2021年12月31日

ミナミトゲヘリカメムシ

三股町

午前11時50分

韓国岳(画面右奥)に冠雪が見える。
霧島山と韓国岳-310790.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS PLフィルター使用

午後4時頃にはすっかり雪は溶けて見えなくなっていた。

朝から庭木の剪定を行った。樹種はクヌギ、コナラ、トキワマンサク、クワ、イヌザンショウ。
いづれの木も屋根より高くならないように、毎冬剪定している。
クヌギ、コナラの剪定枝はできるだけ虫の姿やしわざをチェックしておいたが、量が多いこともあって全部を丁寧に見ている時間が無かった。

クヌギの剪定枝を手に取れば、枯れ葉の陰にミナミトゲヘリカメムシ、がいた。
昨日のアズキヘリカメムシと同様、綺麗な体をしている。

ミナミトゲヘリカメムシ-3311268.jpg

ミナミトゲヘリカメムシ-3311266.jpg

ミナミトゲヘリカメムシ-3311273.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8


posted by やまかます at 21:10| カメムシ

2021年12月30日

アオキの葉に、しわざ

三股町

ハナミョウガのすぐ隣にあったアオキ幼木の葉が、屋根型(山折り)に変形していた。
アオキ-3301254.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

これはクロセセリ幼虫のしわざで、きっと蛹部屋が潜んでいるはず。
そっと裏返してみれば、やはり。

クロセセリ蛹-3301255.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

数本の糸の張力で葉っぱが屋根型に変形し、蛹の体の受け皿になっている。
(蛹の頭は写真右下向き)
このような蛹部屋が他にもハナミョウガ本家の葉っぱでもいくつか見つかったが、真新しい糸痕だけが残って蛹の姿はどれにもなかった。おそらくは、ケモノか鳥などに捕食されたのではないだろうか?

葉っぱ屋根型のしわざは、稀にリンゴドクガの繭部屋のこともある。

昨年までハナミョウガが多かったこの場所は、今秋のスギ伐採により、ほとんどが壊滅してしまった。
残ったハナミョウガを探し歩き藪漕ぎしていたら、いつの間にか右手袋にヒゲナガサシガメ幼虫が乗っかっていた(写真無し)。


落ち葉に埋もれるように転がっていたクヌギ朽木の裏側を見てみれば、
アズキヘリカメムシが越冬中だった。
傷一つない新鮮な姿をしている。
和名のごとく大豆や小豆の害虫らしいが、実際に加害している現場を見たことがない。
遭遇頻度は少ないカメムシだと感じている。
アズキヘリカメムシ-3301242.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

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posted by やまかます at 20:51| しわざ

2021年12月29日

落ち葉の下の虫

三股町

庭の落ち葉かきを行った。
家庭菜園の堆肥用なので、一定量あればいい。膨大な落ち葉は集め出したらキリが無い。

落ち葉の下に潜り込んでいたのは、スジアオゴミムシ(画面左)とクビボソゴミムシだった。オカダンゴムシの姿も見える。
気温が低かったので明るみに晒されてもじっと動かない。
ゴミムシ二種-3291181.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

ネズミモチの葉裏には、セモンジガサハムシが並んでいた。
今年の5月に庭のサクラで産卵し幼虫が育っていた。

セモンジンガサハムシ-3291215.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

今日は珍しく来客があり、自宅林や町内の上米公園を案内した。
最初は少し小雨がパラついたりしたが、すぐに止んでくれて、短い時間だったけれど目的の虫の観察ができた。

上米公園では車を停めたすぐ近くのイチイガシ葉裏に、アオヒゲナガトビケラ属の一種がいた。
こんな時期にも成虫がいることを初めて知った。
大きな食痕のしわざも気になるが、しわざのヌシは蛾類幼虫だろうか。
アオヒゲナガトビケラ属-3291226.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 23:37| コウチュウ

2021年12月28日

動くサツマヒメカマキリ越冬幼虫

三股町

イチイガシとその樹下で、これまでに見つけたサツマヒメカマキリ越冬幼虫は8頭。
今日、ふたたび探してみると見つかったのは、5頭だった。他の幼虫はどこかへ移動したか、あるいは鳥にでも食べられたか。
今年の1月に、ジョウビタキ♂が幼虫を捕食するのを観察できたが、不用意に動いたりしたらまさにアウトだ。

幼虫が身を寄せる場所は枯れ葉や枯れくず、葉の萎れた部分とかで隠蔽効果はきわめて高い。
サツマ-280775.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

上写真を別アングルから見てみた。上写真では見事に背景に溶け込んでおり見る角度によっては発見が困難なことも多い。
じっと伏せているようでも、人が近づくと顔を向けてきたり、縮めていた前脚を伸ばしたりして反応することもある。
サツマ-280778.jpg


こちらは枝にピッタリ張り付いている。
サツマ-280772.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

よほど気温が低い場合を除いて、幼虫はけっこう動いている。
動くと腹も減るだろうから何かしらつまんでいるはずだ。その現場を是非見てみたいと思う。

自宅林を歩いていたら小鳥たちの張り詰めた鳴き声がした。
すぐに頭上を見上げてみると、オオタカの姿があった。

オオタカ-220224.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

昨日、タヌキため糞のすぐ近くにドバトの羽毛がたくさん散らばっていたが、おそらくオオタカのしわざだろう。
以前同じ場所でキジバトの羽毛が散らばっていたこともある。

午後5時47分、日没後の霧島山

霧島山-280787.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

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posted by やまかます at 20:09| カマキリ

2021年12月27日

サツマヒメカマキリ、越冬場所のツボ!?

三股町

昨日、サツマヒメカマキリ越冬幼虫の4頭目を見つけたのは自宅林のイチイガシの樹下だった。

今日は飼育観察していた3頭を戻すことにした。
越冬中でも捕食するかどうかを見たかったのだが、アブラムシなど餌になりそうな小さな虫をケースに入れてみたけれど、3頭とも全く食べなかった。水はたまに飲んでいた。
越冬中、実際に捕食しないのかどうかはやはり野外で経過観察するしかないと思う。

3頭を戻す前に、他にもいるのではないかともう一度調べて見た。

まず昨日、棒杭にいた幼虫は今朝も同じ場所に留まっていた。というか、強烈な寒さで動けないのだろう。

これが改めて、4頭目。
サツマヒメカマキリ4-3271106.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

で、イチイガシの梢を見上げてまもなく、すぐに、5頭目が見つかった。

サツマヒメカマキリ5-3271111.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

これはいけるかも、と自信がついたところで、6頭目。

サツマヒメカマキリ6-3271118.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

ならばもっといるでしょう、、、、で、7頭目。

サツマヒメカマキリ7-3271127.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

いやいや、それならまだいていいでしょう、、、、で、8頭目!

