2022年01月31日

春の兆し

三股町

近所のあちこちの畑ではナズナの白い絨毯が賑やかだ。
ナズナ-1310699.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

ナズナ-1310705.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

スイバやギシギシの葉も心持ち立ち上がっている。
スイバ-1310698.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昼過ぎにはルリシジミのメスが風に逆らうように舞っている姿にびっくりした。しばらく追いかけたが、高く舞い上がって見失ってしまい撮影はできなかった(都城市 早水公園)。

クワエダシャク幼虫は例年、近所の同じ桑の木で探さなくてもすぐに見つかる。
夕方の散歩コースで。

添い寝型
クワエダシャク-3311918.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

延長棒型
クワエダシャク-3311928.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

首折れ型
クワエダシャク-3311925.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

昨年から継続観察している、イチイガシのサツマヒメカマキリ幼虫の今日。
サツマヒメカマ-1310691.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 19:51|

2022年01月29日

流線形

三股町

庭のクヌギ小木にあった、繭。長さは1p程度。
既に羽化した後のようだが、枝に同化しコブのように見える。
クロスジコブガ繭殻-3291832.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

この繭はおそらく、コブガ科のクロスジコブガの繭だろう。
枝の表皮を細かく剥がして、鎧のように糸で貼り合わせている。
よく見ると、ヒラタアブ類の卵の抜け殻もくっついているが、繭とは関係ないと思う。

すぐ隣の枝には、コミミズク幼虫も張り付いていた。褐色と緑色の中間型と言えるだろうか。
コミミズク自宅-3291845.jpg
  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

コミミズク自宅-3291851.jpg
  OM-D E-M1 MarkV ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8


ツワブキの葉裏には、小さなヨコバイが見つかる。体長3ミリ程度。
ホシヒメヨコバイ、だろうか。黒斑の出方には性差や個体差があるようだ。
ヒメヨコバイsp-3291887.jpg
        OM-D E-M1 MarkV ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8

玄関前のアセビでは、チラホラと開花が見られた。
アセビ-3291839.jpg
  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro


明日、開催される講演会のため、午後から福岡県のホテルへ。
県外へ移動してイベント参加のため、無料のPCR検査も受けた。車で7分程度の薬局の駐車場が検査場。
福岡県の今日の感染者数は過去最高で、5千人近くにもなった。
外食は避け、コンビニで簡単な夕食を調達。明日の朝食はレストランでバイキング方式だが、弁当を予約して部屋食とすることにした。
少しでも感染対策には万全を期したい。

posted by やまかます at 19:12| カメムシ

2022年01月27日

コミミズク幼虫、ふたたび

都城市 早水公園

曇っており天候条件は良くなかったけれど、昨日、見つけたコミミズク幼虫を撮り直しに出掛けた。

早水公園には主に鳥の撮影が目的で通ってきたので、虫の観察や撮影は二の次とし、身軽に動けるよう提げる機材も最低限に絞っている。
それで今日はマクロレンズを携え、まずは幼虫の成る木、ハンノキへと直行した。

コミミズク幼虫、緑色型
コミミズク-3271796.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

中間型
コミミズク-3271817.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

仲良く重なっている、褐色型と緑色型。
よく見ると緑色型の翅芽の部分は薄茶色で、これは混合型?
コミミズク-3271806.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

さて、コミミズク幼虫の撮影中、背後からただならぬ警戒鳴きが響き渡り、急いで駆けつけた。
昨年からずっと追いかけていた本命の鳥がやって来て、ようやくやっと狙い通りの撮影が叶った!!

今日は昆虫撮影と決めてはいたけど、しっかり鳥の撮影の態勢も備えておいたのは言うまでもない。
鳥の場合、ちょっとした油断で撮影チャンスを逃すことが多いので、待機している時間とて気が抜けない。
まさに背中にも目と耳を、、、、。

叶ったとは書いたけど、できれば晴天の日にもう一度、狙ってみたい。他の撮影スケジュールとの兼ね合いもあって厳しくなって来たけれど、さらにもっと別アングルや絵柄が欲しくなる。

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posted by やまかます at 20:21| カメムシ

2022年01月26日

ハンノキ小枝に緑色型多し

都城市 早水公園

昨年の4月に、成虫の交尾行動を観察できた、ハンノキのひこばえ。

今日になってそのひこばえに、コミミズク幼虫(終齢)が多数見つかった。数えてみるとちょうど、20頭。
巧妙に枝に溶け込んでいるので、まだ見落としがあるかもしれない。

特に鮮やか緑色型に目を奪われ、その幼虫を撮影していたら、すぐそばにも別の幼虫がいることに気付き、
そのあとは芋づる式に次々と見つかった。最初は目が慣れないせいか、1匹以外は見えてなかった。

緑色型のすぐ右上奥にも褐色型が1匹いる。
コミミズク幼虫-2268933.jpg


緑色型2匹と下に中間型1匹
コミミズク幼虫-2268944.jpg


褐色型と中間型
コミミズク幼虫-2268952.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FL-LM3 影とり (写真全て)

