2018年05月31日

ブドウ虫

ネコノチチが花盛りで、樹下に立つとブンブンという翅音に包まれる。
訪れる虫のほとんどがハチ類で、もっとも多いのがニホンミツバチ。


泥蜂の姿もチラホラ見かけるなか、オオフタオビドロバチそっくりのがいた。
見事なハチ擬態の、ブドウスカシバだ。


ブドウスカシバ_7608.JPG

ネコノチチは萌芽力が旺盛で、切っても切ってもすぐに繁茂する。


大きな葉と蕾が目立って来たノブドウの蔓には、でっぷりと肥えたブドウスズメの幼虫
ブドウスズメ_7633.JPG
刺激を受けると胸部を膨らませ体前半を反り返す。
ブドウスズメ_7630.JPG

ササの葉についていた、カギバ類の蛹。
カギバ蛹_7642.JPG

葉の先端に糸で綴ったポケットがあって、蛹のお尻はそこに納まっている。
ハゼノキ(食樹)のすぐ傍にあったので、クロモンカギバの蛹であろうかと思う。

成虫の羽化を待って確認しておこう。

※ 後日、6月8日夜、やはりクロモンカギバ成虫が羽化した。
posted by やまかます at 07:59| Comment(0) |

2018年05月30日

兄弟

延岡から帰宅する途中、毎年、訪れている青井岳のポイントに立ち寄ってみた。
クワの実はどれも小粒で、食欲をそそるものでもない。これはヤマグワ?

クワとヤマグワの区別はなかなか難しい。
クワ_7443.JPG

例年通り、たくさんのヒメツノカメムシが育っていた。
ヒメツノカメ_7441.JPG
まだ3齢幼虫の集団も残っていたが、ほとんどが終齢。羽化はちょうど序盤といったところか。
新成虫の小さな集団も二つほど見つかった。


この場所から谷の向こう側に聳える常緑樹林は花期も終えて梅雨らしいしっとりとした雰囲気。
樹林_7453.JPG

寄り道をしながら三股町に戻ってみれば、にわかに晴れ間が出て来た。
延岡でも朝のうち小雨があった程度で、ずっと曇りだった。
出発前から雨を覚悟していたが拍子抜けするほど、雨に降られなかった。いや降っている時間帯もあったのだが、ことごとく活動停止中に重なったのは幸いだった。

うちの林に降りてみれば、クヌギの梢にベニオビヒゲナガ♀がいた。今季はこれで3度目の遭遇。(10日の前記事に登場したのはオス)
ベニオビヒゲナガA7532.JPG
たいへん神経質で少しでも危険を察知すると、プイッと姿を消してしまう。

本種はこうして葉裏に静止していることが多く、梢を見上げるようにして歩いていると黒い小さなシルエットが見つかる。
逆光になるのと暗いので肉眼では決して紅色の帯は見えないが、シルエットで本種とすぐにわかるようになる。


ハグロトンボ♀A7560.JPG
ハグロトンボを初めて見たのは小学1年生の頃だったと記憶している。
松山市内のまん中を流れる石手川の川縁だった。
当時は護岸もされておらず、岸辺は鬱蒼とした薮で川縁に降りる場所を探すのもやっと。日中でも薄暗くて不気味だった。
私は昆虫少年でもなかったが、ハグロトンボの幽玄な姿に衝撃を受け、見とれてしまったことだけはよく憶えている。ハグロトンボという和名を知ったのはずっと後のことだった。

posted by やまかます at 07:10| Comment(0) | カメムシ

2018年05月29日

新居

先週、竹筒アパートを更新しておいた。古い竹筒は中を点検してから廃棄。
ハキリバチの一種、オオフタオビドロバチ、エントツドロバチ、オオハキリバチ、コクロアナバチ、と
営巣していたハチ達の顔ぶれは例年通りだ。


昨日、小雨のなか覗き込んでみれば、さっそく新居でコクロアナバチが仕事を終えていた。
竹筒_7095.JPG
竹筒は冬の間に切り出し、3ヶ月ほどしっかり乾燥させてある。片方に節を残して長さは20センチ。
あまり長いとハチが営巣しないようだ。

