2021年09月05日

ホワイトリップ

三股町

ウメの木に絡んでいるアケビの蔓を、舐めるように見ていると、小さなゾウムシがいた。体長7ミリ程度。
クロフヒゲナガゾウムシ、だ。
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写真はストロボ光を当てているので明るく見えるが、実際には真っ黒なコブがある程度にしか見えない。
明るくしてもこのゾウムシの体の模様は、キノコや地衣類のようで背景に溶け込む。大きなサングラス顔がご愛嬌だ。
しかし、散々探したものの、肝心のお目当ての虫は見つからず。

クズの花では、ウラギンシジミ幼虫が蕾を食べていた。
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クズは隣の空き地に蔓延っていて、今はちょうど花盛り。ここ数年間、隣では草刈りが為されてない。したがって、夏場にはクズを初め西洋アサガオなど様々な蔓草が我が家の敷地に侵入してくる。

日が差し込まない、薄暗い場所で多く見つかる「ホワイトリップ」。
写真のはアラカシの葉で見つかったもので、長さ2センチ程度だが、大きさは大小様々。
ちなみにここは、上米公園でヒラタミミズク幼虫がいた場所。そろそろ羽化した頃だと思い見に行ってみたが、幼虫も抜け殻も、そして成虫も見つからなかった。
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この「しわざ」の主は虫ではないが、拙著『虫のしわざ図鑑』(2020;少年写真新聞社)、156pに「しわざモドキ」として載せてある。
なお「ホワイトリップ」の名付け親、発案者は、都立公園レンジャーの河野宏和さんです。


〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
posted by やまかます at 17:51| しわざ