2021年02月28日

ユスリカ

三股町

先日、公園の池の辺りで見つけた、セスジユスリカのメス。
腹部は抱卵しているためか心持ち太め。
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セスジユスリカは全国どこにでもいるユスリカで、人の暮らしとは密接な関係がある。
本種の大量発生が、気管支喘息などアレルギー性疾患の要因になっているといった医学上の問題がある一方で、
幼虫が観賞魚の餌(アカムシ)として市場に出回ったり、水質指標生物として利用されたり、さらには汚濁した河川の自然浄化の役割を担ったりと、有用な生物という認識もある。
(『日本動物大百科・9昆虫U 』:セスジユスリカの生活;小川賢一、1997 :平凡社)

ユスリカ類の姿はカ類に似ているけれど、吸血はしない。成虫の寿命も数日間と短い。
ユスリカ-2260842.jpg


オスの写真は、2014年6月にうちの林で撮影したカットが唯一あった↓
腹部はほっそり、大きなブラシ状のアンテナが目立つ。
セスジユスリカ♂-6600.jpg

花に来るとか、何らかの餌を捕らえるとかの行動も期待できないためか、セスジユスリカをはじめ、ユスリカ類の写真をほとんど撮っていないことにあらためて気づいた。
ユスリカ類の興味深い行動といえば、なんといっても「蚊柱」であろう。

これも以前の写真になるが、2016年2月の午後3時頃に撮影したカットがこちら。
ユスリカ蚊柱-1588.jpg

かなり規模が大きい蚊柱で、一見、ススキの小穂が舞っているようにも見える。
右に左にザワリザワリと揺れ続ける塊は、まるで一つの生命体のようにも感じる。
さらに望遠側で撮影したのが、こちら。シャッター速度は、1/1250秒。ユスリカのシルエットがわかる。
ユスリカ蚊柱-1640.jpg


季節が変わって9月末(2010年)に撮影したこちらの写真は、あえてシャッター速度を落として、1/15秒。
飛跡が流れて写っている。
ユスリカ蚊柱-8162.jpg




posted by やまかます at 15:53| アブ・ハエ

2021年02月27日

オオテントウ

宮崎市

海岸ベリをドライブして、ホウライチクを見てまわった。
今頃、オオテントウの餌となるツノアブラムシ類はどこでどう越冬しているのだろう?
さんざん探したけど、手掛かりすら見つけることはできなかった。
ホウライチクのすぐそば遊歩道の杭に、ちょこんと、オオテントウが止まっていた。
今日は風が強く海は大しけ。気温もこの時点で9℃前後と低い。
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よく見ると、背面の一部が窪んでいた。大丈夫だろうか?
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枯れ草でそっとひっくり返してみれば、元気にもがいて立ち戻った。
オオテントウ-2270860.jpg

オオテントウの越冬場所はよくわからないが、こうして剥き出しの場所で出会うことが過去にも二回あった。
越冬休眠はよほど浅いのかもしれない。

オカメザサの葉表を舐めとるように食事していた、タケトゲハムシ
葉脈に沿った、白くてよく目立つしわざ(食痕)がこれからどんどん増えていくことだろう。
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薄暗い林には、フウトウカズラのつるがたくさん絡んでいて、赤い果実が目立っていた。
フウトウカズラは雌雄別株。

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オオテントウ-2270850.jpg


海岸線をどんどん南下して、日南市に入って山を見上げると、ヤマザクラの開花が始まっていた。
日南市の街中で昼食をとるつもりだったが適当な店も見つからず、車を停めることなく宮崎市田野町に抜けた。
田野町、国道269号線沿いの『百菜』で遅めの昼食をとったあと、「天神のヤマザクラ」(樹齢100年)を見に行った。
しかし、ここのヤマザクラの開花はまだだった。やはり日南市はだいぶ早いようだ。
天神ヤマザクラのすぐ下の車道沿いに植わっている、イロハカエデにウスタビガの空繭が2個あった。

オオテントウ-2270869.jpg

オオテントウ-2270875.jpg


「よく目立つね、ほらウスタビガの繭だよ」

「中に入っているの?」と嫁さん。

「去年の秋に出たあとだよ。最初のがオスの繭、次に見つかったのがメスの繭。ほら繭の大きさが違うでしょ。大きさだけでなく、プロポーションも違うんだよ。しかし、卵がついてないなあ、、、、残念!」

OM-D E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14
posted by やまかます at 19:53| コウチュウ