サツマヒメカマキリ8-3271135.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

8頭で打ち止め。 目が届く範囲はしっかり見たはずだ。
それにしても、同じイチイガシで8頭とは!!

例年、一冬に1頭でも会えればラッキーなどと思っていたが、もしかしたら探し方が足りなかっただけだろうか?
いや、サツマヒメカマキリ越冬幼虫探しの難しさは、彼らが頻繁に移動することにもある。
それと前にも書いたが、振動やこちらの動きに敏感で地面に飛び降りて姿をくらますこともある。

今日、見つけた梢は以前にもかなりしつこく見てはいる。
おそらく、昨日からの冷たい強風が吹き荒れたことなどで、梢の別の場所から移動してきたのではないだろうか。
いづれ幼虫たちは散ってしまい、姿を見失う可能性は大きいと思う。

サツマヒメカマキリ-3271156.jpg


自宅林のイチイガシは下写真画面の右端にある。奥には池が見えている。
自宅林の南側林縁にあり、農道は谷津田をぐるっと周回しておりかつては犬の散歩コースの一つだった。

サツマヒメカマキリ-3271163.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

都城市 早水公園

先日から毎回出会うようになった、モズのオス。
今日も虫やミミズを地面で捕らえて食べていた。どんなに寒くても、獲物探しをサボるわけにはいかない。

モズ-270157.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

今月初めに見つけたオオキンカメムシのメスは、ツバキの葉裏で単独越冬中。
生まれ故郷は一体どこなんだろう?

オオキンカメムシ-270132.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

posted by やまかます at 20:46| カマキリ

2021年12月26日

サツマヒメカマキリ幼虫、四度

三股町

冷たい北風が吹き荒れ、九州各地でも雪が降ったようだが、宮崎は青空が広がった。
高千穂岳(写真)の奥、韓国岳はずっと雲に隠れていて気温はマイナス1度まで下がったようだ。

高千穂岳-260057.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

自宅林下の池の縁に生えているアオモジを眺めていたら、フラッとルリビタキのオスが現れた。
ルリビタキ♂-260044.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

しばらく私の姿に警戒している様子だったが、すかさずハゼノキの実を啄むと一瞬にして薄暗い杉林の中へ飛び去った。
谷津田を一巡してからまた現れるかなと待っていたら、、、、、、、、

別の生きものが目の前の棒杭にいた!

サツマヒメカマキリ越冬幼虫のシルエットはすぐにわかる。迷うことなくカメラを構えて近づいた。

サツマヒメカマキリ-260060.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

サツマヒメカマキリ-3261101.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350



サツマヒメカマキリ-3261081.jpg
  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

棒杭は池の周りに巡らした安全ロープの支えで、そして越冬幼虫がいた棒杭は、今月初めにも幼虫を見つけたイチイガシからすぐの樹下に立っている。

同じイチイガシで見つけたサツマメヒメカマキリ幼虫は、今日で4頭目になる。
じつは以前、見つけた3頭は回収して飼育観察中。そろそろ元の場所に戻そうかと考えていたところだった。

posted by やまかます at 17:52| カマキリ

2021年12月25日

サラサリンガのしわざ

三股町

谷津田に降りて池に出ると、向かい側の斜面に黄葉が賑やかだった。

数年前に伐採されたスギ林の跡地で、伐採後、植林は行われず笹藪になっている。
アオモジ-250002.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

よく見ると、クスノキ科のアオモジ だった。
黒い実がたくさん。実はレモンの香りがするらしい。
アオモジ-250011.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

アオモジを見上げながら歩いていると、道沿いのアラカシに目立つ「しわざ」を発見。

サラサリンガの幼虫巣(左端、葉表面の白いかたまり)と幼虫たちが残した食痕(茶色)である。

サラサリンガ-3251062.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

巣は糸の天幕でできており、中には幼虫の群れが休んでいる。食事の時にはゾロゾロと外に出て外食をする。
葉裏から舐めとるように食べて葉の表皮を薄く残すため網目状になる。

天幕巣が風で吹き飛ばされたりしないよう、葉柄には糸がびっしり固く巻き付けてある。

サラサリンガ-3251058.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

農道の地面にはベニシジミのメスがいた。
かなり新鮮な姿なので羽化は今月のことだろう。

ベニシジミ-250037.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

翅が擦れたオスも現れて求愛していたが、メスはすぐに飛び去ってしまった。
吸蜜源になる花は近いところでは、ナズナとホトケノザ、くらいしか見当たらない。

自宅林の斜面。
観察路の落ち葉かきはまだ行っていない。
ベニシジミ-3251020.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 21:53| しわざ

2021年12月24日

繭の中は快適空間〜ギンシャチホコ

三股町

先日、コナラの幹で見つけたギンシャチホコ繭の内壁はこうなっている。

ギンシャチホコ繭-2248508.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX D300(深度合成)

油紙のような艶々で、これなら蛹の体をやんわり抱いてくれるだろう。
糸と糸の間に何かしら防水加工がされているようだ。

蛹は前回にも載せたように繭の天井(幹への接着面とは逆)側に腹部をむけている。
ギンシャチホコ繭-2248572.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX D300(深度合成)

去年の12月に見つけた繭は、ヤブニッケイの幹に張り付いていた。
すぐ隣にクリがあるので幼虫はクリで育ったのだと思う。
蛹には小さいけれど、尖った槍のようなツノがある。羽化時、繭壁の脱出口を開ける道具になるのではないだろうか。

今日は朝から雨模様となり、一日中、デスクワーク。
所用で昼前、街中に出ると小学生や中学生の子供たちが下校している姿があり、そうかもう冬休みかと気づいた。

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posted by やまかます at 20:07|

2021年12月23日

お客は夜だけ? 樹液レストラン

三股町

昨日に引き続き、霧の朝。
霧島山は霞んでほとんど見えない。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

