2020年12月31日

モンキチョウ、モンシロチョウ

三股町 田上

午前7時27分。
朝焼けに染まった霧島山

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午後2時25分。
韓国岳は冠雪で白く輝いていた。

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モンシロチョウの越冬蛹。
コンクリート壁の同じ場所に3頭ついていた。ここは畑のすぐ傍になるので例年、モンシロチョウの蛹化場所となっている。

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足元から飛び出した、モンキチョウ
飛んでもすぐに地面に舞い降りて横倒しになる。地面はそこそこ温まるだろうが、今日の寒さは厳しい。

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どんなに寒くても、動きません。
クワエダシャク幼虫。

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posted by やまかます at 19:40| チョウ

2020年12月30日

オオカマキリの卵しょう

三股町 田上

朝から冷たい北風が強烈に吹き荒れ、昨日までとは打って変わって寒い一日だった。
しかし、ここ宮崎南部、都城地域は晴れて青空も拝め、南向きの室内だと日中は暖かかった。

昨日、剪定した庭のクヌギ

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他にもクヌギ2本、コナラ1本、いづれも屋根の高さを超えないよう、毎年剪定をしている。
伐採枝は細かくチェックしてから裁断して片付ける。この作業はまだ三分の一程度しか進んでいない。
コミミズク幼虫が貼り付いていないか、ヤママユの卵がないか、、、など、虫や虫のしわざを見落とさないよう、
目配りをするのだから、どうしても時間が掛かる。
今日は風が強くて寒いので、作業をする気になれなかった。
単純に伐採枝を片付けるだけならサッサと取り掛かるのだけど。

昼食後、ふと窓の外を見やれば、クヌギの梢にモズの♂が来ていた。

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ジョウビタキもモズも、うちの敷地で普段見かけるのはどちらも雌だけど、ときおり雄もやって来る。
滅多に現れない雄が姿を表すと、しばしその所業に注目してしまう。
「獲物は、何がいたの?」

少し外を出歩いて、ハヤニエの消長などを確認してみた。
新しいハヤニエも、食べられたハヤニエも無かったが、ササにオオカマキリの卵しょうがあった。


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posted by やまかます at 19:49| カマキリ

2020年12月29日

ミナミアオカメムシとエリマキアブ幼虫

三股町 田上

一昨日の日曜日、三股町図書館の並木にあった大きな置き石に、ミナミアオカメムシがいた。
石のすぐ横にはイロハカエデが植わっており、おそらくそこから葉布団にくるまったまま着地したのかもしれない。
カメラを持っていなかったので、携帯で撮影した。

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背後の建物が三股町図書館。

で、写真をパソコンに転送して拡大してみれば、カメムシのすぐ右下に、フタスジヒラタアブの幼虫がいたことに気付いた。幼虫は石の表面に見事に溶け込んでいる。
写真下は指で触れたせいで、体を立ち上げたところ。
この幼虫は待ち伏せ型の捕食者で、体に触れた生きものなら何にでも食らいつき、吸血する。
小枝に巻きついて待ち伏せしている姿をよく見るので、私はこれを「エリマキアブ」と名付けたことがある。
この石上では体をペタリと密着させていた。

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しかしこんな場所で獲物はいるのだろうか?という心配もしたくなるが、意外と獲物になりそうな虫が徘徊しているようだ。

例えばすぐ近くを歩いていた、アブラムシの一種

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このタイミングでヒロヘリアオイラガの繭から体を乗り出していた、蛾の幼虫もいた。
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繭殻の中で育ったのだろうか?たまたま居合わせただけなのか?
こちらもエリマキアブ幼虫の餌食になり得る虫ではあるだろうが、このイモムシの正体の方が気になって仕方が無い。

posted by やまかます at 21:05| アブ・ハエ

2020年12月28日

アカギカメムシもウロウロ

三股町 田上

今朝は気温も高め。窓を開けると外は霧で真っ白。

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU
朝食後、三股町図書館に向かうも視界は10メートル先までしかなかった。
図書館の並木でツツピン、ツツピン、、、
トウカエデの梢で獲物探しに忙しい、シジュウカラ
次から次へと、小さなイモムシなど啄んでいた。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

午後4時過ぎ。自宅林のアカメガシワ幹上を登っていた、アカギカメムシ
今年、うちの林で育った個体だろうか?

