2021年10月31日

昆虫観察会、その2

延岡市立植物園

午前6時、昨夜から降り始めた雨はとっくに止んでいて、雲は多めながら青空も少し出てきた。
そう言えば、昨夜泊まったホテルの部屋は6階だったけど、就寝中ずっとマツムシの「チンチロリン♪」という
鳴き声が聴こえていた。
ホテルは川べりにあり、眼下の河岸には細長く草原が続いていたから、そこで鳴いていたのだろう。

午前9時半〜延岡市立植物園で予定通り、昆虫観察会を行うことができた。
主催は二日間とも『ととろ三人の会』。

ハゼノキの葉表にいたのは、クロモンカギバの中齢幼虫。
鳥の糞にそっくりな姿とポーズだ。
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植物園の遊歩道沿いにボロボロノキがあって、ここでは例年、ベニツチカメムシが繁殖している。
しかし、先月の下見でも群れは見つかっておらず、今日もやはり確認できなかった。
今年は何らかの理由で繁殖しなかったのだろうか?
昨日の愛宕山では、群れを見てもらったが、群れの数が写真の一群のみでここでも少なかった。
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10月30日撮影

観察会終了間際、池のそばにある大きなクヌギの幹で、
ヒメクダマキモドキのメスが産卵していた。
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延岡市立植物園-3312306.jpg

延岡市立植物園-3312301.jpg
延岡市立植物園

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

(ヒメクダマキモドキ写真のみ)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:42| 観察会

2021年10月30日

昆虫観察会、その1

延岡市

午後2時から、愛宕山の頂上付近で観察会を行った。

事前の下見の際、マダラバッタが多い草地で、クルマバッタを発見。
黒筋の迷彩模様が新鮮だった。
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クルマバッタは久しぶりなので(数年ぶり)、網で捕えて後ろ翅を見ておいた。
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クルマバッタの県内での確実な産地はこれまでのところ、私は一箇所しか知らない。
観察会に参加する皆さんにもお披露目をしようとケースに入れておいたが、いつの間にか逃げられてしまった。
ショウリョウバッタモドキも、かなり密度が高く見られた。

県北の方がツワブキの開花は早い。うちの庭ではようやく花茎が立ち上がって蕾が膨らんできたところだ。うちの庭のはオオツワブキかと思う。愛宕山のツワブキはひと回り小さく花数も少ない。
そのツワブキの花には、アサギマダラが数頭、来ていた。
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アサギマダラのいる近くに、イカリモンガもいた。
この蛾も久しぶりかと思う。
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ヤマビワには、アオバセセリの幼虫巣があり、終齢幼虫が入っていた。
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もうじき越冬のために、自分で葉柄を噛み切って地面に巣ごと落下するらしい。

同じヤマビワに、スミナガシの4齢幼虫がいた。脱皮が近いようだ。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350

posted by やまかます at 17:25| 観察会

2021年10月29日

ろうそく虫

三股町

午前8時36分

いつものソングポストに、ホオジロのオス。
朝一番、仕事部屋で囀りを聴けて、気持ちの切り替えにもなる。
ホオジロ-3291913.jpg


ススキの花穂
ススキ-3291885.jpg

そこに、クビキリギス
独特なポーズゆえ、翅が朝日に透ける。
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室内で机に向かっていると体がガタガタ震えるほど寒かった。外は秋晴れ。
こんなではやり切れないなあ、と、パソコンを閉じカメラを手にして谷津田に降りてみた。
歩き出してすぐにも上衣を脱ぎたくなるほど、日射しが強い。

午前10時半

マダラバッタの色彩変異を見ておこうと、昨日の畑に出向いてみたが、個体数は少なく、地味なタイプしか見つからなかった。
ショウリョウバッタモドキは、いつもじっと警戒している姿の写真ばかり撮っていたので、今日はしばらく岩と化して様子を見てみた。
すると、しばらくしてアンテナをチョンチョンと掃除した後、チガヤの葉を食べ始めた。食事シーンを撮影するのは初めてかと思う。
ショウリョウバッタモドキ-3291957.jpg


モンシロチョウの姿が増えた。このところは、メス(写真)の方が多いようにも感じる。
コセンダングサで吸蜜。
モンシロチョウ-292023.jpg



〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
(ホオジロの写真のみ、テレコンMC-20を使用)
posted by やまかます at 19:57| バッタ

2021年10月28日

地面はフライパン

三股町

日中の気温はかなり高く、特に地面はまるで焼けた鉄板の如し。

庭に立っていると、次々にいろんなチョウが飛び交って賑やかだけど、視線を下げれば、バッタ類の姿も目につく。

畑の耕やされた土の上にはジリジリジリ〜と鳴く、マダラバッタが多い。

とは言え、、、、、、土に紛れるような姿でしかも地面にへばりついている。
そのような小さな(3センチ前後)バッタに気付くには、それなりに気持ちを向けていないと、大抵は通り過ぎてしまうだけだろう。
マダラバッタ-3281824.jpg

後脚のまだら模様が際立つ。
マダラバッタ-3281818.jpg

マダラバッタにはいくつか色彩変異があるので、他の色タイプも見ておきたいと思った。

畑の草むらから路上に次々と飛び出して来るのは、トノサマバッタの幼虫。
写真の個体は、4齢だろうか。白っぽい、褐色型も多い。
トノサマバッタ幼虫-3281806.jpg

トノサマバッタは、生前チョロの好物だった。草むらに鼻を突っ込んでは探すのに夢中になっていた。
せっかく見つけても、一気にジャンプされるとニオイに惑わされて見失ってしまうことが多かった。最初に押さえ込んだ臭いポイントに惑わされ、目で追いかけることができなかった。
トノサマバッタ-2284855.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