目線よりちょいと上、枯れ葉に紛れるようにヤハズカミキリが。
こういうときはカメラをライブビューモードにして、万歳の格好で撮影。

ヤハズカミキリ_7140.JPG

少し離れた場所ではイタドリのテーブルにデンと構えたのがいた。
ヤハズ_7218.JPG

ヤハズカミキリが抱きついていた枯れ葉はムラサキツバメ幼虫が潜んでいた巣跡だ。よく見ると空になった幼虫巣がたくさんあった。

撮影場所は延岡市の愛宕山。
雨を覚悟していたが現場では降ることもなく、予定通りの観察と撮影ができた。
先月から継続観察している虫だけでなく、他にも興味深い発見があった。



posted by やまかます at 06:27| Comment(0) | ハチ・アリ

2018年05月26日

梅雨入り

九州南部が梅雨入りした。平年より5日早いようだ。
朝一番、玄関出るとクリの花香が漂う。


クリ花4947-2.JPG

昨日、休耕田で見つけたキアゲハの蛹。セリで育ったのだろう。

キアゲハ蛹8409.JPG

今日は気温も低めで雨。羽化しないだろうとの予想は外れた。

キアゲハ8429.JPG

近づく私に翅を目一杯広げて威嚇が続く。

家の軒下には5か所に巣箱を設置してあり、そのうち4箱ではスズメが営巣している。

スズメ_5131.JPG

写真のスズメはメス。
オスと交互に忙しく巣箱を出入りしているが、長めの休憩タイム。
雨に濡れていた羽毛は早くも乾いていた。

ヒナに持ち帰る餌はまれに種子もあったが、ほとんどは昆虫。
posted by やまかます at 18:35| Comment(0) | チョウ

2018年05月25日

植物図鑑

ハンドブックシリーズ(文一総合出版)で先月刊行された
ツツジ・シャクナゲ ハンドブック』


ツツジ 1.JPG

著者は植物研究者の渡辺洋一さんと、植物写真家の高橋修さん。

ツツジ、シャクナゲと言えば、山岳地の植物。ほとんど人里にかじりついてばかり仕事している私としては、年に数回、山に上がってツツジ類に出会えると感激もひとしおである。
ツツジ類は種類も多く見分けるのは容易でないこともあって、どこか諦めているところもあった。

しかし、本種では見分け方を丁寧にガイドしてくれており、ツツジを見る楽しみを体得できそうな気がして来る。いや、すでに惹き込まれるようにページをめくっている自分がいる。


植物の世界に興味を抱くきっかけを与えてくれた昆虫の筆頭は、私の場合、ジャコウアゲハであった。
昆虫の食草・食樹、というつながり以上に、植物の、ウマノスズクサそのものの魅力に取り憑かれたと言える。
植物図鑑を飽かず眺めていた高校生の頃、昆虫も植物も同じように憧れの世界であった。


キイロトラカミキリ_6696.JPG
まだ蕾のアジサイに来ていた、キイロトラカミキリ

葉っぱの表面をしきりと舐めていた。
posted by やまかます at 15:19| Comment(0) |

2018年05月23日

クモの部屋

今年は例年に比べて、アシダカグモが多いと感じている。

家のどの部屋に行っても、デーンと居座っている姿がある。ゴキブリやムカデの登場となると大騒ぎする家族が、なぜかアシダカグモに関しては「大きなクモがいたよ」などと平然としている。それも、不思議ではある。


今朝のこと食事を済ませて仕事部屋に戻ってみれば、床にアシダカグモがいた。それも大きな獲物を抱えていた。

共食い_6464.JPG

なんと、獲物は同種のアシダカグモ。つまり共食いだった。しばらくして、獲物は捨てられていた。

共食い_6469.JPG

「うん?もしかして、このメスの死骸は昨夜、私の背後にいたヤツではないだろうか」
食べていた方のメスは、大きさ、色、そして片側の脚が一本欠けている特徴からして、
昨夜のメスとは明らかに違うからだ。

ともかくも、うちの家ではアシダカグモが定員オーバーして、それゆえ共食いも止むを得ないという食料事情が発生しているのだろうか。

しかし、共食いというのは、家族の者には悪い印象を植え付ける。
できれば、ゴキブリやムカデを捕らえている姿を見て欲しい、と願う。


ヨモギの葉を綴じ合わせた中にあった、マミジロハエトリの卵のう。そっと中を覗いてみた。

マミジロハエトリ卵のう8214.JPG
posted by やまかます at 21:17| Comment(0) | クモ

2018年05月22日

無影撮影

庭のナツフジに多数、産み付けられていたルリシジミ卵のふ化が始まった。

ルリシジミふ化幼虫_Z013284.JPG
0.6ミリ足らずの卵から産まれるのだから、ふ化幼虫のサイズはともかく小さい。
それがゆっくりとは言え、頭を左右に振りながら歩くから、撮影のフォーカス合わせも大変。