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

腹端を調べてみれば、メスだった。
果たして冬越しできるのだろうか?

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

午後4時半。自宅北側のクヌギ。

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 EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 

室内に回収したクロセセリ前蛹は、今日になって蛹化した。
一時は危ぶまれたけど、取り越し苦労だったのかもしれない。
posted by やまかます at 21:02| カメムシ

2020年12月27日

今日のフィールド歩き

三股町 田上

モズのハヤニエ探しで、少し歩いてみた。
すぐに見つかったのは、トノサマバッタだった。

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セイタカアワダチソウ枯れ茎で見つかったのは新鮮で、昨日あたりに立てられたものだろうか。

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EOS-5D MarkV EF24mm F2.8 IS USM 270EXU
クワの枝先では、ハヤニエではなく、クワエダシャク幼虫が次々と見つかった。
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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 
近所のハナミョウガでは、クロセセリの終齢幼虫2と、蛹室が一つ見つかった。
蛹室は葉が山折りになっている「しわざ」ですぐにわかる。

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EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU
posted by やまかます at 19:07| しわざ

2020年12月26日

猛禽類のしわざ

三股町 田上

午前9時24分、林を降りきる手前の急斜面に、ドバトの羽毛が散らばっていた。
通り道なので慌てて思わず足を止めた。

オオタカかノスリのいづれかの食べ痕だろうか。
昨日の夕方、ノスリがうちの林の上空を舞っていた。

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EOS-5D MarkV EF24mm F2.8 IS USM
ドバトがここで食べられたと考えられる時間帯は、昨日の昼前頃か、今日の早朝に絞られる。

午前11時、霧島山の山容。
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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

昨日に引き続き、クヌギ倒木の片付け作業に取り掛かる。
ふと思い直して、チェンソーを引っ張り出してみた。すると一発でエンジンが掛かった。
なんで!?
まさに百人力のパワーを得て、クヌギ太枝の解体を効率よく進めることができた。
椎茸ほだ木の材もたくさん積み上がった。
長々と横たわる幹本体も真ん中で切断。しかし今日はここまで。
そこそこ疲労もあるので、あまり欲張ると怪我のもと。





posted by やまかます at 21:03| とり

2020年12月25日

モズのしわざ

三股町 田上

午前8時6分、地区公民館のアカメガシワ枝先に、気になるシルエット。

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ハヤニエの正体は、お腹のあたりからズブリと刺された、ヌマガエルだった。
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自宅林に戻ると、足元にヒメウズの葉。
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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

先月末に切り倒したクヌギは2本。そのうち1本は観察路に沿って倒れており、とりわけ樹冠部の混み合った枝が通行を妨げていた。いちいち迂回するのもシャクだし、いづれ片付けるにしても少しづつ作業を進めておくことにした。
ところが、頼みのチェンソーのエンジンが掛からない。
そこで、『手曲ノコ』(刃渡り36cm)を使って人力で作業をすることにした。
さすがに太い幹の切断は諦め、枝落としのみとした。
山仕事は12年もやっているので、要領良くなったと自分でも思う。伊達に歳をとったわけではない。
けれど、それと反比例して体力は明らかに衰えた。
休憩を小刻みに挟みながら、地道にノコをひく作業を2時間ほどやった。
明日は切り落とした枝の片付け作業だ。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
細い枝にクリオオアブラムシの母虫の死骸と卵塊があった。かなり高い枝だったので、倒さなければ気付きもしなかっただろう。それと横たわった幹の途中にはクヌギカメムシのメスがいた。お腹が大きいが、いつの間にやって来たのだろう。
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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
posted by やまかます at 17:34| とり

2020年12月24日

大丈夫か?セセリ前蛹

三股町 田上

食を断ちすでに10日間を過ぎた、クロセセリ幼虫。
以前、前蛹になったものの一向に蛹化せず体が折れ曲がり、挙句、消失してしまったケースがあった。
今回もどうやら体の不調の兆しが見えてきた。胸部のあたりで体がわずかに曲がっているのだ。

しかも、幼虫巣のある葉の葉柄部が折れて、クタリとあらぬ方角へと傾いでいた。
継続観察もこれまでかと判断し、スミナガシ幼虫に引き続き回収することにした。

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EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

葉が萎れないよう保水して、大きめの密閉容器に入れてみた。
若い葉なので早晩、萎れてしまうかもしれない。
ともかくも温度管理することで、果たして蛹化することができるだろうか?