(写真下、トノサマバッタ交尾のみ)
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
posted by やまかます at 19:38| バッタ

2021年10月27日

キマダラ兄弟

三股町

午前6時25分

隣の畑(耕作放棄地)で囀っていた、ホオジロ
例年、仕事部屋を出てすぐのこのエリアで囀っている。
ホオジロ-3271719.jpg


午前8時25分

南向きの家壁に身を寄せ合っていた、キマダラカメムシ
「兄弟」かどうか本当のところは分からないので、コンビとでも言うべきか。
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この両者、体格には差があるけれど、性別はどちらだろう?
尾端を裏返して見てみると、、、、
キマダラ交尾器-2274755.jpg

どちらも、オス、だった。
ちなみに、メスの尾端は、こちら↓
キマダラ♀-240530.jpg

まだオオカマキリのオスがいて、しかも交尾していた。
今シーズンは、庭に次々とオオカマキリがやって来る。仕事上、とても喜ばしい。
オオカマキリ交尾-270724.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
ODOX TT350
posted by やまかます at 19:06| カメムシ

2021年10月26日

夕暮れのミヤマアカネ

三股町

2週間ほど前から、家の周辺でジョウビタキの囀りを聴くようになった。
ジョウビタキ♀-3261605.jpg

うちの林には、メスが2羽いて、朝早い時間には縄張り争いが賑やかだ。
今朝などは上空から2羽がもつれるように落下してきて、お互いに離れた瞬間、羽毛が飛び散っていた。
激しい体当たりを何度も繰り返していた。いづれどちらかが、別の場所へと退散するのだろうか。

目の前を掠めるようにして草から草へと飛び移った、ショウリョウバッタモドキ
ショウリョウバッタモドキ-260596.jpg

こうしてぴたりと葉裏に身を寄せていると落ち着くらしい。カメラのレンズが間近に迫ってもピクリともしない。

直径20センチ程度の円網を張っていた、ドヨウオニグモ
明るい草地に多いクモだ。
ドヨウオニグモ-3261686.jpg


午後5時18分

ミヤマアカネのメスが、ねぐらについていた。
ミヤマアカネ-3261707.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

(ショウリョウバッタモドキ写真のみ)
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
posted by やまかます at 19:43| トンボ

2021年10月25日

オオスズメバチの肉団子作り

三股町

午前7時30分

朝一番、林縁のタテハモドキねぐらを覗いてみた。一箇所に3頭を筆頭に全部で8頭を確認できた。
止まっている葉っぱは枯れているものと緑葉のどちらもあって、特に選んでいるようには見受けない。
スギ伐採-2254616.jpg

下写真の枯れ葉はアカメガシワの落ち葉だろう。
イモリ-2254619.jpg

アスファルト路面でじっと佇んでいた、イモリ
「そこじゃ、ヤバかよ」
落ち葉が積もった路肩にそっと移しておいた。
イモリ-2254625.jpg

午前8時頃から雨になった。かなり気温も低め。

ところが午後になってから急に青空が広がり始め、すっかり秋晴れになった。

午後4時15分
道沿いのセイタカアワダチソウで、オオスズメバチが獲物を抱えていた。

獲物はヒメクダマキモドキのオスで、脚と翅が次々と噛み切られ、最後にフンが溜まっているお尻の部分が切り落とされると、あっという間に肉団子に丸められた。

写真は腹端を噛み切るところ。
日中シンクロのシャッター速度が1/125と遅く、ブレてしまった。
オオスズメバチ肉団子-2254697.jpg


昨日のキイロスズメ幼虫は順調に育っているようだ。
背面の模様が目をひく。
キイロスズメ背中-3251541.jpg


先月から始まったすぐ近所のスギ伐採作業は大詰めとなった。

写真画面のAとBの矢印で示した間の杉も伐採予定のはずだが、何故か後回しになっている。
スギ伐採-2254704.jpg

つまりここは伐採エリアの南端の縁になるのだけど、これまでの作業手順を見ていると、縁は後回しにするようだ。
Aの位置にある一番高い杉は、もしこれが倒れると、我が家の敷地、及び建物にも被害が生じる危険性が大。
以前から伐採してほしいと願っていた杉だ。
なにせ台風のたびに、杉の倒木があちこちで発生しており、現にうちの林に倒れ込んだこともある。その時は自然観察路を塞ぐ形で倒れ込み、除去作業にはえらい時間と労力を要した。

中途半端に残すことなく伐採してほしいと願っているが、他の場所の伐採地では境界線のスギを数本残していたりするのでなんとなく嫌な予感がしないでもない。一列にされたスギは、強風をもろに受けやすくなるはずだ。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
ストロボ FL-LM3

(キイロスズメ幼虫写真のみ)
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

※今月23日から開催中の『木城えほんの郷』での写真展の開期は来月21日まで。
スギ伐採-.jpg


11月3日には、午後1時30分からギャラリートークを行います。

今回の写真展のテーマは開催時期に合わせて、真冬を中心に秋冷と早春の時期を含めた、昆虫の姿、生き様を納めた写真で構成しています。華やかな活動はないけれど、静かな森や草はらで出会った小さな生きもの達です。

posted by やまかます at 20:00| ハチ・アリ

2021年10月24日

ニガキにグミ幼虫

三股町

シンジュサンの幼虫がついていないか、と見上げたニガキの梢に、
アカイラガの幼虫がいた。
アカイラガ幼虫-2244597.jpg

もう成熟しているようだが、落ち着き無く歩き続けていた。
まだ食べ足りないのか、それとも営繭場所を探していたか?