2021年02月26日

オオミノガの蓑と幼虫

三股町

久しぶりに雨。しかも風が強く、玄関前に置いてある大きな植木鉢まで、でんぐり返っていた。
ちょっとした嵐だな、と窓の外を見れば、梅の木にノスリがいた。
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雨が降ろうが、風が吹き荒れようが、獲物を探す暮らしに変わりはないのだろう。

さて、オオミノガの蓑は触っただけで、中に生きた幼虫が入っているかどうかがほぼ判る。
風にプラプラ揺れているようなのは、大抵は摘んでみると簡単にペシャンコになる。
中を割り開いてみると、
オオミノガ-2189.jpg

やはり、幼虫はカチコチのミイラになっていて、寄生バエの蛹殻がいくつか入っていた。

しかし、生死の判定が難しい蓑もある。
蓑はしっかりして簡単にはつぶれない、けれどなんとなく軽いというのもある。こういうのは、死因はわからないが幼虫が死んでミイラになっている。屋外では判断にちょっと迷うケースだ。

蓑を室内に置いておくと、気温が上がった刺激で幼虫が活動を始める。
ケース内でウロウロしている蓑は、とりあえず大丈夫と言えるだろう。

オオミノガ幼虫の雌雄では、雌が大きい。したがって雌の入った蓑は雄より大きいはずだが、試しにほぼ同じ大きさの蓑を割り開いてみた。
すると、中に入っていた幼虫には明らかに大きさの違いがあった。
オオミノガ-2205.jpg

頭胸部の大きさに注目すると一目瞭然。画面左が雄で、右が雌、であろう。
雌雄で頭部の上下向きが逆になっている。ちなみに、越冬時は上向、春になって蛹化する時には下向きになる。
幼虫がのちに修復しやすいように、蓑の開け方には気を遣っている。

ともかくも、蓑の大きさで雌雄を見分けることは意外と難しいことが改めてわかった。

posted by やまかます at 20:21|

2021年02月25日

越冬明けのウラギンシジミ

都城市

公園の遊歩道上に落ちていた、ウラギンシジミ
ウラギンシジミ-3245049.jpg

そっと翅を広げてみて、翅表の紋様からメスだとわかった。
右うしろ翅は大きく欠けており、これは鳥に襲われた痕跡ではないだろうか。
ここ数日の陽気に誘われて、木陰の越冬場所から飛び出したのも束の間、そこには獲物に飢えた鳥たちが待ち構えている。

成虫越冬のウラギンシジミ、冬を越せるのはその多くがメスであるらしい。
となると、このメスは昨年の秋のうちに交尾を済ませていたのかもしれない。

植え込みの茂みに入れば、少しは安心できるらしい。
ウラギンシジミ-3244294.jpg

ピタリと歩みを止めた私をジッと見つめる、ジョウビタキのメス。
しばらくは、こうして見つめ合っていた。

posted by やまかます at 20:40| チョウ

2021年02月24日

鳥の営巣、ベニシジミ春型

都城市

ヤナギの一種の開花も賑わってきた。
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ドバトも、
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ハシボソガラスも、
アオサギ-3244283.jpg

巣作りに忙しくなっているようだ。

ちょい寄り過ぎ、のアオサギ
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS、すこぶる使い易いレンズだ。
もっと引けば良かったのだが、、、。
アオサギ-3244716.jpg


ルリシジミのオスが、鳥のフンで盛んに吸汁していた。
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上の写真全て、OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

三股町

チョロ が亡くなってもうすぐ一年になる。
夕方の散歩もしなくなったけど、ロボットカメラのチェックのあと少しブラブラ歩いてみた。
畦道でツクシ狩り。はかま剥ぎには時間かかりそうだけど、それも楽しみの一つ。
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ツクシの束を握りしめて立ち上がると、目の前にベニシジミが現れた。
今春羽化した、春型だろう。
ベニシジミ-2240811.jpg

OM-D E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 
posted by やまかます at 20:04| チョウ

2021年02月23日

泡吹いて、春間近

三股町

昨夜、屋内廊下の壁にいた、ハマキガの一種(ウスコカクモンハマキか?)。
洗濯物にでも紛れて入ったかな。ずいぶんと新鮮な姿。
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庭のサクラの枝先についているムネアカアワフキ幼虫巣から、
透明な滴が溢れそうになっている。
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幼虫巣は石灰質でできた巻貝みたいだが、体の柔らかい幼虫にとって頑丈なシェルターになっている。
もっとも、小鳥たちはこれをクチバシで打ち砕くのだから、完璧な防御壁とも言えない。
中に潜んでいる成熟幼虫が外に姿を現し羽化するのは、来月後半あたりから。

