2023年12月10日

チョウの賑わい

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今朝も窓の外は濃い霧。日中の気温はグングン上がった。
おかげで南向きの居間は、窓を開けっぱなしにしていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

そろそろ花の衰えが見え始めたツワブキだが、たくさんのチョウで賑わっていた。
クマバチもブンブンやって来たけど花には止まらず、落ち着きなく飛び去ってしまった。

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イシガケチョウ      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

posted by やまかます at 19:08| チョウ

2023年12月09日

枯れ葉団子の術

都城市

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

目の前に飛来して日光浴を始めた、ルリタテハ。
ルリタテハを見るのも久しぶりかと思う。ここ数年、我が家の庭に現れる頻度は少ない。もっとも、昨年の秋には案内していただいた飯能市のフィールドで、越冬ルリタテハを観察できた。ルリタテハの越冬スタイルは、とてもユニーク、かつ大胆と言えるだろう。自宅周辺のフィールドでは越冬場所でのルリテタハにまだお目にかかったことがないけど、それも何故かなと不思議にも感じる。

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     OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

昨シーズン見つけた同じツバキの梢に、ムラサキツバメ越冬集団がいた。わずか7頭ではあるけど、この場所がお気に入りなのはなぜ、と問いたくなる。

で、しばらく歩いてアオギリを探していると、その手前のカシワでも越冬集団がすぐ目に入った。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

上写真の集団は、20〜30頭くらいで、下写真の矢印先に位置している。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

一段下に別グループの集団がいて、こちらは30〜40頭。
カシワの葉っぱがもっと広ければ、50〜70頭の集団ができていたかもしれない。
posted by やまかます at 19:53| チョウ

2023年12月08日

アオギリの赤いカメムシ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

今日もイチイガシの梢でサツマヒメカマキリ越冬幼虫を新たに見つけた。
枯れ葉などにはよく潜り込んでいることがある。昨日見つけた幼虫も、別の枝で葉と葉の隙間に落ち着いていた。

上写真で重なっている葉を、そっとめくってみた↓  朝一番、気温が低いせいだろうじっとしていた。この後葉を元に戻しておいたがそれでも動かなかった。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

都城市

街中に出たついでに、コムラサキ越冬幼虫の追観察のため早水公園に立ち寄ってみた。
先日見た位置から姿を消したものもあり、まだ落ち着いていない個体もいるようだ。

で、シダレヤナギの近くにあるアオギリをなんとなく眺めていたら、アカホシカメムシがいた。
本種は直近では2年前の10月に奄美大島で見たけれど、本来、九州にはいなかったカメムシだ。

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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

奄美大島から南の島には普通に生息している、いかにも南方系の姿をしたアカホシカメムシ。
宮崎県では2012年に宮崎市のアオギリで記録が出て、それ以降は県内のどこかしらで発生しているようだ。
ちょっと驚いたけれど、今の時代、なんらかの理由で北上する昆虫は数多くいる。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

根元に降りてスミレの葉から吸汁している個体もいた。

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     E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

写真の今にも羽化しそうなパンパンに肥えた終齢や4齢など幼虫も数頭いた。ここのアオギリで繁殖したことは間違い無いだろう。アオギリは3本並んで植えられており、いづれでもでアカホシカメムシが幹か根元付近をうろうろしていた。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Godox DE300

成虫と幼虫を数頭持ち帰ったところ、ケースのなかで交尾しているカップルがいた。写真画面の左がメス。羽化しそうな幼虫以外は、明日にも元の場所に戻す予定。
しかしこの先、長い冬をどうやって過ごすのだろうか、気になる。

posted by やまかます at 20:52| カメムシ

2023年12月07日

越冬幼虫2題

都城市 

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

公園のシダレヤナギを見ておいた。昨年の台風で根本から倒れたものの、残った根株から人の背丈ほど細い枝が何本も伸びている。枝又を見ていくと、コムラサキの越冬幼虫が次々と見つかった。若い枝なので幼虫の姿がとても目立つ。
コムラサキの越冬幼虫探しは難易度が高いほうだが、今日の場所では拍子抜けするほど簡単に見つかった。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

越冬場所を探しているのか、場所替えをしているのか、忙しく歩いている幼虫もいた。

三股町

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       アカメガシワ落葉   LUMIX G9 M2  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

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      LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

サツマヒメカマキリの越冬幼虫を見つけておいた。場所は、自宅林のイチイガシ大木の梢である。
2年前にはここの梢だけで8頭もの幼虫を見つけている。気温が上がると移動するので、越冬場所は定まらないことが多い。探し当てても油断は禁物だ。ちょっとした振動やこちらの動きにも敏感で、ピョンと地面に飛び降りることも少なくない。落ち葉や下草に紛れた幼虫を探すのはかなり厄介だ。

写真の幼虫も見つけた時は地上高170センチほどの位置にいたのだが、こちらの動きを察して飛び降りてしまった。落ちていく軌道が見えていたので、なんとか幼虫を拾い上げることができた。
枝に誘導して撮影したのが、下の写真。

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       LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