今日は午後から小雨となった。久々のお湿りだ。
それとばかり、宿題にしていた室内作業の一つを片付けておいた。3時間ほどで写真のバックアップまで完了。
共著者の方にメールで報告してから、郵便局に出掛けてみれば、、、、、
ケーキ屋の前に行列ができ、車誘導係の警備員まで立っていた。
なるほど、クリスマスイブなんだ。


posted by やまかます at 20:49| チョウ

2020年12月23日

スミナガシ、4齢幼虫

三股町 田上

今日もほとんど風がなく、日中の気温は高めだった。
しかし、朝一番、外は霜で一面真っ白。かなり冷え込んだ。
日中の気温が11月中旬並みに上がったからと言って、長い夜間は真冬にもどる。

先月、上米公園で観察していたスミナガシ3齢幼虫を回収して飼育を始めたのは今月半ば頃。
この幼虫がすんなり成長できないであろうことは、火を見るより明らか。
久しぶりにスミナガシの飼育をしてみようと思った。

ヤマビワの水揚げが悪いことと保温もかねて、大きめの密閉容器で飼っている。
暖房は朝晩しか入れないので、飼育容器は毛布で包んでいる。

三日前、ようやく4齢へと脱皮したが、脱皮休眠は異様に長ったので、一時は脱皮できないのではと心配した。

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EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM 


posted by やまかます at 21:06| チョウ

2020年12月22日

クモヘリカメムシ

三股町 田上

午後2時6分。
ふと足下に目をやれば、セロリの葉上にほっそりとした、クモヘリカメムシがいた。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

左後ろ脚が無いけれど、きっちりと決まりポーズで構えている。
前両脚は触角とぴったし合わさっている。このこだわりが、良い。

今日の日中は昨日より1度ほど高く、風がほとんどないので、体感気温も少し暖かめ。
成虫越冬のクモヘリカメムシが、こんな吹き曝しにお出ましになった理由も少しはわかるような気がする。

けれど微動だにしないのも賢明な策であろう。
今の時期、鳥たちは昆虫に飢えている。見つかればあっという間に丸呑みの憂き目に合うに違いない。
すぐそばにあるクヌギの枝にびっしりと群れていたクリオオアブラムシは、
連日、エナガとシジュウカラ、コゲラのお腹に次々と消えていき、今はまばらになっている。
じっとしていることは、ある程度は有効な策だが、しかしこれも油断大敵。


posted by やまかます at 22:09| カメムシ

2020年12月21日

ジョウビタキのオス

三股町 田上

タッカ、タッ、タッ、タッ、タッ、、♪

小石を打ち合わせるような音色が、小刻みに近づいてくる。
小さな小さな、カスタネット。
もうすっかり聴き慣れた、ジョウビタキの声だ。
毎冬、そしてここ1週間ほどは毎日、耳にしている。

先月から庭でよく見かける個体はメスだったが、ここのところオスも時々、姿を見せるようになった。
ツルウメモドキの実を頻繁に啄みにくるため、雌雄が鉢合わせすることもある。
互いに距離を空けてじっと見つめ合っているようにも見えるが、争いもなく、プイっとどちらともなく去って行く。


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OM-D E-M1 MarkV EF400mm F5.6L USM commlite CM-AEF-MFTマウント変換アダプター
posted by やまかます at 19:52| とり

2020年12月20日

カラカラ天気、続く

三股町 田上

午前7時11分。朝焼けに染まった霧島山

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EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

ツルウメモドキの赤い実も、鳥たちに人気が高い。
うちの林では、ヒヨドリとジョウビタキが最も頻繁に訪れている。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

1週間ほど前に食を断ち、蛹室にこもったクロセセリ幼虫は、まだ蛹化していない。
頭の向きを時々反対方向に変えており、お尻の固定もしていない。
もうそろそろ蛹化する頃合いだと思うが、さてどうなることか。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

午後3時46分。
今日も雲一つないカラカラ天気だった。

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EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 18:19| 風景

2020年12月18日

危うし!ナガサキアゲハ幼虫

三股町 田上

庭のユズについていた、ナガサキアゲハの終齢幼虫は今朝になって、体を半分に折って死んでいた。
今朝の冷え込みはこの冬一番だったかと思う。外の畑は霜で一面、真っ白になっていた。
寝床から出るのが辛いほどだったが、やはり幼虫は寒さに耐えきれなかったようだ。
朝見つけた死骸は、昼過ぎには消えていた。
地面をいくら探しても見つからず、鳥に食べられたのかもしれない。