ちなみに、ヘラノキについている、タケウチトゲアワフキ幼虫巣でも、キラリと光る滴が確認できた(都城市)。
タケウチトゲアワフキ-3234050.jpg


今日の日中は20度を超えて春日和。シャツ一枚で過ごせるほどの陽気の中、
昆虫の活動も盛んだった。
飛んでいる蝶は、モンシロチョウをはじめ、キタキチョウ、ツマグロキチョウ、モンキチョウ、キタテハ、ルリタテハ、テングチョウ、イシガケチョウ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ。
我が家の庭では、イタドリハムシが地面近くをやたらと飛び回っていた。
ヒヨドリの、盛んにフライキャッチする姿も目立った。


昨日、気になっていたハマヒサカキの生垣をもう一度丹念に探してみると、
オオミノガのミノが、新たに2つ見つかった。もっと時間をかければさらにいそうな気もするが、少ないことには変わりない。
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(2月22日、撮影)

posted by やまかます at 20:43| カメムシ

2021年02月22日

春のチョウ

三股町

午後1時24分。
庭を舞っていたモンシロチョウのメス。アブラナの花を次々と訪れては吸蜜していた。
モンシロチョウZ3223943.jpg


昨日、上米公園の傍でツクシ採りをしていたら、目の前をコツバメが飛んでいた。はっきり翅表のブルーが見えたあと、
一緒にいた嫁さんがすかさず、
「チョコレート色のあのチョウは、何!?」 と聞く。
あまりにも一瞬の出来事だったので、お互いそれぞれ、翅の表と裏しか見ていない。
すぐに探したけど、消えた先はわからずじまい。まだキブシの花も開いてない。

「コツバメがもう出ているよ。早いなあ〜」と呟けば、
「白いのや黄色い蝶は、もう庭でよく見るけど」と嫁さん。
「あのね、コツバメは早春限定の蝶で、モンシロチョウやモンキチョウたちとはまた、別格なんだよ」

さて、今日もまた公園通いが続く。
休日、平日ともさほど人出があるわけでもないが、散歩する人は少なからずいて、人目のある場所での待機というのは、
これはこれで疲れる。
挨拶を必ずする方、そうでない方。こちらもできるだけ「散歩してますよ〜」のオーラを纏うよう努力し、さりげなく挨拶を返す。
かと言って、先日のように別の観察に没頭したりすると痛い目にあうから、神経は程々に集中させておかねば。

キリ〜コ〜、キリ〜コ〜♫

清々しい囀りに目を向けてみれば、太い嘴が鮮やかなイカルがいた。
イロハカエデの新芽をしきりと啄んでいた。かなり警戒心が強い鳥で、距離を縮めることができない。
写真は少しトリミングしている。
イカルZ3223998.jpg


アオサギが長い枝をくわえて運んでいた。もう営巣を始めたのだろうか。
高い樹上に消えたあと、また同じ方角へと飛び立って行った。
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自宅駐車場のコンクリート塀に、ペタッと張り付いていた、エダシャク蛾の仲間。
同定はまだできていない。春型なんだろうか、この蛾もかなり早い登場のような気がする。
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posted by やまかます at 20:08| チョウ

2021年02月21日

小さなヒョウタンナガカメムシ

三股町

昨日の朝、ミヤマホオジロの群れが採餌していた、庭の草むらに這いつくばってみれば、
体長6ミリほどの、キベリヒョウタンナガカメムシがいた。
キベリヒョウタンナガカメムシ-2210772.jpg

右後脚が欠けているが、本種は成虫越冬だろう。
このあと、元気に歩いていた。動きはけっこう俊敏で、警戒心も強い。

都城市

目的の鳥を待つ間、毎日、顔を合わせるコガモの群れ。
ホイッスルの音色に似た囀りが、公園を訪れた人の気を惹いている。
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立て看板の柱にいた、体長1センチ以上の大きなユスリカ類のオス。
羽化直後だろうか?
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posted by やまかます at 20:52| カメムシ

2021年02月20日

ドングリにしわざ

三股町

午前7時40分。
久しぶりにミヤマホオジロの群れが、庭にやって来た。
ミヤマホオジロ♂-3203693.jpg

イネ科草本類の種子を漁っていたが、もうあまり残っていないようにも見える。
地面に腹這いになり、鳥の目になって種子探しをしてみる予定。
今朝の写真はリビングの窓越しに撮影した。
レンズは昨日から使い始めた、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS。

