2020年10月12日

片想い、それぞれ

三股町 田上

昨夜、午前2時半。
ライトトラップにぶつかる羽音が賑やかだったので、外に出てみれば、
ギンヤンマのオス、だった。

こんな深夜に起きていたのは、夜に網を張るクモの様子を観るためだった。


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2年前の夜には、メスが来ていて、同じように派手な羽音を立てていた↓

「過去記事2018年7月22日」
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午前8時43分。
谷津田の休耕田で、病死のメスにマウントしていた、コバネイナゴのオス。
メスの頭部はとれており、体はすっかりミイラになっているようだ。
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午後4時03分。

玄関の明かり取りに、ハラビロカマキリ♀がいた。
この1時間ほど前に、家の外壁にたむろしているカマキリを数えていたのだが、その時は台所の勝手口付近にいた。
ちなみに東側だけで、ハラビロ以外には、オオカマキリ2♂、1♀、だった。

おや?ここまで移動したんだ、、、、と、ハラビロのメスをよくよく見れば、、、

背中に負ぶっているのは、なんと! 小柄な コカマキリのオス。

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外出から戻っての30分後、ハラビロの背中から、コカマキリの姿が消えていた。

おや!?どうした!

と、メスの下に、コカマキリの後ろ翅と脚が、落ちていた。

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コカマキリはどうやってか、ハラビロの鎌にかかって、バラバラになっていた。
ハラビロ♀の両刃の威力は凄まじい!!
コカマキリを食べるでもなく、一刀のもとに切り裂いたのだ。

玄関先の床に転がっていた残骸を集めてみたが、胸から上はまだ元気に動いており、私が摘むと頭をひねり、鎌足をふりかざすのであった。
コカマキリのオスは、自分が絶体絶命の状態であることに気付いていないように見えた。

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E-M1 MarkU 、E-M1 MarkV :M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro、M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 GODOX TT350

 そう言えば、9年前には、トノサマバッタ♂の片想いを撮影していた↓

「過去記事:2011年10月19日」

スクリーンショット 2020-10-12 18.23.19.png


コバネイナゴ、コカマキリ、トノサマバッタ、3種のオスたちは、勘違いをしていたのだろうか?それとも、身体的に何か異常を来していたのだろうか?

いや、おそらくそうでは無いかもしれない。
どのオスもいたって正常、健康だったのではないだろうか。
彼らの片想いは、実に真剣だったに違いない。と、私は思う。
posted by やまかます at 20:25| カマキリ