ルリシジミ卵0522.jpg
二個並んだルリシジミの卵のうち、上の灰色を帯びたのはそろそろふ化が近い。
ルリシジミとヤクシマルリシジミの卵を比較しようと、2011年に撮影したヤクシマルリシジミ卵の写真を引っぱりだしてみた。
ヤクシマルリ卵L1030.JPG
両種の卵の違いは、網目状の模様の細かさで、ルリシジミのほうがより細かい。
撮影アングルも違うが、しかしそれよりもライティングが全く違うのが致命的で、比較するには適してない。

7年前、ヤクシマルリシジミの卵写真は、ほぼ無影撮影をしており立体感が無くベタっとしている。
ライティングを色々変えて撮っておくべきだった。ヤクシマルリの卵は産卵して数時間後に撮影している。


夜、デスクに向かっていた私の背後に、なにか気配を感じた。
アシダカグモ♀_6461.JPG
あ!おまえさんはアシダカグモのメス、だね。
posted by やまかます at 20:25| Comment(0) | チョウ

2018年05月21日

似た者同士

昨夜からの雨で、葉っぱにこびりついていた火山灰が大方、洗い流されていた。

今日は室内での作業が長くなったが、雨脚が弱くなった合間に少し林を歩いた。もちろん、うちの林ですけど。
と、すぐにも目に入ったのが、雨に濡れて黒々としたクヌギの幹に止まっていた、ゴマケンモン
翅の模様は地衣類にそっくりだけど、この場所では姿形が目立ってしまう。
ゴマケンモン_6448.JPG
3年前の2015年、5月1日、羽化直後の本種が草むらを這い上ってから、翅を伸ばすところを観察している。左矢印2
ゴマケンモン_7209.JPG
翅が伸び切ってしっかりするまでは、こうして合わせて立てており、羽化直後に出会さない限り見る事ができない、稀な場面でもある。

昨日、ヤホシホソマダラを載せたけれど、同所には近似種のキスジホソマダラもいる。
キスジホソマダラ_8692.JPG
(2015年5月、撮影)
両種は翅の紋様で簡単に見分けることができるが、昨日書いたように、ヤホシホソマダラの触角には白い部分があることも識別ポイントになる。
キスジホソマダラに比べて、ヤホシホソマダラは少ないらしい。発生時期はほぼ同じ。
posted by やまかます at 22:24| Comment(0) |

2018年05月20日

ヤホシホソマダラ

クワの葉裏に抜け殻が点々と見つかる。

シロオビアワフキ抜け殻_4617-1.JPG
シロオビアワフキの羽化殻である。
クワの枝には幼虫が潜んでいる泡の塊がいくつかあるが、幼虫は羽化するにあたって、その泡から旅立つのである。

そう言えば4年前だったか、シロオビアワフキの羽化を最初から撮影したはず。

近所の畦道の草むらに、ヤホシホソマダラのカップルがいた。

ヤホシホソマダラ_6350.JPG

写真の下がオス。雌雄ともに、触角の途中に白くなった部分がある。

posted by やまかます at 20:15| Comment(0) |

2018年05月19日

ジッ、ジッ、ジッ、ジッ♪

足下から貝殻を擦り合わせるような、ジ、ジ、ジ、ジという音がする。
サトジガバチ8070.JPG
地面にトンネル堀りをしていたサトジガバチ。穴掘り作業中は翅を擦って音を出す。

その作業を見つめていたのは、私だけではなかった。
ヤドリバエ8102.JPG

ヤドリバエの一種が地面の巣穴にずっとまとわりついていたのだ。

このところ夜の灯りに飛来してそのまま翌朝まで居残ったアカイラガの姿をよく見かける。
シルエットは海のクリオネそっくり。

アカイラガ_6283.JPG

腹側から見ると、クリオネの翼足に見える長い脚は、中脚であることがわかる。しかし、なんで中脚がこうも長くある必要があるのだろうか?
アカイラガ_6288.JPG

あっ、、ガラス窓の白い粒粒は、新燃岳から降って来た火山灰です。
posted by やまかます at 19:36| Comment(0) | ハチ・アリ