11時27分
道沿いの草むらで、ジリ・ジリ・ジリ〜、と鳴いていた、オナガササキリのオス。
通常は人影に気づくと反対側に隠れてしまうので、意外と撮影しづらい。
オナガササキリ♂-3241376.jpg


11時30分
セイタカアワダチソウの花に来ていた、と思いきやすぐに飛び立って日光浴を始めた、ムラサキシジミ
この後も一度、セイタカアワダチソウの花に着地したけれど、遠くて吸蜜していたかどうか確認できなかった。
ムラサキシジミは花には滅多には来ないチョウだ。
ムラサキシジミ-3241384.jpg


13時05分
アブラムシの居場所を教えてくれるよね、と期待をこめて目でずっと追いかけていたら、
葉上に落ちていた鳥のフンに口吻を伸ばして、しきりと吸汁し始めた。

ゴイシシジミも鳥のフンに来るのか!?と驚いた。
ゴイシシジミ-2244612.jpg

この場所の上部は鳥の止まり木になっているようで、フンが一箇所に多く落ちていた。

ヤマノイモの蔓に、キイロスズメの幼虫がいた。
体長からすると終齢になってまだ日が浅いのだろうか。これからグンと肥えるかと思う。
ヤマノイモを食べる幼虫は、スズメガ科では本種のみのようだ。
キイロスズメ幼虫-3241467.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

(アカイラガ幼虫の写真のみ)
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro


posted by やまかます at 18:31| レピ

2021年10月23日

静かな怒り〜ハラビロカマキリ

三股町

先週になって突如、クヌギの樹液が吹き出し白い泡ぶくが目立ち始めた。
仕事部屋を出てすぐの場所なので、毎朝見ているクヌギだ。
さっそくオオスズメバチが通うようになった。

流石に、樹液レストランに顔を出す昆虫はめっきり減ってしまった。

朝一番、樹液を吸うワーカー。
オオスズメバチ-220132.jpg


午後3時15分
庭で撮影待機していると、頭上からハラビロカマキリ褐色型のメスが舞い降りて来た。
手で摘もうとすると、威嚇ポーズをとって私の手を睨みつける。
ハラビロ-3231231.jpg

後ろ姿も見ておく。
ハラビロ-3231245.jpg

個体差もあるけど、ハラビロカマキリの威嚇姿勢は長く続く。
レンズ交換で部屋に戻ってから引き返しても、まだいてくれた。
ハラビロ-230431.jpg


羽化直後のツチイナゴがいた。
ほとんどが成虫になっており、もう残っている幼虫は少ない。
成虫越冬のツチイナゴは翌年の春になって交尾する。
ツチイナゴ-3231182.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
OM-D E-M1X
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM

※今月15日から封切りされた、SF映画『DUNE 砂の惑星』を観に行った。
映画館に足を運んだのは久しぶり。たしか10年前に『タンタンの冒険 ユニコーン号』を観て以来になる。
観客は私たち夫婦を含めて、なんとわずか8名。
原作の文庫版は全11巻(ハヤカワ文庫SF)。長大な物語で、今回の映画は第一話。第二話の封切りはいつになるのだろう。
全3巻の新訳版も出ていて新訳も好評のようだが、全巻までは出ていない。
posted by やまかます at 18:12| カマキリ

2021年10月22日

クロセセリの潜り技

三股町

午前6時35分

ジョロウグモが網糸を張り直していた。
背景に霞んで見えているのは、霧島山。
ジョロウグモ-220074.jpg

霧島山-220076.jpg


午前8時22分

隣の空き地にいた、ヒメアカネのメス。朝陽のスポット光を浴びていた。
ヒメアカネ♀-220147.jpg

3カット目のシャッターを切った瞬間、翅の滴を弾き飛ばした。
ヒメアカネ♀-220148.jpg

去年、朝一番の滴飛ばしを狙った時は、三脚にカメラを据えてプロキャプチャーモードを使った。
待機中、ずっと気が抜けなくてかなりシンドイ撮影だった。
それが、今朝は狙ってもないのに、まったく偶然にタイミングが合ってしまった。

午前9時40分

セイヨウアサガオが隣の空き地に繁茂していて、うちの林や庭にも蔓をじわじわ伸ばしている。
樹木から地面までを覆い尽くす勢いなので、不気味にも感じる。

そのアサガオの花に、クロセセリが訪れていた。
クロセセリの口吻は長いけれど、ラッパのように長い花筒の奥までは届かないようだ。花の蜜を求めてハチのように潜り込んでいた。
クロセセリ-220210.jpg

頭を突っ込んだシルエットが見える。
クロセセリ-220204.jpg

蜜を吸い終えると、次の花へと忙しげに飛び移る。
クロセセリ-220221.jpg


〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

posted by やまかます at 17:46| チョウ

2021年10月21日

雨の中のねぐら

三股町

午後5時06分

庭のチカラシバ花穂で、雨滴に打たれるタテハモドキがいた。
雨は小降りだが滴を受けるたび体が揺れていた。
ねぐら-3211155.jpg

明朝までこのまま過ごすのだろう。
それにしても、こんなではじつに危なっかしい。
ねぐら-3211168.jpg


今月、23日から開催される写真展の準備で、『木城えほんの郷』に出向いた。
開催期間は、23日〜11月21日まで。
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会場は「森のえほん館」の一階と二階にあり、展示数は、20点(1F)+14点(2F)で、計34点。

