2023年03月25日

コナラ芽吹き、サクラ咲く

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

居間の窓から見えるコナラが芽吹き盛んとなった。

それでふと、昨年見つけたウスタビガの卵の様子が気になって、飼育網カゴの中を覗いてみれば、やはり!
黒いケケ虫(毛虫のことを私はこう呼ぶことにした)たちが歩いていた。

この卵を産み落とした母蛾は、イロハカエデで育ったことがわかっているので(卵付きの繭はイロハカエデにあった)、
生まれ故郷?の食樹を選ぶことにして、ケケ虫たちを1匹づつ面相筆でイロハカエデの芽吹きに移乗させた、

ウスタビガ孵化幼虫-3253504.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

サクラ-1065747.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

仕事部屋の窓から庭のサクラの様子が見える。つい三日前はまだチラホラだった花が一気に開いて賑わっていた。

外に出てサクラを下から見上げ、視線を降ろしてみると、シラカシの葉上にムネアカアワフキのペアが並んでいた(下写真画面、右がメス)。
サクラの枝に巻き付いた幼虫巣には羽化殻も確認できた。 もう、いつの間に〜!?


ムネアカアワフキ-3253563.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

さらにサクラの根本にあるハナイカダの若葉上には、ナナフシの幼虫までいた。 もう、いつの間に〜!?
ハナイカダの葉っぱには、蕾ができて膨らみ掛けていた。

ナナフシ-3253582.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ムサラキケマンも、ジロボウエンゴサクもあちこちで、花を咲かせている。

今日は一日、どんより曇り空。気温も少しだけ低め。
けれど春の進行がグンと加速しているのは明らかだ。

ジロボウエンゴサク-1000138.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 21:39|

2023年03月24日

似ていても違いがわかる!?

三股町

オニアカハネムシ-3243449.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

エノキの若葉上に、アカハネムシの一種がいた。
昨日見つけた場所から2mと離れていないので、昨日と同じ個体かと一瞬思ったけど、どうも雰囲気が違う。
よく見れば、前胸と頭部の一部が赤い。
これはどうやら、オニアカハネムシ、のようだ。

オニアカハネムシ-3243442.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

横から見た頭部には、たしかに「鬼のツノ」がある。

ヘリジロクロマダラ-3243429.jpg

ヘリジロクロマダラ-3243428.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

イシガケチョウが卵を産んでいるはず、とイヌビワのほころびかけた若芽を見て回っていると、
マダラ科の蛾が止まっていた。
最初はタケノホソクロバ、かと思ったけど、どうも雰囲気が違う。
羽化して間もない新鮮個体だ。
よくよく見れば、翅の縁毛が白くて目立つ。

ヒメクロバかな?いやちょっと違う、これはなんだろうと調べてみると、
ヘリジロクロマダラ、が浮かび上がってきた。
食樹はヤマアジサイらしい。たしかに、発見場所の近くにヤマアジサイが植っている。

もしかしたら庭のヤマアジサイで、マダラガ科の幼虫が見つかるかもしれない。
このことを忘れないでおこう、、、、と、ここに記しておく。

posted by やまかます at 20:23|

2023年03月23日

雨上がりの酒盃

三股町

オドリコソウ-1065740.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昨夜からひとしきり降った雨も、今朝には止んだ。
隣の敷地からうちの庭や林に進出しているオドリコソウの開花が始まった。

アゲハ-1065601.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

昨日に引き続き、今日もアゲハが飛来して、レンゲで吸蜜していた。 
今日のアゲハはメスで、このあとユズにも近寄ったりしていた。産卵には至らず、まずは腹拵えか。  

アカハネムシ-3233378.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

林内ではアカハネムシが出ていた。
破れていない綺麗な葉っぱに移動してもらいたかったが、このあと裏側に隠れてしまった。

アラゲクヌギタケ-1065650.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14   

アラゲカワキタケの見事なコロニーが、クヌギの朽木に並んでいた。 

傘に溜まった雨水、これがお酒ならさぞかし美味かもしれない。 

アラゲクヌギタケ-1065680.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14     

posted by やまかます at 20:00| コウチュウ

2023年03月22日

雨上がりの束の間の食事会

三股町

サクラ-1001658.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭のサクラもチラホラ、開花が始まった。

天気情報では午後から雨だったが、結局、雨は降らず、ほんの束の間だけど青空が広がったりした。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

頻繁に飛来していた、アゲハ。今日は吸蜜する時間が長かった。
このあと、ツバキとボケの花も訪れていた。

ツマキチョウ-1000324.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

二日間、雨が降り続いた後なので、庭の花を訪れる虫の数が多く、なかでもチョウ達の姿が目についた。

今春、はじめての登場は、ツマキチョウ。羽化後間もない綺麗な姿だ。

ツマキチョウ-1000122.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

トラフシジミ-1001351.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

井戸水ポンプに設置してある、砂取器の交換作業をしていたら、トラフシジミの舞う姿が目に入った。
慌てて玄関に置いてあったカメラを抱え駆けつけると、ちょうどホトケノザに落ち着いたところだった。
アブラナには目もくれず、ホトケノザに口吻を伸ばしていたが、あっという間に飛び去ってしまい姿を見失った。

砂取器は3年に一回は交換する必要がありこれまでは業者に依頼していたが、今年から自分でやることにした。
過去2回、業者の方がやっている作業をじっと見ていて、これなら自分でもできると思い、砂取器の型番を教えてもらっていた。その砂取器をネット注文で取り寄せてみたら、なんと山形県にある会社だった。
posted by やまかます at 21:19| チョウ