コナラ樹液はまだ出ていて発酵臭も漂っているけれど、昨日からパッタリ、オオスズメバチは来なくなった。このところ忙しく、夜の観察はその余裕がないので、フクラスズメ以外にどんな蛾たちが来ているかまだ確認できていない。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

都城市 早水公園

一昨日にも撮影したモズ♂。
今日も様々な虫やクモを、次々と見つけては啄んでいた。気温が少し高めなので活動する虫も多いようだ。
写真は何やら獲物を見つけて、ソレ!と構えたところ。このあと路面に飛び降りて小さな獲物を一瞬にして丸呑みした。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

はるか上空では、カラストビにちょっかいを出していた。
よく見かける光景だが、体は小さいのにカラスは気が強いのか、かなりしつこい。

とり-230294.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

posted by やまかます at 22:02| しわざ

2021年12月22日

気温上がって、蚊柱 立つ

三股町

朝一番、窓を開けると外には霧が立ち込めていた。
エノキ-3220950.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

日中の気温は上がり、まだ咲き残っているツワブキの花には、キタテハ、タテハモドキ、ウラナミシジミ、ヤクシマルリシジミ、ムラサキシジミ♀、そしてセイヨウミツバチの姿まであった。

正午過ぎ、玄関を出たところに、オオカマキリのメスがいてびっくり。
動きは緩慢だがしかし、どこで寒さを凌いでたのだろう。
オオカマキリ-3220972.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

池の近くでは、大きな蚊柱が立っていた。ユスリカ類の集団飛翔だ。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 

昨夜、室内に保護していたナガサキアゲハ前蛹が無事に蛹化した。
気温が低いと成長速度がずいぶんと遅くなり、前蛹期間も夏の時期の数倍の日数になった。
蛹は屋外に放置するけれど、せめて網で囲っておこうかとは思う。
ナガサキアゲハ蛹-3220984.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8


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posted by やまかます at 22:25| アブ・ハエ

2021年12月21日

くずかきとモズ

都城市 早水公園

公園の通路では落ち葉かき作業が連日、行われている。

エンジンブロアーの騒音は不快だが仕方がないだろう。携わっている方々は皆高齢で、しかも作業範囲は広い。
大量の落ち葉は大きなビニール袋に詰めては軽トラで運ばれて行く。

エンジン音も遠ざかり、一連の作業が終わった頃合いに通路の方へ行ってみた。
きっとモズが来ているはずだ。

すると、やはり!

モズ♂-210177.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

落ち葉の下などに潜んでいた虫などが、右往左往しているに違いない。
それがモズのお目当てだ。

さっそく、タイワンクツワムシ♀やミナミアオカメムシなどを次々と啄んでいた。
モズにとってカメムシの臭いは全く問題ない。
まあ、私などのようにあの香りが好きだという人間も少ないながらいることはいる。
モズ♂-210137.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
まだ若いオスだろうか、色艶の良い綺麗な羽毛を纏っている。

万葉植物園ならではの止まり場。
モズ♂-210208.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS


posted by やまかます at 20:03| とり

2021年12月20日

ナガサキアゲハ、長い前蛹期

三股町

午前7時36分 月と霧島山

月と霧島山-202429.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

午前10時半
庭の上空をオオスズメバチが悠然と飛んでいた。その行き先にはサザンカが咲いている。

コナラ樹液に午前中はいなかったが、午後3時25分には1頭のオオスズメバチが来ていた。
よく見ると体には黄色い花粉がついている。おそらくサンザンカかチャの花を訪れていたのだろう。
オオスズメバチ-202474.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

先月、庭のユズで動けなくなっていたナガサキアゲハ終齢幼虫。室内に保護したあとゆっくり成長して先週の半ばにようやく前蛹となった。室内とは言え夜間から早朝は気温が低いため、蛹化が遅れているようだ。
ナガサキアゲハ前蛹-2207929.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

午後4時34分
年末には枝打ち作業を予定している、台場クヌギ
日没とクヌギ-2207933.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
posted by やまかます at 19:17| チョウ

2021年12月19日

ギンシャチホコ、繭の運命

三股町

雲の流れが速く、どんより曇っていたかと思えば一瞬にして青空が広がったり、の繰り返しだったが、
気温はかなり低め。日が高くなっても畑の霜柱がしばらくは残っていた。

画面右端クヌギの樹上ではカワラヒワの群れが羽を休めている。
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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

草もみじの、ワレモコウ
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

クマイチゴ(落葉低木)
クマイチゴ-192373.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

庭のクヌギの根元近くに、ギンシャチホコの繭があった。
繭はおそらく、今夏、7月に紡がれたものではないだろうか。

このクヌギでは7齢まで成長過程を継続観察していたのだが、かなり成熟した段階で姿を見失っていた。

ギンシャチホコ繭中-3190909.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro 

繭上部には羽化の際に突き破った脱出口が空いていたので、無事に成虫となって旅立ったようだ。
繭糸には樹皮が細かく掻き取られて練り込まれたようになっているので、樹皮にそっくりで隠蔽効果は抜群。
しかも繭壁は多重構造で堅牢にできており、海辺の岩牡蠣のように樹肌にガッチリ張り付いている。
ギンシャチホコ繭中-3190926.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

先日、コナラの幹で見つけた繭2個を開けてみると、
一つには蛹が(画面右)、一つには寄生バチの繭が入っていた。
同じコナラの幹に上下に並んでいたもので、外見からしても同時期に営繭したものだろう。
ギンシャチホコ繭中-2197920.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX DE300

ギンシャチホコは年2化で蛹越冬。
クヌギで見つけた繭は第2化、そしてコナラで見つかった2個は第1化だろう。

posted by やまかます at 17:19|

2021年12月18日

コウモリガのしわざ

三股町

午前7時23分
昨日からの寒波到来で、霧島山の韓国岳山頂付近(画面右奥)に雪が積もっていた。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

谷津田に生える、ヨシ

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO


クヌギに残った、コウモリガ幼虫巣パッドと羽化殻。
成虫が無事に旅立った証である。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

風は冷たいけれど陽射しがあって日中の気温はそこそこ上がった。
モンキチョウが地面低くを元気に舞い、ベニシジミは路上で日光浴。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

朝早くはさすがに姿を見せないが、昼前頃には樹液に来ていた、オオスズメバチ
ただし、このところは1頭きりとなった。

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樹液にはオオクロバエも来ていた。
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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R