二階に上がる途中の踊り場床に、センチコガネの死骸が転がっていた。
スタッフの方のお話ではこのところ、よく飛来するそうだ。

「森のきこり館」の本屋さんで、藤丸篤夫さんの『ハチという虫』(たくさんのふしぎ6月号:福音館書店)を買って帰った。内容はハチの進化の話で始まり、寄生バチの世界へと誘っていく。貴重なシーンの写真が多く、藤丸さんのハチ愛を感じる一冊。

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 20:29| チョウ

2021年10月20日

集団ねぐら、ふたたび〜タテハモドキ

三股町

午後4時52分

林縁の草むらで、4頭のタテハモドキが一箇所のねぐらについていた。
タテハモドキ-200014.jpg

角度を変えて見ると、、、、
タテハモドキ-200023.jpg

同種間で集まる傾向があるのか、それともねぐら場所の条件が絞られる故の、偶然だろうか。

そう言えば、、、、、、、、、

13年前の2008年10月28日、午後4時47分、
キタテハタテハモドキ(画面右)の相部屋ねぐらを撮影していた。
相部屋-2288569.jpg
E-3 ズイコーデジタル ED 50mm F2.0 Macro

異種間の相部屋もあるのだから、たまたまとも解釈できる。

〜使用機材〜
OM-D E-M1X
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
posted by やまかます at 20:33| チョウ

2021年10月19日

枯れ葉虫、それぞれ

三股町

庭の茂みに潜り込んだまま、タテハモドキは今日も動かない。
私が葉を避けたせいでバラけてしまったけれど、4頭はそれぞれのねぐらに落ち着いている。
チャハマキ-2194532.jpg

チャハマキ-2194530.jpg

午前8時半、朝陽が照りつけるも動じることはない。
午後になって気温が上がっても、4頭ともねぐらから出て来なかった。この先、よほど気温が上がらない限りは動きそうにない。

タテハモドキのねぐら近くのナツフジでは、コミスジ幼虫が育っている。ステージは様々。
コミスジ幼虫-2194536.jpg

コミスジ幼虫-2184354.jpg

蛹殻のそばで休む終齢幼虫。
コミスジ幼虫-2184327.jpg

同じく、ナツフジにちょこんと佇んでいたのは、チャハマキのオス。
本種は、翅の紋様で雌雄が判別できるようだ。
チャハマキ-2184340.jpg

前翅はカウボーイハットのつばのごとくカールしている。
チャハマキ-2184337.jpg


仕事部屋を出てすぐの法面草地に、ヤマラッキョウの蕾があった。
開花はいつ頃になるだろう。毎朝、蕾を眺める楽しみができた。
ヤマラッキョウ-3191136.jpg


なぜか台所の壁にいた、キベリクビボソハムシ
体長は6ミリ前後と小さい。
ご自慢の長い触角が折れて短くなっている。色々、苦労もあったようだ。
キベリクビボソハムシ-2194526.jpg

撮影後に外へ出しておいた。本種のホストはヤマノイモのようだ。

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:55| レピ

2021年10月18日

視線〜オオカマキリとキマダラカメムシ

三股町

昨夜から一気に寒くなって、朝から長袖シャツを羽織った。Tシャツ姿では肌寒い。

オオカマキリ達の動きも幾分か鈍いようだったが、今朝出会ったメスは威嚇ポーズを長く続けていた。
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前脚を大きく上に構えるときは、翅の広がりが弱くなる傾向があるように感じる。
ボクサーがガードを固めるような格好では、翅もしっかり広げていることが多い。

カマキリほど視線をしっかり感じる虫は少ないだろう。何せ首がグリンと回ってこちらに向いてくるので、顔をまじまじと見つめることになる。その睨みつけるという表情から、身近なあの人、遠いあの方をと想像してしまう。
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カマキリにとって相手をしっかり視認することが重要で、獲物を確実に捕らえるための主力となるのだろう。

チガヤの葉で食事中だった、キマダラカメムシ
体型からしてメスのようだ。
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うんと近づいてカメラを向けているが、キマダラカメムシは取り立てて警戒するでもなく大人しく吸汁を続けていた。
こういうときは様々なアングルから撮影できるチャンスだ。
それにしても、なんでこれほどのんびりしているのだろう?と、不思議な気もする。
私の近寄り方が慎重の上に慎重で刺激を与えなかったのか?それともたまたま鈍感なだけだったのか?

キマダラカメムシの眼に、私はどう写っていたのだろう?

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
※ これまで表記の文字サイズを逐一拡大していましたが、ブログの規定サイズに戻しました。
写真の大きさと文字のバランスを重視してのことです。

posted by やまかます at 19:34| カマキリ

2021年10月17日

タテハモドキの集団ねぐら

三股町

しばらく前から、庭のススキ藪にタテハモドキのねぐらがあることに気付いていた。
朝夕だけでなく気温が上がった昼頃にもまだ留まっていることがあった。

午後1時過ぎ、ふと思い出して今日はどうなったかな?と見てみれば、
2頭、、いや、3頭が一箇所に頭の向きを突き合わせるようにして静止していた。
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写真では明るく写っているが、ここは日陰なので実際にはもう少し暗くてチョウの姿は見づらい。
さらに目を細めて見つめていると、4頭目がこの小集団の少し上に単独でいた。

手前の草をそっと避けたら、3頭が驚いて飛び立ってしまった。
その3頭ともすぐ近くで翅を広げていた。
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2時間ほどして再び見に行ってみれば、一旦は飛び出した3頭のうち2頭が、最初の場所から近い草やぶに各々潜り込んでいた。おそらく4頭目もどこかに潜り込んだのだろう。
どうやらここの4頭は活動するより、余程ねぐらで休んでいたいようだ。