頭胸部がアンバランスに大きいこの体型、色彩から、枯れ葉などに蹲っていると隠蔽効果は抜群である。
posted by やまかます at 20:48| チョウ

2023年12月06日

赤ツノ

三股町

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イヌビワ     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

久々に霧の濃い朝だった。近所の交差点で車同士の衝突事故があったらしい。夕方帰宅した嫁さんから聞いた。
霧が濃いにも関わらず、ライトを点灯しないドライバーはけっこういる。
今日もひたすら、デスクワーク。昼食後の休憩で少し歩いた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ジョロウグモの網はヨレヨレになったものばかりで、産卵するメスの姿を見るようになった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

クロヒカゲ3齢幼虫は気温が上がると食事をしており、順調に成長しているようだ。
食事をしているタイミングを計るのは難しいので、こまめに覗き込んでみるしかない。近づく時には振動を与えないよう、影を落とさないよう細心の注意が必要。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U (トリミング)

散歩の途中、キヨコさんの畑のエノキにオオタカハイタカのメスが佇んでいるのを見つけた。
なるほど、近くでカラスが騒いでいる理由がわかった。
しばらく羽繕いをして落ち着いている様子だったが、そのうち飛び立って行った。気流に乗ってグングン高度を上げ豆粒大になって視界から消えた。
※写真の猛禽はオオタカではなく、ハイタカのメス、とご教示いただきました。訂正いたします。
猛禽類の調査をしている方からご指摘いただきました。
posted by やまかます at 20:52| チョウ

2023年12月05日

屋内昆虫記

三股町

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ノイバラの果実     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

朝から久しぶりの雨。昼前には止んだけれど、そろそろ欲しかったお湿り。
今日はどこにも出かけることなく、デスクワークのみ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

台所の壁にいたアカイエカ。暖房は入れているけど、まったく動かず。台所の隅までは暖気が届いてないようだ。
窓の外を見れば、シロハラがハゼノキの果実を啄んでいた。
posted by やまかます at 22:25| アブ・ハエ

2023年12月04日

黒子

三股町

霧が出た朝は、林に射し込む光芒を楽しめる。わずかな時間だけどそれがまた良いのだろう。

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午前9時 エノキ     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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午前9時 イヌビワの紅葉    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

デスクワークの息抜きに外に出てみた。運次第ではあるけど踏み台に上がってみれば、クリオオアブラムシのメスが産仔の真っ最中だった。
庭のクヌギの根本には踏み台を置きっぱなしにしてあるので、いつでも高枝のコロニーを目線で観察できる。
今、産み落とされている仔らは、有性世代であろうか。メスならやがてオスと交尾して、越冬卵を産み落とす。もしこの仔らの中で、有翅虫になるとしたらオスということになる、、と思うけど。
posted by やまかます at 21:19| カメムシ

2023年12月03日

ラインダンス

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

かなり高所に実っているので、ここのシロダモは人目につかない。うんと仰いでやっと目が届く。
スギ植林の縁に根を下ろしており、薄暗い林内から光を求めて天高くへ突き出た樹形をしている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

庭のクヌギにクリオオアブラムシのコロニーが2箇所あって、ちょっとした振動などに反応して一斉に後ろ脚を振り上げている。この行動をとる理由がよくわからないが、振動などなくても脚を高く上げている格好を頻繁にとっている。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コロニーにはハヤシクロヤマアリのワーカーがいつも寄り添っている。
盛んに触角でアブラムシの体をタッピングしては、甘露を受け取っている。
まだ産仔するメスもいたが数は少ない。有翅虫は1週間ほど前に2頭ほど見たのみで、今はいない。

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日没とススキ     E-P7 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

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日没とヒメジョオン     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U     



posted by やまかます at 20:47| カメムシ

2023年12月02日

アブラムシの事情

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コナラの葉っぱで繁殖するクロトゲマダラアブラムシのコロニー。
庭の真ん中に植えてあるコナラとクヌギは、毎冬、屋根の高さを超えないよう剪定し幹も目線の高さで切り詰めている。
そのため、低い位置にも盛んに枝を張るので観察には都合がいい。
踏み台に上がってみると、昨日見つけたクロトゲマダラアブラムシのたくさんのコロニーがあった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

有翅虫には、メス(画面左)とオス(画面右)がいる。
体色と頭のプロポーションなどで、一眼で区別ができる。オスの有翅型は今のところきわめて少ない。
有翅型メスは卵胎生で幼虫を産み落とす。卵胎生を行うメスは有翅型と無翅型の両タイプがいる。
そして、オスと交尾する無翅型メスは有性世代で、冬が深まるにつれ、幹や枝に越冬卵を産みつける。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

有翅メスが増えつつあり、翅芽が膨らんだ有翅メスの終齢幼虫(上写真淡い緑色)が目立つ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