ところが同じユズの木にいる、3齢幼虫の方は生きていた。

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そしてもう一頭、3齢幼虫が見つかり、こちらもそっと指で触れてみると体を曲げて反応した。
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とは言え、この2頭の若齢幼虫が無事に蛹化できるかどうかは、かなり危うい気がする。せめて葉裏生活ならまだしも、と思いたくなる。
EOS-5D MarkV  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
posted by やまかます at 18:06| チョウ

2020年12月17日

赤い実

三股町 田上

午前7時20分、朝焼けに染まる霧島山
韓国岳(画面右奥)がわずかに白化粧。冠雪だろうか?

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EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM

庭のススキに、朝陽が降りてくる。
ぼお〜っと眺めている私。鳥を待つ時間は長い。

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EOS-5D MarkV EF400mm F5.6L USM

赤い実は、鳥たちに人気が高い。
けれど、同じ赤色でもマムシグサの果実にやって来てついばむ鳥の種類は限られる。
日に数回、小さなクチバシにも関わらず、大きな果実をパックンと丸呑みにする、ジョウビタキ
液果で食べ応えがありそうに見える。

ジョウビタキはいくら食べても平気だが、これを人が食すとえらいことになるそうだ。
猛烈な苦さで口の中が痺れ、たいへんなことになる、とは最近聞いた話。
私は試したことはないが、、、、。


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EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM 430EX III-RT

午後5時20分。
今日は終日、雲一つない青空だった。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO

カメラ、OM-D E-M1 MarkVに外部給電するモバイル電源を探しに、
都城市の電気店に行ってみたが、適合するバッテリーはなかった。
ネット通販はできるだけ減らしたい、という気持ちがあったが、こればかりはやはり無い物ねだりだったようだ。

例えば、しかし、これまでネット通販で買っていた書籍などは、本屋に出向いて注文しようとも思う。時間が掛かっても良いので。
posted by やまかます at 18:26| とり

2020年12月16日

新刊本『うまれたよ!ベニシジミ』

三股町 田上

先日、クヌギで見つけたアカイラガ幼虫は、まだ葉上に止まっていた。
そろそろ繭を紡ぐ頃合いだと思うが、目が離せない。

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強風に揉まれるようにして飛んでいたモンシロチョウ
やっとのことで、ツバキの葉上に縋り付き日光浴。

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OM-D E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350


〜新刊本のお知らせ〜

今年、二冊目の新刊本は、
『うまれたよ!ベニシジミ』(岩崎書店)

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私がベニシジミを知ったのは中学生の頃で、
志賀昆虫社の捕虫網と自作の三角缶を携えて初めての採集に出掛けたときだった。
場所は松山市の天山町に流れる河川の土手だったが、生まれて初めて見るオレンジ色のシジミチョウに大興奮したものだ。
東京にいた頃からベニシジミの撮影をする機会は多かったが、今回の著作に載せた写真は、全て宮崎の今の住居周辺で撮り下ろしたもの。



posted by やまかます at 20:30|

2020年12月15日

危うし!イシガケチョウ

三股町 田上

午前9時。霧島山
朝一番は曇っていたが、次第に晴れて今日もまた冷たい北風が強く吹き荒れた。
右奥の雲を被った山が、韓国岳。

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庭のコナラは、まだ落葉していない。クヌギもコナラも、木によって落葉のタイミングがそれぞれだ。
もうすっかり葉を落とした木もある。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ハナミョウガの葉裏で越冬中のイシガケチョウは、強風に煽られ今にも吹き飛ばされそうになっていた。
けれど、脚の爪をよほどしっかり突き立てているのか、平たくした翅が風を受けて跳ね上がってでも、
葉っぱに張り付いたままだった。

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OM-D E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
posted by やまかます at 20:15| チョウ

2020年12月14日

柿の木

三股町 田上

午前8時半。
先月の末頃にはすっかり食べ尽くされた、近所の柿の木
山里には収穫されないままの柿が多い。
鳥やサル、タヌキ、テン、などの貴重な食料となっているが、それはそれで地域によっては様々な問題になることだろう。