2023年03月21日

虫媒花

三股町

今日のマムシグサの写真は先日、18日、19日に撮影。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO


マムシグサ-1000016.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

まだ葉っぱが開き切ってないけど、仏炎苞には様々な虫が惹き寄せられている。
クロウリハムシも常連だが、多いのはハエ類だ。

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マムシグサ-3193059.jpg


マムシグサ-3193041.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U  
posted by やまかます at 21:52| 草花

2023年03月20日

ノイバラの小劇場

三股町

ノイバラ-1065522.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

ノイバラの花蕾が目立ってきた。

仕事部屋の窓から見えるけれど気づいたのは今日になって。冬の間は赤い果実を、シロハラとメジロ、ジョウビタキがそれぞれ入れ替わりでやってきては啄んでいた。


ハナグモ-3203333.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

同じノイバラの葉上では、ハナグモが獲物をガッツリ押さえ込んでいた。

クワハムシ-3203306.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

こちらは活動を始めたばかりだろうか、クワハムシがじっと佇んでいた。
うっかりすると、このハムシもハナグモの餌食になりかねない。

ノイバラの若葉には真っ黒なチビケシキスイの一種が多数集まっていて、交尾カップルも何組か見られた。

今日は朝からどんより曇り空で、午後から雨がパラつき始めた。この先しばらくは曇りか雨の日が続くようだが、室内作業に専念するには好都合かもしれない。
posted by やまかます at 18:27| コウチュウ

2023年03月19日

アゲハ春型、次々と

三股町

カワラヒワ-1000591.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

エノキの若葉や花蕾をカワラヒワのつがい二組が啄んでいた。
このエノキの小枝には越冬から目覚めて登ってきたゴマダラチョウ幼虫がいたが、体を二つ折りにして死んでいた。
寄生バエのしわざだろう。

アゲハ春型-1000174.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アゲハ春型-1000097.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

庭ではホトケノザで、ここ近所の林では、ムラサキケマンで吸蜜していた、
アゲハ春型のオス。

ときおり、林床に舞い降りては日光浴を何度も行っていた。
まずは腹拵えとウォーミングアップといったところか。このあと、梢の隙間や下草を縫ように舞い、メス(蛹)のいそうな場所を丹念に探っていた。写真のオスは今朝あたり羽化したのだろう。

今朝は庭のユズで産卵しているメスがいて、近づいてみるとすでに数個の卵が産み付けられていた。
posted by やまかます at 18:08| チョウ

2023年03月18日

花と虫と

三股町

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霧島山      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

午前8時20分、霧島山を覆っていた雲が流れて朝陽にくっきり浮かび上がっていたが、このあとしばらくして、また雲の傘に見え隠れしていた。午後から久しぶりに来客があったが、県外から遠路はるばるのお客さんの前では、山容がボヤけてしまうことがなぜか、多い。

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タネツケバナ-3182988.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

自宅林の観察路急斜面に咲いていた、タネツケバナ
小さい花だけに却って目を惹く。こんなとこにこれまで咲いていたっけ?
そしてこんな小さな花にはどんな虫が来るだろうか?


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ツチバチ-3183004.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

いかにも重たそうな体でよっこらせと花上に這いつくばりながら蜜を漁っていたのは、ハラナガツチバチの一種。

ルリシジミ-3183025.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

なんとか口吻が蜜に届いた、ルリシジミ
体が軽いから別に何ともないのだろうけど、人の目にはやっとこ縋りついているようにも見える。
でっぷり超えた姿からして、メスだろうか。
posted by やまかます at 21:58| 草花

2023年03月17日

居残り虫の運命

三股町

えのき芽吹-3170541.jpg
      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

庭のエノキの芽吹が目立ち始めた。家庭菜園が日照不足になる原因の一つが、この大きくなり過ぎたエノキだ。頂部から切り詰めたいのだが、その作業には高所作業車が必要だ。今年の秋にはなんとか考えたい。エノキは萌芽力が旺盛なので、切っても切っても枝葉をグングン伸ばす。

スミレ-3170543.jpg
      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

台所の勝手口を出たすぐの地面を彩っている、スミレ。今年はやけに花数が多いような気がする。ここは砂利を敷き詰めているのだけど、こんなに元気な理由は何だろう。

キマダラカメムシ-3172940.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

室内で越冬する常連の虫のうち、その筆頭が、クロウリハムシで、次いでキマダラカメムシもよく見る。

家屋内で冬を無事に乗り越え、さて、今度は外に出る段になって、明るい窓ガラスに目を奪われるのか、入ってきた時の扉に行き着けないものが多い。そうこうするうちに、乾燥や飢えに耐えきれず、命を落とす越冬虫もいて、一番多く床に転がっているのは、クロウリハムシだ。

窓ガラスや網戸の内側で呆然としている姿を見かければ、できるだけ外に解放してやるのだが目が届かない虫も多い。
網戸やガラス窓、あるいは障子さえなければ、こんな不幸も生じないだろうけど、窓を開けっぱなしにできるのは、まだしばらく先になりそうだ。

クロウリ-3172944.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:44| カメムシ

2023年03月16日

空中浮遊

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

家庭菜園にあったナズナとホトケノザの大群落は、そのほとんどが抜き取られてしまった。ま、それは仕方がないのだが、それでもわずかに残っていたホトケノザに、ビロードツリアブが来ていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