踏み台に上がったおかげで、ハミスジエダシャク幼虫も見つかった。高い位置なので普段ならまず目に入らない。
樹高を切り詰めているせいで、萌芽が盛んになり過ぎて、枝と枝が交叉して複雑に絡まるほど繁茂する。そのため、適度に枝打ちをして風と光の通しを良くするなどの細やかな手入れも欠かせない。自然観察を継続して楽しむためには、それなりの労力も必要ということだ。落葉がひと段落したら、枝打ち草刈り、などの作業が年末年始に控えている。
posted by やまかます at 20:51| カメムシ

2023年12月01日

コナラのアブラムシ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

手前がマルバヤナギ(別名:アカメヤナギ)、奥上はクスノキ。
数年前にスギ植林伐採があった時、地主の方がこのクスノキだけはと言って切らずに残したものだ。スギが伐採されてそれまでヒョロヒョロと貧弱な枝ぶりだったのが、光をたっぷり受けるようになった。
周りを見下ろす樹高があるため、オオタカやサシバ、ノスリなど、猛禽類の休息場所になっている。
マルバヤナギは耕作放棄された畑の真ん中に成長したもので、樹液レストランができたり、ウチスズメの幼虫が育ったりしている。周辺にヤナギ類がないので、このマルバヤナギは観察者にとってもたいへん貴重な一本となっている。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

近所の藪にあるサネカズラ。うちの林の隅っこにも一株だけ生えているが、果実は少ない。なんとか育てて増やして見たいとは毎年、思うだけで、歩いて数分のこの場所に来てそれで満足してしまう。
食用にはならないので手付かずで残るのがいい。もっとも、野鳥にとっては貴重な食糧になる。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コナラの紅葉にアブラムシがついている。葉裏なのでそれと意識してめくらないと気付きようがない。
クロトゲマダラアブラムシ、だろう。体の色、紋様は紅葉に見事に溶け込んでいる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

有翅虫はオスで、無翅のメスと交尾していたが、オスは2頭しか見つからなかった。
交尾を終えたメスの産卵は、かなり昔に撮影したことがあるが、さて自宅庭でもそれが叶うだろうか。
posted by やまかます at 21:09| カメムシ

2023年11月30日

赤色、黄色

三股町

昨日、クヌギの枝で休んでいたウスタビガのオスは、夜になっても動かず、そのまま朝を迎えた。
飛び立って行ったのは、今朝の午前6時〜6時半の間だった。つまり、一昨日の夜に交尾を解いてのち、34時間もじっと休止していたことになる。ウスタビガは餌を摂らない。大空を駆け巡るパワーは幼虫時代の蓄エネルギーで賄う。長い休止は効率良く活動する秘策なのか。それともそろそろパワー不足の予兆なのだろうか。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭のツワブキは花盛り。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

マムシグサの果実を食べていたのは、ヒメクダマキモドキ。
今月半ば頃からシロハラの姿を見るようになり、そのタイミングでマムシグサの果実が次々と啄まれてもいるようだ。すっかり食べ尽くされて裸になった株もある。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

林内の朽木を起こすと、次々とカブトムシ幼虫が出てくる。今年は発生数が多いようだ。
子供達がうちの林に来れば、歓喜の声が上がること間違いない。
     
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

先日、庭に立っていると、濃厚な樹液の香りが漂ってきた。風上に目をやると隣の林のコナラにスズメバチのシルエットが出入りしていた。今日になって現場へと赴いてみれば、オオスズメバチが来ていた。ずいぶんとアルコール醗酵臭が強いが、この酒場に入り浸っているのは今のところオオスズメバチくらいだ。夜になると蛾類で賑わっているかもしれない。
posted by やまかます at 21:29| ハチ・アリ

2023年11月29日

水入り

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日、9時間にも及ぶ交尾の後、メスが産み残していった卵は、繭上に6個と、
繭柄の付け根近くの枝に1個(2枚目写真の矢印先)、合計7個があった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

てっきり飛び去ったと思っていたオスは、交尾場所から1メートルも離れていない、隣のクヌギで休んでいた。
日中はずっとこのまま、長い休息だ。ちなみに、午後8時となってもまだ動いていない。

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        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  (撮影:11月24日)
   
道路を下ったすぐ近くのクヌギ林が伐採された。伐採作業は先週から行われていたが、昨日になって皆伐完了(矢印先の林)。
ここのクヌギ林は、苗木を植えたのが12年前の2011年。植え付け作業をしていた高齢のご夫婦の姿が頭の片隅に残っている。植え付けのあとは下草刈りとか枝打ちとか、手入れが施されたことは一度も無く、クヌギの樹高が伸びてのち林床は藪に覆われ、中に踏み込むことができないほどになっていた。12年を経た今、あのときのご夫婦が健在だろうか気になる。年月がいつの間にか過ぎて、自分が老いていくのを知るのは、鏡の中の自分を見るときよりか、林の木々の成長や農地の荒廃など、自然環境の変化であることも多い。

伐採木はまだ倒されたままだが、椎茸のほだ木用ならそのまま2ヶ月ほど寝かせる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R