今朝、台所で食器を洗っていると、蛇口から出てくる水が温く感じた。
「ああ〜、いよいよ冬もすぐそこだな」と思わず独りごちた。
我が家の生活用水は井戸水なので、季節の変わり目を水温が気付かせてくれる。

タテハモドキは日中、盛んに活動して花にきているものも多いが、一方では一夜を過ごしたねぐらから出ることなく、
そのまま数日間、ねぐらに留まっている個体もいる。
タテハモドキもそろそろ、冬モードに入り始めているようだ。

〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 19:26|

2021年10月16日

ハリガネムシ、絡む

三股町

道路に滲み出た湧き水。そこに、ポツンとハラビロカマキリのメスがいた。

水辺に佇む理由とは、アレだろう!?

さっそく、ハラビロカマキリの腹部を摘んでみた。すると、ほどなくカマキリのお尻から、
ハリガネムシがニュルニュルと出てきた。
ええ!?こんなぶっといのが入っていたの!と驚く。
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けれど、いつもと少し様子が違う。途中から気づいたのだが、ハリガネムシが2匹絡んでいた。
つまり、2匹がほぼ同時に出てきたのだ。
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細くて小さい方が、太くて長い方に絡んでいる。
よく見えるように水溜りから引っ張り出してみた。
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絡み方が尋常ではなく、ガッチリと結んであるという感じだ。
撮影してから側溝の水溜りに戻してみたが、結び目は解けそうに無かった。

これまでにもハリガネムシが出てくるところは何度も見ているけれど、2匹が同時に出てきたのは初めてのこと。

ハリガネムシを宿していたハラビロカマキリのメスは、脱兎のごとく逃げて行った。
意外にも元気な姿に驚いた。

まだ姿が少ない、モンシロチョウ。気温が高い日が続くせいだろうか。
そう言えば、ナナホシテントウの活動も見ていない。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 20:12| カマキリ

2021年10月15日

網戸の虫

三股町

昨日に引き続き、今日も夏日。朝夕は涼しくなったものの、日中の陽射しはかなりキツい。

今シーズン、キマダラカメムシが例年より多く、9月に入ってから我が家の外壁や網戸などにへばりついている姿をほぼ毎日、見ている。
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天気も良いので、フライトを披露してもらった。
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台所の網戸には、オオカマキリのオスがいて、しきりと部屋の中を窺っていた。
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オスはそろそろへばってくる頃合いだが、まだ元気そうだったので、こちらもフライトショーへ。
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オオカマキリを見送った後、人工池に近寄ると目の前でバシッと音がして、ヒメアカネの交尾カップルが成立した。
交尾時間は1分にも満たないごく短い時間だった。
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交尾が解けると、メスは飛び去って行ったが、オスは近くに留まっていた。
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〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
posted by やまかます at 20:13| てんこ盛り

2021年10月14日

ツチイナゴの意外な、食事メニュー

三股町

午前8時
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賑やかな鳴き声が、クツワムシからタイワンクツワムシへと入れ替わってから、もう一ヶ月以上経った。

朝一番に仕事部屋を出ると、タイワンクツワムシのメスがいた。
気温が低いせいか、近づいても逃げようとはしない。実に落ち着いている。
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大きなツチイナゴがアキノノゲシの高い位置に登っていた。
これは何かあるな!?と思ってしばらく眺めていると、やおら、蕾を食べ始めた。
へえ〜。花蕾もご馳走なんだ。
朝日-2143928.jpg



〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350 2灯
posted by やまかます at 19:29| バッタ

2021年10月13日

セイタカアワダチソウと虫たち

三股町

セイタカアワダチソウの花盛りとなったが、そのほとんどは耕作放棄地で年々、面積が増えている。
カマキリの撮影のため、道路沿いのセイタカアワダチソウ群落で粘ってみた。

花を訪れる昆虫が多い中、特に目立っていたのがキタテハでやたらと数が多い。
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キタテハに負けじと、タテハモドキも少なくない数が花から花へと飛び交っていた。
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イシガケチョウは、2頭のみと、少ない。
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上空をサツマニシキが飛び去って行った。グングン高度を上げていったが、独特なシルエットは遠目にもよくわかった。
残念ながら花には見向きもせず、視界から消えて行った。

俊敏に草むらを跳ねては、チガヤの葉にピタリと張り付いていた、ショウリョウバッタモドキ
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小柄なサイズからして、オスだろう。人の気配を察知するとクルリと葉裏に隠れてしまう。
前翅はだいぶ傷んでいる。


〜撮影機材〜
OM-D E-M1 MarkU
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
GODOX TT350

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 19:27| チョウ

2021年10月12日

亜熱帯の島、奄美大島

鹿児島県 奄美大島

3日〜8日の6日間、奄美大島に滞在。
絵本作家の伊藤知紗さん、都立公園レンジャーの河野宏和さんと、昆虫観察、自然観察で巡ってみた。
観察の詳細は、河野さんのブログ「Hirokou's Field Note2」にて順次公開中なのでそちらをご覧下さい。
私とは違って、日付ごとに説明も細かくあり分類群もしっかり記載されています。