柿の木のすぐ下の草むらから、キジ♀の鳴き声が聞こえていたが、姿は見えず。
一羽のオスが三、四羽のメスを連れているのを、たまに見かける。


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午後3時20分。霧島山
まだ冠雪はない。
今日は曇りで晴れ間はわずか、冷たい北風が強く吹き続けた。いよいよ、冬本番!
予定していた撮影は午前中のうちに早々と切り上げ鳥の観察に費やし、午後からは明日以降の準備作業に取り掛かった。

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OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
posted by やまかます at 20:48| 樹木

2020年12月13日

消えたクロセセリ前蛹

三股町 田上

ずっと観察していたクロセセリの前蛹、グッタリと頭が垂れて様子がおかしくなっていたけど、今朝になっていなくなった。
おそらく、何らかの捕食者に食べられてしまったのだろうと思う。
いづれにせよ、蛹化できずに死んでいたかも知れない。

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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU
すぐ近くのハナミョウガでは数日前に蛹室にこもった幼虫もいる。こちらはどうなるだろうか?

庭のクヌギではまだ葉っぱを食べている、アカイラガ幼虫。


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EOS-5D MarkV  SIGMA50mmMacro 270EXU

蛹といえば、、、、、、、

家庭菜園のナスで育ったクロメンガタスズメの幼虫2頭のうち、一頭は回収できたがもう一頭は地面に潜り込んでしまったらしく見失ってしまった。
回収した幼虫はしばらくして、用意した土に潜り無事に蛹化した。

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クロメンガタスズメ幼虫を回収して数日後、玄関前を徘徊していたエビガラスズメ幼虫。
蛹化場所を探していたので、土を入れた容器に回収するとこれも程なく、蛹化した。
上写真と同倍率なので、エビガラスズメに比べてもクロメンガタスズメの蛹は結構大きいことがわかる。

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EOS-5D MarkV   EF100mm F2.8Lマクロ IS USM 深度合成 (蛹の2カット)

黒バックでの蛹の写真撮影などは、専用の撮影台を組んでいる。
背景の黒紙から蛹を15センチほど浮かし、また背景にはできるだけ光が回らないように調整する。
蛹を固定するのが厄介だが、被写体の大きさに合わせて逐一固定台を工夫して作る。
条件によっては透明ガラス板やアクリル板に置くこともあるが、ゴミ写りなどの後処理に苦労するのであまり使っていない。パソコンでの画像処理はできるだけ少なくしたい主義だ。
照明のストロボは、通常3灯で間に合う。
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被写体を乗せる台はベローズで可動式にしてあるが、深度合成をする時はカメラ側のフォーカス送りで行うことが多い。
低倍率専用なので、撮影枚数も10カット前後で済む。
ちなみに、先日載せたギンシャチホコ蛹の写真は、被写体を可動させて深度合成している。こちらは撮影枚数が多かったので被写体の微動によった。
撮影倍率としては、ギンシャチホコの蛹(体長20mm)程度の大きさが最大倍率で、これ以上の倍率が必要な時は、別の専用撮影台を組んでいる。
posted by やまかます at 21:26| チョウ

2020年12月12日

菊芋


今朝の霧島山。午前7時20分
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すぐ近所の畑に、「菊芋」が植わってあり、しばらく前までは黄色い花で賑わっていた。
大きな葉っぱが特徴的。
写真は先月末に撮影。畑の脇でキジのオスが佇んでいた。

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ちょうど嫁さんの実家から菊芋が届いたので、きんぴらの惣菜を拵えた。
初めて食べたのだが、コリコリとした食感。味付けが濃かったので、菊芋そのものの味はほとんど分からなかた。
菊芋は高血圧によく効くらしい。芋は掘り出すと傷みが早いので、食べる分だけ収穫するか、土に埋めて保存するのがいいそうだ。
今日は生で食べることにしたのだが、皮剥きが大変そう。

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昨日、谷津田を歩いていたら、笹藪の中で何やら黒い影が蹲っていた。
近寄ってみれば、罠に掛かったイノシシだった。さらに近寄ると興奮して、こちらに向かって威嚇してくる。
右前脚の先端がワイアで括られていた。動ける範囲で地面を掘るので、そこだけ砂場のようになっている。
逃げようとする力は相当なもので、今にも罠のワイアが外れそうだった。
あとで分かったのだが、ワイアは爪の付け根深くに食い込んでいた。