朝一番、庭からよく見えるそれも近所(2キロほど先)に熱気球が降りていた。
これまでで一番近い場所から熱気球を見れた。手前の建物や林に隠れて、人が乗っているバスケットは見えない。
そこからゆっくり上昇するかと思いきや、すぐに降下し、バスケットが見えそうで見えない、そんなことをなん度も繰り返していた。
気流を探っていたのだろうか?進行方向は風まかせだから、どの高さでどの気流に乗れるか、慎重に吟味する必要があるのだろう、などとしばらく眺めているうちに、ようやくのこと、本格的に上昇し始め、そうなるとあっという間に、霧島山を背景に青空のなかの一点になった。
熱気球の球皮には「宮崎大学」と文字が描かれていた。
風まかせなのに、予定している降下場所に着地できるというのは、やはりすごい技術力が必要なんだろう。

と、いうような私の独り言を横で聞いていた嫁さんが、「エンジンか何か動力があるはずよ!そうでなきゃ、降りたいところにどうやって戻れるのよ!」と言い切っていた。
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      EOS-5D MarkV EF70-300mm F4-5.6L IS USM
posted by やまかます at 21:00| アブ・ハエ

2023年03月15日

モンシロチョウの産卵

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

近所の林道沿いにあったアオモジ。あちこちの山間をクリーム色の花が賑やかに彩っている。アオモジを眺めていると、目の前をアゲハが通り過ぎて行った。この花には来ないのか?

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

庭のアブラナの1箇所に、3頭のモンシロチョウがいた。どれもメスでやがて、一回り大きいスジグロシロチョウのオスがやって来てメスを追いかけ始め、2頭のメスが去ってしまったあと1頭のメスだけが戻ってきた。
翅を半開きにして休んだあと、おもむろに産卵を始めた。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 FlashQ G20U

先月の22日に卵塊全部が孵化を終えたクヌギカメムシ。今日の午後、半分ほどの幼虫が3齢幼虫へと成長していた。脱皮直後の幼虫が2頭、まだ体が白い。
posted by やまかます at 17:41| チョウ

2023年03月14日

窓から手が届く虫

三股町

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

昨年の10月、庭で排水管の取り替え工事を行った際、地面の土が撹拌されさらにボラ土も少し加わったせいだろう、例年なら痩せて背の低かったアブラナが、整地されたところだけ成育が良くやたらと大きな株になっている。

花盛りはそろそろピークを過ぎようとしているが、たくさん訪れる虫のなかでも、特にビロードツリアブの姿が多い。ホトケノザ、オオイヌノフグリにも来ているが、背丈のあるアブラナが観察も撮影もし易い。
辛抱強く待っていれば、室内の窓越しからでも吸蜜やホバリングする姿を撮影できそうだ。
ま、外の方が陽射しの下、心地良いので窓越し撮影はしていないけど。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

ホバリングしながら脚についた花粉をそぎ落としている。
動きのあるこういった撮影では、マニュアルフォーカスで画角を決め、カメラを前後して焦点を合わせる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

地面に着地して休んでいるのは、気温が低い時間帯だった。

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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14 GODOX TT350

先日のヒメナガメに続いて、一回り大きいナガメもやって来た。

ベニシジミ飛翔-1000115.jpg

OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今朝も、ナズナにベニシジミが来てひとしきり吸蜜していた。
posted by やまかます at 21:16| アブ・ハエ

2023年03月13日

足元に小さな花

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

先日、写真を載せた花が気になって改めて撮影してみたくなったのが、フキの花(上写真)。
仕事部屋の扉を開ければ、すぐ目の前に並んで咲いている。
遠目には地味にしか見えないけれど、近づいてよ〜く見れば、じつに絢爛な咲き姿に驚く。
「春を告げる小さな花」と言えるだろう。

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ツバメシジミ-3122667.jpg
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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

夕陽を浴びて日光浴する、ツバメシジミのオス。庭のチガヤ枯れ草の隙間を縫うようにチラチラ飛んでいて、オス同士が出会うと、今度はクルクルと追いつ追われつつがしばらく続く。

ヒヨドリと椿-1000215.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昼食を終えてふと窓の外でピタリと目が合った、ヒヨドリ。こちらの姿も向こうからはよく見えているようだ。カメラを構えて1カット撮影するとその直後にはソワソワして飛び去ってしまった。椿の花粉で嘴が黄色く染まっている。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ナズナは至る所で無限に近いほどの数、花をつけているけど、意外とこの花で吸蜜するチョウの姿を見かけない。
昔の記憶を辿ると、松山の河川敷でテングチョウが来ていたことが一番鮮明に思い出せた。
先日も下の畑でベニシジミが来ていて、今日はうちの花壇で伸び放題になっているナズナに来ていた。

今日は若干、雲が多くて陽射しは弱めだったし気温もさ程上がらず風が吹くと肌寒いくらいに感じた。

庭の花に来る虫の姿も少なめだったが、そんな中、キオビエダシャクがビュンビュン、大きな波を描くように舞っていた。慌てて外に飛び出して追いかけてみたが、そのうち屋根のてっぺんまで上昇し隣の林へと姿を消してしまった。
アブラナの花にでも来ないものかと期待したが叶わず。寒さに強いのだろうか?