さて、、、、、

普段、仕事上のメインフィールドは自宅林やその周辺にほぼ限られており、そこから出ても行動範囲は三股町やお隣の都城市といかにも狭い。
足下をしっかり見つめ続けることは大事だし、それが自分にとっての主要テーマだ。
けれど、時折は離れた場所、全く違う環境から自分のフィールドを見つめ直す時間も必要。
それで、年に数回、県北の延岡市のフィールドには通うことにしているが、今回は年に一回程度の遠征を行った。それが、奄美大島だった。
版元での打ち合わせを兼ねての上京中にもフィールド巡りを組み込んでいたが、コロナ感染下ではこの2年間、上京を避けてきた。

奄美市 住用町
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街並みから外れるとそこは亜熱帯の森。林道沿いを移動するのがせいぜいで、いづれは森の中を巡ってみたいとは思う。
一晩中、テントで過ごして森の自然をじっくりと体感したいものだ。
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マテリアの滝にて、リュウキュウハグロトンボ
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蒲生崎公園にて、チブサトゲグモ
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このクモは昔(2003年7月)石垣島で初めて見たけれど。随分と久しぶりなので、新鮮な出会いに感じた。

住用町 林道に入ってすぐの、砂防ダム
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島には大きな河川はないので、飲料水など生活用水はどうやって確保しているのだろうか、と気になった。
この砂防ダムの上に水道施設があったので、水資源の供給事情が少しは垣間見えた気がした。

posted by やまかます at 19:10| てんこ盛り

2021年10月11日

若葉のご馳走

三股町

何度も撮影を試みたナガコガネグモは、網ごといなくなっていた。
場所替えしたか、それとも産卵しただろうか。このところ、ナガコガネグモの卵のうが目立って増えてきた。

刈り草を燃やしたあとの黒炭で、クロアゲハのオスがしきりと吸水していた。
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黒炭で吸水するチョウとしては、キチョウ(キタキチョウ)で見る機会が多い。

タテハモドキ秋型が今朝も次々と現れ、その数の多いこと。
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庭のボケの赤い若葉を食べていた、ヒメクダマキモドキのメス。
いかにも旨そうな、食べっぷりだった。
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(10月9日、撮影)
赤いウンチするかな?


〜使用機材〜
EOS-5D MarkV
EF70-300mm F4-5.6L IS USM
(上写真2枚)

OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:58|

2021年10月10日

アケビコノハ幼虫2号

三股町

先月、17日に幼虫を見つけたアケビで、ほぼ同じ場所にまたもや幼虫がいた。
アケビコノハのおそらく終齢幼虫だろうか?いや、それとも亜終齢かな?
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(上写真2枚:10月9日撮影)

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先月の幼虫はとっくに成虫になっているはずだが、その子孫なのかどうか?
少なくともこの幼虫が育って成虫になったとしても、繁殖することなく休眠に入るのではないだろうか?

ギギギギギッ〜、ジジジジジッ〜、キイキイキイッ〜、と賑やかな声が朝から夕方まで家の周りに鳴り響く。

「あれ、ナニ?」と嫁さん。

「モズ、だよ。高鳴きといって、冬が近くなると互いにナワバリ宣言しているわけ」と説明する、私。

「猫が昨日から庭に来ているけど、どこの猫?首輪がついてるけど」と嫁さん。

「どこのかは知らんし、わかるはずもないよ。毎晩、うちの林にはいろんな猫が出入りしているのが、ロボットカメラのおかげでわかったし。ともかくもうちの林や庭は、まるで猫の集会場みたいだね」と、私。
そういえば、今朝の猫は私に懐いて撫でてやったりした。
「おい、チョロちゃん!」と、以前飼っていた犬の名前を呼ぶと振り向くけど、声に反応しているだけ。
チョロとは運命的な出会いだっただけに、同じようなことはもう二度とないのだろう。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:44|

2021年10月09日

キチョウのねぐら

三股町

奄美大島から6日ぶりに帰宅してみれば、辺りはすっかり秋の風景。
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キオビエダシャクの姿も今シーズンは多い。
ここ数年間は少なかった。少なくともうちの周辺では。
キオビエダシャク_-3090561.jpg


出掛けるまで観察していたキチョウ(キタキチョウ)の蛹は(庭のネコハギに付いていた)
留守中に羽化したようだ。結局、雌雄いづれだったかは分からずじまい。
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ネコハギの近くを低く舞うキチョウがいたので、しばらく目で追いかけていると、ヌルデの実生の葉裏に潜り込んだ。
そこには先客がいたが、ちょっと翅をばたつかせただけで大人しくなった。

今夜のねぐらは、相部屋です。
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こちらは、「ナツフジ館」でお一人様。
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ねぐらに入るまでの動きを見ていると、同種がそこにいることも決め手に関わっているのだろうか?という疑問が湧く。
それとも、ねぐら場所の条件はそれなりに限られていて、狭い範囲ではなおさら安心安全なねぐらは、極めて少ないのかもしれない。となると、相部屋もやむ無しとなるのか?
モンシロチョウでは数頭から10頭以上の集団ねぐらができることも珍しくない。
個体間での誘引が働いているように感じるが、キチョウではどうだろう?