〜ザハトラーデスク〜

家の北端になる仕事部屋は陽射しのある日中でもかなり寒い。
わざわざ暖房を入れるのも無駄に思えて、この時期は南端のリビングでデスクワークを行うことが多い。
ここなら日中の暖房は必要ないので助かる。

今季も臨時のデスクを組んでみた。
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天板を支えているのは、ザハトラーの雲台と三脚(国産特注品)。
昔ビデオの仕事で使っていたものだが、今は出番が無い。
出窓の外にはカラスザンショウの種子を啄むカワラヒワやヒヨドリなど野鳥の姿がよく見える。



posted by やまかます at 18:31| しわざ

2021年12月17日

寒風にもめげず、オオスズメバチ

三股町

午前6時15分、リビングの室温は13℃あった。これなら暖房も要らない。
それではと、午前8時半にコナラ樹液を覗いてみれば、オオスズメバチのワーカーが1頭来ていた。
腹部をキュンキュンと収縮させて樹液を吸い上げている様子。

ところが正午前頃から冷たい北風がしだいに強まり、急に気温が下がり始めた。
どんより曇っていて窓の外は寒々としている。普段昼間は使っていない暖房を入れたほど。
午後4時半、もう一度コナラ樹液を見に降りてみるとハチの姿は無かった。

「こんなに寒いんじゃあ、無理だよな」と戻りかけたとき、
ブイ〜んとオオスズメバチが飛来し、目の前の枝にぶつかって地面に墜落した。
「ホラ、言わんこっちゃない」
けれどオオスズメバチは落ち葉の上で平然と触角を拭ったりし、そのうち徐に飛び立ち、樹液に無事着地。
しっかり樹液回収作業を始めた。
オオスズメバチ-172152.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

飛び去るまで見届けるつもりが、こちらが寒くて根負け。
「スズメバチにこれほどの耐寒能力があるとは!?」と呟きながら退散。
きっと山の方では雪がチラついているに違いない。

ふと窓から庭を見れば、クヌギの枝にクリオオアブラムシのコロニーと卵塊が見えた。産卵を終えてまだ日が浅いようだ。
クリオオアブラムシ-172175.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R

クリオオアブラムシの母虫はこのまま死んでしまうが、卵で越冬して翌年クヌギの芽吹く頃には一斉に孵化する。
びっしりと産みつけられた卵は、シジュウカラやエナガなど野鳥たちの貴重なタンパク源にもなる。
posted by やまかます at 19:48| ハチ・アリ

2021年12月16日

けもの道と越冬蝶

三股町

自宅林の観察路の真ん中に、タヌキのため糞があった。

近辺の林や路上では時折見かけていたが、うちの敷地内では初めてのこと。
タヌキ溜め糞-3140317.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350 

ため糞から左右に、観察路を横断してうっすらと、しかしはっきりとけもの道が続いている。
4年前の2017年、そのけもの道で撮影したタヌキ
撮影日時は、12月21日、午後9時49分
タヌキ-1427.jpg
 EOS Kiss X6i EF15mm  430EXU :2灯 B3000S(赤外線センサー使用)
タヌキは昼間に姿を見ることはほとんどなく、夜間に活動している。

ため糞からけもの道を辿って池のほうへ降りて行くと、シロダモの葉裏にウラギンシジミの姿が、ちょうど目線の高さにあった。性別はわからない。
ウラギンシジミ-162107.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

そのすぐ近く、観察路の反対側にあるシロダモの葉上には、ムラサキツバメが2頭いた。
ここは2年前から越冬場所となっていることがわかり、昨年も多い時では11頭が集まっていた
ムラサキツバメ-162109.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R

今朝もコナラ樹液にはオオスズメバチが4頭来ていた。気温は低いのに樹液を啜っている動きまで見える。
午後になって雨が降り出した頃に様子を見てみると、どの個体もじっとしたまま動かない。枝先で触れてみるとポロリと地面に落ちた。脚をもがき、盛んに毒針を出し入れはしているが、飛翔する元気は無い。
流石にそろそろ活動の限界ではないだろうか?

posted by やまかます at 19:52| チョウ

2021年12月15日

タチバナに蛹あり 〜 Citrus tachibana & Papilio memnon 〜

三股町

昼過ぎ、庭を歩いていると足下からコバネイナゴが跳ねた。数歩進むとまた2頭目が。

そう言えば、今朝、午前7時45分頃、モズのメスがイナゴを食べていた。
捕まえるところは見ていないし真っ黒に変色していたので、ハヤニエだったかも知れない。
冷え込んだ朝ではイナゴも草陰に潜んでいたことだろう。

1215-152093.jpg

1215-152102.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

果実は酸っぱくて食べれないミカン科のタチバナだが、鳥たちは結構、これを啄んでいる。
アゲハの越冬蛹でもないかと探していたら、ナガサキアゲハの蛹が幹についていた。

ナガサキアゲハ蛹-3140348.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

高校生の頃、このナガサキアゲハ越冬蛹に憧れて随分と探したものだが(愛媛県松山市)、一度も見つけることができなかった。
ナガサキアゲハ蛹-3080035.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350×2

カワセミに出会えたのは久しぶりのこと。
落ち着いている様子だったので、ペレットの吐き出しを期待して狙ってみたが、その気配は何度かあるものの結局やらずじまい。狙っている間はカメラを構えたまま不動の姿勢のままだからこれはかなりキツい。一脚を持ってこなかったのを後悔した。
しばらく動く気配もなかったので、2倍テレコンを付けて撮影した。
カワセミ-3140819.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS MC-20

〜ストロボの使い方〜

今日のナガサキアゲハ越冬蛹の2枚目の写真は、8ミリ広角端で撮影。
カメラのアクセサリーシューに取り付けたGODOX TT350をメイン発光とし、左手に持った同型ストロボを画面左からスレーブ発光させている。スレーブ発光は左奥に並ぶ幹に照射。カメラに取り付けた1灯だけでは、左奥の幹までは光が回らないからだ。ストロボと被写体の距離が近いので、ストロボの発光部には2台とも自作のディフューザーを被せてある。
蛹に当てているストロボ光はもっと弱めにしたいのだが、そうすると蛹が幹肌に溶け込んで、何が写っているのか分かりにくい。光量を弱めにした写真もあるがここは迷うところ。