幼虫がついている場所では昨年に交尾も見られたので、今、目の前にいる幼虫たちはこのひこばえで育ったのだろうか?成長する若齢幼虫をまだ見たことがないので、これまで見落としていたとしたら、とても残念だ。
posted by やまかます at 20:57| カメムシ

2022年01月25日

天蚕と山叺の卵

三股町

午前8時
今日も朝から曇り。今にも雨が落ちてきそうな一日になった。
朝と夕-1250088.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

林床のあちこちに、カラスザンショウの落果が多い。
鳥たちにとっては貴重な食糧の一つだ。
カラスザンショウ果実-2258926.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

傘を並べたような、ヒメウズの葉。

ヒメウズ-2258920.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

さて、ある方から、ヤママユ(天蚕)ウスタビガ(山叺)の卵の識別法についてのお尋ねがあったので、
両種の卵を並べて比較してみた。写真左がウスタビガ、右がヤママユ。

ウスタビガヤママユ卵-.jpg
 OM-D E-M5 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 深度合成

ウスタビガの卵は写真のようにメスの繭上で見つかることが多いけれど、もちろん食樹の枝にも産んである。
両種の卵は一見して、大きさ、形の違いが分かる。ウスタビガは楕円形で俵型、ヤママユは丸型。
まあこのように並べてみれば歴然とはするが、野外の枝先で実際に見つけたときは、経験がある程度ないと迷うかもしれない、、、かな?

卵の表面には黒い模様がどちらにもあるが、これは産卵時に卵を包むように分泌される液体が乾いたものだ。
液体は最初、無色透明だが空気に触れているうちに黒く変色し、粘着性が次第に強まり、卵を枝や繭にガッチリと固着させる。
この産卵液とも言える糊状物質は、卵表面を覆う濃さの違いからか、見た目の黒っぽさの違いになって見える。
やけに黒い卵があったり、逆に白っぽい卵もあるわけはそういうことだと思う。

ウスタビガ卵殻表面の黒い固形物を一部、水で濡らしながら柄付き針の先で丁寧にこさげ落としてみた。

まずは、落とす前。

ウスタビガ卵-02.jpg
 EOS-M5 MP-E65mmF2.8 1-5×マクロフォト 深度合成

こさげ落とした後。
針先で傷がついてしまった。

(※ 「こさげ落とす」「こさげる」という言葉使いは、愛媛の方言の一つで「こすり落とす」という意味です。
体に染み付いていた方言が無意識のうちに出てしまいました。自分で久しぶりに使ったかと思います。)
ウスタビガ洗浄卵-01.jpg
 EOS-M5 MP-E65mmF2.8 1-5×マクロフォト 深度合成

卵の表面には無数の微細な窪みが並んでおり、その窪みに入り込んだ糊状物質まで除去するには、別の手段が必要になる。

天蚕(ヤママユ)飼育では、採卵したあと、卵の表面についた糊状物質を、高度さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)を使ってほぼ完全に除去洗浄している。病原菌などから卵を守るためで、洗浄した後の卵はほぼ純白になる。


午後5時前になって、ようやく日の光を拝むことができた。
明日は晴れるようだ。
朝と夕-1250108.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 20:19|

2022年01月24日

雨の中

三股町

午前7時15分
昨夜からの雨はシトシト降り続き、朝からどんより曇り空。
霧島山が顔を覗かせたのは、ほんのわずかの間だけ。
20220124-2248892.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

午後から晴れると踏んでいたが、雨は降り止まず、撮影の予定を急遽中止。
仕事部屋の片付けやデスクワークに費やす。

窓の外には、賑やかに囀るヒヨドリや、

20220124-2248893.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS トリミング

何やら獲物を見つけた、シロハラ

20220124-2248899.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

そして、ウグイスは梢を上へ下へとじっとしていることが無い。

20220124-2248896.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

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posted by やまかます at 20:18| とり

2022年01月23日

まだ少し先のことだけど、、、、アカスジアオリンガ春型♀

三股町

昨日拾った繭を眺めていて、そう言えば一昨年の春に成虫を撮影したことを思い出した。

2020年3月17日に自宅林で撮影した、
アカスジアオリンガの春型メス

アカスジアオリンガ-3170112.jpg
 OM-D E-M1 MarkV LEICA DG MACRO-ELMARIT 45/F2.8

止まっている木は、ヤブムラサキ。

メスの前翅のへりはほんのり朱色を帯びている。
アカスジアオリンガ-3170103.jpg
 OM-D E-M1 MarkV LEICA DG MACRO-ELMARIT 45/F2.8