伐採の様子を見た後、隣接する林のクヌギ樹幹上でカマキリの姿が目に入った。
オオカマキリ(画面左)とハラビロカマキリの両メスが、ガッツリ組み合っていたのだ。

お互い、左前あしで相手の頭部を押さえているが、左側オオカマキリの首が捩れている様子から、幾分オオカマキリのほうが劣勢であるようにも見えた。しかし、両者の力はほぼ互角なようで、組み合ったまま硬直している。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  FL-900R

しばらくすると、オオカマキリがジリジリと後ずさりを始めた。やはり形勢不利と判断したのか、オオカマキリのほうが逃げ腰になったように思われた。けれど、ハラビロカマキリの方は鎌に込める力を緩める様子もない。

いづれは勝敗がつくだろうから放っておこうとも思ったが、いつになく、私はこの事態に介入する気になった。
3mほどの高所ゆえクワの枯れ枝を拾ってきて、枝先で両者をそっと引き離した。そのとき、ハラビロカマキリは樹下に落ちた。こんなことをしても、また両者が顔を合わせるかもしれない。
なにか決着を見ないと気が済まないという、悪しき感情が働いたとも言えるし、こんな無駄なエネルギーと時間を費やすなんておよしなさいよ、という余計なお節介の押し付けに過ぎなかった、とも言える。いづれにしても、自分のやったことに後味の悪さを感じた。
posted by やまかます at 20:13| カマキリ

2023年11月28日

ヤマカマス、みたび

三股町

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月夜(午後7時47分・11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
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(午後7時43分・11月27日)OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

満月の昨夜、ウスタビガのメスが羽化した。
オスがいつ来るだろうかと、就寝するまでときおり様子を見ていたが、夜のうちの飛来はなかったようだ。

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(11月27日)    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

朝一番、午前6時過ぎにもまだ、メスは単独でぶら下がっていた。
今朝は検査で病院に行かねばならず、おそらくその留守の間にオスが飛来するに違いないと思っていた。

ところが、、、、、病院から帰宅し、車を降りて庭のコナラを見据えると、なんと!オスがメスの近くをチラチラと舞う姿があった。時刻は、ちょうど午前10時20分。間に合わないことはわかりながらも玄関からカメラを抱えて走った。コナラのところへ駆けつけたときには、すでにオスはメスと交尾していた。

しかし、これはなんという絶妙なタイミングであったろうか。ウスタビガのオスは、まるで私の帰りを待ちくたびれて、もう我慢も限界と言わんばかりに、メスが育った繭に縋り交尾に至ったのではないか、、、。と、勝手な想像をしてみたくもなる。
「11月28日、午前10時20分、ウスタビガのオスが飛来して交尾成立」また一つ貴重な観察記録を記すことができたのは素直に嬉しい。
今朝、飛来したオスは、翅の擦れ方や紋様の特徴からして、昨日のオスとは別個体と確認できた。

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(11月27日)     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨日のカップルの交尾が解けたのは午後8時前で交尾時間は、ほぼ12時間だった。
そして、本日のカップルの交尾が解けたのは午後7時30〜8時の間で、つまり交尾時間はほぼ9時間と言えるだろう。
午後8時、オスもメスも繭には姿が無く、繭の表面には数個の卵が産み付けてあった。
闇夜に飛び去って行ったメスは食樹を探しては産卵に励み、オスは次のメスを探し求めて大空をはばたき続けるのだろう。
コナラで育ったメスが選ぶ食樹は何だろうか。コナラにこだわらず様々な食樹に産卵するのだろうか。

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イヌビワの黄葉    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

今日は北西の強風がずっと吹き荒れ、落ち葉が盛大に舞っていた。こんな日は折れた枝の落下が多いので、林のなかを歩くのも頭上が気になる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

林を抜けて下の池まで降り、ふと何かに呼ばれた気がして振り返ってみれば、イワガネの葉裏に蛾の翅が見えた。

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    E-P7  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

強風に煽られる葉にしがみついていたのは、スカシカギバだった。
まだいたのか、と驚くも、翅はかなり擦れてヨレヨレで生気がない。撮影後、生死を確かめようとしたら風で飛ばされ、見失ってしまった。
posted by やまかます at 21:03|

2023年11月27日

ヤマカマス、ふたたび

三股町

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エノキ黄葉     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

生温かい朝、小雨が降っていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO ( 午前7時47分 )

野菜クズをコンポストに投げ入れ、庭の中央にあるコナラに立ち寄ってみれば、ウスタビガのメスが羽化していた。雨滴を浴びながらも翅を広げていた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

午前7時58分。いつの間にかオスが飛来して交尾していた。雨はすっかり止み青空が広がった。
飛来したのは台所に戻って洗い物をしているわずか10分ほどの間だった。つまり、オスの飛来時刻は午前7時47分〜58分の間ということになる。
オスは24時間、メスを探し求めて飛び続け、その間にときおり休憩をとるようだ。以前、森のなかのミズナラの梢にぶら下がって休んでいるオスを見たのは、昼間だった(新潟県胎内市)。交尾成立の瞬間を観察したのは、正午前の時間帯で2回(三股町、自宅庭)、午後2時頃に1回(埼玉県所沢市)。昨日の木城町での交尾は、おそらく深夜から早朝にかけて。オスがメスを見つける時間帯は特に決まっていないのだろう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