ちなみに、GODOX TT350には光センサーでのスレーブ発光モードもあるけれど(マルチ発光モードやら機能てんこ盛り)、日中屋外ではどんな日陰であっても全く機能しない。夜間か狭い室内でしか使えない。
このストロボの多灯発光は無線モードで使うのが安心で確実。
posted by やまかます at 20:54| チョウ

2021年12月14日

「の」の字型イモムシ

三股町

近所の公民館の植栽にはサネカズラ(ビナンカズラ)の蔓が茂っていて、赤い果実が見頃となった。

サネカズラ-2147882.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

高所に垂れた果実を見上げていたら知り合いの方が通り掛かって、

「あれ?こんな高いところにあったんだね。気付かなかったわ。綺麗ね」

「花も綺麗ですよね」と応えた私だが、
花の時期は例年見落としているので、来年こそはしっかり見ておきたい。

先日、シジュウカラがクヌギの梢でヤマトカギバ幼虫を啄んでいた。

折り重ねた葉の隙間から器用に引っ張り出していた。虫にしてみればいくら身を隠しても安全とは言えないわけだ。
蛹越冬のはずだが、まだ幼虫がいることをシジュウカラから教わったので、
気にかけていたら仕事部屋のすぐ脇にあるイチイガシの葉上にチョコンといた。
近くの葉には食痕があった。

まずは自然光のみで撮影。
ちょうど朝陽が低く射していて、日向と日陰のコントラストがキツい。
ヤマトカギバ幼虫-3140344.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

上写真でもかまわないけど、ストロボ光を少し加えて、画面左の影を明るめにおこしてみた。
ツインマクロフラッシュの左側発光部だけを弱めに照射。葉表面の白いテカりを抑えることができた。
ヤマトカギバ幼虫-3140345.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8+自作ディフューザー


〜ストロボ機材について〜

ツインマクロストロボがない場合は、カメラからストロボを離して任意の位置から照射する。
最近は無線コントロールで遠隔発光できるストロボシステムが色々選べるので便利になった。

私はGODOXのストロボTT350と、コントローラー(フラッシュトリガー)のXPro Oを主に使っているが、ケーブルもなく取り回しがいいのだけど、コントローラの電源管理(単三2本)も必要なのが欠点と言えば欠点。
キャノンの新しいミラーレスカメラシステムでは、このコントローラの電源もカメラボディから供給される方式になってしかもかなり小型化している。そういう時代になったかと感心するのだが、キャノンの新しいミラーレスカメラは結構なお値段。
電源がストロボ本体1箇所で済むツインマクロフラッシュは手軽さはあるけれど、ケーブルが邪魔と言えば邪魔、、、、、まあ、それぞれの機材には一長一短がある。現場の状況などにより使い分けている。


posted by やまかます at 19:48|

2021年12月13日

羊羹卵

三股町

例年、自宅林でのクヌギカメムシの産卵数は少ない、と先日書いたけれど、
今朝のことケヤキの幹を舐めるように見ていたら、そこに卵塊が一つあった。

「え!?こんなとこに」

クヌギカメムシ-2137754.jpg
 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8(深度合成)

ならば本命のクヌギにないはずは無い、と近くのクヌギに駆け寄ってみれば、ほぼ目線の高さですぐに卵塊が見つかった。
2本目のクヌギにもあった。いつの間にか(ここ数日間だろう)産卵を済ませていたようだ。
これは不覚だった。
それにしてもクヌギカメムシの姿を見かけないなあと思いきや、これまた意外な場所でオスを見つけた。

クヌギカメムシ-3130291.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

庭の数カ所に巣がある、クロナガアリ
どの巣でもワーカーが盛んに活動していて、草本植物の種子をせっせと持ち帰っている。
キンエノコログサの種子を吟味している、クロナガアリのワーカー。
大事そうに抱きかかえていたが、しばらくしてポイッと捨ててしまった。何が気に入らなかったのだろう?

クロナガアリ-2137617.jpg
 OM-D E-M1 MarkU ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8 マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 19:37| カメムシ

2021年12月12日

ハラビロカマキリ、緑色型と褐色型

三股町

午前7時39分

庭の台場クヌギはだいぶ葉が落ちた。

クヌギ-3120133.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

今日は北風が時折強くて、落ち葉が盛大に舞っていた。

午後4時17分
同じ台場クヌギ。
クヌギ日暮れ-3120190.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

天気情報によれば、今日までは温かく、明日からグンと冷え込むようだ。
今のうちとばかりか、オオスズメバチのワーカー達が今日もコナラ樹液と巣を往復していた。
先日、ハヤシクロヤマアリが来ていた樹液の方も賑やかだった。

わかってはいてもつい味見をしてみる。アリの姿を見ていると、昔食べた金平糖の味と食感が蘇る。もちろん、ほぼ無味である。
樹液とアリ-111491.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

昨日にも台場クヌギで褐色型のハラビロカマキリ♀を見たのだけど、今日もまた別のクヌギにいた。距離からして昨日とは別個体だろう。
ハラビロ褐色型-3120177.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8

褐色型を撮影しているうち、樹の反対側に緑色型もいたことに気付いた。
両雌ともお腹はさして大きくない。これから腹を肥やして産卵に漕ぎ着けることは難しいのではないだろうか。
ハラビロ緑色型-3120183.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO マクロフラッシュ STF-8
posted by やまかます at 21:00| カマキリ

2021年12月11日

刺さない、刺せない、オオスズメバチ

三股町

霧の濃い朝だった。

午前8時半

網を張っているジョロウグモはもう数えるほどに少なくなった。
その網はどれも、グズグズになっている。
水滴-2117342.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
水滴-2117353.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昨夜、コナラ樹液にはオオスズメバチ3頭が居残っていて、そのうちの1頭は、オスだった。

そこで手掴みで捕獲、、、、、と言いたいところだが、以前見間違いをした苦い経験もあり、慎重に捕虫網で採取して、スタジオで撮影してみた。

オスに毒針は無いが、それでも人が近寄ったりするとお尻をグイッと向けて、メス同様に「刺すわよ!!」というポーズをとる。姿はメスとそっくりなのだから、知ってはいても思わず身を引いてしまう。
オスの威嚇はあくまでも疑似行動に過ぎないけれど、こんな仕草をとるオスを見ていると、人の社会でも何だか似たような光景を思い浮かべそうだ。