posted by やまかます at 20:21| チョウ

2023年03月12日

海上の探鳥会

東臼杵郡 門川町

南北を日向市と延岡市に挟まれた、門川町。

昨日はその門川町の沖合い海上で「カンムリウミスズメ観察会」が開催された。
定員35名と聞き、慌てて夫婦二人で応募したのが先月半ば。受付で参加者名簿を見ると、30番目よりあとに名前があったので、ギリギリセーフだったようだ。

早めに門川町に着いたので、集合場所の船乗り場を確認してから遠見半島の遠見山展望台に上がってみた。
白く霞んだ海を眺めていると、目の前をアゲハの春型が通過していった。

「あの飛び方はオスだね。花が何か咲いていないかな?」

しばらく裏手の方まで散策していた嫁さんが、「白い花に、アゲハが来ていたよ」と言うので、その場所に行ってみれば、
花はクサイチゴで、そこへ歩み寄るとちょうどタイミング良く先程のアゲハが花に吸い寄せられるように着地した。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

カンムリウミスズメ-1065399.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

遠見山展望台から見える、枇榔島。
この島は無人島で、カンムリウミスズメの営巣地となっている。繁殖期になるとこの枇榔島の周辺海域にカンムリウミスズメが多く集まってくるようだ。

カンムリウミスズメ-1000178.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO      

参加者は3隻の船に分乗して、枇榔島を目指して出港。港の中では穏やかだった海面は、沖に出るとうねりが高くなってきた。体長わずか24センチ程度の小さなカンムリウミスズメだから、目を皿のようにしてひたすら海面を見つめる。

カンムリウミスズメ-1065409.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

10分程度進んだところで、船縁から右手方向に3羽の姿を発見できた。最初、見つけたのは私だけだったのか、船はズンズン前へと進んで行く。しばらくして、他の方も気付いたようで、船はゆっくり旋回してカンムリウミスズメのところへ引き返した。初めて見るカンムリウミスズメは波間に見え隠れしながら漂っていた。が、すぐに潜ってしまいあっという間に姿を見失った。

このあと、カンムリウミスズメには3回ほど接近できたが、船に警戒して後ろ向きの姿しか見れなかった。
海面のうねりが大きく、船と鳥と双方が上下に大きく動くので、船上からの撮影はなかなか思うようにはいかない。
下写真よりかもう少し寄れた写真も撮れはしたが、カンムリウミスズメの姿をきっちりと捉えた写真とまではいかなった。

「来年、また観察会に参加しなくてはね」と、私。

すると「自分で船をチャーターすればいいじゃないの」とは、嫁さん。

「無茶だよ!貧乏写真家がチャーター代なんか捻出できないよ」

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 19:52| とり

2023年03月11日

瑠璃色と黄色

三股町

今日の写真はすべて、3月10日に撮影。

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     E-M1 MarkV LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH GODOX TT350

過去の記憶を辿っても、キタキチョウがアブラナの花を訪れることは稀か、ほぼ無かったかと思う。
黄色花に黄色いチョウの組み合わせも面白い。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ヒメナガメの交尾カップル。画面右がメス。
メスはいづれアブラナで産卵し、幼虫たちはアブラナの果実の汁を糧にして成長する。

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    E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

オオイヌノフグリで吸蜜するルリシジミの姿に、「ああ、春だな」としみじみ思う。この地味だが可憐な蝶になぜか心惹かれる。
地面に張り付くように飛んでいたかと思えば、いきなり上空高くへと舞い上がり、屋根を越えて姿を消した。

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E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

posted by やまかます at 19:49| チョウ

2023年03月10日

春型、ミヤマカラスアゲハ

三股町

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フキノトウ    E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20   

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近所の畑と靄(もや)      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20   

ヤマガラ-1000034.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

庭につがいで飛来したヤマガラ

家屋のあちこちを探り、巣箱もしきりと覗き込んでいた。営巣場所を物色していたのだろう。
巣箱には例年、スズメが入るのだけど、ヤマガラにも是非来てほしい。

ミヤマカラスアゲハ♀-1065193.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
 
庭のスイセンで吸蜜するミヤマカラスアゲハのメス。

スイセンに来るチョウはほとんど見たことがないが、今朝のミヤマカラスアゲハは花から花へとしばらく吸蜜に勤しんでいた。少し離れた場所から気付いて慌てて駆け寄ったが、なんとかギリギリ撮影に間に合った。

左うしろ翅を大きく欠損しているのは、鳥にでも襲われたのだろうか?
翅を犠牲にしてでも身を守ることができたわけで、飛ぶ姿はなんら支障がないように見えた。

クロナガアリ-1065187.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
 
物置小屋の南側の地面で、多数のクロナガアリのワーカーが群れていて、どれも一定の範囲内でウロウロしていた。
ワーカーに混じって羽アリの姿もチラホラ見かけ、今にも飛び立ちそうなポーズをとるものの、飛び立つものは1匹もいなかった。しばらく眺めていようかと思っていたとき、上記のミヤマカラスアゲハが舞う姿が目に入ったのだった。

posted by やまかます at 18:38| チョウ

2023年03月09日

ソラマメとシジミチョウ

三股町

アンズの開花-1065175.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

仕事部屋を出てすぐの、アンズが開花して、

林の降り口の地面では、ノアザミのロゼット葉が立ち上がり始めていた。

ノアザミ-1065172.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

家庭菜園のソラマメは順調に育ち、こちらも開花が始まっており、花外蜜腺にはハヤシクロヤマアリが頻繁に訪れていた。(以下写真は昨日、8日に撮影)
soramame-1064957.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