庭のツワブキもほぼ満開となった。多数のキタテハが吸蜜に訪れていた。
posted by やまかます at 21:29| レピ

2023年11月26日

ヤマカマスの羽化

児湯郡木城町 木城えほんの郷   

〜11月25日〜

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      TG-6

昨日、25日(土)の午後から『むしむし探検隊』を開催。
今年は5月に引き続き2回目。秋晴れの下、家族連れの方々が多数参加された。ちょうどウスタビガ(ヤマカマス)の羽化シーズンでもあり、うちの林で継続観察していた繭2コを持参してみた。運が良ければ羽化するかもしれない。

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             TG-6

野外舞台の集合場所にぶら下げておいた繭の一つで、行事開始の寸前に羽化が始まった(午後1時半)。
あまりのタイミングの良さに思わず顔がほころんだ。こんなこともあるのだ。
集まってくれた参加者の皆さんに、繭から半身をせり出した状態を見てもらいながら、ウスタビガの生態についてお話をした。

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E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

コースを巡っての観察歩きを終えて野外舞台に戻ってみれば、繭から体を出したウスタビガが翅を広げていた。
繭の大きさ形状からオスと推測していたが、メスだった。オスだと日が暮れたら飛び去ってそれで終わりだが、メスだとオスが飛来する可能性も期待できる。

そしてその通りになった。

〜11月26日〜

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LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

早朝にはすでに交尾していたので、深夜のうちにオスが飛来したのだろう。
交尾時間は長く、観察会が終了してもまだ続いていた(午後1時半)。

先月、26日から開催していた私の写真展も今日で終了。

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posted by やまかます at 17:47|

2023年11月25日

おもてとうら

三股町   (撮影日:11月24日)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO (深度合成)

シロダモの葉表では、ムラサキツバメが離散集合を繰り返している。
日中、一斉に飛び立っていく瞬間に立ち会ったかと思えば、夕方頃には元通りのおしくらまんじゅうを目にする。
しかし、この穴が空いた幾分か痩せた葉のどこがいいのだろう。
地面からの高さは1m70cmほど。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ビワ葉裏のハイイロリンガ、微妙に場所替えをしていた。

posted by やまかます at 20:00| レピ

2023年11月24日

リンゴドクガ幼虫の最期

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

昼過ぎに威嚇行動を眺めたりしてたが、それが見納めになった。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

午後5時少し前、リンゴドクガ幼虫はハラビロカマキリのお腹の中に消えていくところだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

クロヒカゲ幼虫が脱皮を終えていた。脱皮して3齢になった。以前、3齢と書いたのは間違えで正しくは2齢だった。
posted by やまかます at 19:00| レピ

2023年11月23日

ヤッコソウの蜜と昆虫

都城市 高城町

今日は綾町の『綾工芸まつり』の初日。片道1時間、朝一番に出かけたがすでに駐車場は来場者の車で溢れていた。
カイコの撮影で以前お世話になった『綾手紬染織工房』の秋山さんにもお会いできた。藍染の絹のタオルは気に入ったのがあったので購入。訳ありで値引きされていた。
〆切の迫っている仕事もあるので会場を二巡した後、早々と帰途につき、都城市のヤッコソウ発生地に寄り道してみた。
先月末に下見したときはまだ早過ぎたようで、今日、再び現場を訪れてみれば、かなりの数のヤッコウソウが出ていた。
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      E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

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       E-M1 MarkV LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U GODOX TT350

鱗片葉に溜まった蜜が遠目にもすぐわかるほどテラッと光っていて、そこにオオスズメバチがやってきた。
翅音が賑やかなのですぐにわかるが、嫁さんは恐がっていた。「じっとしてれば大丈夫だよ」と私。
他にもキイロスズメバチが来ていたが落ち着きがなく、すぐに去ってしまった。

クロスズメバチの一種も来た。ちょこっと吸い上げてからこちらもすぐ飛び去った。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

驚いたのは、クロコノマチョウだ。
薄暗い森のなかには足元から次々と舞い上がるほど数が多い。「チョウが来ているよ」という嫁さんの声に振り向いてみれば、クロコノマチョウが地面を歩いてヤッコソウに歩み寄っていた。
ヤッコソウの鱗片葉に溜まった蜜に迷うことなく口吻を延ばし吸蜜を始めた。

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     E-M1 MarkV LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3U GODOXTT350         
  
ヤッコソウの蜜にはハチやアリ類など様々な昆虫が訪れるようだが、チョウ類も来るのなら、蛾類もやって来るのではないだろうか(特に夜間)。    
posted by やまかます at 20:38| 草花

2023年11月22日

まだ食べてます

三股町

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イシガケチョウ  LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

林内を低く飛んで何度か葉上に着地するも落ち着かず。
どこ行く、どこ行くと目で追いかけていると、いきなり急上昇したあと、高所のヤマイモ葉裏にペタリ。

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     LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