昨年11月末に切り倒したクヌギ。デッカい幹は三分割するのがやっとでそのまま転がしておいたが、今日、50センチ程の細切れにしてもらった。オガ屑の量が半端ない。
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長いままでも特に困らないのだけど、断面積が広い方が生えるキノコの種類も増えるような気がした。
例えばタマムシの産卵場所にしてもこの方がたくさん提供できる。
今日の作業は私のチェンソーではとんでもなく手間取るが、馬力が上で刃渡りの長いチェンソーだと圧倒的に速い。
チェンソーも新しいのが欲しくなるが、今はまだ価格が高めではあるけど、できれば電動にしたいと思う。
草刈り機も然り。

都城市

公園のマテバシイの根本近くに転がっていた、ドングリの破片。
虫のしわざではないことは明白で、おそらく鳥のしわざだろう。
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ツグミ
もちろん、ツグミは上写真のしわざとは無縁。
地面で採餌していることが多く、今日は大きなミミズを引っ張り出していた。
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M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS、二日目もこれを下げて歩いた。大きさ重さとも全く負担にならないのは、まあ季節のこともあるだろうけど、良い感触だ。
posted by やまかます at 20:24| しわざ

2021年02月19日

OLYMPUSの望遠ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm f5.0-6.3 IS

都城市

雲ひとつない晴天。まさに、ピーカンの1日だった。

今朝、届いたばかりのレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm f5.0-6.3 IS を早速持ち出して初撮り。光はたっぷり溢れるほど注いでいる。

ヒサカキの生垣で見つけた、オオミノガの蓑。
周辺を探ってみたけど、これ一個のみ。
九州ではなかなか見つからない蛾になってしまい、こうやってポツンと一個だけのことが多い。
手の届くような場所だが、敢えて望遠ズームレンズで撮ってみた。とにかく寄れるレンズだから、昆虫や植物と幅広く使える。レンズ内手ブレ補正機能も効いている。
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昨日と同じモズのオス。今日は空中で獲物をキャッチすることが多くなった。
ヤナギ(種名不詳)の花芽も膨らんできている。
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サクラの枝で、しきりと餌を漁っていた、コゲラ
ムネアカアワフキ幼虫巣の殻を割って食べていた。以前、ヤマガラも幼虫巣から幼虫を引っ張り出していた。
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虫を見つけては盛んにフライキャッチしていた、サンショウクイ。番でいた。
敏捷な動きをするが、人に対しては警戒心が薄い方だ。スラっとした姿は燕にも似ている。

※写真の個体は亜種のリュウキュウサンショウクイのようだ。指摘いただいた方にお礼申し上げます。宮崎にはこの亜種が多くみられるようだ。
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これまで野鳥の撮影には、Canonレンズを、アダプターを介してOLYMPUSカメラで使ってきた。
かれこれ一年以上も使っているうち、マウント間の接続不良によるトラブルが続発し、肝心なシャッターチャンスを逃すことも一回きりだがあった。なんとか凌いできたものの、さすがにこれではマズい。
あまし機材は増やしたくないけれど、やはりOLYMPUSカメラにはOLYMPUSの純正レンズを使うに越したことは無い。
そこでようやくのこと、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm f5.0-6.3 IS を導入してみた。
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このクラスのレンズとしては、思っていたよりも大きくもなく重くも無い、というのが第一印象。
いつも持ち歩けるか?と聞かれれば、このサイズ、重量はギリギリセーフ。
野鳥撮影が主目的でないときにも常時携行して差し支えない、、、ちと、迷う、その程度。
今日は4時間ほど持ち歩いて撮影しただけだが、構えた時のバランスもちょうど良い。
ストラップはレンズ側に付けている。この方が安定しているし、安心だ。
使用カメラは、OM-D E-M1マーク3。
あまし出番はないだろうけど、2倍テレコンも使える。
撮影カット数はまだ少ないけれど、肝心の描写力はほぼほぼ問題ない。
posted by やまかます at 20:49| 機材

2021年02月18日

南九州でも雪

三股町

午前7時46分、霧島山が白く輝いていた。
今日も北西の冷たい風が一日中、吹き荒れた。風さえなければ、日光の温かみを感じるのだが、それはほんの一瞬。
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都城市