樹液とアリ-111465.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOXDE300+GODOX TT350

オスの特徴は、メスに比べて、触角がより長いこと、複眼の頭部に占める面積が大きいこと、腹部末端が尖ってないこと、、、などなど、細かく観察すればいくつか区別点がある。それらを素早く総合的に判断できれば、雌雄判別は難しくは無い、はず。
さて、写真のオスは新女王と交尾を済ませることができたのだろうか?そこが肝心なことなんだけど。
オスの使命はそれだけのようだし。
posted by やまかます at 21:15| ハチ・アリ

2021年12月10日

コゲラの死

三股町

コナラの樹液に、ハヤシクロヤマアリが来ていた。こんな時期でも活動しているとは驚く。
樹液はまるで砂糖菓子のように固まっている。

ハヤシクロヤマアリ-3100108.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

お隣のコナラ樹液にはオオスズメバチが連日来ているが、今日は2頭のみだった。
さすがに活動できるワーカーが減っているのではないだろうか。

午後1時半

仕事部屋のすぐ外庭に、コゲラが死んで転がっていた。

どうやら浴室のガラス窓にぶつかったようだ。嘴に出血が見られる。
頭部に赤い羽毛が混じっていたので、オスだろう。
午前中は見ていないので、正午前〜昼過ぎ頃に激突したようだ。

バードストライク-3100096.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

昨日、コゲラのドラミングを聴いたばかりだが、そのオスなのかどうかはわからない。

先月の19日にモンキチョウの産卵を見た。卵が産み付けられた株はまだ小さいカラスノエンドウだったが、その後、あちこちで大きく育った株が増えていることに気付いた。

カラスノエンドウ-3100112.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

カラスノエンドウは寒さには強いようで、そして春にはすぐ伸びるよう冬の間に葉を茂らせるようだ。
しかも、そこにはすでにアブラムシ類のコロニーも増えつつある。
posted by やまかます at 19:22| とり

2021年12月09日

秋のキリガだけど、、、

三股町

一昨日の夜、仕事部屋の外灯に飛来した、ウスキトガリキリガ
例年、11月中ば〜末頃に見かけるキリガだが、まだ活動しているようだ。

ウスキトガリキリガ-081242.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

夜の樹液に来るようだが、まだ見たことがない。
口吻を時折、忙しく振り回していた。夜の活動しているところを是非見てみたい。
ウスキトガリキリガ-081381.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 深度合成

午後4時

洗濯物を取り込んでいると、林からコゲラのドラミングの音が聞こえてきた。すぐ近くのアカメガシワで朽ちた太い枝を突いている姿もすぐにわかった。急いでレコーダーを準備して、そっと近くに忍び寄り録音してみた。
時々、ヒヨドリの囀りも加わり、しばらくして下の池からカワセミの囀りも入ってきた。
結構、長いことドラミングは続いた。

写真はコナラで採餌中。
コゲラ-2097243.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

オオスズメバチが来ているコナラの樹液は今日もどっぷりと出ているが、
よく見るとどうやらシロスジカミキリの産卵痕のようにも見える。
写真は午前10時半に撮影。
樹液コナラ-2097151.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ウスキトガリキリガなどが来ていないか、夜の樹液も観ているが来ているのはフクラスズメのみ。
フクラスズメは毎夜、4頭前後はいる。
そして今夜は、オオスズメバチが6頭も残っていた。残っているというより、巣に帰れなくなったのではないだろうか。
皆じっと佇んでいる。
フクラスズメが夜間普通に活動しているところを見ると、昼間に何らかの弾みでモズに出くわすこともあり得るのだろう。
posted by やまかます at 20:31|

2021年12月08日

ツバキに集う、虫たち

三股町

午前8時半

自宅林のエノキ
エノキの朝-071201.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

頭上から、パチ、パチ、パチ、と美味しそうな音がする。
エノキの梢で、イカルの群れが果実を啄む音だ。

イカル-2086784.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS MC-20

都城市 早水公園

こちらの公園でも、エノキの梢からイカルのパチパチ音がずっと降り注いでいた。
エノキ果実の食用部分はほんの薄皮程度だから、数をこなさないと腹も満たないのだろう。

公園のほぼ中央にあるツバキで、ウラギンシジミ♂が日光浴をしていた。

ウラギンシジミ-081429.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

同じツバキで、ヤクシマルリシジミ♂が陣取っていて、メスを見つけると執拗に追飛していた。
クルクル、目まぐるしい卍どもえ飛翔がしばらくは続く。
ウラギンシジミが飛び立つと、これにもすぐさま食らいつくように追いかけていた。

ヤクルリ-2087149.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ツバキのすぐ手前の地面を舐めるように舞っていたのは、ヤマトシジミ♂。
カシワの落ち葉にて日光浴。
忙しく飛び続けていて、舞い降りてもこうして翅を拡げてくれることはほとんどなかった。

ヤマトシジミ-2086839.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

同じツバキの高所の葉蔭に、オオキンカメムシ♀がいることに気付いたのはしばらく経ってからのこと。
ラメパウダーを塗したような派手な色彩をしている。

「え!?そこにいたの!」

オオキンカメムシ-2086844.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350

仲間が他にいないかと探し、少し間を空けてから見上げると、口吻を葉裏に突き立てていた。
おそらく吸汁していたのだろう。
オオキンカメムシは初冬10月上旬頃から越冬場所へと移動を行うが、その移動先はかなりの遠方までになる。
以前、東京都の清瀬市でも本種を見つけたことがあるが、繁殖地とは距離を隔てた場所でも移動途中に立ち寄ることが多い。特に交尾を済ませたメスは、夏の頃に遠くへ移動する習性がオスより強いと言われている( 参照:長谷川仁(1987)『昆虫とつき合う本』誠文堂新光社 )。
ここ早水公園も、一時凌ぎの借宿のように思える。あるいは越冬地に行き逸れたか?
オオキンカメムシ-2086884.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS GODOX TT350

posted by やまかます at 20:10| カメムシ

2021年12月07日

腹ペコ、越冬蝶

三股町

オオスズメバチ達で連日賑わうコナラ樹液には、アカタテハも来ていた。
樹液を吸う時間も長い。
かなり新鮮な姿は、羽化してまだ日が浅いのだろう。

アカタテハ-2076720.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R

都城市 城山公園

正午前後、ムラサキツバメやムラサキシジミが日光浴している姿が多かった。

ムラサキツバメのメス。活動している個体のほとんどがメスで、オスは1頭見たのみ。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ムラサキシジミのメス。