アカスジアオリンガ-3170101.jpg
 OM-D E-M1 MarkV LEICA DG MACRO-ELMARIT 45/F2.8

春型のオスは、2010年2月27日のこちらの記事に載せてあった。

雌雄は別種かと思えるほど翅の色模様が違っている。
さらに、夏には衣替えした夏型世代が登場するし、近似種のアオスジアオリンガもいてなおさらややこしい。

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posted by やまかます at 21:09|

2022年01月22日

空っぽ

三股町

自宅林は南向きの傾斜地にあり、宅地部分から林を抜けて下の谷津田まで急斜面を降りるというのが日課のようになっている。
今冬は特に池の横にあるイチイガシへ、毎日のように足を運んでいる。
斜面の昇り降りは足腰の運動にもなるが、標高差は20メートルあるかないか程度。斜度がキツいコースと緩いコースがあって、緩いコース上にはタヌキのため糞がこんもりと置かれている。昇りではできるだけキツいコースを歩くようにしている。一時期、敢えて20キロのカメラザックを担いで昇り降りを繰り返したこともあったが、さすがに今はもう無理。

池のヘリに去年の春からずっと設置してあるブラインド(野鳥撮影用)の更新作業を行なった。厚めの布地ではあったけど、風雨に晒されだいぶ傷みが目立ってきたので、強固な耐水シートに交換して張り替えた。

今にも雨が降り出しそうな寒空の下、落ち葉の中にボート型をした小さな繭が目に入った。

アカスジアオリンガ繭殻-2228875.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

アオスジアオリンガの繭で、これは比較的よく目にする。夏場、クヌギやコナラの梢でもよく見かける。
今日見つけた繭は空っぽで、晩夏に羽化済み。本種は年2化で、繭で越冬した蛹が早春3月頃に羽化するのが第1化になる。1化の初々しい毛皮コートを纏ったような成虫も、まだ虫の姿が少ない時期ゆえ余計に目を惹く。

繭を軽く摘むと、一直線上に閉じていた羽化口が開く。
羽化口の仕組みや、繭壁に走る皺の様子などは、ウスタビガの繭とよく似ている。
アカスジアオリンガ繭殻-2228879.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

ミカドアゲハの越冬蛹でもいないかと、オガタマノキを見ていたら、アオスジアゲハの蛹がついていた。
頭の向きが葉柄方向であり、ミカドアゲハ蛹とは逆向きである。
変色しておりすでに死んでいた。オガタマノキのすぐ隣にクスノキがあるので、幼虫はそこで成長してオガタマノキまでやって来たのだろう。
アオスジアゲハ蛹-3035418.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

今朝は午前1時過ぎに携帯の警戒アラートが鳴り響き、叩き起こされた。その直後に揺れが来たけれど、我が家では震度3あったかな?程度にしか感じなかった。
多くの方からご心配いただき、恐縮です。特に被害などはありませんでしたが、お声を掛けて下さりこういう災害時には心励まされます。

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posted by やまかます at 20:50| しわざ

2022年01月21日

シュロ扇子

三股町

午前10時12分
霧島山
今日も穏やかな晴れ日和。
霧島山0121-1210005.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

シュロのミシン穴ができる仕組みを知るためには、シュロの葉っぱの展開の様子をしっかり見ておく必要がある。
固く閉じているように見える刀剣のような葉芽だが、、、、、
シュロ葉芽-2218861.jpg


試しに指で摘んでみると、意外にもゆっくり開くことができた。
シュロ葉芽-2218862.jpg


すでに葉っぱはそれぞれ準備が出来上がっていて、このあと伸長しながら開いていくようだ。
この段階で何者かが葉肉を食べ、それも深く抉るように食べ進むとしたら、ミシン穴の下拵えができるはずだ。
あちこちのシュロを見ていると、葉が開きかけたのや、ちょうど開いたばかりなど色々な段階があって、真冬でも葉っぱが展開して成長し続け、更新していることを初めて知った。
シュロ葉芽-2218863.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

都城市 早水公園

池の縁から縁に移動するコースはだいたい決まっているので、
アオサギ若鳥が目の前を滑空する様子を撮影するのも比較的容易。
アオサギ若-1210013.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

しかし、この若鳥はあまりにも人に対して警戒心が薄過ぎるのが気になる。そのうち学習していくのだろう。
けれど気は強く、コサギなどが池に来ると追い出してしまうこともあった。
もし先輩アオサギの成鳥がやって来たらどうなるだろう。猛然と挑み掛かって、しかし痛い反撃を食らったりするだろうか。去年からずっと見ている若鳥だけに、少しばかり感情移入してしまいそうだ。

アオサギ若-1210034.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 19:56| しわざ

2022年01月19日

キー坊

三股町

午前9時過ぎ

庭に立っていると反対側から、やけにパチパチという音が聞こえて来る。
なんだろう?と振り向くと一斉にイカルの群れが地面から飛び立った。
20数羽はいたと思う。いつもより多い。

しばらくするとまた、戻ってきた。
降りている場所はうちの林では一番大きなエノキの根元付近だ。
なるほど、地面に落ちているエノキの果実を啄んでいたのだ。去年、果実は早めに落ちてしまい梢には全く残っていない。
何かの拍子に驚いては林の樹上へ避難する、ということを繰り返していた。地面での採餌には特段、警戒心が強くなるのも無理ないだろう。

キーキーキキキ♪

聞き慣れた囀りに目をやると、コゲラがしきりと枯れ枝を突いていた。
何かしら虫などが見つかるようだ。こまめに場所替えしながらも同じような枯れ枝を丹念に突き、砕いては次々と啄んでいる。
コゲラ-1120270.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