昨日の失敗に懲りて、撮影の狙いを絞った。
いつものネコは早々と昼寝。
そこなら、あったかいのだろうなあ。
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1時間、2時間、、、、4時間半、、、今日は肝心の主役の鳥が姿を見せずじまい。
まあこんな日もあるのが当たり前のこと。
狭いブラインドで待つより楽だけど、どんだけ歩いたか知れない。寒いからとにかく歩いてばかりいた。
じっとなんかしていられない。

歩きながら出会った、モズのオス。
ここのモズのペアは意外と人に対して鷹揚だ。
鳥の性格には個体差が大きいが、昆虫でも同じことが言えるだろう。
その個体差をしっかり見極めることができれば、撮影も楽になるはずだ。
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ハクセキレイは、私の歩みと並行して、ピョンピョン先に進む。
こりゃあ、キリがないね。
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posted by やまかます at 17:37| とり

2021年02月17日

二兎を追う者一兎を得ず

都城市

午後1時半。
シダレヤナギの樹皮の割れ目に、コムラサキの越冬幼虫を見つけた。
裸眼ではかなりキツい。眼鏡越しでようやく辿り着けた。
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この幼虫を発見して撮影の準備に取り掛かった瞬間、私の背後で何やらざわめきが、、、、、、、、。

「あ!あああああ!  しまったあ〜〜〜〜〜〜〜〜」

振り向いたそこには、今日の狙いだった鳥の行動がちょうど終わるところだった。
まさに、後の祭りだ。

さあ、明日は機材もちょっと見直してみよう。いっそレンズもカメラも変えた方が良さそうだ。
気分転換にもなるだろう。

毎回、今日の場所で顔を合わせるネコが、孫の手(枝先)にジャレついたあとで、一言。
「アンタ、しくじったわよね〜」
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posted by やまかます at 21:18| チョウ

2021年02月16日

スイバとベニシジミ幼虫

三股町

畑の畔ではスイバの花茎が立ち上がり始めている。
その葉っぱのところに、うんちの「しわざ」があった。
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「しわざ」を目印に、そっと葉っぱをかき分けると、いました!
ベニシジミの幼虫。
もうでっぷりと肥えた、緑色型の終齢幼虫。
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昨年の暮れに『うまれたよ!ベニシジミ』(岩崎書店)を出した。
昔から私はこのチョウが好きで、機会あるごとに撮影していたから、
この本の企画が決まって以降、撮り足した写真はわずかで済んだ。構成もずっと前から頭の中で温めていた。
写真撮影をしているときには、どんな本のどこのページに入れようか、などと想像を膨らませていることが多い。
いやそうでないと、後々困る事になる。
『うまれたよ!ベニシジミ』は絵本なので、ページ数も限られ写真点数も少ないけれど、ベニシジミへの思い入れをこの一冊にギュッと込めたつもりだ。

都城市

尾羽の先端が赤い(緋色)、ヒレンジャク
様々な木の実を啄むけれど、ヤドリギの実にはよく集まる。

写真は水浴びを終えて、エノキの枝上で羽繕いをしているところ。
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先週から観察しているヒレンジャクの群れは、9羽。
鳴き交わしを何度も聞いているうちに、群れがとる先々の行動も読めるようになった。

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ヒレンジャクの撮影は今日で終了だが、
鳥の撮影については、まだまだ今年いっぱいは続ける。

さて、昨年は『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)、『うまれたよ!ベニシジミ』(岩崎書店)の2冊を刊行。
今年は、新たに虫の本を2冊出す予定で、刊行予定日が決まり次第、詳細を告知致します。
posted by やまかます at 20:40| チョウ

2021年02月15日

イタドリハムシ、動く

三股町

朝一番、谷津田を歩いていると、ギシギシの葉っぱをかじる、イタドリハムシがいた。
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3月下旬並みの気温となれば、イタドリハムシもじっとはしておれないだろう。
ギシギシの葉もだいぶ立ち上がってきた。
しかし、西風が強くそのぶん体感気温は低め。

都城市

公園のヤドリギを渡り歩く、ヒレンジャクの群れ。
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先週9日に、いつも通っているエノキで見つけた群れだ。
ヤドリギの実を啄んでは盛大に長〜いフンをし、しばらくすると水場に急行する。
ヤドリギと水場のセットが、彼らには欠かせないようだ。

posted by やまかます at 19:53| コウチュウ

2021年02月13日

ジョウビタキ、はばたく

都城市

ジョウビタキメスの狩りの様子をしばらく眺めていた(2月10日)。
どんな獲物を捕らえているのか見届けたいのだが、一瞬にして飲み込んでしまうのでほぼ無理。

獲物を見つけるや、一気に飛び立つ。
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一瞬見せる視線の動きにタイミングを合わせてシャッターを切る。
急降下の飛び立ちが多いが、たまに水平方向、あるいは急上昇することも。
1/1500秒のシャッター速度ではブレてしまった。しっかり写止めるには、1/5000秒以上が必要だ。