チラチラ、地面スレスレを忙しく舞うシジミチョウがいて、止まったところに駆け寄ると、ウラナミシジミのメスだった。
花には寄らず、ときおりソラマメに縋り付くようにして産卵をしていた。

ウラナミシジミ-1064947.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

下写真の卵は産卵直後。この卵を撮影していると、
「ええ!卵は全部、取ってしまってよ!」と、勝手口から嫁さんの声が聞こえた。
ウラナミシジミ卵-1065168.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20 マクロフラッシュ STF-8

卵の写真は、カメラ内深度合成を使ったが、撮影枚数15枚では足りず、このくらいの倍率になると、フォーカスブラケットで30〜40枚は必要になる。
posted by やまかます at 19:10| チョウ

2023年03月08日

すっかり、春

三股町

マムシグサ-1064825.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

しばらく留守にしている間に、うちの林の春はズンズン先へと歩んでいた。
マムシグサの槍のような、角のような、鱗片葉があちこちで落ち葉を突き抜け伸び上がり、

ジムグリ70-1001769.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

マムシグサの槍の横には、70センチはあろうかというジムグリが微動だにせず佇んでいた。しばらく眺めているとチョロチョロ舌を出しながらゆっくり進み始め、落ち葉に潜り込んで行った。

ヤブキリ幼虫-1064885.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

ヤブキリの若齢幼虫の姿もあり、
キチョウは次々と花を訪れ、

キチョウ-1064950.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

アブラナの花を訪れる、ベニシジミの姿もチラホラ。
ベニシジミ-1064827.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO    
posted by やまかます at 20:03| 草花

2023年03月06日

肥前の鳥と虫

佐賀市 

カササギ-1000917.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

住宅と田畑が混じる一帯を走行していて、カササギの巣を見つけた。巣は全部で4箇所。使っていない巣は1箇所、2箇所ではつがいを確認できた。

カササギ-1001171.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

住宅地で暮らしているカササギは人への警戒心は他の鳥に比べると薄い。
つがいが農道の脇の草地で採餌している様子を見ていると、顔立ちや羽毛の艶などからオスとメスの区別ができる。
下写真のカササギはメスだろう。

カササギ-1000834.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

神埼市

ベニツチカメムシ-3060383.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今回の撮影旅行では、『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)の共著者、森下英美子さんと同行。
せっかく九州まで来たのだから、ベニツチカメムシ生息地にも案内をした。
越冬明けの小集団がいくつか、樹上で見つかった。

ベニツチカメムシ-3060396.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
posted by やまかます at 22:13| とり

2023年03月05日

河口の鳥とカイガラムシ

鹿児島県 出水市

ミサゴ-1000430.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ミサゴが水面ではなく、田んぼに舞い降りた。降りたところで手前の藪陰になって、何が目的だったのかわからなかったが、上空へ舞い上がった姿を見て納得。
巣材を拾い上げたのだった。藁クズだろうか? 今はちょうど営巣中なのだろう。

ツリスガラ-1000583.jpg
        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

小さな冬鳥のツリスガラを初めて見たのは20数年前、松山市の河川敷だった。
実家のすぐ近くの河原にあるヨシ原だが、その時は撮影する間もなくすぐに見失った。
昨日と今日、出水市のヨシ原で10羽弱の群れに出会えて、食事の様子など間近でたっぷり観察と撮影ができた。
特異な地鳴きを時々発するので、ヨシ原に潜り込んでいても群れの動きがわかる。

ヨシの茎には多数のカイガラムシ類が寄生付着してい、これがツリスガラをはじめ小さな野鳥たち(スズメ、シジュウカラ、エナガ、メジロなど)の貴重な餌資源となっている。ツリスガラはもっぱら、このカイガラムシを探り当て、器用に啄んでいく。

「ツリスガラ」の名前は巣が吊り下げたような形であること、カラ類に似ていること、からきているようだ。

出水市での撮影を午後2時に終えたあと、佐賀市に移動。
ところが、広川ICの先で追突事故のため渋滞が発生し、ノロノロ運転になった。そこで、広川で降りて一般道の抜け道で佐賀市に向かったものの、IC降り口も渋滞していて、一般道に出るまでにもかなりの時間が掛かり、佐賀市には予定時刻より2時間以上も遅く着いた。

ツリスガラ-1001151.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 22:42| とり

2023年03月04日

出水市、野鳥撮影の旅

鹿児島県 出水市

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

先月も下見で訪れた、出水市のツル越冬池。
すでに北帰行したツルは半数にものぼり、残っているツルはナベヅルばかりで、マナヅルはわずかに1羽を見たのみ。
その1羽が何故に残っているのか、気にはなるところ。

出水平野を一望に見渡せる高台に座っていると、目の前を魚掴んだミサゴが悠々と飛び行き、その次には、カラスに追われて逃げるハヤブサ現れ、さらにまた、チゴハヤブサも通り過ぎる、、、ゴロンと一日中寝転がっていたいような観察ポイントだった。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

出水市-3049980.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

半数になったとはいえ、日の出後の一斉飛び立ちは圧巻。
今朝は台湾からの観光客が10数名もいて、歓声しきり。ツル観察センターの屋上にいる我々の頭上を掠めるようにツルの大群が飛び去っていく。



posted by やまかます at 22:01| とり

2023年03月03日

菜の花でホバリング

三股町

ビロードツリアブ-3039519.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

昼過ぎ、庭のアブラナには多数のニホンミツバチに混じって、セイヨウミツバチの姿もあり、訪花昆虫たちで賑わっていた。その中でも一際大きく、その丸っこい体型、ピタリと空中停止する独特な動きは、
遠目でもすぐにビロードツリアブとわかった。