このあと、ハラビロカマキリの卵のうに行き当たり、ガッツリ打ち砕きながら中の黄身を平らげていた。
傍目にもこれは美味そうに見える。
ハラビロカマキリはカマキリの中でも高くて目立つ梢に産卵する習性が顕著。なので、こうして鳥に狙われやすい。実際、打ち砕かれ穴が空いた痛々しい卵のうはよく見かける。もっとも、他のカマキリも鳥に食べられることはあって、例えば、オオカマキリやコカマキリも被害を受けることが珍しくはない。カマキリカツオブシムシや寄生蜂にも狙われるのであるから、生き残れるカマキリは産み落とされた数よりグンと少なくなる。



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posted by やまかます at 21:22| とり

2022年01月18日

シュロ星人、ふたたび

三股町

午前9時40分
今朝の霧島山
今の時期には珍しく大気は澄んでおらず、一日中モヤッとしていた。その分、寒さは緩んだ。
霧島山-1180408.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

イチイガシで越冬中のサツマヒメカマキリ幼虫

今日も葉裏に貼りついた格好の1頭は変わらずそのまま。撮影でストロボを照射すると体の向きを少し変え、こちらに振り向いた。気温も高めだからあまし刺激しない方がいいようだ。
他の幼虫が見つからないまま諦めて立ち去ろうとしたら、同じイチイガシの幹表面に、もう1頭がいた。
地面からの高さは80センチほど。やはり彼らはこまめに移動しているのだろう。
幹表面で見るのは初めてだが、おそらくこういった場所には長くは落ち着かないのだろうと思う。明日にはもう移動しているはずだ。
サツマヒメカマ-1180538.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

サツマヒメカマ-1180548.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昨日、見つけたシュロ星人、こと「虫のしわざのミシン穴」。
シュロ-1180428.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 
このミシン穴がどうやってできたのか、おおよそ想像はつく。
そこでシュロの葉が展開する前の状態を見ておいた。
写真画面内赤い矢印の先の槍のようなものがこの先展開して細長い葉が並ぶのだろう。

シュロ葉芽-.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
槍の形をした葉芽?にはすでに数枚の葉先端の線(白い毛)が見える。片方は長くそこから段階的に短くなっている。
シュロ葉芽-1180500.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

この段階で何者かが槍を齧ったとしたら、穴は横並びになるだろうか?
シュロの葉が槍から展開していく過程を仔細に見ておきたいところだ。

自宅林のシュロを改めて探してみれば、池の縁には大小5株ほどがあった。
一番大きな株でも幹はせいぜい70センチ程しかなく、他はまだ幹が伸長しておらず、地面から葉軸が伸びているような姿だ。見上げるような柱状にまで成長するにはどのくらいの年月が掛かるのだろう?

シュロ-1180513.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

シュロを観察してサツマヒメカマキリ幼虫を見て、引き上げようとしたら足下に、ヤママユの繭殻が落ちていた。
ほとんど毎日のように歩いている場所なのに今日まで気付かなかったのは、最近になって落ちてきたのではないだろうか。
繭には大きな横穴が開いており、天敵によって中の蛹が食べられてしまったようだ。
以前、イチイガシにヤママユの卵が産み付けられていたので、イチイガシも食樹になるようだ。落ちていた場所はイチイガシの根元に近かった。
ヤママユ繭殻-1180557.jpg

OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 19:19| しわざ

2022年01月17日

シュロ星人

三股町

アラカシの根元で藪陰に埋もれていた、シュロ
これまでシュロがあることに気付かなかったのだが、ササ藪をかき分けてみると顔が並んでいた。
しわざのヌシは誰だろう?
シュロ-3161720.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

イロハカエデの梢に、ウスタビガの空繭(ヤマカマス)があった。
繭裏側や周辺の枝もしっかり見ておいたけど、卵はついてなかった。
渓流沿いの林で、ここでは例年ヤマカマスが見つかるけれど、今季はまだ写真の一個のみ。
ウスタビガ繭-1170393.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

オオミノガの蓑も多かった。20個以上はあって数えきれていない。
町内では例年探してもせいぜい5個前後も見つかればいい方なので、今季は多いのかもしれない。

手が届いた数個は押さえてみるとペシャンコになりすでに寄生されていたようだ。
幼虫が入っている蓑は、幅広の留め糸でガッチリ固定されている。
写真の蓑はやや怪しいが、高い枝なので確認できなかった。ほとんどの蓑は手が届かない位置にあった。
ミノムシ-1170396.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

posted by やまかます at 19:08|

2022年01月16日

ヒサカキの越冬昆虫

三股町

午前7時40分
今朝の霧島山
霧島山-1160372.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

一見何もいないようにしか見えない、閑散とした林内。
メジロとイカルの囀りが樹上から聞こえてくるだけ。
サツマヒメカマキリ幼虫のこともあり、今日は一本のヒサカキを探ってみた。

