2021年09月08日

小さなカマキリ

三股町

ヒナカマキリに次いで、小さなカマキリが、ヒメカマキリとサツマヒメカマキリ。
小さいとは言え体長30ミリ前後で、15ミリ前後のヒナカマキリの倍の大きさがある。
ヒナカマキリは翅が無いので落ち葉の上を徘徊するが、ヒメもサツマヒメも翅があって、しかも他のカマキリ類に比べて飛翔する頻度が高い。明るい草むらで姿を見つけても迂闊に近寄れば、あっという間に飛び去ってしまい姿を見失う。
夏の夜、灯りにもよく飛来する。
もっとも、一昨日の夜、オオカマキリの雌雄が仕事部屋の外灯に来ていた。
珍しくペアで来ていたので、それはそれで仕事に繋がって助かった。

ヒメとサツマヒメの両種はうちの庭や周辺にも普通に生息しており、混棲している。
姿は極めて酷似していて、捕まえない限り外見で識別するのは容易ではない。
ところが、両種の発生時期のズレや越冬ステージの違いから、おおよその判別は可能だ。
8月後半頃から成虫として現れるのはヒメ。サツマヒメの成虫は、5月〜7月頃。
ヒメの越冬ステージは、卵で、サツマヒメは、終齢幼虫。つまり、第一化のスタートラインでズレているわけだ。
もちろん、年1化。

だから、今日、庭で見つけたのは、ヒメカマキリの方であろう。
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形態上の見分け方は、後脚腿節の三角状片の大きさで、サツマヒメでは、脚幅の半分以上と大きく、ヒメではそれに比して小さい、と図鑑にはある。その後脚腿節の三角状片に寄ってみた。たしかに、小さい(赤い矢印先)。
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カマキリ類としては珍しく、危険を察知すると両種とも全脚を縮めて擬死を行うが、
個体差もあり、写真のメスは全く擬死を行わなかった。
ヒメカマキリはこの先、一番遅い時期で12月まで成虫が見られる。
2016年12月27日、近所のミカンの枯れ枝にグサリと突き立てられハヤニエになっていたこともあった。
お腹が大きいメスで、まだ体は柔らかかった。

時々、家壁や窓に遊びに来てくれる、キマダラカメムシ
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アカメガシワでは連日、アカギカメムシの羽化が続いており、成虫の数が増えている。
なおかつ、その新成虫であろうけど、交尾も見られる。
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アカギカメムシの終齢幼虫(5齢)の姿を、
「お相撲さんみたい!!」
と言った、小学生の女の子の言葉が強く印象に残っている。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350 

OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
posted by やまかます at 19:48| カマキリ