南向きの林縁ではゴマダラチョウ幼虫が、見上げている目の前で食事を始めた。
今日までずっと動かなかったのに、暖かいせいか急にソワソワしていた。黄ばみ始めたエノキの葉っぱは、それでも美味しいのだろうか。

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     LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

その幼虫の気配に感づいたか、寄生バエが飛来してジィ〜っと品定めを始めた。
次の瞬間、ハエが幼虫に体当たりし、幼虫は俊速でツノをふりかざしてこれに対抗。ハエはそのまま去って行った。寄生バエがそんなに簡単に諦めるはずはないと思うのだが、しばらく待っていても戻ってはこなかった。
明日にはどうなっているだろう。

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           LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

シロダモの葉表にいたムラサキツバメ越冬組は、先日見た時は4頭から2頭に減っていた。
ところが今日になって覗いてみると、なんと10頭に増えていた。せまい葉っぱだけど、このあとまだ増えるだろうか。
posted by やまかます at 19:42| チョウ

2023年11月21日

あたたかくても動きません

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

庭のヒメユズリハ葉裏で、3週間ほど経てもなお動かない、ツマグロオオヨコバイ。
今日は飛んで移動する別個体もいたけど。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

毎朝、見上げているビワのハイイロリンガもずっとこのまま。
額に入れて飾りたいほどいい模様をしている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

もう落葉しそうになっているお疲れのサクラの葉裏にアブラムシのコロニーがたくさんついていた。
種名はいづれ調べるつもりだが、有翅虫も多く混じっている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

こちらも毎日、覗いているクロヒカゲ幼虫。
先日予測したように、胸部が膨らんできた。新しい頭の準備が進んでいるようだ。
今のお顔ももうしばらくすると脱いで捨てられてしまう。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

日没は午後5時頃。このところ毎日、庭で日没の撮影をしている。いろいろレンズを替えながら。
posted by やまかます at 21:24|

2023年11月20日

舞台の上

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

朝の陽射しが庭に届き始めるのは遅く、午前10時過ぎになる。暗闇となっている背景は隣のスギ林。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

口を開け小顎が見えてはいるけれど、逆光でもあり体色に溶け込んで目立たない。
一旦威嚇を始めるとえらく長い、久々に元気なコカマキリのメスに出会えた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U 

こちら、黒色タイプのメスはずっと逃腰だったが、たいていのコカマキリはこうだ。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U 

洗濯物を取り入れようと物干し竿に歩み寄ったそのとき、オオトビサシガメが目の前に着地。
この後、元気よく飛び立って行った。
昨日までの寒さから一転して、今日は朝から気温が上がった。活動する虫の姿も多く、コミスジやクロヒカゲもまだ飛んでいた。
posted by やまかます at 20:12| カマキリ

2023年11月19日

まだ蕾 / カメラザック2023年のチョイス

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

庭のツワブキはまだ数えるほどしか開花していない。
年によっては今の時期でもう咲き終わることもあった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

クロヒカゲ幼虫は脱皮休眠に入っているようだ。ずっと動かない。

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       OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

今日も陽だまりにはヒメアカネが多かった。

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    OM-1 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

午後5時、日没。
しばらく厚い雲に覆われていたが、北西の風が強くじわじわと流れていくのを待って撮影した。


〜機材のお話し〜

昨年買ったばかりのカメラザックは背面フルオープンタイプで、その開閉ジッパーが壊れて使い物にならなくなった。容量は10Lという小型サイズで廉価だったけど壊れるのが早過ぎる。できるだけ機材を絞り込んで動き易くと選んだカメラザックだった。しかし、10Lでは流石に不便なこともあって、この機会に中型サイズのカメラザックを探してみた。

カメラザック選びは難しい。理想的には実物を触って実際に機材を詰めて背負ってみるなどしたいところだ。
各メーカーから次々と新製品が登場して選択肢が増えた分、絞り込むのも一苦労。
ネット上でメーカーが提供している仕様と説明動画などを広く眺めて、自分の必要とするザックを選んでみた。随分と時間がかかったが、ようやくこれ、という中型サイズのカメラザックを絞り込んだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

写真上の左がバンガード(VANAGUARD)のALTA RISE45 で、
                   右がスーリー(THULE)のCovert Camera Backpack 24L

外寸データ上、両者ほぼ同じサイズだが、見た目ではスーリーの方が横幅があって大きく見える。
同じ機材を詰めてみたところ、スーリーの方が容量にゆとりがある。詰め物のパッドは、バンガードの方が厚めでガッチリと機材を保護してくれそうだ。重量ではスーリーの方が400g重いが、ジッパー類が多いことや内部構造が複雑になっているためだろうか。

この二つのザックを選んだ基準は、

1、上下2気室であること。
2、セクションを取り外して、1気室にもできること。
3、機材を側面からも取り出せること。
4、背負った時、安定していること(背中のパッドや背負ベルトがしっかりしていること)。
5、自立すること。

