
食べ頃になってもまだ、一番乗りの食いしん坊が現れない。
先に熟れた他の果実はことごとく、果肉が食べ尽くされているのに。食いしん坊ですらやって来ない、その理由は、写真の果実が車道に晒された明るい位置にあって、すぐそばに車の往来があるので、警戒されているのかもしれない。他の果実は木の茂みに適度に埋もれて、外側から(人の目から)はカムフラージュされている。

セイタカアワダチソウの花に埋もれて、見落としそうなほど小さくて目立たないヤブマメの花。そこへ重たそうなクマバチがフラッと舞い降りて来た。
すかさず、ヤブマメの小さな花弁に縋りつくと、萼の隙間に口吻を突き刺して吸蜜を始めた。
このようなシーンで、何も600ミリレンズを使うこともないのだが、撮影最短距離をなかなか体が覚えてくれない。
2.5mという距離を意外と遠く感じるのは、最短距離が短いマイクロフォーサーズカメラに慣れているせいでもあるだろう。昆虫はよほど敏感で神経質な種でなければ、大体は寄りたいだけ寄れるものだから、ついもう一歩踏み込んで、という動きに馴染んでいる。昆虫と向き合う場合は、焦点距離400ミリ以下のレンズが身についているので、600ミリは昆虫以外で使うべきなのだろう。けれど、フィールドではいざという時のために、どのレンズでも咄嗟に撮影できるように、普段から慣れておきたい。個々のレンズの性能をしっかり見極めておくためにも、今しばらくは600ミリを持ち出してみる。



シャクチリソバの群落が納屋の裏手で増殖して、真っ白な花畑が広がっている。以前はカラムシの群落だった。
庭を歩いていると、白いチョウが一直線にその花畑へ飛び込んでいくのがチラッと見えた。
屋根で賑やかに囀っていたスズメを撮影していたので、そのまま駆けつけてみた。白いチョウはイシガケチョウで、写真のメスと他にオスが2頭いた。昔訪れた9月の北海道では、花畑に無数のクジャクチョウとシータテハが群れていたが、あんな風に、イシガケチョウが群がっていたらどんなだろう、と想像してみた。
寂しい花畑には、他にコミスジとクロマダラソテツシジミが来ているだけ。アオスジアゲハが数回、上空から降りてきては素通りを繰り返していたがついに花には来なかった。

賑やかな囀りに誘われて、外に出て屋根を見上げると、すぐさまクヌギの高い梢に隠れてしまった、スズメのつがい。
チラ、チラッとこちらを覗き見している。人に付かず離れずではあるが、田舎のスズメは警戒心がきわめて強い。
特に我が家はポツンと一軒家でもあるからだろうか。

家の窓から見えるアカメガシワに、モズが戻ってきた。初夏から先月初めまでは姿を現さなかったが、ここのポイントに来るようになったのは、今月に入ってからだ。春に巣立ち雛が分散していくのを見送ってからは、近辺の平地ではずっとモズの姿を見ることがなかった。
〜〜〜〜〜〜 使用機材 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
SONY α7�X FE 600mm F6.3 GM OSS (クマバチ、イシガケチョウ、コミスジ、
クロマダラソテツシジミ、スズメ、モズ)
OM-1 Mark�U ED 50-200mm F2.8 IS PRO (アケビ果実)



























































































