まずは、ゴマフリドクガ幼虫。脱皮殻が横に見える。一年中見かける毛虫だが、冬は特に目立つ。
同じヒサカキに3頭いた。
ゴマフリドクガ-3161660.jpg
 OM-D E-M1MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

梢に絡まった枯葉の中に、単独でムラサキシジミが潜んでいた。
ムラサキシジミ-3161669.jpg
 OM-D E-M1MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

こちらは、カスミカメムシ類の一種。体色が越冬カラーだろうか。
カスミカメムシsp-3161689.jpg
 OM-D E-M1MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ヨツモンカメノコハムシ
ヨツモンカメノコハムシ-3161671.jpg
 OM-D E-M1MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ハマキガ類の一種。
hamakiga-3161714.jpg
 OM-D E-M1MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

このほかにも、蛾類の幼虫が3種いたが、ヒサカキの梢は小鳥達の食糧庫のようだ。
メジロ、エナガ、シジュウカラ、ウグイス、などが頻繁に潜り込んでは丹念に探っている。

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posted by やまかます at 19:25| チョウ

2022年01月15日

越冬ツバメ

三股町

渓流の鳥を観察するために少し歩いてみた。
藪漕ぎして急斜面を登ったり降りたり、、、、川も渡るので長靴を履いていたが、左の足が濡れてしまった。
ちいさな穴が目でわかるほど開いていた。かれこれ5〜6年間履いているので当然だろうか。
車載専用の長靴で使用頻度は低かったが、藪漕ぎなどもするので傷みは早い。
ツバメ-2158831.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

午後2時
ヤマセミ、カワセミ、カワガラス、ダイサギなどの動きを見て、車に戻りかけたとき、上空を20数羽のツバメが舞っていた。写真では点粒にしか見えないが、一箇所をグルグルと旋回していた。おそらく川の上空には川虫などが浮遊していたのだろう。ツバメ達の食事タイムだったのかもしれない。どんな虫がいるのか見てみたいものだがなにせ高過ぎる。
ツバメ達のねぐらはどこなんだろう。
ツバメ-2158844.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO


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2022年01月14日

今日のサツマヒメカマキリ幼虫

三股町

午前8時20分
イチイガシで継続観察しているサツマヒメカマキリ越冬幼虫。
このところ、すぐに見つかるのは写真の1頭のみとなった。どうやら他の幼虫は移動したか、何らかの理由で姿を消したようだ。
サツマヒメ-1140181.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

午前11時30分
メジロのつがいが仲良く毛繕いしていた。
窓ガラス越しだったのでガラスの写り込みが入ってしまった。
メジロ-2148814.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

都城市

午後1時40分
ダイサギエノキの梢に着地しようとしていた。
ダイサギ-1140204.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

午後3時
霧島山
日中は寒さも緩んで過ごしやすかった。
15時霧島山-2148816.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
posted by やまかます at 19:38| カマキリ

2022年01月13日

アブラゼミの越冬卵

三股町

午前8時、霧島山

この後、昼前から山容は雲に隠れてしまった。北西の風が強くかなり冷える。
8時霧島山-1130003.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

ヒノキの剥がれ掛かった樹皮に点々と産卵痕があった。
肉眼では黒い点々にしか見えないが、ストロボ照明で撮影するとだいぶ印象が違う。
産卵痕-3131646.jpg
        OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

産卵管を突き立てた方向から拡大してみた。
産卵痕-2138806.jpg
 OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8

樹皮の裏側を一枚薄く剥がすと、産み込まれた卵が見える。
アブラゼミの卵だ。孵化するのは今年の梅雨の頃。
アブラゼミ卵-2138810.jpg
 OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8

今日も午前中はデスクワーク。
日当たりの良い窓際でシャコバサボテンの花が一輪、咲いた。筆休めにハイレゾショットで撮影。
シャコバサボテン-1130075.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

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posted by やまかます at 19:08| しわざ

2022年01月12日

カラスノエンドウにアブラムシ

三股町

午前10時22分
霧島山、韓国岳の頂上部に冠雪が見られた。
午後になってから解けたようだ。
霧島山-1120133.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

明るい草地で春を待っているカラスノエンドウでは、
緑色のアブラムシが繁殖している。庭で見つかるコロニーはまだ小規模だが、近所の畦道ではかなり大きなコロニーになっていた。ただ、その場所は昨年暮れ近くに大規模な草刈りが入ってカラスノエンドウごとごっそり地上から姿を消してしまった。まあ、また生えてくるだろうけど。

緑色のアブラムシは頭部、触角、脚、角状管などが黒いので、ソラマメヒゲナガアブラムシだろう。
ソラマメヒゲナガアブラムシ-2128786.jpg
 OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2 マクロフラッシュ STF-8

ユズの剪定をしていたら、サトクダマキモドキの産卵痕があった。
昨年のシーズン中に一度も本種を見ていないので、見落としていたということだろう。
サトクダマキモドキ産卵痕-2098724.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FL-900R

真冬の就寝時には湯たんぽを使っている。これ無しでは安眠できない。
電気アンカもあるが、湯たんぽはゆっくり程々の速度で緩くなるのが良い。
朝一番の洗顔も湯たんぽの生ぬるいお湯が使えて心地良い。
向田邦子・原作『父の詫び状』のTV映像の中で、
厳格な父親から「使ってよし!」とお許しを得て湯たんぽのお湯を使えると、兄弟が喜ぶシーンを思い起こす。

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posted by やまかます at 19:37| カメムシ

2022年01月11日

葉っぱハウスのイモムシはだれ?