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狩猟許可書プレートには、知り合いの方の名前があったので、
すぐに連絡して今日のことイノシシの取り込み作業となった。作業は二人掛かり。私はそばで見学。
ロープで動けないよう宙吊りに固定して、首にナイフを入れる。
ドフドフ、と血が泡吹いて流れ落ちる。血抜きはこうして現場ですぐ行う。

50キロ程度の若いオスだった。かなり肥えているが、牙はほんのわずかしか無い。
写真は、後ろ脚。

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posted by やまかます at 20:28| 田舎暮らし

2020年12月11日

今日の拾いもの

三股町 田上

林の縁にある大きなエノキ
数日前から、パチパチ、という音が樹上から聴こえていた。
庭に出て見上げてみるとイカルの群れがいて、エノキの果実を食べる音だった。
警戒心が強い鳥なので、私の姿を見てすぐ一斉に飛び去ってしまった。
エノキの根際には白い糞と、枝ごと落ちた果実が多数、散らばっていた。

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しばらく果実拾いをしていたら、いつの間にか頭上からパチパチと音がする。
食べたりなかったのか、一羽のイカルが戻っていた。

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OM-D E-M1 MarkU
EF400mm F5.6L USM

ふと横を見れば、ユズの枝にナガサキアゲハの終齢幼虫がいた。
さらに若齢までいた。

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OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 00:00| 樹木

2020年12月10日

テンの置き土産

三股町 田上

先月末に切り倒したクヌギの一本は、観察路にうまく収まっている。

切り倒すときはかなり緊張したと思うが、私は現場に居合わせなかった。
しかし、嫁さんの話では、
「倒す方角は慎重に吟味していたけど、皆さん(3名)楽しそうに作業をしていたよ。
狙い通りに倒せた!と大喜びだった」
とのこと。いやほんと、見事なミッションだった、と思う。

その横たわったクヌギの幹に、テンの糞がちょこんと置かれてあった。
柿の種子が混じっている。

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先月からテンの糞はあちこちで目にするようになっていたが、
新しくできた「クヌギの道」にもさっそくやって来たようだ。
2メートルほど離れた同じ「クヌギの道」上にも糞があったので、そちらに駆け寄ったら、足下にイモリが2匹転がっていた。
朽ち木に潜り込んでいたところを、知らずうっかり私が蹴飛ばしてしまったようだ。
よほど浅い場所に潜んでいたようだ。

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チェンソーを使って樹木を切り倒すときは、緊張する。
独りで行う作業でもあるし、何と言っても倒れる方角が読めないときは尚更である。

11年前、家屋に一番近いクヌギを切り倒したことがある
庭の日当たりのこともあるし、台風での倒木被害のことも考えて、それ以上大きくするのは危険と思われた。
実はこのクヌギ、13年前に引っ越して来た時には、かつて見たことがないほど盛況な樹液レストランが開業していた。
まさに理想的とも言える、顔ぶれ多彩な昆虫酒場の光景だったが、翌年にはパッタリと樹液が止まった。
そのうち再開するのではという期待もあったが、家屋に近過ぎるのがネックだった。
2009年7月の記事にも書いたように、倒したい方角とは真逆に倒れて冷や汗をかいた。

今、そのクヌギが倒れた場所には、コナラが植っている。以前よりか家屋に近い。
林にあった実生を植えたもので、一度は根本で折れたりしたが(コウモリガ幼虫の穿孔により)、
その根本から幹が3本成長して、元気に枝葉を繁らせている。

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屋根の高さを超えないように毎年剪定しており、根本近くまで枝葉が茂るので、観察にはうってつけ。
庭のど真ん中にはこのコナラと、他にクヌギが3本植えてあり、どれも観察用に樹形を整えている。


OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
posted by やまかます at 08:41| けもの

2020年12月09日

ギンシャチホコの越冬蛹

三股町 田上

ハナミョウガの葉裏、地面から20センチの高さ、そこに張り付いている、イシガケチョウ
この場所はクロセセリ幼虫の観察場所でもあり、自ずと毎日、姿を拝むことになる。
前蛹になっていつ蛹化してもおかしくない状態のクロセセリ幼虫だが、
頭をダランと下げた姿勢になった。どうも様子がおかしい、怪しい。
もうとっくに脱皮していいはずだが、、、、。