「お!今度はこっち!?」
こちらは1/500秒。

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posted by やまかます at 20:25| とり

2021年02月12日

小さなクモの卵のう

昨日、南郷町で見つけた、小さなしわざ。

雨が凌げる崖のくぼみに生えたシダの葉についていた。
一箇所に4個がまとまって。
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一番大きなものでも長径8ミリ。よくみるとどれも小さな穴が開いている。
褐色の天幕を剥がすと、中には卵殻か脱皮殻と思われる残骸が残っているだけだった。
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つまりこれはおそらくクモの卵のうで、すでに出のうした後かと思う。
調べてみたがクモの種類まで辿れなかった。

南郷町の海岸で拾った、貝殻。狭い範囲で圧倒的にゴミが多くて、生物の漂着物は少なかった。

右上の大きな貝殻は傷みが激しいけれど、フジツガイ科の仲間のようだ。長さは7cm。
フジツガイ科には「三大美螺」とされる、ジュセイラ、ショウジョウラ、バンザイラ、があるそうだ。
三大美螺はもう少し小振りのようだ。
名前だけでも何だか見てみたくなる。こんど海岸に行くときっと探してしまう自分を想像できる。
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posted by やまかます at 18:14| しわざ

2021年02月11日

ネブトクワガタの幼虫

日南市 南郷町

どんより曇り空だったが、明日は雨になるようなので、日南市南郷町の『県亜熱帯作物支場』に出掛けた。
4連休で退屈だという嫁さんも同行。
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園内のトロピカルドームを見学したあと、散策路を歩いてみた。
林床ではサツマイナモリの花や(写真上)、ムサシアブミもすでに芽吹いて、花を開き始めていた。
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9年前にはたくさん植えてあったアロエ類が、全く無くなっていた。アロエの花に来る虫や鳥にも期待していたのだが、、、。

道の駅「なんごう」で昼食をとってから、海岸に降りてみた。
嫁さんは石ころ拾い、私は貝殻拾いにしばし興じた。潮の香りが心地良い。
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海岸手前の遊歩道にはタヌキの溜めフンがあった。
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薄暗い遊歩道沿いの朽木をめくってみれば、腐植土にたくさんのクワガタ幼虫がいた。
材はかなり朽ちていたが、広葉樹だろう。
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ネブトクワガタの幼虫だ。
体長2センチほどと小さいが、これで終齢だろう。
成虫の姿はこちら
(2011年9月、ハルニレの樹液に来ていたオス、宮崎県北川町)
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posted by やまかます at 18:00| コウチュウ

2021年02月10日

巣箱の中

三股町

午前7時半、庭から見上げた上空は、うろこ雲でびっしり。
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林の縁に掛けてある巣箱。
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一昨年、スズメが巣材をせっせと運び込んでいたが、結局、産卵までは至らなかった。
その巣箱を掃除してみると、中でユミアシナガゴミムシダマシが越冬中だった。
他にはクモの一種の卵のうや、タケノホソクロバの繭もあった。
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スズメの巣箱は屋根の庇に3箇所設置してあり、巣材の運び込みも始まっている。
巣場所を巡っての激しい争いもときおり生じているが、かといって巣箱をこれ以上増やすわけにもいかない。
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posted by やまかます at 21:35| コウチュウ

2021年02月08日

ミノムシ

都城市 

午前10時50分頃、ドッカーン!! という爆発音。
公園を歩いていた人も立ち止まって、音がした方角をしきりと見上げていた。

「桜島がまた噴火したな」とすぐにわかるが、その直後に消防車数台のけたたましいサイレンが鳴り響いた。
「あれ?もしかして都城市内で爆発事故でもあった?」
とは一瞬迷ったけど、桜島噴火情報によれば今年に入って24回目の噴火をした、と出ていた。
噴煙はしかし見えなかった。
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町中の公園のどこに行っても必ず出迎えてくれるのが、ジョウビタキ
地面に飛び降りたり、フライングキャッチしたりと、狙う獲物のほとんどが虫のようだ。
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同じ枝で雌雄が肩を並べるようになったモズ
まだ求愛給餌は見ていないが、繁殖期に入ったようだ。
ちょうどペリットを吐き出そうとしていた、メス。
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梅の花もだいぶ咲き揃ってきた。
西日本では極めて稀となったオオミノガ。写真のミノは、大きさからしてメスだろう。
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posted by やまかます at 19:44|