三股町

庭のイネ科の葉に、折り畳んで糸で綴じたセセリチョウ科の幼虫巣があった(写真画面の赤い矢印先)。
巣上部には食痕が見える。

セセリチョウ類-.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

そっと開いてみると、中に越冬幼虫がいた。
頭を下にしている。頭部、顔の模様は特徴的だが、今のところ種名の特定ができていない。
セセリチョウ類-3111618.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

昨年の暮れから観察を続けているイチイガシ。
8頭のサツマヒメカマキリ幼虫を確認できたが、今日、これまで見ていなかった枯葉の塊内に新たに見つけた。
クモの糸で枯葉や色々と屑が集まったような塊は、一旦解体すると元に戻せないと思いこれまで中を覗いてなかった。
サツマヒメ-3111628.jpg


これまで白っぽい個体がほとんどだったが、今日の幼虫は黒っぽく特徴がある。
サツマヒメ-3111627.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

窓辺で原稿を書いていると、窓の外にシロハラの姿が目に入ることが多くなった。
今日はセンダンの果実を何度も飲み込もうとして、ついに喉を通らず諦めて吐き出していた。
人間なら喉に詰まって大変なことになるだろう。鳥の食道はよほど柔軟性が高いようだ。
シロハラ-1110101.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

すぐ目の前の窓ガラスをクロウリハムシが歩いていた。
筆休めにカメラを手に取ってみる。
クロウリハムシ-1100074.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 20:09| チョウ

2022年01月10日

キヅタの虫こぶ

三股町

アカメガシワに這い上がったキヅタの果実の中に、目立って肥大した実がところどころに混じっている。
これはキヅタの蕾が肥大した虫こぶで、キヅタツボミフクレフシ
キヅタツボミタマバエのしわざだ。
キヅタツボミフクレフシ-1090037.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R

虫こぶを割り開いてみると、中に空洞部屋があり、タマバエの1齢幼虫が一頭入っていた(赤い矢印先)。
とても小さいので、肉眼では見落としてしまいそう。
5〜6月、虫こぶの頂上の壁を突き破って蛹が体を乗り出し羽化する。
キヅタツボミフクレフシ-.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

キヅタツボミフクレフシ-2108772.jpg
OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2 マクロフラッシュ STF-8

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posted by やまかます at 17:31| しわざ

2022年01月09日

オオカマキリの産卵場所

三股町

午前7時27分
朝陽に赤く染まった、霧島山
朝焼け-1090003.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

近所の田んぼの縁、南向きの笹藪には、オオカマキリの卵のうがたくさん付いている。
昨年、10月に調べた時には写真の狭い範囲で、次々と13個見つかった。
オオカマキリ卵-2098680.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今日、新たに5個、見つかったが、13個見つけた後に産み付けられたものだ。
産卵位置は笹藪のへりから少しだけ奥に入った場所で、地上から30〜50センチの高さに集中している。
藪陰に紛れて安心して産卵できたであろうと思う。お腹が丸々と肥えたオオカマキリのメスは、鳥に狙われやすい。

写真は手前の草をよけて撮影している。
オオカマキリ卵-2098671.jpg


こちらの卵のうは、大きさやプロポーションからして、かなりお腹が肥大したメスが産んだものだろう。
産卵時間も5時間以上と長かったに違いない。
オオカマキリ卵-2098681.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
オオカマキリ卵-2098684.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

自宅林から降りてすぐに広がる、谷津田
畑の緑は牧草でこの辺りでは育牛が盛ん。
谷津田-2098695.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

谷津田を歩くとすぐ、路肩にイナゴ類のはやにえが見つかった。
イナゴの早贄-2098716.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FL-900R

今日は午前中に1時間半ほど歩いただけで、ずっと窓際で原稿を書いていた。
気分がノっている時に書き進めておく。
時々、窓の外にやって来る鳥にカメラを向けて気分転換。と言うか、鳥の撮影の肩慣らしも兼ねて。

ジョウビタキのメス
マンリョウの赤い実をくわえていたのだけど、カメラを構えた時には飲み込んでしまった。
Y1090007.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
ヒヨドリ
餌台のミカンに惹かれたようだが、警戒してすぐに去ってしまった。なかなか用心深い。
ヒヨドリ-1090040.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS MC-20
posted by やまかます at 18:25| しわざ

2022年01月08日

タヌキため糞に来た虫

三股町

数日前までは無かった場所でハヤニエを見つけた。
モモの幼木だったかと思う。
ツチイナゴのメスが刺さっていた。後脚が欠けているのは食べられたのだろうか?
ハヤニエ土イナゴ-1080214.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