バンガードもスーリーも5つの条件を満たしているが、
スーリーは、背中に当たる面がフルオープン式になっていて、バンガードは背面(外側)オープンという大きな違いがある。屋外でフルオープンにする場合、スーリーの方式だと背当てが地面に触れず汚れないという利点がある。まあ、屋外ではできるだけ縦置きで上部と側面から出し入れして、フルオープンにしなければいいのだろうけど。

で、二つのザックにそれぞれカメラボディを2台ずつ、交換レンズを3本前後、ほかストロボ、小道具類、を詰めている。機材以外に軽食など詰める余裕もある。どちらのザックでも同じ仕事がこなせるように組んでいるので、出掛ける時はいづれかをさっと担ぎ出せばいい。
ザックも使っているうちいつ何時、不具合が生じるかもしれない(先月、メインカメラの一台に不具合が生じて修理出しには3週間ほど掛かった)。かと言って、同じザックにするのも面白くないのと、メーカーや作りの違いを比べてもみたいと思った。ちなみにスーリーのザックはバンガードの2倍ほどの値段と高い。下段の気室部分がそっくり取り出してショルダーバックにもできたり、側面の取り出し口が両サイドにあること、収納箇所の多いことなど、かなり凝った作りであることも価格を押し上げているのだろう。
実際に機材を詰め交互に両者を使ってみているが、いづれも安定していて、肩への重量負担が軽減されているのがわかる。
一か八かのチョイスは間違ってなかったと思える。この先あと10年、、、、カメラザックはもうこれっきりで済むはずだ。
posted by やまかます at 21:16| 機材

2023年11月18日

揺れる筏

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

北西の冷たい風が吹き荒れ、霧島山の高千穂岳と韓国岳に今期初の冠雪があった。
強風は夕方まで続いた。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

自宅林に降りてみるとすぐ、足下の薮陰にオオアオイトトンボがいた。
昨日はオスだったが、今日はメスだった。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

林内の日だまりにはヒメアカネが多数見られた。地面近くで日光浴するものばかりだった。

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

目線より少し高い梢で、ムラサキツバメの越冬組がいた。シロダモの葉筏は風で大きく揺れていた。よくそれで振り落とされないものだと感心する。
このシロダモでは過去にも越冬集団が見つかっているが、例年3メートルほどの高所だった。
手で届くような低い位置でこのまま集団が維持されるかどうかは、今後も見守ってみたい。
posted by やまかます at 19:23| チョウ

2023年11月17日

ビバーク

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

朝、台所の勝手口を出たすぐの家壁にムラサキツバメのメスが貼り付いていた。
強風を凌げるここを、一晩だけビバークの場所として選んだようだ。

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    LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

日が高くなって明るくなるとやがて飛び去って行った。
これまでにも、窓ガラスに貼り付いていたりして、家屋がビバーク場所になることはあった。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

自宅林に降りてみると、目の前を流れるように舞っていたオオアオイトトンボ。
何ヶ所か迷った末にササ茎に落ち着いた。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

玄関前のリンゴドクガ幼虫。今日はほとんどテント巣に篭っていたようだ。

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    LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

我が家の西側にある段々畑は、今やササ藪に覆われていてそこに畑があったことなど、まったくわからないまでになっている。この写真を撮った立ち位置から、以前はうちの家屋が見えていたのだけどそれも遮られている。
ササ藪の背丈は4メートルを超えるほどになり、密生したジャングルの外周のところどころには、けもの道の出入り口がぽっかりと空いている。
posted by やまかます at 20:43| レピ

2023年11月16日

神社のサナギ詣で

三股町

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     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

町内に用事で出掛けたついでに、毎年恒例、「サナギ詣で」と称して早馬神社に立ち寄ってみた。
お目当てのサナギはすぐに見つかったが、サナギ探しの途中、ヒメクダマキドモキ♂にザトウムシの一種がくらいついているのが目に入った。
まだ生きているようにも見えるがヒメクダマキモドキはすでに死んでいた。森の掃除屋さんの呼び名通り、ザトウムシはミミズなど小動物の死骸にたかる。
近づいてよく見ると、ザトウムシの口器がリズミカルに動いているのがわかった。この建築物の日陰側の壁にはザトウムシが何頭か屯していたが、彼らの嗅覚はかなり優れているようだ。

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燈籠の傘の下(褐色型) LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350  

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物置小屋裏手(褐色型)  LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0PRO GODOX TT350

今日見つかったアオスジアゲハの越冬蛹は、プレハブの物置小屋に4体(緑色型3、褐色型1)。
燈籠に1体(褐色型)。全部で5体のうち3体が緑色型、2体が褐色型、だった。

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      褐色型     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

これまでの観察経験では、褐色型はきわめて少ない。一時は褐色型の蛹を躍起になって探した時期もあり、また本の仕事で写真が必要になったときは、飼育して淡い色だがなんとか褐色型の蛹を撮影したこともあった。
今日はしかしあっさりと、褐色型を2体も同時に見つけられて、素直に嬉しかった。

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緑色型     LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350