2021年02月07日

野焼き畔に、フチグロトゲエダシャク

三股町

気温がグンと上がって、キタテハやモンキチョウの姿が多い。
みな活発に飛び回っていた。
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午前10時58分。
先月末に野焼きした畔で、地面近くを舞うフチグロトゲエダシャクのオスがいた。

「うん!?これはメスが近いな」

メスの姿はすぐに見つかり、その直後、オスが到達してあっという間に交尾が成立した。
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交尾時間はわずかに5分間。オスはさっと飛び立つと、2メートルほど西に移動してすぐさま、そこで待っていた別のメスと交尾。この交尾も、6分間で早々と終了した。
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草刈りした後に火入れしているので、メスが登る草は黒こげで高さもない。なので、メスの姿がよく目立つ。
これではあまりにも無防備に思えた。近くにはモズのオスがいたりした。
土中で数ヶ月間過ごしていた蛹は、火入れくらいでは焼け死ぬこともなくこうして羽化できるようだ。

1時間後、同じ場所に行ってみると、2頭のメスはまだ元のまま静止していた。
果たして多回交尾することがあるのだろうか?

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さらに火入れしていない畔も見て歩くと、オスがチラホラ、低く飛んでいたけど、3頭目のメスは見つからず。
ススキにこっそり、オオカマキリの卵しょうがあった。

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posted by やまかます at 16:37|

2021年02月06日

農業生物研究会

三股町

昨夜の雨もあって、シイタケが一気に傘を開いた。
食べ切れないので、干し椎茸にすることに。
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昨年暮れに切り倒したクヌギの材も、そろそろコマ打ち作業をする時期となった。
コマ打ちしてから、収穫は2年後になる。

さて、学生の頃、所属していたのは「農業生物研究会」だった。
サークルの名称は農学部にあったからの故であろうと思う。
このサークルの顧問教官は昆虫学の教授でもあり、研究会の活動拠点は昆虫学研究室にあった。
一年生の時に即入会したが、当時、昆虫に興味を抱いている会員は院生も含めて5名、鳥に興味を抱いている会員が8名だったと記憶している。鳥か昆虫かという、そんな区別に関係なく週に一回研究室に集まって楽しく語り合っていた。
それぞれ所属している学科も環境保全学や生物化学、園芸学、林業学だったりと農学部の各学科に渡っていた。
私は3年生になったら専攻を昆虫学に決めていたけれど、鳥の撮影にものめり込んでいて、鳥の先輩たちから色々と教わることが多かった。
当時、野鳥の撮影機材はニコンの300ミリ一本きり。そのレンズはあまり寄れないので、接写リングをかまして、松山城に通ったのも懐かしい。もちろん、追い撮りである。
なんとか寄れるのはウグイスくらいだったが、相手は藪の中をチョロチョロ動くので、まともな写真は一枚も撮れなかった。
唯一、人前に出しても恥ずかしくない写真が撮れたのはビンズイだったけれど、1カットのみ。その貴重な写真も後々、生計のために売り払ってしまった。一時期、写真を切り売りして凌いでいたことがあるけれど、そう長くは続かなかった。

41年前の写真。私が胸にかけている紐は、バードコールだ。
金具をひねって回すと、キリキリ、キコキコと音が出て、鳥が集まるというものだ。もう今は手元に残ってない。
21歳の私は、いったいなにをどう思ってこんな自撮りをしたのだろう?
机の上に広げているのは五万分の一地形図とフィールドノート。
「初心忘るべからず!」という、未来の自分へのタイムカプセルだったか。
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posted by やまかます at 22:18| 田舎暮らし

2021年02月05日

のぞき部屋

三股町

チガヤの枯れ草をのぞき込んでいて、目があったツチイナゴ
やけに黄色。
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ウメの花も次々と開いているが、木によってだいぶ個体差があるようだ。
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さて、庭にやって来るミヤマホオジロの撮影は、初めの頃はリビングの窓から行っていた。
これは楽チンではあるが制約も多いので、今年に入ってから屋外にブラインドを設置してある。