自宅林のセンダンの果実にはヒヨドリやシロハラが毎日来ている。
果実を口に入れてもすぐに吐き出すことも多く、味にはうるさいようだ。
シロハラ-1080237.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

オドリコソウの葉がもう元気に広がっている。
隣の土地から次第に我が家の林へと広がりつつあり、嬉しい侵入者だ。
オドリコソウ-1080228.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

タヌキのため糞には、ベッコウバエが来ていた。
他にもいろいろな生き物が出入りしているのだろう。以前、チョウセンベッコウヒラタシデムシが来ていたこともあった。
ベッコウバエ-1080292.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 19:52| アブ・ハエ

2022年01月07日

チョウセンカマキリの卵のう

三股町

午前8時40分 公民館のイチョウ

イチョウ-2078644.jpg
        OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

公民館の角地にあったコブシの大木数本は切り倒されたが、イチョウだけは残った。

そのイチョウで囀っていた、ホオジロ♂。
ホオジロ-1070044.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS


谷津田を歩いていると、休耕田の枯れ草にチョウセンカマキリの卵のうがあった。
ちょうど目線の高さだったので遠目でも気付けたかと思う。
本作りで本種の卵のうが必要となり、懸命に探してもまったく見つからなかったこともあるが、探していない時に限ってひょっこり見つかる。まあそもそもオオカマキリほど多くはないけれど。

チョウセンカマキリ卵のう-2078649.jpg
  OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FL-LM3 影とり

昨年よりか冬鳥の姿が少ないなあと感じていたが、ようやく、シロハラやジョウビタキなど常連の顔ぶれが揃い始めたようだ。

シロハラ
シロハラ-1070149.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

羽繕いするジョウビタキ
ジョウビタキ-1070181.jpg

ジョウビタキ-1070193.jpg

ジョウビタキ-1070201.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 19:36| カマキリ

2022年01月06日

危うい越冬場所

都城市 早水公園

アオサギの若鳥。
まだ若いせいか警戒心が薄く、人がすぐ傍を歩いても平気でいる。
写真は3メートルほどの距離から撮影。
アオサギ若鶏-1060450.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

狩りは失敗続きで場所替えを頻繁にしている。
アオサギ若鶏-1060595.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

地面のコンクリートとタイルの模様に紛れて安心できるのかな?
こちらも3メートルより近い位置で佇んでいた、ハクセキレイ
ハクセキレイ-1060484.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

三股町

イチイガシで越冬中のサツマヒメカマキリはほぼ毎日見ている。
一時は8頭を確認できたが、このところすぐに見つかるのは3〜4頭。
こんな場所ではいかにも不安定に見えるのだが、いや実際、風で飛ばされることもあるようだが、葉っぱの隙間などに潜り込むこともせず体を晒していることが多い。
サツマヒメカマキリ-3051576.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

午後5時14分
仕事部屋でパソコンモニターからふと窓に視線を移すと、ちょうど日没のタイミングだった。
午後5時14分-1060656.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 19:40| カマキリ

2022年01月05日

コカマキリのハヤニエ今季2号

三股町

一昨日、コカマキリのはやにえを見つけたばかりだが、今日も新たに見つけた。

場所は50メートルほど離れているが、刺されていた木は今回もクリ。立てたモズは同個体かもしれない。
翅の付け根あたりの胸部からズブリ。生きたまま刺されるのだから、コカマキリもたまったものではない。
コカマキリのハヤニエ-1050399.jpg

コカマキリのハヤニエ-1050398.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

洗濯物にでも紛れて入ったのか、仕事部屋のパソコンモニターに止まったり、私の手のひらで休んだりと、昨晩、デスク周りをずっとウロウロしていたのは、カボチャミバエ

追っ払っても追っ払っても、すぐ手のひらに戻ってくる。ペタペタ、舐めて歩くのでくすぐったい。
けれど動きが可愛いく見えて、追い払うのを諦めてしばらく眺めていた。
どれだけ歳とっても、こういう小さな生きものにも心通わせる時間は大切にしたいものだ。

ミバエ-3041562.jpg

ミバエ-3041559.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

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posted by やまかます at 20:25|

2022年01月04日

ヒゲナガサシガメの目玉模様

三股町

遅い紅葉は、クサイチゴ(落葉低木)。

クマイチゴと-3041554.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

翼果が風に舞う、オトコエシ
たった一株だけ残っていたドライフラワーの高さは、約70センチ。
同科同属のオミナエシに比べて、花が白く地味なことで「男」と名前についたそうだが、果実は実に繊細でしばし見惚れてしまう。

オトコエシ果実-3041541.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

自宅林のシロダモの葉をめくってみれば、ヒゲナガサシガメの越冬幼虫がいた。
このシロダモではウラギンシジミも越冬中

ヒゲナガサシガメ幼虫-3041521.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

ヒゲナガサシガメ幼虫の腹部上面には複眼とそっくりで盛り上がった模様が一対ある。
そっくりと言うより、この偽の模様の方がより目立っている。
ヒゲナガサシガメ幼虫-3041495.jpg
 OM-D E-M1 MarkV ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

