が覚めた。すでに外は明るい。

イチイガシの若葉が華やかに彩りを添えている一方で、樹下は白い絨毯を敷き詰めたようになっている。去年1年間、お疲れ様でした。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ヒメエグリバ幼虫に出会えたことで、アオツヅラフジの発芽をあちこち探し歩くことになった。
幼虫はその後見つかっていないが、アオツヅラフジの成長の姿も様々だ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

正午前、玄関先のツバキにオオスズメバチの女王が来ていた。重厚な羽音が響き渡り、葉陰で姿が見えなくてもすぐにそれとわかる。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

花の中心部に頭を突っ込んで蜜を吸っている姿を撮影している、ちょうどその場に郵便配達のバイクがやって来た。
カメラを脇に抱えて、郵便物を受け取ると、配達員(20代)の兄さん、ギョッとして、

「わあ〜!、おおっきっすね〜!スズメバチですかあ!?」

「刺されないよう、気をつけて下さいね」と、言い残して去っていった。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

「女王だからね、これから単独で巣作り、子育て、と大変なんだよ、、、、、人を刺している暇なんか、、、」とか、説明する余裕もなく、互い仕事に戻ったのは言うまでもない。
女王蜂はその後も何回も繰り返してやって来たが、もう巣場所は決まったのだろうか?

近所のゴマダラチョウ幼虫はすっかり肥えて、食っては休み、食っては休み、時に引っ越し、の日々を送っている。他にも居ないものかと周辺を探してみたが、この幼虫一頭しか見つからない。

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(4日:撮影) OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

今日は夕方、午後5時過ぎに食事していた。
さて、無事成長したとして、蛹化場所はどこになるだろう。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

地区公民館のサクラに、コムクドリが来ていた。
ニュウナイスズメが蜜吸いに集まっていたので撮影し始めたその時、ヒヨドリがけたたましく騒いでニュウナイスズメを蹴散らしてしまった。春と秋の渡りの時期に飛来するコムクドリを見るのは、私は今日が初めてだった。
枝にいる虫かクモを食べていたようだ。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 20:19| ハチ・アリ

2022年04月04日

春の草原に、しわざ

三股町

朝は冷えたが日中は気温が上がった。けれど半袖ではちと肌寒い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

林も草原も芽吹き華やかこの時期。ただただ、外を歩くだけで気分が良い。

我が家の林で一番大きなエノキ
今夏もタマムシが上空を舞うことだろう。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

畦道のギシギシには、しわざが次々と拡大中。しわざのヌシは、コガタルリハムシの幼虫たち。
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もうじき産卵するのか、それとも終えたばかり? コガタルリハムシのメス。
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まだ綺麗な大きな葉っぱも、めくってみればすでにしわざの種(卵)が仕込まれていた。
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(深度合成) OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

日差しはジリジリと肌を焼くようだが、冷たい風がありサクラの散り方もやたら早い。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

posted by やまかます at 19:51| しわざ

2022年04月03日

サクラとカラスアゲハ

三股町

昨夜、午後9時頃、フクロウの囀りが近くから聞こえて来た。

どうやらうちの林にいるようだったが、そのうちに、ハシブトガラスが騒ぎ出した。オヤ!?こんな時刻に。
ハシブトガラスの巣がすぐ隣の杉林にある。フクロウはおそらく巣に近い場所で囀っていたのだろう。
フクロウは飛び去ったのか、ゴロスケホーホーは止んでしまった。カラスの夫婦、夜でも警戒怠らないとは驚いた。
そういえば、昨日、街中を車で走行中に、交差点の電柱に営巣したカラスを見た。抱卵しているのか一羽は巣にいて、つがい相手が巣から飛び去るところだった。そんな場所では夜も結構、明るいのではないだろうか。


ツクシ、スギナ 午前9時20分
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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14
ジロボウエンゴサク
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

ツバメシジミ♂
このところ庭のシジミチョウ類では一番多くいて、ついでよく見かけるのはベニシジミ。ヤマトシジミはまだ1頭見たのみ。時折、ルリシジミが飛んでくるも通過するだけのことが多い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

コミスジ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

アゲハ アセビで吸蜜するのは初めて見た。他にはアカタテハとキタテハが来ていた。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14

カラスアゲハ♂ 数年前、ウメに来ていたけれど、サクラに来たのを見たのは初めてかもしれない。
サクラにカラスアゲハもよく似合う。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO MC-14
カラスアゲハとは別に、もう一頭はミヤマカラスアゲハ、だった。
午前中、玄関前のボケの花には、ミヤマカラスアゲハのオスが来ていた。アゲハはよく来るけど、ミヤマカラスアゲハは初めて。

下の池では、アメンボ(ナミアメンボ)の数が若干減ったように思え、そのぶんオオアメンボの姿が目立ち始めた。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


posted by やまかます at 20:17| チョウ

2022年04月02日

サシバ、舞う

三股町

ミヤマセセリのメスが足元から転がるように飛び出して、庭木の下草に着地した。
11年前になるけど、2011年3月30日、裏山で交尾の成立を観察していた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

近所のゴマダラチョウ幼虫は芽吹いたばかりの若葉をたっぷり食べて、でっぷり肥えていた。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350


オオタカが獲物でも見つけたのか翼をW字型にしたかと思えば、次の瞬間、一気に視界から遠ざかってしまった。
そのオオタカの消えゆく姿からふと視線を真上に戻した時だった。
地区公民館の上空高くを、サシバが舞っていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ケヤキの梢を駆け登りながら囀っていた、ウグイス)。
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昨日に引き続き、冷たい風があって肌寒い。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭の中央に植えてあるコナラにいた、孵化して間もないナナフシの幼虫
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 16:55| とり

2022年04月01日

Spring ephemeral

三股町

芽吹き盛んなクヌギ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今朝は気温が低いせいか、最初、高く広く輪を描くように飛翔していたミヤマセセリオスが、地面に降りてくれた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

ムラサキケマンに来ていた、ツマキチョウのオス。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先日見つけたヒメエグリバ幼虫は、アオツヅラフジの蔓を齧っていた。
株によってはすでに葉っぱが出ているけれど、もう一頭の幼虫も蔓を齧っていた。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

こちらは、ツタ
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:30| チョウ