飛来する時間帯はほぼ決まってはいるものの、日によって微妙に前後するし姿を見せない日もある。
そこで、囀りを聴いてから窓越しに様子を窺い、
「お!来たな」というタイミングでブラインドに入るようにしている。
ミヤマホオジロが採餌する箇所は日によっても違うが、ブラインドを二箇所に設置することで対応している。
それ以外の場所だと諦めるかしかない。

あらかじめカメラはブラインド内に設置しておき、客間の窓からそっとブラインドに滑り込むのである。
そのため、窓から移動する私の姿が鳥たちから死角になるよう、黒いシートで壁を作ってある。
事件事故の鑑識捜査の現場をブルーシートで覆っている光景が報道TVニュースに出るけれど、まさにアレ。

匍匐前進してブラインドの背面から潜り込む。少しでも音を立てたらアウト。鳥までの距離は3メートルそこそこだ。
見張りが一羽でも止まり木に残っているとこれもダメ。群れがみんな地面に降りたことをしっかり確認しておく。
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私が学生時代の頃から鳥の撮影も始めたことなどは、明日にでも書いてみようかと思う。
posted by やまかます at 21:50| バッタ

2021年02月04日

レモンイエローの羽毛

三股町

ほぼ毎朝、ミヤマホオジロの群れがやって来るのは、午前7時〜9時頃。
この時間帯だと下の谷津田は眩しいほど明るいのに、我が家の庭にはまだまだ朝日が届かない。
だからあんまし早く洗濯物を干すと、気温が低い日にはパリパリに凍ってしまう。

以前、夕方の採餌を載せたけれど、光が足りない時間帯ばかりで撮影には苦労する。昼間にはまずやって来ない。
こういう場合、高感度撮影でも画質が落ちないカメラが欲しくなる。

♫チチッ、チチッ、チチッ♪

囀りに誘われて窓の外を見れば、いつもの止まり木(イヌビワ)にカップルがいた。
小さな群れで、いつも7羽前後。

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しばらく辺りの様子を窺ってから、パラ、パラッと庭の地面に降りる。
こんな時、メスの方が大胆だ。
メスが先に採餌を始めると、すぐ後からオスも安心したように追いついて来る。
そしてメスを蹴散らかすことが多い。

メスは全体に淡い配色。
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メスに比べて、オスはコントラストの強い配色。
体色の派手さに性格が現れているような気がする。
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posted by やまかます at 17:56| とり

2021年02月03日

ニホンミツバチとハラビロカマキリ

三股町

ボケの花蕾も膨らみ始めた。
そのボケの枝にハラビロカマキリの卵しょうが一つ。サイズは一回り小さめ。
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この卵しょうの産卵日は、昨年の11月はじめ頃↓
産みたては薄緑色をしている。
さて、春になって無事にふ化できるだろうか。
数年前の観察では、オオカマキリのふ化より2週間程度遅かったのが印象に残っている。
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日ごと増えてきた、庭のアブラナだが、
訪れてくるニホンミツバチは、いつも一頭だけ。
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「ヨッコラ、せっと!」
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posted by やまかます at 16:36| ハチ・アリ

2021年02月01日

カワラヒワと柿の木

三股町

午前8時半
K子お婆ちゃんの畑の柿の木に、カワラヒワの群れが羽を休めていた。
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「ほらほら、人がどんどん近寄るよ!みんな一斉に飛び立たなくてはね、そうでしょ?」とひとりごち、
カメラを構えて斜面を登り、ぐんぐんと柿の木に歩み寄るも、いっかなカワラヒワはのんびりと羽繕いなどしている。
もう目の前、という位置に立っても相変わらず。ここで大きなくしゃみでも出んかいなと叶わない望みに縋ってみる。

まだまばらなアブラナには、アブラムシもチラホラと少ないながら見つかる。
寒さには滅法強いナナホシテントウ、そろそろ活動が盛んになってきたようだ。
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今日は夜になって雨が降り出した。
明日の午前中には止むようだ。

1993年というから、もう28年も昔のことで、当時私は34歳だった。
その年の10月、西表島と石垣島を訪れた。松山市の大先輩の虫屋さんお二人と同行したのだが、
そのうちのお一人がある昆虫同好会の冊子に採集記を投稿されていた。
久しぶりに記事を読み返してみると、書いた方の個性が滲み出ていた。当時撮影した写真はほぼぜんぶ未発表のまま。
ポジ写真は整理中で、かなりの枚数廃棄しているけど、南の島で撮影した写真を一寸眺め直してみよう。
posted by やまかます at 21:20| とり