使い始めてまだ1週間ほどだが、90ミリマクロの焦点距離にはすぐに慣れた。カメラとレンズのバランスが良いので安定した構えで撮影に専念できる。
ビロードツリアブ-3039502.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
posted by やまかます at 21:14| アブ・ハエ

2023年03月02日

早春蛾

三股町

トビモンオオエダシャク♂-1064816.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

昨夜、仕事部屋の灯火に飛来した、トビモンオオエダシャク♂

過去の初飛来記録は、4年前の2019年が2月9~10日(♂)、2021年は3月14~15日(♂)、2022年では2月27~28日(♂)となっていて、今年の飛来日は平年並みと言えるだろうか。


〜小説『飛族』村田喜代子・著〜

昨日は昨年11月の大村市での観察会以来、久しぶりに長崎県に赴いた。
あいにく午後からは雨が本降りになったが、今回は撮影の仕事ではなく、今抱えている本の仕事の打ち合わせと、あるお方の葬儀のために出向いたのであった。
佐賀市内から長崎県西海市まで車でほぼ1時間。

日本一、島数の多い長崎県。五島列島、対馬、壱岐、そして無数の離れ孤島の数を合わせると971もの島があるそうだ。
その五島列島のどこかの島がモデルであろう架空の島、「養生島」が舞台となっている小説『飛族』を、一昨日の夜読み終えたばかり。文章の語りや内容に惹かれて、一気に読み終えそうだったが敢えて日数を掛けて読書を味わった。

この小説を知ったのは、NHKラジオドラマ番組『新日曜名作座』(出演:西田敏行・竹下景子)の放送を聴いたのがきっかけだった。全6回を聞いてなお、もう一度、活字で読みたくなった。
昨日、長崎の海辺の光景を見て、小説の舞台の島のことや登場人物のことが思い浮かび、葬儀から戻った夜、ふたたび最初からページを開いてみたりした。

本日は打って変わって晴天。佐賀市内から三股町の自宅に戻ったのは午後1時過ぎ。
自宅林に設置してあるロボットカメラを点検すると、ノウサギとイノシシが写っていた。


posted by やまかます at 20:53|

2023年02月28日

有明海の干潟

佐賀県佐賀市

ズグロカモメ-1000076.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

「東よか干潟」で一番多く群れていた、ズグロカモメ
すでに夏羽の姿も増えていた。

潮汐の状態は野鳥観察には向いていないけど、今日は下見で訪れてみた。
しかし、久しぶりに潮風の中、海浜を歩くだけでも心地良い。

人影がほとんどない干潟で、塩生植物のシチメンソウの調査をしている学生さんに出会った。
遠目には男性かと思っていたが、嫁さんが声かけてようやく女性とわかった。
短髪でボーイッシュな出立だったが、性格がとても明るく可愛い笑顔が印象的だった。
三人でしばらく話し込んでいると、上空を大きな翼を広げたミサゴが旋回し始めた。






posted by やまかます at 21:12| 風景

2023年02月27日

ニクショクバエ

三股町

ラッパズイセン-1064746.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

花壇のラッパズイセンに佇む黒いハエ。体長は3ミリほどだが、2m先からでもすぐにわかった。
春めいて来たとはいえ、まだ活動する虫の姿は少ない。3ミリの虫に引き寄せられ、そっとしゃがみ込んでみた。
逃げられるかと思いきや、これが実に落ち着いている。すぐ間近までレンズが迫っても微動だにしない。

肉食バエ-1064620.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

落ち着いている理由はすぐにわかった。背面からでは気付きようがないが、目線を下げて横から眺めると、小さな獲物を抱えていた。食事中だったのだ。
ラッパズイセンの花上から周りに目を移すと、石の上に同種と思われるハエが3頭並んでいた。
そのうちの1頭も獲物を抱えており、ユスリカの一種であることがわかった。花上のハエが抱えていた獲物と同じ種類のように見える。
この黒いニクショクバエは、オドリバエの仲間だろうか?
ユスリカという獲物を捕らえるとしたら、おそらくは空中で目ざとく追いすがり長い脚でガッシリと抱え込むのではないだろうか。もしそうだとしたら、その空中離れ技を一度は見てみたいものだ。

肉食バエ-1064707.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  (写真はすべて、昨日26日に撮影)
posted by やまかます at 18:46| アブ・ハエ

2023年02月26日

天産の卵

三股町

今朝は霜がおりて、地面がまっ白だった。
春は確実に迫っているけれど、まだ冬のなごりは残る。

ヒガンバナ-1064551.jpg
ヒガンバナ-1064562.jpg
ヒガンバナ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

コハコベ-1064542.jpg
コハコベ(手前)とホトケノザ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

林に多く自生しているイワガネは雌雄異株で、うちの林では雄株のほうが多いようだ。朝陽を浴びて白く浮かび上がっていたのは雌株の果実(痩果)。透明感のあるグミのような白いところは花の萼にあたるところが膨らんだもので、真ん中の黒いのが果実。この果実を鳥たちが啄むことがあるのだろうか?