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OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

越冬イシガケチョウのすぐ横には、大樹のヤブニッケイ。
その幹表面に、ギンシャチホコの繭。
樹肌がそのまま盛り上がったようなそれは、繭と知らなければただのコブとしか見えない。
空気抵抗をできるだけ抑えたような形状から、いかにも頑丈そうだ。実際、触れてみると実に硬い。
引っ剥がそうとしても、びくりともしない。

その繭の中で越冬中の蛹。
頭部に生えた一本の小さな突起が、小さいなりに目を惹く。


1207ギンシャチホコ蛹-.jpg
EOS-5D MarkV EF100mm F2.8Lマクロ IS USM  ST-E3-RT
スピードライト430EX III-RT  GODOX TT350
posted by やまかます at 07:00|

2020年12月07日

コミスジ越冬幼虫

三股町 田上

黄葉し葉を落とし始めた、庭のナツフジ。
先月26日に見つけたコミスジの幼虫は、しばらく姿を見失っていたが、
昨日になって、元の場所から1メートルほど離れた葉っぱで再び見つかった。
どこにいるか、わかるかな?


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どうやら、幼虫が葉柄をかじったために葉が萎れたようだ。
もちろん、落っこちないように糸をしっかり絡めている。

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他にも幼虫がいないか探していると、萎れた葉があったので触れると、すぐにポロリと外れてしまった。
枯れ葉布団に包まれて、そのまま地面に落下するつもりだったのだろうか?

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コミスジの越冬幼虫を初めて見つけた場所は、高知県、南国市の「毘沙門の滝」だった。
カシ類(アラカシかな)の葉っぱに止まっていた。
そのときの写真は『里山蝶ガイドブック』(阪急コミュニケーションズ:2003年)の38ページに載せてある。
切手サイズの写真で、わかりにくいのが残念。
もう30年近くも前のことだが、その当時は東京〜高知間のフェリー航路があって、よく利用していた。

OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350
posted by やまかます at 20:12| チョウ

2020年12月06日

葉っぱの表と裏、、、、Pyrocoelia マドボタル類の幼虫、クロセセリ前蛹、ムラサキツバメ越冬集団

三股町 田上

〜葉の裏〜

以前から観察している、ハナミョウガ葉裏のクロセセリ幼虫
昨日、帯糸と尻糸を完成させ、前蛹の体勢となった。
いつ蛹化するだろうか、いよいよ目が離せなくなった。

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EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro  270EXU

帯糸。
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尻糸。なかなか凝った造り。
自分の体長に合わせて正確な位置に糸を張る技は、一体どういう仕組みなんだろう。

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〜葉の表〜

ササの葉表面の濡れた部分をしきりと舐めていた、マドボタル類の幼虫。
体長は25ミリほど。このまま幼虫越冬だろうか。

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都城市

クロガネモチの葉、2枚に渡って集合しているムラサキツバメ
葉っぱが見えないほど、密集している。

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こちらは、イヌビワの小集団。

1206ムラサキツバメ-062455.jpg


クロガネモチの高い梢(地上高3m)では毎年、正確に同じ葉っぱに集団ができる
今年もその高い梢は満室状態になっており、どうやら溢れ組が、低い葉っぱ(上写真)とイヌビワ(下写真)に分散したように思われる。
つまり、今冬、ムラサキツバメの数が余程、多いのではないだろうか。


OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350
posted by やまかます at 19:43| チョウ

2020年12月05日

ヒメクダマキモドキ

三股町 田上

仕事部屋の中より外の陽射しの下の方が、断然暖かい。
室内作業は後回しにして、できるだけ庭や林で探索歩きに費やした。

ヒメクダマキモドキのオス。
流石に動きは鈍い。ゆったり、日光浴というところか。

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こちらは、メス。産卵管がつんと上向きに覗いている。
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菜園のセロリに、キバラヘリカメムシがいた。
以前は庭のコマユミで繁殖していたが、ここ数年、パッタリ姿が途絶えていたカメムシだ。
我が家では、実に久しぶりの登場。どこに潜り込んで越冬するのだろう。

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林では、ヒメアカネの交尾カップルがいた。
この先、無事に産卵できるのだろうか。

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OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
posted by やまかます at 19:25| バッタ

