2019年02月07日

関東フィールド歩き〜その3〜

2月1日は快晴。この日はかつて住んでいた東京都、清瀬市野塩の中里緑地保全地を歩いてみた。

抜けるような青空は心地よいけれど、前日の代々木公園の時と同じく気温はかなり低め。
一緒に歩いたのは絵本作家のIさん。
午前中、空掘川沿いのヒサカキでホタルガの越冬幼虫を探してみたが見つからず。
クワコの越冬卵を探していたら、桑の枝にアメリカザリガニの頭部が刺さっていた。モズの「はやにえ」だ。
秋津駅北口近くにあるカフェギャラリーで昼食をとりつつ、虫のお話し。
ゆったりランチの後は雑木林へ。
保全地だから仕方がないのだろうが、遊歩道のロープ柵が強固になり歩けるコースの制約も厳しくなっていた。
自然観察歩きには一層、窮屈になったなあと感じた。

Iさんがロープ柵に佇んでいる冬尺蛾のメスを見つけた。
写真は2頭目。

フユシャク♀1日-7287.jpg

午後4時過ぎ、強風に煽られながらも懸命に飛翔する冬尺蛾のオスがいた。
「うん!このオスはやけに興奮しているなあ。近くにメスがいるんじゃない!」

林の縁にある金網柵を舐めるように見ていくと、やはり無翅のメスがいた。
メスは性フェロモンを放ってコーリングしているのだろう。
飛んだり歩いたり、オスはどうやらメスを目指していることが窺えたが、風が邪魔をしてなかなか辿り着けない。
Iさんと私は「頑張れ!」だの「あともう少し!何やってんだよお」などと声援を送りつつ
この結末を見逃すことはできない、とじっと見守り続けた。
散策する人が不思議そうな顔をしては次々と通り過ぎる。だが誰も冬尺蛾の存在すら知らないだろう。

かつて、繭上でコーリングするウスタビガのメスの傍まで飛来したオスが、あと数センチという距離まで到達しておきながら、急に吹き荒れた風に流されて交尾に至らなかった、ということがあった。

その苦い観察経験を思い起こして心配にはなったけれど、結局、冬尺蛾のオスはメスにたどり着いて交尾が成立した。
交尾が成就して落ち着いたカップルの姿から、本種がクロバネフユシャクとわかった。

クロバネフユシャク-7306.jpg

写真の背景に見えるのは明治薬科大学。
この日は受験日だったようだ。観察を終えて駅に向かうと、狭い歩道には受験生の長蛇の列が続いていた。

posted by やまかます at 00:14| Comment(0) |

2019年02月05日

関東フィールド歩き〜その2〜

先月30日は、野山北・六道山公園(東京都武蔵村山市〜瑞穂町)の谷津田を歩いた。
昨年7月の猛暑日にも訪れたが、ついこの間のことにように思える。メンバーは5名で、
今回もレンジャーのKさんに案内してもらった。

Kさんから教えてもらったルリタテハの越冬姿は、おそらく一生忘れないであろう印象深いものだった。
「ここまで来ると、もう見えていますよ」とKさんがニコニコして立ち止まったけれど、
どこに潜り込んでいるのだろう、と最初は低い場所を懸命に探してしまった。
おそらく誰もがそういう探し方をするはずだ。
「ヒントは樹肌です」の一言で、ふと目線を上げてみると、、、、、、、、、、ああ!いた!!
それはかなり衝撃的な光景。

風で落ちたウスタビガの繭殻もいくつかあった。

ヤマカマス-2302.jpg


31日は、都心の「代々木公園」。こちらも昨年の夏以来、二度目。
前回同様、大学時代の先輩でもある鳥類研究者のM下さんに同行してもらった。

広大な公園の外周をグルグル、歩いてみた。曇っていて生憎の天候だったが、
ハシブトガラス、ハシボソガラス、キジバト、スズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、
ムクドリ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、コゲラ、エナガ、モズ、オオバン、
アトリ(大群)、ハクセキレイ、など、鳥の顔ぶれもいろいろ。

