三股町
午前6時57分
エビイロカメムシ幼虫(5齢)の様子に明らかな変化があることに気付いた。
朝一番に覗いてみて正解だった。
腹部背面の正中線が白く際立っていること、胸部後縁が膨らんでいること、、、、何より下向きの姿勢になっていること。
これはどう見ても、羽化が始まる兆候だろう。
わずかに小雨が舞う中、慌ただしく撮影の準備をして羽化を待った。
午前7時3分
胸部背面の上皮が中央で裂けて羽化が始まった。
お尻を抜くまで羽化に掛かった時間は約13分間。
脚がしっかりして上向きになった後、抜け殻の下に頭を突っ込み、何度もしゃくり上げを繰り返した。
一旦は抜け殻を頭に載せた格好になるも、しばらくして抜け殻は脱落。
抜け殻を意図的に捨てたように見えた。それとも進行方向にあって邪魔だったので、取り払っただけだろうか?
この幼虫は9日の夕方に枯れ草に止まっているのを見つけてから、10日、11日と丸々二日間はジッと静止したままだった。
つまり二日間以上、絶食していたことになる。
午後2時半
アカメガシワのアカギカメムシ卵塊が孵化していた。
写真画面右端の卵塊はちょうど孵化の最中。メス親がいなくとも孵化はできるが、この後の成長はどうなるだろう。
過去の観察例によると、メス親がいなくても幼虫は集団のまま2齢となり、その後、果実へと移動して成長するようだ。(『図説カメムシの卵と幼虫〜形態と生態〜』小林尚・立川周二(2004):養賢堂)
改めてメス親の数をカウントしてみると20頭いて(つまり20卵塊)、そのうち卵塊を放棄?したメスは先日の2頭に加えて別の葉裏で2頭増え、計4頭となった。
今日現在、見える範囲で16頭のメスが1齢幼虫を体の下に抱えている。
昨夜も激しい雨が降り続けていたが、今夜もまた大雨になる天気情報が出ている。
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
フラッシュFL-900R
2021年08月12日
エビイロカメムシの早朝羽化
posted by やまかます at 15:04| カメムシ