アオスジアゲハ蛹の体色は、蛹化場所に落ち着いて帯糸を形成する前のタイミングに、体に受ける光の量(照度比)などに影響を受けるようだ(平賀壮太『蝶・サナギの謎』(トンボ出版・2007年)。
蛹化場所に落ち着く時間帯が明るい日中であることから、太陽光の影響を大きく受けるわけで、アゲハのように蛹化場所の材質にも影響を受けるのとはメカニズムが違うようだ。
今日見つけた褐色型の蛹2体は、物置小屋の北側と燈籠の傘の下側で、どちらも終日薄暗い条件だった。

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       LUMIX G9 M2 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

こちら宙ぶらりんになった蛹殻は一昨年蛹化した蛹で、しばらく観察していたが今年の春に羽化はできなかったものと思う。腹部には寄生者が脱出したであろう穴が空いていた。
posted by やまかます at 21:02| チョウ

甘い誘惑

三股町  ( 撮影:11月15日 )

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

シラネセンキュウの花に来ていたタテハモドキ。
セイタカアワダチソウの花はほとんど咲き終わったこともあり、シラネセンキュウの白花には多数のチョウたちが訪れている。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

一番多く飛び交っているキタテハ。花上ではハラビロカマキリが待ち伏せしていたようだ。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

玄関前のイロハカエデで毎日、見ているリンゴドクガ幼虫。
休憩テントから出かけては食事をしている。繭を紡ぐのはもう少し先になるようだ。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U     

物置小屋の南側で食痕のついたネザサをめくると、クロヒカゲ幼虫がいた。
体長は1センチ足らず。3齢かな。 2齢。

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

posted by やまかます at 00:00| レピ

2023年11月15日

寒い朝

三股町 (撮影日:11月14日)

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
シラネセンキュウ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

畦道の地上高40センチほどのところに、ハチのシルエットがあった。
普通に歩いているとそこは死角になって目に入らない。
立ち止まってたまたま目に入ったというのが、いつものことだが。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

「へえ〜!?トラマルハナバチの寝姿は初めてだな」とカラムシの葉裏を反対側から覗き込んでみた。
毛深い体一面が黄色い花粉まみれとなっている。
しだいに朝の陽射しが届き始めたけど、気温はかなり低い。
しかし、しばらくすると何だか様子がおかしい。触角ひとつピクリとも動かない。
そっと指先で触れてみると何の抵抗もなくそのまま地面に落ちてしまった。葉っぱの上に拾い上げても動かない。
すっかり硬直している。いつの時点で死に至ったのだろうか。夜闇の冷え込みに耐えかねたのか?

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U  

先月末に導入した望遠ズームレンズは、風景、鳥、昆虫、花、とあらゆる被写体を対象にして慣れるまで毎日使うようにしている。
posted by やまかます at 06:45| ハチ・アリ

2023年11月13日

白根川キュウ

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

セリ科、シラネセンキュウの花。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

花が終わってなお、美しい。
ちなみにキアゲハ幼虫は、果実を好んで食べる。葉っぱが足りなくなってのことかもしれないが。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

冷たい北風が強かったせいだろうか、場所は変わらずも頭を下向きにしていたハイイロリンガ。
同じビワの木にはもう一頭いたが、姿を見失ってしまった。
posted by やまかます at 21:07|

2023年11月12日

ポーズ

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

今月に入ってツワブキの花茎が立ち上がり、ようやく開花の兆しも目につくようになった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

熟柿に来ているクロコノマチョウを見ていると何か視線を感じた。
柿の実から目だけ覗かせていたのは、オオスズメバチだった。立ち位置を下げてみれば顔や脚が見えた。濃い眉毛にも見える長い触角、オスに違いない。
さっそく捕虫網で捕獲してみた。今朝は気温が低く、網のなかでもおとなしかった。翅をブンブン唸らせてはいたけど。

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      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro Godox DE300

ケースに入れて嫁さんの目の前に持って行ったら、ドン引きされて、オスだから安心・安全と何度言っても信用してくれなかった。
posted by やまかます at 18:00| ハチ・アリ

2023年11月11日

イシガケチョウ

三股町

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     LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

花盛りのシラネセンキュウでベニイカリモンガを探しているけど、まだ見つかっていない。
たくさん訪れてくるのは、キタテハ。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U

熟柿にはキタテハに混じって、ウラギンシジミもいた。小競り合いもなく皆淡々と食事を摂っていた。

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         OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

仕事部屋すぐ外にあるビワの花を見上げていたら、ハイイロリンガが葉裏に潜んでいた。成虫越冬なのでまた別の場所で出会えるだろう。ハイイロリンガが育ったヌルデはすぐ近くにあり、幼虫や繭はよく見かけていた。

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      LUMIX G9 M2 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmF4-6.3 U


キヅダの花は花数も多い上に蜜の量が多いのだろうか。イシガケチョウの吸蜜は1ヶ所でかなりの時間を過ごしていた。
イシガケチョウ成虫は、さまざまな花蜜、熟柿など果実類、獣糞、地面での吸水と、食性は広いけれど、樹液に来ているのを見たことがないし、そういう観察報告もないようだ。
posted by やまかます at 19:52| レピ