2020年12月04日

蛹の居場所

都城市 

例年通り、漆喰塀の白壁にアオスジアゲハの越冬蛹が、危なっかしい格好でぶら下がっていた。
帯糸が切れている。

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毎冬、見ている塀だけど大抵はついている。
しかし、1体のみで複数が見つかったことは無い。

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この蛹が幼虫時代を過ごしたクスノキは、2メートルほどのところにあり、
梢を見上げていると、黒く変色した蛹が3体あった。写真はそのうちの2体。
もちろんすでに死んでいる、と思う。

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さらに別のクスノキでは、木から13メートルほど離れた、ステンレス製のパイプにも。

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アオスジアゲハは蛹化に先立って、食樹を離れる傾向が強く、その場合、蛹化場所の条件は、表面がツルんとした滑らかな足場を選ぶことが多い。
特に越冬蛹では、食樹で蛹化した場合は寄生されたりして死んでいるのが目立つ。
寄生蜂や寄生バエが、宿主を探す手掛かりに食樹のニオイを使っているなどの理由も考えられるだろう。

塀の上から、蛹探しをしている私を見つめて、
「ナニ、してるニャン?」

1204ヒメクダマキモドキ♂-042356.jpg

OM-D E-M1 MarkV  
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
GODOX TT350
posted by やまかます at 20:08| チョウ

2020年12月03日

ハラビロカマキリとオオカマキリ

三股町 田上

ビワの高い梢で食事中のハラビロカマキリ♀。
ほぼ屋根の高さ。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO GODOX TT350

ビワの花に来た、ホウジャクの一種が餌食になっていた。
この場面を最初に見つけたのは嫁さんだったが、ビワの花が今の時期に咲くことに気付いて、繁々と見上げていたようだ。
脚立に登って撮影していたら、私の頰をかすめるようにしてオオスズメバチが飛び回っていた。

ネコノチチの枝又に、オオカマキリの死骸がぶら下がっていた。
モズのハヤニエ、だろうか?
オオカマキリやハラビロカマキリが枝又に挟み込むように固定されたハヤニエは、以前にも見たことがある。
それにしても、随分と体が崩れかけている。自然死した後、枝に死骸が偶然挟まったとも考えられる。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350 
posted by やまかます at 20:31| カマキリ

2020年12月02日

見落としていた、クロセセリ前蛹

三股町 田上

午前7時。
朝食の準備中、部屋の中をひとしきり飛び回っていたチョコレート色のチョウ。
飛び方からして、すぐにムラサキツバメと判った。

だけど、いつの間に紛れ込んだのだろう。洗濯物についていたのか?


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EOS-5D MarkV SIGMA50mmMacro 270EXU

先日、忽然と姿を消したクロセセリ幼虫。
今日になってもう一度、見直してみたら、地面に近い小さな葉の裏で前蛹となっていた。
いきなり蛹が見つかるよりか、この方が楽しみも増える。

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1202クロセセリ前蛹-022064.jpg
OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350

薄暗い杉林の中でハナミョウガを見て回ると、亜終齢幼虫や終齢幼虫が次々と見つかった。
山折りになった葉が気になりめくると、コロギスの幼虫が潜んでいた。
本種は幼虫越冬。

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OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro  GODOX TT350
posted by やまかます at 20:45| チョウ

2020年12月01日

師走に羽化した、イシガケチョウ

都城市 山之口町 富吉

午後1時。
「もうとっくに羽化したはず。とりあえず無事に羽化したかどうか、羽化殻だけでも確認しておこう」

そう思いながらイヌビワを見に行ってみれば、
そこに羽化したばかりのイシガケチョウが止まっていた!

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

イヌビワの葉は黄葉して今にも落ちてしまいそう。まさにギリギリのタイミングで羽化したと言える。

この蛹は、先月、11月3日に蛹化したので、蛹期間は実に27日間にも及ぶ。
気温が低いとこんなにも蛹期間が長くなるとは驚きだ。
この場所は終日、ほとんど日が当たらないので、それも影響しているかもしれない。

足元ではムラサキシジミが日光浴をしていた。

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OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

三股町 田上

夕方、散歩をしていると、モンキチョウが飛んでいて、やがて草にしがみつくようにして静止。
翅はかなり傷んでいる。このまま越冬できるだろうか?

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OM-D E-M1 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM


すぐ隣では、ベニシジミが日光浴。

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OM-DEM1 MarkU EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 19:20| チョウ