イワガネそう果-1064603.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

ヒヨドリ-2269312.jpg
      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

ヒヨドリの嘴に黄色い花粉がついているのは、ウメの花で蜜を吸っていたからだ。庭のツバキは蕾がだいぶ膨らんではきているが、開花は来月に入ってからだろう。

ヤママユ卵-1064586.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO GODOX TT350

アラカシの梢にヤママユの卵を見つけた。毎日のように下を通り過ぎているのに今日まで気づかなかったのは、葉っぱの裏ばかりを意識して見上げていたせいだろう。
肉眼ではわからなかったが、ファインダー越しに眺めてみると、どの卵の表面にも寄生バチが抜け出た小さな穴が空いていた。

posted by やまかます at 20:00|

2023年02月25日

90ミリマクロレンズで撮った早春

三股町

今日の写真は、OM SYSTEMの新レンズ、ED 90mm F3.5 Macro IS PRO で撮影したもの。
カメラは、OM-1。
無限遠の風景から、小さな花や虫、といろいろな早春を拾ってみた。カメラボディとレンズの組み合わせのバランスがよく、カメラを構えるだけでも撮る気分が高まる。
レンズの描写力は申し分無く、60ミリマクロより向上しているようだ。まあその分、お値段も上がるわけだが。

なお、AF操作の際、フォーカスリミットスイッチは、Cの位置で0.25m〜∞までピントが合うので、ほとんどの撮影距離ではスイッチを細かく切り替える必要がなかった。
そういえば、Canonのマクロレンズ100ミリを使っていた頃、レンズの「距離切り替えスイッチ」はいつも「FULL」の位置のみで使っていたことを思い出した。その切り替えスイッチがフォーカスリミットスイッチにあたると思うのだが(多分)、ただし、OM SYSTEMのマクロレンズの場合、スイッチ「C」は「FULL」ではなく、一番近接する倍率(1.5~2倍)の0.23~0.224mの位置まではカバーしない。1.5倍以上になるときのみ、リミットスイッチを「S-MACRO」にする必要がある。ただ、先にも書いたようにほとんどの撮影距離では「C」の位置固定で合焦する。60ミリマクロレンズではフォーカスリミットスイッチの切り替えが煩わしかったが(馴れればそうでもないけど)、その点ではだいぶ使い易くなった。

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クスノキとヤナギのある谷津田

イワガネ若葉-1063682.jpg
イワガネの芽吹き

ヤマイモ果実-1063712.jpg
ヤマイモの果実

ワカバグモ-1063800.jpg
ワカバグモ

イタドリハムシ-1063999.jpg
イタドリハムシ-1064155.jpg
イタドリハムシ

オオイヌノ-1063990.jpg
イタドリハムシ-1064404.jpg
オオイヌノフグリ(深度合成)
コハコベ-1064125.jpg
コハコベ(深度合成)

ナナホシ-1063846.jpg
ナナホシテントウ(深度合成)

posted by やまかます at 21:24| 風景

2023年02月24日

OMシステムの「90ミリマクロレンズ」

OM SYSTEMの新しいマクロレンズをさっそく使ってみた。

M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO(下写真左)だが、これまで使っていた60ミリマクロに比べて焦点距離が1.5倍になったぶん筐体もずいぶんと太く長くなった。

マクロ比較-3244935.jpg


ところが、、、この新マクロレンズを手に取ってみれば、見た目と裏腹に拍子抜けするほど、軽い。
重量は453gで、60ミリマクロ(上写真右)の185gよりか当然重いけれど、その重さの差を感じさせない。
むしろ左手でのホールド感は安定してちょうど具合が良い、しっくりくる。

昨夜からの雨が今日も夕方まで降り続いた。そこで、室内でホトケノザやウスタビガの卵などを初撮りしてみた。

マクロ90ミリ単体15-1063572.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  FlashQ G20U  

ホトケノザの花を、深度合成で撮影。撮影枚数は15枚、ピッチは6。この程度の倍率なら撮影距離の違いはあっても60ミリマクロと特段変わるところはない。

90ミリマクロに2倍テレコンMC-20を装着して、最大倍率(実質倍率4倍)で撮影してみたのが、次の写真。
ウスタビガの繭に産みつけられた卵だ。
こちらも15枚撮影の深度合成で、ピッチは最大の10とした。この被写体では奥行きが比較的浅いので15枚程度でもなんとかピントが全体にくるけど、例えばホトケノザの花の場合などではフォーカスブラケット撮影で60枚ほど撮影する必要があった。
さすがに35ミリ判換算で8倍という高倍率になると、カメラ内深度合成だけでは済まないケースが多いだろう。

マクロ90ミリ試写1-1062785.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20 FlashQ G20U

下写真↓が、先日20ミリマクロで撮影した同じ卵だが、ノーマル撮影なので深度が浅い上、倍率も90ミリマクロよりわずかに低い。もっとも印刷レイアウト上ではこのくらい画面にゆとりがあったほうがいいので、普段は最大倍率より少し手前で撮影するように心がけている。
20ミリマクロとの違いで大きいのはレンズ先端から被写体までの距離(ワーキングディスタンス:WD)で、20ミリマクロではWDが極端に短く使いづらさがあったけど、90ミリマクロではWDが3倍くらい長くとれてライティングも容易になるので助かる。
ウスタビガ卵-2097805.jpg
       OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2 マクロフラッシュ STF-8 (2月9日:撮影)

