2021年01月24日

スミナガシ幼虫、下垂して前蛹となる

昨年の12月から飼育していたスミナガシ幼虫。
昨日になって軟便を排泄し、体は透き通った薄茶色になった。
11月末に3齢幼虫を見つけ、その後12月20日に4齢となり、終齢の5齢となったのは、今年の1月3日だった。
終齢期間は3週間にも及ぶ。
スミナガシ幼虫-5836.jpg

軟便を排泄後、長らく飼育ケースの中を歩き回っていたが、
今朝には下垂して前蛹となった。
スミナガシ幼虫-5849.jpg


しかし、気掛かりなことがある。
終齢になってから、ヤマビワの葉を取り替えるとき毎回、ゴロンと葉から落ちていた。
つまり、足場糸の掛かりが弱かったせいだろう。どうも、吐糸力が減退しているのではないだろうか。
やはりと言うか、実はすんなり下垂できていない。

徘徊してその後、ケースの底に転がって丸くなっていたので、そっと枯れ枝の又のところに置いてみた。
しばらくすると、その又のところで、ようやく下垂していたのである。
ところが、どうも掛かり糸の量が少ないのか、ケースを動かしただけで、ポロリと落下してしまった。
慌ててそれを拾い上げ何とか元通りに下垂させることができたのだが、
このままでは、蛹化の際にお尻の固定がうまくいかない可能性が考えられる。
その場合、落下してしまい、そうなると健全な蛹になれないかもしれない。
少しでも体の一部を損傷すると、大方は羽化不全になってしまう。



posted by やまかます at 21:40| チョウ