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 18:20| チョウ

2021年10月07日

ベニモンアゲハ

鹿児島県 奄美大島

今回、二度目に出会った、ベニモンアゲハ
とても新鮮な姿だった。
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紅色のカメムシは、ハイビスカスにいた。
アカホシカメムシ、だ。
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ちょっとした公園だけど、明るい草むらには、ショウリョウバッタの幼虫がいてビックリ。
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オスの成虫もいた。羽化して日が浅い若い個体。
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今夜は奄美大島滞在、最後の夜。
『居酒屋 一村』で、打ち上げ。

〜使用機材〜
OM-D E-M5 MarkV
OM-D E-M5 MarkU
M.ZUIKO ED 40-150mm F2.8 PRO
EF-s 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
M.ZUIKO ED 60mm Macro F2.8
GODOX TT350
posted by やまかます at 22:49| チョウ

2021年10月06日

リュウキュウ

鹿児島県 奄美大島

リュウキュウアサギマダラのカップルがいて、オスが懸命に求愛していた。
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オスはメスのすぐ上空でホバリングをし、メスとは細い糸でつながっているようだ。
オスの情熱はいつ果てることもなく続く。
こちらは吸蜜に余念がない、メス。
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リュウキュウアブラゼミのメスが、枯れ枝で産卵していた。
産卵_W2063430.jpg

セミの細かい動きを見ていれば、産卵する前から産卵することがわかる。


じっと佇んでいた、リュウキュウツヤハナムグリ
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最盛期を過ぎたからだろうか、元気が無い。

林道の日陰ではあちこちで見かける、ハシカンボク(ノボタン科)の小さな花。
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昨日までは時々、雨もあったが、今日の天候は、晴れ。

〜使用機材〜
OM-D E-M5 MarkU
M.ZUIKO ED 40-150mm F2.8 PRO
posted by やまかます at 23:17| コウチュウ

2021年10月05日

ナガサキアゲハ

鹿児島県 奄美大島

湯湾岳方面の林道を走っていると、路上で吸水したり花に来ていたりと、
ツマベニチョウの数が多い場所に出た。
ツマベニ_W2053344.jpg


ナガサキアゲハ♀もやって来た。
ナガサキアゲハ_W2052765.jpg

ナガサキアゲハ_W2052692.jpg


「マテリヤの滝」ではリュウキュウハグロトンボが多かった。
冷たい滝壺に水着姿で入る若いカップルが2組いた。
その横でひたすらトンボにカメラを向ける、私と河野さん。

瀬戸内町で軽い夕食をとってから、湯湾岳の林道を巡ってみた。
お目当てのアマミノクロウサギ、アマミイワサキガエル、アカマタ、ハブ、などを観察できた。
アマミノクロウサギの糞
クロウサギ糞_Z3050243.jpg

宅配便の荷物は昨日の午前中には無事に届いていた。
届いたのはいいが、肝心の2倍テレコンを忘れてしまった。

〜使用機材〜
OM-D E-M5 MarkV
OM-D E-M5 MarkU
M.ZUIKO ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
posted by やまかます at 23:34| チョウ

2021年10月04日

ツマムラサキマダラ

鹿児島県 奄美大島

午前中は龍郷町自然観察の森をゆったりと散策。
リュウキュウアサギマダラが多い中、ツマムラサキマダラのメスがいた。
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ツマベニチョウのメスとオスがそれぞれ、食樹のギョボクに飛来していた。オスはメスを、メスは産卵場所をさがしていたようだ。

午前中は快晴、蒸し暑いけれど風は清々しい。
昼食は「ひさ倉」の鶏飯。

午後から北部の蒲生崎公園に移動。
同行の伊藤さんが見つけたアオウバタマムシ(ウバタマムシの亜種)を撮影中、
サツマウバタマムシア_Z3040092.jpg
風が強まりにわかに雲が広がって、雨が激しく降り始めた。
スコール_Z3040140.jpg

20分ほど足止めをくらったが、幸いにも展望台の施設で雨宿りができた。
この岬の遊歩道には、オオジョロウグモが多かった。
写真は痩せていて全身、真っ黒な個体だった。
オオジョロウグモ_Z3040081.jpg


今回の昆虫観察巡りに同行のお二人は、
イラストレーター・絵本作家の伊藤知紗さん(左)、と 都立自然公園のレンジャー、河野宏和さん(右)。
お二人_Z3040158.jpg

夜は昨日に引き続き、「おがみ山公園」に登った。
昨夜は姿が少なかったのが嘘のように、サソリモドキが次々と見つかり、狩りや交接などの行動まで観察できた。
頑丈な捕脚に押さえ込まれてもがくサツマゴキブリ
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posted by やまかます at 23:33| チョウ

2021年10月03日

奄美大島

三股町

午前6時半

オオカマキリの交尾カップルが庭にいた。仕事部屋を出たすぐの場所で、
よく見るとオスがもう一頭、しがみついていた。
交尾しているのは左のオス。
オオカマキリ交尾-2511.jpg
EOS-5D MarkV EF17-40mm L USM スピードライト430EX III-RT

鹿児島県 奄美大島

午前11時20分〜

2012年10月に渡島してから、奄美大島にはじつに9年ぶり。
9年前にラデンキンカメムシを撮影したポイントの一つに行ってみた。
台風でなぎ倒されたアカギは復活していたが、実の数が少なくカメムシの繁殖は期待できない。

ツマベニチョウ、ベニモンアゲハ、などが舞うなか、リュウキュウアブラゼミの合唱が賑やかだ。
鳴き声も姿もアブラゼミに似ているが、独特な鳴き声は印象的だ。
せまい範囲に何頭ものオスが止まっていた。メスも混じっていたのだろうか、確認はできなかった。
リュウキュウアブラ_W2030954.jpg

リュウキュウアブラ_W2030955.jpg


目の前で賑やかに鳴いていた、クロイワツクツク
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午後8時

宿泊ホテルから歩いて20分の、「おがみ山公園」は外灯もなく真っ暗。
懐中電灯に照らし出されたのは、大きなサソリモドキだった。
懐かしい匂いを発散してくれた。
サソリオドキ_Z3030030.jpg