毎年、箱根駅伝は、テレビやラジオの中継を観たり聴いたりはしている。
順位が目まぐるしく入れ替わるのも面白い。
正月二日目には昨年暮れから再読していた山岸涼子・作品集『甕ののぞきの色』(秋田書店)を書棚に戻しながら、次は何を読もうかとなって、ふと、数年前に読んだ山本一力・作『かんじき飛脚』(新潮文庫)を引っ張り出して昨夜からこれも再読を始めた。
駅伝を見ていて昔の飛脚はどんなだったろうか、という素朴な疑問が湧いた。
実際、地方と江戸をどの程度の日時を掛けて走っていたのかとか、道中いろんな事故や事件もあったろうに、どんな対策や決まり事などがあったのか、飛脚人足の人材確保の苦労や人選方法とか、、、。
その辺りの暮らしのディテールなども感じ取れると物語は一層面白い。
posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2022年01月03日

はやにえレストラン

三股町

昨年の12月5日にクリ林で見つけたハヤニエのフクラスズメは、長いことそのままの姿を晒していたけれど、
今日覗いてみれば姿を消していた。おそらくここ1週間の間だろう。
モズ自身が食べたか、あるいは他の鳥(ジョウビタキが一番怪しい)が失敬したか?

昨年の冬、クワに立てられたイナゴのハヤニエをジョウビタキが食べていったのを撮影している。
他の鳥ではシジュウカラもハヤニエを食べるところを見ている。その時はカナヘビだった(清瀬市野塩)。
カリカリの乾燥食であっても、獲物が乏しい厳冬期においては貴重なタンパク源になることだろう。

他のクリを調べてみると、次々とハヤニエが見つかった。

ヒメクダマキモドキ
だいぶ古い。
ハヤニエ-1030039.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350

トノサマバッタ幼虫
比較的新しい。この辺りでは卵越冬と幼虫越冬の両方が見られる。成虫もかなり遅くまで残っている。
ハヤニエ-2038586.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ツチイナゴ
腹部が食べられたようで、消失している。
ハヤニエ-2038618.jpg
  OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

コカマキリ
腹部付け根からど真ん中をグサリ!! 少し古い。
コカマキリのハヤニエを見つけたのは過去を含めてこれで3例目だが、カマキリ類のハヤニエはそう頻繁に見つかるものでもない。
ハヤニエ-1030052.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350

しわざのヌシ、モズ
ハヤニエ-1030017.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 20:52| しわざ

2022年01月02日

台場クヌギの中から、コクワガタ♂

三股町

今日は西側法面にある台場クヌギの剪定をした。

台場クヌギ-2666.jpg
 EOS-5D MarkV EF17-40mm F4L USM

作業中の様子を嫁さんの携帯で撮影。
台場クヌギ-1641086670088.jpg


作業完了
台場クヌギ-2677.jpg
  EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

右に突き出ていた太い枝のみチェンソーで切り落とし、他は全て剪定ノコギリを使った。
切り落とした枝を片付けていると、その太い枝に、コクワガタの♂がへばりついていた。
切り落としたショックで潜んでいた窪みの奥から飛び出てしまったのだろうか。
コクワガタ♂-3021421.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

期待していたヤママユの卵は見つからず、ハラビロカマキリの卵しょうが多かったが、他に目ぼしい虫やしわざも無く、モズに突き立てられたツチイナゴの古いハヤニエくらいだった。

ハヤニエ-2681.jpg
  EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

朝からどんより曇っていたが昼過ぎ頃から青空が広がり、高い上空をノスリが大きく旋回していた。
ツバメも10数羽が飛んでいた。

ノスリ-1020863.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

午後3時の霧島山、高千穂岳

ハヤニエ-1020850.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
posted by やまかます at 20:12| コウチュウ

2022年01月01日

クロアゲハの越冬蛹

あけまして おめでとうございます 
本年もよろしくお願いします


三股町

午前7時25分

朝焼けに染まる霧島山

霧島山朝焼け-3011302.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

昨日伐採したコナラの枝を整理していたら、きれいな緑色の蛹が見つかった。
クロアゲハの蛹だ。
コナラのすぐ根元にユズの幼木があり、11月にそこで育っている幼虫を見ていたけど終齢になってから姿を見失っていた。蛹化場所を探していたのだが、少し高い枝で葉陰に紛れてまったく気付かなかった。

山仕事と自然観察はなかなか両立できないものではあるから、元旦の今日になって見つかるというのも、なんだか縁起が良いような気がしないでも無い。

クロアゲハ蛹-3011328.jpg

クロアゲハ蛹-3011360.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

クロアゲハ幼虫が蛹化する頃のコナラはまだ緑葉だったせいか、そして枝の表面も比較的ツルンとしているせいか、緑色型になっている。そう言えば以前、カラタチについていた緑色型の越冬蛹を見つけたこともあった。

春になって写真の蛹が無事に羽化できるか見届けるため、枝ごと庭木に括りつけておいた。


posted by やまかます at 23:19| チョウ