ムラサキシジミ-2076463.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 
こちらは、オスかな。
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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 

ムラサキシジミもムラサキツバメも、サザンカの花に潜り込んで吸蜜する姿が目についた。
あまりの陽気にはしゃぎ過ぎて、お腹が減ったのか?
ムラサキツバメ-3075739.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

サザンカの花には、ニホンミツバチや、
ムラサキツバメ-3075793.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ホシホウジャクも、訪れていた。
ホシホウジャク-2076507.jpg
ホウジャク-2076577.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 
 
サザンカの植え込みのすぐ横の地面には、イシガケチョウもやって来た。
地面で吸水しているようだ。こちらも長いこと、繰り返し移動しては吸水していた。

イシガケチョウ-2076682.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 

三股町役場の広場ではソテツに絡むようにクロマダラソテツシジミのメスが2頭、飛んでいたが、
いづれも翅が擦れてかなり傷んでいた。
posted by やまかます at 19:44| チョウ

2021年12月06日

神社の虫詣

三股町

コナラ樹液の風下に立つと、プ〜んと発酵臭が漂ってくる。

昨日見つけた樹液酒場では今日も、オオスズメバチで賑わっていた。
オオスズメバチ-061161.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R

過去のブログ記事を調べてみると、2011年12月13日に、アラカシ樹液に来ているオオスズメバチの写真が載せてあった。場所は町内の上米公園。

庭のツワブキには、キタテハが多い時で11頭も来ていて、その騒がしい光景の中に、ポツンと小さなシジミチョウが混じっていた。
サツマシジミのオスだ。
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サツマシジミ-060420.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

夕方、町内の早馬神社にソテツの様子を見に行った。
クロマダラソテツシジミの繁殖している形跡は見当たらず。

アオスジアゲハ越冬蛹を探して社殿や物置の壁面を見ていると、
アカギカメムシがいた。このまま越冬できるのだろうか?
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

夕日を浴びていた、ツマジロエダシャク
本種の食樹はクスノキ。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

肝心のアオスジアゲハ蛹は、死骸だけだった。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

今期、どこに行っても多い、ヒメクダマキモドキ
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350
posted by やまかます at 19:19| レピ

2021年12月05日

ふしぎなハヤニエ、そして樹液レストランの賑わい

三股町

カサ、カサ、カサ、、、うちの林の奥から乾いた音が聞こえてくる。
地上で餌を漁る、シロハラがいるのだろう。

クヌギの大木を見上げると、6メートル以上も上を歩く、クヌギカメムシの姿があった。
確認できたのは僅かに2頭だが、例年、うちの林ではこんなものだ。
産卵も高所で行うようで、卵塊が目線の高さで見つかるのもせいぜい、1、2個である。

しかし、過去に一度だけ大発生と言えるほど多い年(2013年)があった。

卵塊は目線の高さから10メートル以上の高所まで、幹表面にびっしりと産まれてあった。
おかげで翌年の5月には、ずっと宿題であったクヌギカメムシの羽化シーンを易々と撮影することができた。
クヌギ-050263.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

モズのハヤニエを探しに、隣の果樹園にお邪魔したのは、午後3時頃。
ここのクリやカキ、ウメの梢には例年、ハヤニエがよく立つ。

さっそく見つかったのは、蛾のフクラスズメ、だった。
体は柔らかく、刺されてからさほど時間を経てないようだ。
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はやにえ-050273.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

しかし、夜行性のフクラスズメがなぜ、モズの目に止まったのだろうか?
昼間は物陰にじっと潜んでいるはずだ。何かアクシデントがあって、飛び出してしまったのだろうか?

「いや、待てよ!」

フクラスズメは稀に昼間の樹液に来ていることもある。樹液がどこかに出ているかもしれないと探してみた。

すると、コナラの根元に歩み寄ったところ、頭上からブ〜ンという重量感のある羽音がした。

「え!?今頃、オオスズメバチ!」

見上げると多数のオオスズメバチで(4箇所の樹液に合計10頭)、コナラは夏場の樹液レストランさながらの賑わい。
望遠レンズを持っていなかったのでできるだけ近づこうとしたら、さっそく1頭のワーカーが急降下してきて、
一撃を喰らってしまった。
不幸中の幸い、毒針をくらったのは持っていたカメラだった。攻撃性も夏場となんら衰えることがない。
すぐに望遠レンズを取りに戻ったのは言うまでもない。

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OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
オオスズメバチ-050299.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R

樹液をたっぷり吸い溜めたワーカーが、ゆったりと飛び去り、その帰巣する方角を目で追えば、
この夏、9月に蜂採りのHさんが狙っていた巣だろうと思えた。

うちのクヌギ樹液に来るワーカーにナイロンテープでマーキングをして、巣場所を探していたHさんだったが、
どうにもワーカーの足取りを追い切れず、巣探しを断念したのであった。
過去数年、Hさんの蜂採りに立ち会ってきたけれど、途中で挫折したのは今回で2回目。

posted by やまかます at 19:19| しわざ

2021年12月04日

サツマヒメカマキリ幼虫、みたび

三股町

うちの林で一番大きなカラスザンショウの幹表面に樹液が出ている。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

垂れて凝固した姿は松脂とそっくりだが、香りはほとんど無い。カチカチに固まった表面に粘り気は一切ない。
まるでプラスチックのようだ。
樹液が出ている箇所は、樹高8メートルほどずっと上まで間隔をあけて続いている。
カラスザンショウの材中にはおそらく昆虫など?が潜入しているのだろうけど、一体その正体は何だろう?