台風の影響で船便が欠航したようだ。ここ数日、宅配便が滞っているらしい。
届いているはずの荷物がまだ届かない。困った。


〜使用機材〜

OM-D E-M5 MarkV
M.ZUIKO ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
GODOX TT350
posted by やまかます at 00:00| カマキリ

2021年10月02日

三股町

昨日、破れて傷んでいたナガコガネグモの網は修復されていたものの、帯糸が下側だけで中途半端。
若干、糸の乱れも残っている。
ナガコガネグモCanon-2431.jpg

今朝は、フルサイズのEOSカメラとレンズで撮影してみた。長いことカメラ庫(乾燥庫)に入っていたおかげでカメラもレンズもカラッとしている。
けれどOLYMPUSのマイクロフォーサーズカメラに慣れてしまうと、重くてたまらない。こんなのを2台と機材フルセットを担いで歩いていたなんて、今では信じられない。もう戻ることはできない。

少し離れた場所には、網の状態や帯糸など、形としてはほぼ100点満点にも関わらず、背景が雑然としていて網が浮き立たない。
コガネグモ1002-2421.jpg

撮影立ち位置も土手斜面にあり、土手に大きなトンネルでも掘らない限り、網から距離をとることができない。
整った網に限って撮影条件には合わない、ということがほとんどだ。

ナガコガネグモの網の大きさ(直径)は、クモの体の大きさにはあまり関係なく、むしろ網を張る空間の大きさや足場の形状に左右されるようだ。大柄なのに関わらず、狭い草間でコンパクトなサイズの網を張っている光景はよく見る。

帯糸は上下に2本かどちらかに一本、そして、定位置に円状の座布団を拵えている。座布団の大きさはまちまち。
コガネグモ1002-2446.jpg


昨日は4本の帯糸をX字型に掛けていたコガタコガネグモ。
今朝は、上下斜め2本が消えていた。
コガタ-3020019.jpg

糸は食べて再利用するはずだ。帯糸の役割や目的はまだわかっていないようだが、作り方をみているとますます不思議でならない。帯糸は無くても特に問題はないようだ。

農道に垂れていたオヒシバの花穂を食べていた、トノサマバッタ
トノサマバッタ-3019791.jpg

3メートル離れた位置から撮影した後、そっとにじり寄ってみたが、一瞬にして跳ね飛んでしまった。
とても警戒心が強く、よほどのことがない限り近寄らせてくれない。

「アゲハねぐら通り」の杉林では伐採木の搬出が佳境に入っているが、今朝からさらに隣の杉林の伐採も始まった。
伐採範囲は「通り」の4分の1と前に書いたけど、この先伐採が進めば距離にして半分近くになるようだ。
その隣(画面右)の杉林との境界線(曲がり角)にイチョウの大木があるが、これも伐採するのだろうか?
伐採-2478.jpg



〜使用機材〜
EOS-5D MarkV
EF70-300mm F4-5.6L IS USM
EF17-40mm F4L USM

下写真2枚(コガタコガネグモとトノサマバッタ)
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 19:36|

2021年10月01日

夏日

三股町

朝から快晴。気温も30℃を超えて、夏日となった。

玄関出たところで足下に、ミヤマアカネがいた。
ミヤマアカネ-3019900.jpg

一旦、舞い上がって向きを変えたあとは、お尻を高く突き上げていた。
暑い時、お定まりのポーズだ。
ミヤマアカネ-3019910.jpg


一昨日のナガコガネグモの網の写真は、光の条件が今一つで網糸が分かりづらかった。
画像処理でもってもう少し糸をくっきり表現できるのかもしれないが、できればあまりいじりたくはない。

そこで今朝のこと、もう一度撮影してみたが、光の条件は良くなったものの、網糸が崩れて帯糸もはっきりしない。
なかなか、100点満点の写真にはならない。網の見本の写真一つで、何日も掛かる。
ジョロウ100mm-3019797.jpg

レンズも変えて、400ミリの望遠端で撮りたかったのだが、距離をとると網の手前の起伏が邪魔をして下がりきれず、結局、100ミリでしか撮りきれなかった。立ち位置がピンポイントに限定されるのである。明るい道端なんだけど。
モタモタしていると、レンズ前に風で草がなびいてくるし。
つまりできるだけ長い焦点距離のレンズを使って背景をもっとボカしたいわけだが、これが思うようにいかない。
網が綺麗に修復されることを願って、明日はまた別の手段(カメラとレンズ)を使ってみよう。

タテハモドキは、秋型の姿が多くなった。
朝陽を浴びてウォーミングアップ中。
タテハモドキ-3019783.jpg


林縁の日陰で網を張る、コガタコガネグモ
個体差もあるが、非常に警戒心の強いクモで、近くを歩いただけで網から離れて姿を隠してしまう。
写真のコガタコガネグモも私の姿を見た瞬間、飛び降りて消えてしまった。
そっとしゃがんで辛抱強く待っていると、やがてソロリ、ソロリと慎重に戻って来る。
コガタコガネグモ-3019826.jpg

本種もX字型の帯糸をかけるが、これも個体差があって全くかけないものも少なくない。

庭で撮影の待機をしていたら、下の池からカワセミの囀りが何度も聴こえてきた。
池-3019761.jpg

この池には不定期にやって来る。来ない日もあるし、時間帯もバラバラで定まっていない。
以前、ヤマセミもダイビングして魚を仕留めていたが、その後、ヤマセミの姿は見ていない。

夕方。
セイタカアワダチソウの開花も間近になってきた。
セイタカアワダチソウ-3010001.jpg




〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
posted by やまかます at 20:28| トンボ