ストロボを使ったライティングでは、これまで使ってきた、自在アームに小型ストロボ=FlashQ G20Uを1灯か2灯というスタイル↓ でじゅうぶん光が回ることも確認できた。
マクロ90ミリとストロボ-3244927.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350 

ちなみにカメラを固定している三脚は、Koolehaoda 社のミニ三脚(TMP-223)。いつも持ち歩けるサイズ、重量で、昨年の秋から使い始めたばかりだが、けっこう使い勝手がいい。
posted by やまかます at 21:17| 機材

2023年02月23日

ワカバグモ、そしてアワフキムシと野鳥

三股町

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

庭のシラカシの葉裏に潜んでいた、ワカバグモ

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ヒメユズリハの葉裏では、獲物はキノコバエの一種だろうか?狩りを終えたばかりのワカバグモがいた。

〜アワフキムシと野鳥〜

『野鳥のレストラン』(少年写真新聞社)の撮影裏話として、前回はムネアカアワフキの幼虫を捕食するヤマガラのことを書いた。

おそらく同じようなことをする鳥としては、シジュウカラやメジロ、エナガなども考えられる。
それと、今回の記事に登場するコゲラもいて、実際、種類は違うけれど、やはりアワフキムシの一種の幼虫を啄んでいた。

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (2022年11月30日、撮影:都城市)

コゲラが落葉樹の幹を駆け上がり、枝から枝へと渡り歩くのを追いかけているうち、やがてシナノキの枝先で動きがピタリと止まった。

「オヤ!?これは何か始まるな!」

期待が高まる中、しっかりレンズを構えて(レンズの方が大きいので)ファインダーを覗いていると、軽く開いた嘴の間から細い舌がピョロピョロと出入りしているのが見えた。
ようやく枝先にはタケウチトゲアワフキの壺が並んだような幼虫巣があることにも気づいた。
コゲラの動作に注視していて、幼虫巣を見落としていたのだ。

コゲラ-1000844.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (トリミング)

嘴を幼虫巣の巣口にあてがい、舌先で幼虫を確認したのだろうか?そして舌で幼虫を巣口まで釣り出したのだろうか?
次の瞬間、嘴の先がまるで鋭利なピンセットのごとく、器用に幼虫を摘んでゆっくり引っ張り出していた(矢印先)。
幼虫の脚数本が空中で虚しくもがくのが見えたあと、コゲラの胃袋へと消えていった。
この採餌行動は、1秒にも満たないほんの一瞬の出来事で、超高速連写を使ってこそ捉えることができた。
撮影中は幼虫を摘んでいることなどわからず、撮影後のモニター画面の再生画像で初めて確認でき、正直、びっくりした。

タケウチトゲアワフキ幼虫が巣を作るヘラノキやシナノキは山地性でもあり、このアワフキムシの分布はかなり局地的だから、平地でも普通に広く見られるムネアカアワフキをコゲラが食べる、というのはじゅうぶんあり得るかと思う。そういう目線でサクラにいるコゲラを観察していれば、案外、簡単に見られる採餌行動なのかもしれない。

訂正:下線部分「あり得る」どころか、「かもしれない」どころか、すでに自分の目で観察していた↓昨年の2月の記事に書いてあったのだが、もうすっかり忘れていた。そろそろお迎えが近いのかもしれない。

昨年2月の記事から、、、、、、
スクリーンショット 2023-02-25 8.09.37.png


ちなみに、タケウチトゲアワフキの幼虫や羽化の様子はこちら
4年前のこの当時、貝殻状の幼虫巣は、鳥などの捕食から身を守るにじゅぶん過ぎる頑強なシェルターになっているのだろうと信じて疑いもしなかった。

ムネアカアワフキとタケウチトゲアワフキの幼虫巣は、強固な石灰質でできている。けれど、この頑強な幼虫巣には、排泄や羽化する際の脱出口として、開口部がある。どう見てもそこには蓋のような安全策は施されていない。したがって、この小さな穴が、野鳥の捕食欲を大いにそそるであろうことは容易に想像できる。


posted by やまかます at 21:02| クモ

2023年02月22日

日光浴の作法

三股町

モンキチョウ-1000165.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

モンキチョウの日光浴スタイルは写真のように、翅を閉じ合わせたままで太陽に片側を向けた姿勢。
これでは体の右半分にしか放射熱を浴びれない。一旦飛び立って、次に着地したときは頭の向きを左向きに変えるのだろうか?それとも片側温浴だけで十分なのだろうか?
今度、モンキチョウに出会えたなら、そこのところを確かめてみたいと思った。
もっとも、忙しく敏捷に飛び回るモンキチョウにどこまで追い縋れるかは、根気しだい、いや体力しだいか。

クヌギカメムシ-2229429.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

先日、20日に孵化が始まったクヌギカメムシの卵塊では、おそらく最後と思われる幼虫が孵化していた。
つまり、この卵塊では3日間に渡ってダラダラと孵化したわけだ。これまで、一斉孵化する卵塊もいくつか見ているから孵化のタイミングはいろいろな条件によって変わるものと思われる。

ハナイカダ芽吹き-2229433.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

庭のサクラの根本近くに実生から育ったハナイカダ。まだ高さ1mほどの小木だが、芽吹きが始まっていた。

ミゾソバ-1062666.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

昨年の秋にミゾソバ群落だった場所で地面に顔を近づけてみると、枯れ茎の間に小さな芽ばえ(幼葉)がたくさん顔を並べていた。
posted by やまかます at 17:50| チョウ