2019年05月19日

竹筒ゆりかご、ふたたび

メダケの枯れ茎の暗闇のなかで、じっと過ごしている幼虫。

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以前にも書いたが、ニホンホホビロコメツキモドキの産卵痕が付いた枯れ茎の中に、
おそらく蛾類と思われる幼虫や蛹殻が見つかり、冬からずっと飼育している。
飼育と言っても給餌の必要もなく、ただ転がしているだけで、たまに中の様子を窺うだけ。

今日、久々に点検してみれば、一頭(写真上)を除いて他は全部カビが生えて中の幼虫は消失していた。

さて、幼虫がいる場所には糸で紡いだテントがあって、
その中央の台風の目のようなところは枯れ茎の内壁につながっている。
おそらく蛹の体を支えるために糸トンネルが必要なのだろう。

で、糸トンネルが繋がっている硬くて厚い竹の壁には、すでに出口の準備がしてある。
ここまで準備しているからには、蛹になる日も近いのでは?と思いたくなる。


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竹筒の外側からルーペを使って見ても全くわからないが、内側から強い光を当ててみれば、
壁が透けて薄くなっているのがわかる。ほんのわずかな沁み程度だが貫通している部分すらある。

つまり、事前に竹壁を内側から削って薄皮だけを残した脱出口を準備しているのであり、
そこは蛹の頭部を突き当てるだけで容易に破れる、ということだろう。
こうした作業を、暗闇の中でコツコツと行う幼虫の姿を一度は見てみたいものだ。
このやり方は、ニホンホホビロコメツキモドキと同じであるところが興味深い。
もっともニホンホホビロコメツキモドキが作る脱出口はなぜか、几帳面な正方形であるが。

たった一頭となってしまったが、何としても成虫の姿を見届けたい!本当に蛾類なの?
成虫が羽化する日を待つとして、大事な竹筒ゆりかごを観察容器に収納した。
羽化した成虫が迷子にならないように。


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竹筒ゆりかごの長さは、27センチ。
これを収める容器は焼酎ワンカップを5個連結して作った。
中の換気を良くするために、両端の蓋はガーゼに替えておこう。




posted by やまかます at 21:09| Comment(0) |