うちで一番大きなイチイガシで、先日、サツマヒメカマキリ幼虫を見つけたけれど、
まだ他にもいるような気がして、今日も梢を見上げてみた。
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OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

梢に引っ掛かっている枯れ葉があって、
「こんなのに潜んでいたりして、、」と、手に取ったその枯れ葉に、本当にチョコンと幼虫が止まっていた。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

例年、一冬に一頭を、それも偶然見つけている程度だ。もちろんいつもその近くをしつこく探してはみるが追加個体が見つかった試しはない。
それで、サツマヒメカマキリ越冬幼虫探しは難しい、と決めつけていた、、、半分は正しいと思う。

今日は2頭目を見つけることができたので、さらに梢を舐めるように見ていくと、またもや幼虫の姿が目に入った。
けれど幼虫なのかはハッキリせず自信がなく、梢を手前に引き寄せようとしたら、その振動に敏感に反応して幼虫は呆気なく、地面へと落下してしまった。

「しまった!!」

落ち葉が敷き詰められた地面ではいくら探しても無理。
こういうときは一旦諦めて、その場から離れて時間稼ぎをすべし。

しばらくしてから落ちた辺りを見下ろしてみれば、いました!!

すっかり安心して歩いている姿は、くっきりと大きく見える、とは驚きの発見。
見事な枯れ葉擬態も、動けばすぐにバレてしまうのだ。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

今日見つけた2頭の幼虫は翅芽がはっきりと見えているので、終齢なのだろう。
すると先日、見つけた幼虫も、大きさからして終齢だったと思われる。
posted by やまかます at 19:55| カマキリ

2021年12月03日

クヌギカメムシ詣

都城市 神柱公園

「神柱公園」は、JR日豊本線「都城駅」から徒歩10分程度の街中にある。

公園の中央には川が流れ、カワセミやアオサギ、そして季節によってはギンヤンマ、コオニヤンマなどの姿もよく見る。
クヌギの大木が数本あり、そこには毎冬、多数のクヌギカメムシが集まってくる。

昨日と今日の午前中、クヌギカメムシの様子を見に行ってみた。

写真中央の黄葉がクヌギ大木。 右には、エノキ。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

クヌギの樹幹を上がったり下がったりするオスは数頭いるものの、お腹の大きなメスは1頭を見たのみ。
交尾カップルも産卵メスも全く見当たらない。
卵塊は一つだけあったので、交尾や産卵のピークはこれからだろうと思う。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

例年、産卵ピーク終了期にはクヌギの根元には夥しいクヌギカメムシの死骸の山ができるけれど、
昨日、今日と見つかる死骸はどれもヒメクダマキモドキだった。
クヌギの根元周囲に散らばっていた死骸と弱って佇んでいた個体をザッと集めてみた。実際にはもっといたと思う。
とにかく公園の地面や樹幹に緑色のヒメクダマキモドキがやたらといるのである。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

クヌギ以外ではクスノキとナンキンハゼ(いづれも大木)の根元にも死骸が多く、コンクリート路面では通行人によって踏み潰された死骸も目立っていた。

一方、動きは鈍いもののクヌギの樹幹で産卵中のメスもいた。
最後の力を放り絞って、、という勝手な想像だが、なんだかとても大変そうに見えた(見えただけかも)。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

死骸や弱ってじっと佇んでいる個体は、おそらくはこのところの冷え込み、低温に晒されたせいではないだろうか?

ハクセキレイが弱ったヒメクダマキモドキを啄んで、何度も振り回して解体しながら飲み込んでいた。
鳥にとっては食べきれないほどの食料が目の前に転がっているわけだ。モズなどもきっと早贄に立てているに違いない。

ガードレールでじっと佇んでいた、オス。
そこへ芋虫が、、、、

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ハマキガ類の一種だろうか? 人工物の上に葉っぱらしきものを見つけて、
まさに漂流者が無人島を見つけた時のごとく、喜び勇んで這い上がろうとしたものの、
この後、邪険に脚で払われてしまった。

木陰でじっと私の様子を窺っていた、ネコ。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

地面にしゃがみ込んだり、木に寄りかかっては撮影している私は、「なんだか変なヤツ」だったかも知れない。
posted by やまかます at 18:25| カメムシ

2021年12月02日

サツマヒメカマキリ幼虫、ふたたび!

三股町

谷津田に降りながら、昨日のサツマヒメカマキリ幼虫のことが気になった。
ポロリと地面に落ちた後、どこへ行っただろう?
幼虫はそう遠くへは移動していないかもしれない。気温も低いし。

ちょうど落下した辺りに、昨日の強風で折れたであろう枯れ枝が転がっていた。

「おや?昨日はなかった枝。うん!?」

枝に目を落とすと、なんとそこにいたのであった。シルエットですぐにわかった。
サツマヒメ-2026336.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

さっそく、枝を慎重に拾い上げて体のアップを撮影できた。
やはり、亜終齢だ。翅芽はまだはっきりしていない。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

モンキチョウ数頭が、地面スレスレを飛んでいて、そのうち、スミレで吸蜜するオスがいた。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

イモカタバミの花でも。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

めっきり少なくなった、ベニシジミは、セイタカアワダチソウで。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

今日は都城市内の神柱公園に、毎年恒例の「クヌギカメムシ詣」に出向いた。
その仔細は明日に、、、、、。
posted by やまかます at 19:53| カマキリ

2021年12月01日

強風の中、カマキリ2種

三股町

雨は上がって陽射しが戻ったものの、冷たい北風が吹き荒れた。
そのせいか、庭のナツフジにいたコミスジ越冬幼虫は葉っぱごと落下してしまった。

先日、葉上に残っていたゴマダラチョウ幼虫の体色がわずかに茶褐色へと変わっていた。
4頭のうち茶褐色の幼虫2頭は地上へと降りたようで姿が消えていた。
落ち葉の下から緑色型が見つかることもあるので、茶褐色になってから降ると決まってはないようだが、落ち葉色になってから降るものが多いかとは思う。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

庭のネズミモチの梢に隠れるように潜んでいたのは、コカマキリ♀。
強風を避けるためでもあるだろう。
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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

樹下に寝そべって仰ぐ格好で撮影してみた。
ハラビロカマキリ-3015079.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350


うちの林で一番大きなイチイガシでは一昨年の2019年、サツマヒメカマキリ越冬幼虫を見つけたのだが、
ふとそのことを思い出して、ちょうど通りかかった際にふと梢を見上げれば、まさにその幼虫が今日もいた。
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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

あまりの偶然に驚いたが、今日の幼虫はまだ亜終齢なのか翅芽が無いように見える。
このあとポロリと落下してしまい見失ってアップを撮れなかったので、トリミングした写真がこちら↓。
タンキリマメ-2016307-2.jpg


イチイガシの近くで毎年、赤い果実をつける、タンキリマメ
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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro



posted by やまかます at 20:01| カマキリ