中でもハシブトガラスは、様々な興味深い行動を見せてくれる。

ハシブト-1310212.jpg


ところで、今冬は冬鳥の姿が少ない、という話をよく聞く。
うちの林ではシロハラをまだ見ていないから、実際、そうなのかもしれない。
ガサ、ガサ、ガサ、と落ち葉をかくあの独特な音が全く聞こえてこないのである。

シロハラがいない冬の雑木林は、やけに静か過ぎる。

posted by やまかます at 23:49| Comment(0) | とり

2019年02月04日

関東フィールド巡り〜その1〜

先月、29日〜今月1日の四日間、関東のフィールドを歩いた。
夜は打ち合わせと新年会。5泊六日の日程に隙間なくスケジュールを詰め込んだ。

初日は、秩父市方面に総勢7名が参加。

午前中、狙いのヤンマタケがあっさり見つかり、びっくり。
冬虫夏草の壺を案内してくれたアベさんに感謝!
私も宮崎で結構探していたんだけど、成果なくずっと憧れていたヤンマタケ。

午後から奥深い渓谷の日陰に入ったのでかなり冷えた。滝には氷柱が、淀みには氷が張っていた。
山の斜面に佇むニホンカモシカを車窓から確認。河原に降りてみると、ニホンカモシカの糞もあった。

ニホンカモシカ-7184.jpg

同行の写真家、スズキさんが苔マットの下に見つけた、ミヤマツノカメムシ。
ミヤマツノ-7192.jpg

石をめくれば、コブハサミムシがたくさんいて、交尾や抱卵も観れた。

飯能市に下って、夜は一名加わっての総勢8名で新年会。
新年会のあと、飯能第一ホテルに投宿。このホテルは2004年8月に「むしムサの会」で一度泊まったことがあるので、実に15年ぶりということになる。
「むしムサの会」というのは、虫とムササビの観察を行う集まりだった。

posted by やまかます at 23:06| Comment(0) |

2019年02月03日

トイレの蚊

六日前の28日、家を発つ前にトイレの壁面でたしかに一匹の蚊を見た。

この日、青井岳駅近くでトラブルが発生し、日豊本線は早朝から遅れが出ていた。
フライトの時刻に余裕はあったけど、空港までの便は乗り継ぎもあるので早めに家を出た。
最寄り駅まで歩いて20分。小雨の中、重い荷物を抱えて傘をさすのはちょっと難儀。
駅に着いたときに雨は上がり、なんと日射しまで出てきた。
その時は傘が邪魔に思えたけど、31日の夜、東京は雨になった。持ってて良かった。

同じ個体かと思う。いや、多分。
今夜、トイレでまた蚊を発見。

トイレの蚊-2030022.jpg


こやつは、アカイエカ?

トイレの蚊-2030029.jpg


今夜はやけに生温かい。


トイレで蚊を撮影していたら、「鬼は〜外! 福は〜内!」と嫁さんが豆まきにやって来た。
もうすぐ還暦でも、これはやり続けるらしい。
posted by やまかます at 23:08| Comment(0) | アブ・ハエ

2019年02月02日

蛹化

しばらく家を空けている間も、ヒメクロホウジャクたちは前蛹のままで、
今日、昼過ぎに帰宅後しばらくしてから、1頭が蛹化した。
まるで私を待っていました、とばかり。

2日2019-9877.jpg

蛹の体色がしっかりと色付くにはもう少し時間が掛かるようだ。

林に降りて、産卵痕のついたメダケとホテイチクの枯れ茎を割ってみた。
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ニホンホホビロコメツキモドキのメスが入っていた。ほぼ標準サイズ。
顔はもちろん歪んでいます。

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追記)産卵痕のある枯れ竹を割っていると、ニホンホホビロコメツキモドキではなく、蛾類の蛹殻や幼虫が入っているものがあり、気になった。蛹殻はどれも糸で綴ったハンモック内にあり宙に浮いている。ハンモックは竹の内壁に穿たれた極小の脱出口につながっており、ここから羽化成虫が出て行ったことは間違いないだろう。
しかし、この蛾類幼虫はいかにしてニホンホホビロコメツキモドキの幼虫室に侵入したのだろう?
そして餌は何であったろう?
かなり前からこの蛾類幼虫には気付いていたのだが、そろそろこの宿題にも取り組まねば。
posted by やまかます at 22:34| Comment(0) |